話題沸騰の劇場版鬼滅の刃「無限列車編」。
映画館で見てきました。
今回も「ネタバレなし版」と「ネタバレあり版」と2種類の感想を書いてます。
ネタバレありの感想を読みたい方は下の「ここより下はネタバレありの感想になります」というところからお読みください。
テレビアニメ版無限列車編の感想記事を読みたい方は以下のリンクをご利用ください。
鬼滅の刃 2期(テレビアニメ版 無限列車編)第1話~第7話(最終話)の感想 「煉獄さんの奮戦と未来への希望の物語」
劇場版鬼滅の刃の感想(ネタバレなし版)
正直最初の方はそこまで凄いとは思いませんでした。
テレビシリーズ第19話を見ていたので、個人的なハードルが結構上がっていたと思います。
鬼滅の刃 19話「ヒノカミ」の感想 「神回という言葉がこんなに相応しい回は他に無い」
もちろん作画はキレイでしたよ。
演出もそこら辺のアニメの劇場版よりよかったと思います。
ただ鬼滅の刃の劇場版としては普通。
これぐらいできて当たり前。
そんな感覚でした。
ただ終盤の終盤、煉獄さんがあの鬼と戦闘をはじめて、その途中から一気に作画も演出もフルブースト状態。
テレビで19話を始めて見た時と同じ感覚、鳥肌立ちまくりの状態へ。
凄いです。
作画、演出、音、そして声優さんの演技。
どれをとってもケチの付けようがないです。
空気が変わりましたもん、それまでと。
久しぶりに劇場で見るべき作品だと思います。
メインキャラ(炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助)の活躍具合は?
ストーリー的にはバッドエンディングに近いのにまだ希望があるような終わり方ですね。
炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助、メインキャラたち全員に見せ場が用意されております。
メインキャラの活躍度合いに無理やり順位を付けるとすれば以下のような感じでしょうか?
- 炭治郎
- 伊之助
- 禰豆子
- 善逸
意外だったのが伊之助。
メインキャラたちの中では異質すぎて、今回の劇場版でもそこまで活躍の場はないと思ってたら意外と活躍してました。
ストーリー的に炭治郎と行動を共にする場面が多かったことが大きく影響したのかも。
劇場版鬼滅の刃PVより引用
逆に善逸ファンはちょっと物足りないかもしれませんねえ。
見せ場もカッコいいところもあったけど、炭治郎と一緒のシーンが少なかったので、伊之助に比べると活躍の場が少ない感じがしました。
ただその代わり禰豆子と一緒のシーンが多めだったので、善逸自身は大満足だったかも。
あと今回の実質主役の煉獄さん。
美味しいところほとんど持って行きました。
最初こそこの人大丈夫?って感じですが、終盤はその人柄と決意と執念に誰でも憧れるかと。
そりゃあ原作組の人達に人気ありますよ。
ネタバレなし版の終わりに
今回の劇場版、既に大きな話題になってますが、十分話題となる資格がある作品だと思います。
完全初見さんはさすがに付いて行くのはキツイでしょうけど、サラッとテレビシリーズ見たことある人なら十分楽しめると思いますね。
笑いあり、シリアスあり、家族愛あり、バトルあり、何でもありな感じですが喧嘩せずしっかりとストーリーができています。
十分チケット代の価値がある作品だと思いますわ。
以上ネタバレなし版の感想でした。
※ここより下は「ネタバレあり」の感想記事となります。ネタバレを読みたくない方は絶対にここから下は読まないようにしてください。
劇場版鬼滅の刃の感想(ネタバレあり)
原作読んでないので原作と違うところはわかりませんが、ネット見た限りほぼ原作準拠のようです。
煉獄とあの鬼の戦闘シーンだけでも見に行くが価値があると思う
今回のメインは煉獄さん。
柱としての矜持と(物理・精神両方の)強さを十分見せてもらいました。
そりゃあ人気でますよ。
劇場版鬼滅の刃PV第1弾より引用
特に猗窩座との戦闘シーンは本当に熱い。
テレビの19話を超えるかもしれません。
途中までは普通の劇場版レベルでしたが、それ以降は本当に凄い。
作画や演出や音も大きく影響しているでしょうけど、声優さんの演技が心に響きました。
ネットですでに広まっていますが猗窩座のCVは石田彰さん。
ちょっと前SAOのラスボスやってましたけど、猗窩座は変な厭らしさがない分、演技の熱さがダイレクトに伝わってくる感じ。
鬼だけど煉獄と戦っている間はまさに好敵手って感じ。
一方の煉獄さん。
煉獄のCVは日野聡さんですが、日野さんの演技もやっぱりすごい。
煉獄の場合はそれにプラスしてところどころで過去の回想が入り、煉獄の強さの源や人となりが伝わってきて猶更負けて欲しくないという気持ちにさせられます。
「煉獄さん負けないで」。炭治郎や伊之助と同じようにそう何度も思いたくなるシーン。
でも負けちゃうんですよね。
猗窩座やっぱり強い。CV石田彰さんになるのはわかるくらい強い。
しかしここで終わりません。
炭治郎が猗窩座に罵声を浴びせ、猗窩座目へ日輪刀ブン投げてます。
炭治郎が言っていることは負け惜しみな感じですが、「炭治郎よく言った」という気持ちになった方は多いと思いますわ。
きっと煉獄の仇は炭治郎が取ってくれる。
そう思わせるような炭治郎のセリフだったと思いますわ(原作ではどうなっているかはわかりませんけど)。
煉獄さんの功績
猗窩座に煉獄さんが殺害され、事実上のバッドエンディング。
でも汽車の乗客200人の命は救われ、汽車の中の行方不明事件の元凶である魘夢の成敗には成功しております。
鬼殺隊は「試合には勝ったけど、勝負に負けた」という感じでしょうかねえ。
炭治郎的にはヒノカミ神楽を秘密を探る上でのヒントがありそうなところを煉獄さんに教えてもらいましたし、悪くはありません。
しかし煉獄の失ったという衝撃が大きすぎて試合に勝ったという気持ちは微塵も感じないのですよねえ。
まあ、ここで悔しさを貯めて次にまとめて返すって感じなんでしょうけど、早く続き見たいです。
炭治郎の夢のシーンは辛かった
順番は前後しますが、煉獄と猗窩座のバトルシーンと並び今回の劇場版の見どころとなったのは炭治郎の夢のシーンではないでしょうか?
劇場版鬼滅の刃PVより引用
劇場版を見た方はほとんどテレビシリーズ第1話を見たでしょうから、炭治郎の家族がどうなったかはわかっていたはず。
だからこそ炭治郎が夢の中とはいえ、自分の家族と楽しく過ごす描写は嬉しくもあり悲しくもあったと思います。
そして今回の劇場版ではそういう家族団らんのシーンだけでなく、魘夢が作り出した炭治郎の家族が炭治郎を恨むというシーンも描かれていました。
もちろんそれは魘夢が作り出した虚構ですが、胸がえぐられるくらい辛かったです。
もしかして家族は恨んで死んでいったのではないのか?
普通の人間だったらならそんな風に思って魘夢の罠にはまってしまうかもしれません。
しかし炭治郎は違いました。
それだけ家族のことを信じ家族のことをわかっていたのでしょう。
だから魘夢の虚構に打ち勝てたのです。
ただ同時にそんなに分かっていた家族を失った悲しみは常人以上だったと思います。
そう考えるとやっぱり辛いです。
劇場版鬼滅の刃を見終わって
今回の劇場版はヒット確実。
もちろん続きの制作も検討中なはず。
テレビアニメでも劇場版でもOVAでもいいから、早く続きを作って欲しいです。
そう思いたくなる終わり方だったと思います。