Fate/Apocrypha第6話予告より引用
黒の陣営にはまともなサーヴァントが多いのですけど、その中でも1,2位を争う常識人(?)がこの黒のアーチャーことケイローンです。
この人もジークフリートと同じく歴史上の人物ではなく、ギリシャ神話に出てくるキャラ。
ではギリシャ神話でケイローンはどのように描かれているのでしょうか?
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ケイローンは親父と浮気相手の子
ケイローンの父親はクロノス、母親はピリュラー。
常識人であるケイローンの親ですのでさぞ聡明な親なんだろうと思う方がいるかもしれません。
ところがどっこいこの親父は最低なスケコマシだったのです。
ピリュラーはクロノスの妻ではなく、ニュンペーと呼ばれる歌や踊りを愛する若い女性の神であり、いわゆる浮気相手ということになります。
まあこれだけならまだ仕方無いかと思うかもしれませんがこの父親のクロノスが最低なのは、奥さんであるレアーに浮気がバレないように馬の姿で浮気相手とエッチを楽しんでいたということ。
そのため生まれてきたケイローンが半人半馬の姿となったのです。
ただ親が両方とも神であったので生まれながらに不老不死でした。
聡明すぎるケイローン
半人半馬の者をまとめてケンタウロス族と呼ぶのですけど、こいつらホント粗暴だったそうです。
まあ半分馬だから仕方がないと言えば仕方がないのですけど。
ただケイローンはそのケンタウロスの中では例外的に聡明だったそうで、アポロンやアルテミスという神様たちがいろいろな技術を学びます。
またケイローンは学んだ技術を使って病人の治療を行う一方、技術をさらにヘラクレスやアキレウスに教えます。
親父はトンデモナイ屑だったのにケイローンは聡明過ぎる。本当に親子なのか疑いたくなりますわ。
傷が痛いのでケイローン自ら死を望む
ケイローンから武術を学んだヘラクレスはとあることでケンタウロス族と険悪となり、戦うことになりますがその最中、ヘラクレスが放った毒矢がケイローンの膝に突き刺さってしまいます。
もともと不死身の体を持つケイローンですから毒矢を受けても死ぬことはありません。
しかし痛みは別。
痛みを我慢できなくなったケイローンはその不死身の命をゼウスに頼んで他者に譲り、死を選び死亡しました。
聡明なケイローンも毒矢の痛みに耐えられなくて死を選ぶとは…。
ちなみにケイローンの死を悼んだゼウスはケイローンの姿から射手座を作ったそうです。
終わりに
Fate/Apocryphaの中では、マスターである車椅子のフィオナに忠実に尽くし、戦いでも戦況をしっかりと読みまずいと思ったらすぐに退却するというかなり優秀なサーヴァントして描かれていますが、今度どうなるのでしょうか?
原作読んだことないので今度の展開が楽しみです。