グランクレスト戦記第1話~第11.5話の感想「テオとシルーカの成り上がりストーリー開始」

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アニプレックスが放送前から力を入れてプロモーション活動してたグランクレスト戦記。

その1クール目の感想記事となります。

 

アニメで戦記物ってハードル高いのですよね。

見せ場が戦闘シーンであり、何百何千何万の兵士たちを描く必要があり、騎兵がいるなら馬の走るシーンだけでも大変な労力が必要となるので。

 

本作の場合、1クール目はまだなんとか踏ん張ったけど、2クール目が目も当てられない惨状となってました。

その話は2クール目の感想記事の方で。

 

ストーリー的には王道系ですけど、胸糞部分もそれなりにあり、ある程度年齢重ねたアニメファンには楽しめる内容だったかと。

 

 

原作小説と比べると結構端折られてますけど、2クールで全9巻分のアニメ化に成功したところは評価すべきと考えます。

 

12話以降の感想記事はこちらからどうぞ。

グランクレスト戦記 第12話~第24話(最終話)の感想 「本当の敵と皇帝即位のその後」

 

 

 

 

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  1. グランクレスト戦記第1話「契約」の感想 「流浪の君主が魔法師と契約して領地持ちになっちゃった」
    1. 祝いの式典が絶望へ
    2. シルーカは運が悪い
    3. テオが領主になっちゃった
    4. グランクレスト戦記第1話のまとめ三行
  2. グランクレスト戦記第2話「野心」の感想 「ラシックの野心小っちゃすぎ」
    1. テオの領地の周りは敵ばかり
    2. シルーカがテオと契約した理由
    3. ラシック出陣
    4. シルーカの心強い助っ人到着
    5. グランクレスト戦記第2話を視聴し終わって
    6. グランクレスト戦記2話のまとめ三行
  3. グランクレスト戦記第3話「戦旗」の感想 「セーヴィス王に勝ったから同盟に加入するわ」
    1. 胡散臭い宗教の勧誘が来た
    2. 過去の英雄の家名を名乗る
    3. サラマンダ退治があっさり終わる
    4. セーヴィス王のとの戦いはあっさり終わり
    5. グランクレスト戦記第3話を視聴し終わって
    6. 今回のまとめ三行
  4. グランクレスト戦記第4話「決断」の感想 「シルーカのためなら領地も爵位もいらん」
    1. 義父の正論が娘の任務を失敗させる
    2. 好色伯には会えず
    3. セーヴィス王を討ち取ったけど
    4. 好色伯が美味しいところに持っていかれた
    5. 終わりに
    6. 今回のまとめ三行
  5. グランクレスト戦記第5話「常闇の森」の感想 「原作第2巻の内容を全部消化しやがった」
    1. 人狼の女王と吸血鬼の王の対立
    2. 皮肉屋ミルザーさんとの対面
    3. 吸血鬼の王の目的
    4. いつの間にか領主になってた
    5. 原作2巻が終わってしまった
    6. 今回のめとめ三行
  6. グランクレスト戦記第6話「進軍」の感想 「マルグレットは勇気を振り絞って想いを伝えたが」
    1. 25歳の誕生パーティー
    2. 祝いのパーティで決闘
    3. ヴィラールの過去
    4. 会議に出席するために進軍開始
    5. 今回のまとめ三行
  7. グランクレスト戦記第7話「白亜の公子」の感想 「暗殺されそうになったけど結果オーライ?」
    1. 舌先三寸で降伏させる
      1. フォーヴィスとクロ―ヴィスを平定
    2. 会議で仇敵と初対面
    3. アレクシスがやってきた
      1. 暗殺者の狙いはテオ?
    4. 終わりに
    5. 今回のまとめ三行
  8. グランクレスト戦記第8話「会議は踊る」の感想 「ヴィラール大勝利と思ったらアレクシスが余計なことを」
    1. アレクシスとマリーネの出会いについて
      1. 二人の馴れ初め
    2. 会議はヴィラールのペースになると思ったら…
    3. 終わりに
    4. 今回のまとめ三行
  9. グランクレスト戦記第9話「漆黒の公女」の感想 「覇道のためなら何でも差し出す覚悟」
    1. 好機を逃す?
    2. テオとシルーカの気持ち
    3. 覇道のためには非道な手段でも
    4. 終わりに
    5. 今回のまとめ三行
  10. グランクレスト戦記第10話「裏切りの刃」の感想 「Cパートでフラグ立てるな」
    1. アルトゥークへの侵攻開始
    2. アルトゥーク側の迎撃準備
    3. マルグレットが合流
    4. 海戦はアルトゥーク側の優勢に
    5. 劇場王ソロンの最期
    6. フラグが立った
    7. 今回のまとめ三行
  11. グランクレスト戦記第11話「一角獣城、落つ」の感想 「ヴィラールがようやくマルグレットの気持ちに報いた」
    1. ノルドの船団に呆然自失
    2. ヴィラールとマルグレットがようやく
    3. 海の宮殿で特攻をかける
    4. 無能共が揃いも揃って会議かよ
    5. ヴィラールの最期
    6. 魔法師たちのその後とアルトゥーク領について
    7. 今回のまとめ三行
  12. グランクレスト戦記第11.5話「追想」の感想 「地図と名称表記があるだけでだいぶんわかりやすい」
    1. 総集編の良かった点
      1. 名称と人物表記がされていた
      2. 地図が出てきた
      3. ナレーションがついた
    2. 総集編の残念だった点
      1. 主人公テオが空気だった
    3. 終わりに

グランクレスト戦記第1話「契約」の感想 「流浪の君主が魔法師と契約して領地持ちになっちゃった」

感想(ネタバレあり)

 

ようやく始まった本作。

半年以上前からニコ生特番やっていたので結構長い間待った感覚ですわ。

 

第1話は無難にまとめた感じですね。

原作読んでる者からすると端折り過ぎって思わなくもないですが。

 

 

 

キャラの簡単な紹介と各話でどのような行動をしたかについてまとめた記事作りましたので興味がある方はどうぞ。

 

【グランクレスト戦記】キャラの紹介と各話での動向まとめ

 

 

祝いの式典が絶望へ

 

魔法都市エーラム。

ここで1組の夫婦の結婚式が行われる。

大陸を2分する同盟と連合の盟主の娘と息子の。

 

この結婚式で盟主の持つ聖印が統合されて、皇帝聖印(グランクレスト)が誕生するはずだった。

 

そんな式典、誰だって参加したいと思うはず。

ところその式典への出席を面倒と考える女性が一人。

名前はシルーカ。

魔法大学で優秀な成績であるがために結婚式に出席することになった彼女。

 

式が始まるギリギリに式場に到着するシルーカ。

そして始まる結婚式。これで大陸の安寧が訪れる。

 

と誰もが思っていたその時、シルーカは式場に混沌が集まるのを察知します。

 

一刻の猶予もないためあえて新郎新婦を遮り、混沌と対峙しようとします。

混沌の存在にまだ気付いていない人達から見るとシルーカは結婚式に乱入した不埒者にしか思えません。

 

当然シルーカは邪魔をされてしまいます。

この邪魔さえなければ混沌を沈め結婚式が続行されたかもしれません。

 

グランクレスト戦記第1話より引用

 

 

しかし現実は残酷です。

混沌のために新婦と新郎の父親たちは首チョンパされ、結婚式も中止になってしまいます。

 

この時のシルーカの行動がシルーカの運命を狂わせることになるとはシルーカ自身も考えもしなかったでしょうねえ。

 

 

シルーカは運が悪い

 

好色伯と呼ばれるアルトゥール伯の元に向かうシルーカとその侍従であるア―ヴィン。

 

ア―ヴィンは結婚式でシルーカを行動を邪魔した人であり、その時のこともあり今はシルーカに仕えています。

 

それはともかく、シルーカが好色伯の元へ向かう理由、それは好色伯と契約を結ぶため。

 

どうしてこうなったかという理由はこの1話では深く掘り下げませんでした。

 

原作ではこの辺でしっかりと理由の説明があるのですけど、それはたぶん2話以降に持ってくるのでしょうね。

最初から説明多いとテンポが悪くなるので。

 

 

好色伯という名前が付いているくらいですから、魔法師の容姿で契約を決めているはず。

そう思い込むシルーカですが果たして?

 

 

好色伯のところに向かうシルーカ主従を通せんぼする者たちが現れます。

 

シルーカたちを足止めしたのはこの辺の領地を治める君主の部下たち。

 

好色伯は連合所属、そしてここの領主は同盟所属。

相手陣営の向かう魔法師を通せんぼするのは当たり前だと説明する兵士の親玉。

 

結婚式が無事に終わっていれば同盟と連合が統合されて平和を謳歌していたかもしれませんのに結婚式が失敗に終わった結果、同盟と連合は再び対立しはじめたようですね。

 

こんな形でさりげなく、現在の情勢を視聴者に教えるやり方上手いと思います。

 

 

複数の兵士と対峙するシルーカとア―ヴィン。

 

好色伯のところに行きたくないと考えるシルーカは自暴自棄気味。

だからこそ、この足止めをストレス解消の好機と考え、この兵士たちとやり合う気満々のようです。

 

口では兵士たちに好きにすればと油断させるようなこと言っているのに。

シルーカって結構性格悪いかも。

 

 

そんな時、両者の間に一人の若者が割り込んできます。

若者の名前はテオ。

 

グランクレスト戦記第1話より引用

 

 

か弱い女性が襲われていると思い助けに来たようですね。

 

まさに白馬に乗った王子様って感じのテオ。

さぞ強いのだろうと思ったら雑魚兵士相手に怪我させられるわ、動きも遅いわ。

 

さらに聖印が小っちゃい。

上に画像を載せて大公たちの聖印と比べれば一目瞭然。

 

この人本当に主人公なの?と思えてきますわ。

 

それでも何とか兵士たちを退けることに成功したテオ。

 

そんなテオに興味をもったシルーカはテオに試練を与えます。

まあ、実際にはテオの聖印を強くするためにわざとこういうことをしたのですけど。

 

テオの前に現れる2つの頭を持つ魔犬オルトロス。

苦戦しながらもテオはオルトロス退治に成します。

 

さっきの兵士と戦ったときよりは剣の腕がマシになったような気も。

 

オルトロスの混沌から聖印を吸収するテオ。

この世界では聖印の量が君主のステータスのようなもの。

大量の聖印を集めるとそれだけ位階(爵位)も上がっていくのです。

 

オルトロスを倒して位階が上がったテオは魔法師一人と契約を結ぶことができるようになります。

 

あ?

そうです。

シルーカがテオに試練を与えた理由。

もちろんテオの強さを見ることも理由でしたが、もう一つの理由はテオが魔法師と契約できるだけの位階になるための聖印を集めさせるためだったのです。

 

でも何で魔法師と契約できるだけの聖印を集めさせたのか?

 

当然自分がテオと契約するために。

 

おいおい、まだ会って間もない流浪の君主と契約するなんて軽はずみ過ぎるだろ。

 

それでも好色伯と契約するよりはマシだとシルーカは考えたのでしょうね。

 

どんだけ嫌われているんだ好色伯は。

こんな衣装を送りつけてくるような奴だから、シルーカは「生理的に公職伯は無理」と判断したのかもしれません。

 

 

グランクレスト戦記第1話より引用

 

 

契約を完了して主従となったテオとシルーカ。

まず手始めにここの領主の館に向かいます。

 

領地を奪うために。

 

 

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テオが領主になっちゃった

 

契約の赴く途中の魔法師を襲撃する。

その行為は魔法師を統括する魔法協会を無視したも同然です。

 

下手をすると聖印をはく奪されて領地を失うかもしれない愚行だったようですね。

 

契約魔法師が苦言しますが領主は取りあいません。

 

そんなところにやってくるテオたち3人。

テオ達を前に手も足も出ない領主は降伏。

 

グランクレスト戦記第1話より引用

 

降伏の証としてシルーカは領主の聖印をテオに割譲させます。

 

これでまたテオの聖印が大きくなりました。

そしてこの領地もそっくりそのままテオのものに。

 

一人の魔法師を助けたことで流浪の君主から領地持ちの君主となったテオ。

まさにシンデレラストーリーを駆け上がるようですがこのまますんなり行くとは限りません。

 

ここから天才軍師(魔法師)シルーカさまの大活躍が始まります。

 

というところで第1話はここで終了です。

 

 

面倒な説明を省いたのでテンポはかなり良かったですね。

ただし端折ったところが多いのでその分後の話数にその説明とかを入れるのは大変でしょうけど。

 

原作読んでいる者だったら脳内補完ができますけど、原作読んでない人からすればわからないことだらけかもしれませんね。

特にどうしてシルーカが好色伯と契約することになった所とかは。

 

個人的は十分楽しめました。

次回以降も期待ですわ。

 

 

 

グランクレスト戦記第1話のまとめ三行

  • 皇帝聖印誕生せず
  • テオとシルーカの出会い
  • 領地乗っ取り成功

 

 

 

 

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グランクレスト戦記第2話「野心」の感想 「ラシックの野心小っちゃすぎ」

感想(ネタバレあり)

 

流浪の君主だったテオは偶然助けた魔法師シルーカと契約。

そして気付いたら領地持ちに。

 

異例の大出世ですが当然その反動がある訳で。

今回はその反動に関するお話がメインとなります。

 

 

テオの領地の周りは敵ばかり

 

シルーカのおかげで領主の地位についたテオ。

 

しかし問題山積です。

 

まずは周りの状況。

テオが奪った領地の周りはほぼすべて大工房同盟側に所属しており、幻想士連合側についたテオは彼らの敵になります。

 

さらにどこの誰だかわからん奴がいきなり領主になったと言っても周りが承認する訳ありません。

 

それどころか領地拡大の良いチャンスと考えて侵略しようとする奴が出てくるでしょう。

 

でもそれこそシルーカの策謀。

どいつもこいつもテオの領地を全部頂こうと考えるので、連携を取ろうとしません。

 

だって連携したらテオたちを滅ぼしても取り分減ってしまいますからね。

 

連携を取らない以上、敵は個別で戦いを挑んでくる。

つまり確固撃破ができるという訳です。

 

おそらく個別に攻め込まれても自分(シルーカ)がいれば対処できると考えているのでしょうねぇ。

 

この魔法師、ホント怖いわ。

 

 

ア―ヴィンの情報によりと一番最初に攻め込んできそうなのは東隣りのラシック。

 

かなりの野心家らしく、分不相応の戦力を蓄えているらしいです。

 

そういう人物ならばテオの領地というご馳走を見逃す訳ありませんね。

 

ア―ヴィンの報告を受けたシルーカ、

助っ人を呼ぶことを決めます。

 

そしてその使者としてシルーカが白羽の矢を立てたのがケットシーの時期王様のこの方、

 

    グランクレスト戦記第2話より引用

 

 

バルギャリー殿下です。

まあ、どう見ても猫にしか見えませんけど。

 

そんなケットシーの時期王にシルーカはアイシェラを連れてきて欲しいと依頼します。

かなり渋る猫ですが報酬に魅かれて承諾することに。

案外軽い猫…いや、ケットシーですわ。

 

 

シルーカがテオと契約した理由

 

現在のテオの領地は村落3つ。

 

テオは村々に税を課することを渋ります。

税金がないと領地経営なんてできないのに。

 

領民からすれば税金なんてない方がよいですけど、税金は領主に守ってもらう対価みたいな意味合いもありますし、税を取らないと逆に領民に不信感が生まれると思いますけどね。

 

領主としてダメダメのテオですがどうしてシルーカはテオと契約したのでしょうか?

 

今回その理由をシルーカが話します。

 

決め手はテオの理想。

 

私利私欲ではなく天下万民を思う気持ちに心打たれたようです。

 

グランクレスト戦記第2話より引用

 

そしてテオが青臭くて扱いやすいと思ったのでしょうね。

 

ただテオって青臭いけど思考は結構柔軟なので、知識や経験を積めばなかなかの人物になる予感がしますわ。

 

それぐらいの伸びしろがないと戦記物の主人公として失格ですけどね。

 

 

 

ラシック出陣

 

居城の前に配下たちを集めるラシック。

言葉で士気を上げます。

 

野心溢れるこの御仁の前では配下の兵たちが高揚するのも頷けます。

この時点ではよっぽど、テオより主人公感出ていますからね。

 

まあ声が某アニメのアインズ様と同じというところもかなりのウエイトを占めてますけど。

 

それにラシックには心強い相棒がいます。

魔法師モレーノ。

ラシックと契約したエーラム魔法大学出身の魔法師です。

 

そしてシルーカと面識がある人物。

チャラそうで強そうには見えませんけどこういう人って能力高いのですよね。

 

なんせ声が某アニメの桐原君…じゃなかった、キリトですから。

 

 

ラシックの兵士は50人、それに傭兵が5人。

 

さあラシックさまの出陣です。

 

これで戦力増強に務めたってどんだけこの辺の領主小規模なんだよ。

 

軍勢の総数が55人だったら、テオの軍に豪傑いればその豪傑だけで全部倒してしまうかも。

 

 

シルーカの心強い助っ人到着

 

一方テオの城にはシルーカが待ちに待った人物が到着します。

 

グランクレスト戦記第2話より引用

 

 

彼女の名前はアイシェラ。

シルーカの姉弟子にあたる人物でシルーカとは切っても切れぬ間柄の人物。

 

まあシルーカを溺愛している感じからどういう属性の人物か、察しの良いはわかるかもしれませんけどね。

 

アイシェラの属性はシルーカの義父が出てきた時に明らかになります。

 

 

アイシェラが到着したことで勝ちを確信したシルーカですけど果たして?

 

 

城の前に布陣してラシックの軍勢を待つシルーカたち。

 

テオを後方に置き、テオの護衛に兵士を配置。

 

前線はシルーカ、アイシェラ、そしてア―ヴィンで支えるようです。

 

第1話でシルーカ達を襲った兵士が魔法師1人で100人の兵士を相手にできると言ってましたけど、それがホントだったらシルーカだけでもおつりがきますわ。

 

まあ、相手にも魔法師であるモレーノがいますから、シルーカはモレーノと相殺、結局アイシェラとア―ヴィン次第か。

 

 

軍勢を3つに分けたラシックに対してシルーカ達も分散。

1人で一隊相手にすることに。

 

しかし一般の兵士はシルーカの前では赤子のように非力。

 

岩を出現させる魔法で包囲し、岩をわざと出現させなかった通路に殺到した兵士を雷の魔法で一網打尽してしまいます。

 

さすが魔法師、シルーカ無双ですわ。

 

と思ったら、ここに天敵出現。

最初からシルーカを狙っていたモレーノさんとの一騎打ちが始まります。

 

互いに煽り合う二人。

モレーノ煽る声は落第騎士の英雄譚の桐原君を彷彿とさせます。

つ~か透明になって奇襲掛けるのまんま桐原君じゃん。

 

それにしても松岡さん、ホント煽る演技上手いですわ。

 

しかしシルーカも負けていません。

シルーカみたいに自分自身の評価が高い人って煽り耐性が弱い一方、煽りが上手い傾向にありますからね。

 

ただ両人とも魔法師。

剣はそれほど強くはないはず。

原作ではモレーノが剣術に強い訳とか説明文があったと思いますけど、アニメではバッサリカット。

 

まあ学園でモレーノはどういう人物だったとかは確かになくてもいいですけどね。

 

息が乱れてきたシルーカ。

そこのテオが助勢に参上します。

 

 

グランクレスト戦記第2話より引用

 

 

 

そして…。

 

グランクレスト戦記第2話より引用

 

戦場に響き渡るテオの声。

モレーノを捕縛した旨の宣言を聞いたラシックさん。

何と降伏を決意します。

魔法師一人捕らえられただけで降伏って聞き分け良すぎだわ。

 

 

グランクレスト戦記第2話を視聴し終わって

 

ラシックの聖印を吸収し、代わりに従属聖印をラシックに与えるテオ。

これでテオとラシックは主従の関係になりました。

 

グランクレスト戦記第2話より引用

 

いろいろ不満を言うモレーノにラシックが言ったのは「テオの元で1国貰えば良い」云々かんぬん。

おいおい、ラシックの野心ってそれだけで満足するのかよ。

 

ラシックの野心小っちゃすぎる。

 

この時点ではテオよりラシックの方が十分器が大きいと思うのですけどね。

勿体ない。

 

ただこれが本音かどうかはわかりません。

大事なモレーノがこの件を負い目に思わないためにわざと小っちゃい野望しかないと偽った可能性も…さすがにないか。

 

そしてCパート。

好色伯ことヴィラールさんがようやく喋りました。

 

ヴィラールさん自身はシルーカが自分と契約せず、テオと契約したことをそれほど怒っていませんが、ヴィラール配下のマルグレットは激おこ状態。

 

これはタダでは済まない雰囲気ですね。

ヴィラールが最後につぶやいたところで今回は終了です。

 

 

原作1巻前半の山場が案外すんなり終わりましたね。

小規模な戦いだからこんなもんかもしれませんが、戦闘シーンがちょっと淡泊過ぎたかも。

戦記物では戦闘シーンが花ですからもうちょっと盛り上げて欲しかったです。

 

事前に公開されたPVでは迫力あるような感じでしたが、今回のラシック戦の戦闘シーンを通して見ると、メリハリが付き過ぎというか落差が。

 

まあ、戦いはこの後も続きます。

今回の戦いがお遊びと思えるくらいの重い戦いが。

 

おそらく次かその次ぐらいにあるであろう同盟との攻城戦を楽しみに待つとしましょう。

 

 

 

グランクレスト戦記2話のまとめ三行

  • ラシック・モレーノ主従が攻め込んで来た
  • シルーカとモレーノの一騎打ち
  • ラシックと従属させることに成功

 

 

 

グランクレスト戦記第3話「戦旗」の感想 「セーヴィス王に勝ったから同盟に加入するわ」

感想(ネタバレあり)

 

前回テオの領地に攻め込んで来た

ラシック一党。

しかし契約魔法師のモレーノが

テオに敗れて捕まると

ラシックは降伏することを選びます。

 

テオが降伏したラシックを

従属君主としたところで

前回は終了。

今回はその続きからになります。

 

うん、まあ原作読んだ人間から言えば

いろいろ端折り過ぎって感じですね。

これぐらいのペースでやらないと

いけないのでしょうけど。

 

今回の感想記事、

アニメでわかりづらいかったところは

原作の内容で一部補っているところがあります。

読まれる際はご注意ください。

 

 

 

胡散臭い宗教の勧誘が来た

 

 

夜、

テオの居城を訪問する一行が。

彼らは聖印教団。

 

最近信徒増やしている宗教団体で

聖印は神から与えられたもの

という考え方を持っており、

魔法協会が幅を利かす現状が嫌いな

君主たちには人気があるのです。

 

今回テオのところにこの聖印教団の一行が

やってきたのは

テオを聖印教団の信徒にして

自分達の勢力を伸ばすため。

 

プリシラみたいな若い女性を

一行の代表にするとは

聖印教団の幹部もよくわかってますねえw

 

 

グランクレスト戦記第3話より引用

 

 

 

可愛い女性から

「信徒になって欲しい」と

頼まれたら

どんな君主でも

少しは心が動くはずですからw

 

ただし動くのは心だけ。

君主たちは

信徒になった方が自分の権勢を

維持するのに得かどうかで

信徒になるかどうか判断するでしょうけど。

 

 

聖印について魔法協会と

違う考え方を持つ以上、

魔法協会の魔法師であるシルーカが

聖印教団に好意的な訳ありません。

 

それに加えて

健気に聖印教団の教義を

信じるプリシラみたいな女性を

派遣した聖印教団のやり方に反吐が出る

気分だったと思いますわ。

同じ女性として。

 

そして何より

テオがプリシラになびくかもしれないという

危機感があったのかも。

 

 

結局テオがプリシラを城に

招き入れて

プリシラはそのままテオの元に

居着くことになります。

 

いろいろ考えなければいけないシルーカとしては

悩みの種が増えた感じなんでしょうね。

 

 

 

過去の英雄の家名を名乗る

 

プリシラがテオの元を訪れた後でしょうか。

 

テオの城では大宴会が開催されます。

第2話で戦ったらシックの部下たちと

かなり親密になっているアイシェラさん。

 

グランクレスト戦記第3話より引用

 

 

特にペトルを一番気に入っているようですね。

キスして油断を誘って

そのまま首絞めて殺そうとしたくせにw

 

それと第2話でア―ヴィンの投げナイフで

片目を失ったグラックさん、

しっかり目が治っています。

 

アニメでは全く語られてませんけど、

原作ではあの戦いの後、

シルーカが治したという記述があります。

 

ニコ生などでは

グラックさんの片目になって可哀想みたいな

コメントが結構あったので

こういうちょっとしたことでも

しっかりと説明した方が良いかもしれませんね。

たぶん次回のニコ生でも

この件に関するコメント多くなるでしょうから。

 

 

家臣達とは別に

テオ、シルーカ、ラシック、そしてモレーノの4人は

別室に集まって料理を食べながら今後の

方針を決めている最中です。

 

話の内容から

ラシックを降した後攻め込んで来た

独立君主たちに逆撃食らわせて

そのうちの1人を従属させたようですね。

この従属させた君主、

ネーマンって言うのですけど、

今回後から出てくることになります。

 

後でネーマンが登場するシーン、

ニコ生の上映会でのコメントが

「誰?」で埋まるの確実だと思いますわw

 

 

さて、

ラシックはこのまま周辺を併呑していき、

そのままテオがセーヴィスやクロ―ヴィスを

完全支配下に置くべきだと主張しますが

テオの目的はあくまで故郷であるシスティナ島で

圧政を敷くロッシーニ家を潰すこと。

 

シルーカの戦略において

現在の領地は

システィナ島攻略ための橋頭保というか、

テオが聖印を稼ぐための場所ぐらいしか

思っていないようです。

 

つ~か、

そんな大事なこと、

テオにも言ってないなんてw

 

グランクレスト戦記第3話の感想

 

 

 

そして終いには現在の領地は

そのままラシックに任せてもいいとまで

言ってしまいます。

 

いくら何でも割り切り過ぎw

領民がこのことを知ったら

一揆起こすかもよ。

 

 

ロッシーニ家を潰す場合、

問題が2つあります。

 

1つ目はテオがシスティナ島で

名前が知られていないことです。

 

さすがにどこの馬の骨かわからない

奴がいきなり乗り込んできても

余所者が攻めてきたと

システィナの民衆がロッシーニ家の元で

団結するかもしれませんからね。

一応テオもシスティナ島出身ですけど。

 

そのためシルーカは

テオに家名をコルネーロの家名を名乗ることを

進言します。

 

コルネーロという家名は

システィナ島の英雄の家名であり、

ロッシーニ家に滅ぼされた家名でも

あります。

 

そのためコルネーロという家名を

テオが名乗れば、

システィナの民衆が

ロッシーニ家を倒すためにコルネーロ家の

子孫がやってきたと

勝手に勘違いしてくれて

大義名分になると。

 

シルーカ悪らつですねえ。

 

テオは最初嫌がりますが

最後は納得します(丸め込まれた)。

 

まあ別にコルネーロを名乗るのは

自由だし、

システィナの英雄と血縁と嘘を言う訳では

ありませんからね。

システィナの領民が

血縁だと誤解するのは勝手ですから。

 

 

次に問題2つ目。

それはロッシーニ家は

連合に所属しているということ。

 

この世界は

大工房同盟と幻想詩連合の

2つの陣営に分かれており、

 

グランクレスト戦記PVより引用

 

 

 

テオたちは現在連合側に所属しております。

そしてロッシーニ家も連合に所属しており、

当然同じ陣営なので

ロッシーニ家を攻める口実がないのです。

 

テオ達が連合側についたのは

周りの君主がみんな同盟所属だったため。

テオの勢力を伸ばし

聖印を強くするため

わざと周辺の敵となって

周りに攻め込ませて逆撃食らわそうと

シルーカの仕組んだのです。

ホント腹黒軍師だわシルーカって。

 

それはともかく、

このままだとロッシーニ家を

攻めることができません。

 

口実なんて

そんなもん無視して

攻めればいいのですけど、

やっぱり体裁は大事ですからね。

体裁無視して攻めれば、

今度は他の奴らも体裁無視して

攻めてくるかもしれませんので。

 

そこでシルーカは

連合から同盟への鞍替えを

考えているのです。

 

ただし同盟に加入するには

セーヴィス王とクロ―ヴィス王に

独立を承認(黙認)してもらい、

その上で同盟の盟主である

マリーネの許可が必要なのです。

 

クロ―ヴィス王の元へは

既にサトゥルス(第1話でテオが追い出した

領主と契約していた魔法師のじいちゃん)を

派遣しており、

セーヴィス王の元へはモレーノを

派遣することにします。

 

こういう使者も

魔法師の大事な仕事。

どの君主も魔法協会に破門されると

聖印を失ってしまいます。

だから使者が魔法師だったら

粗略に扱わないという訳なんでしょうね。

 

 

サラマンダ退治があっさり終わる

 

クロ―ヴィス王の元に行っていた

サトゥルスが帰還し、

その首尾をシルーカに報告します。

交渉はどうやら成功したそうで

クロ―ヴィス王の黙認を取りつけます。

 

その件はこれで終わりですが、

この機会とばかりに

サトゥルスはシルーカに苦言を呈します。

 

グランクレスト戦記第3話より引用

 

 

何でもかんでもシルーカがやってしまい、

他の領地ではテオの噂が全く聞かない。

それどころかテオがシルーカの傀儡となっているのでは

ないかという話が広がっていることを。

 

まあね、

そういう話が広がっても仕方ありません。

だって現状はその通りなんですから。

 

もちろんそれは

テオがシルーカのやり方を

認めているからなんですけど。

 

 

グランクレスト戦記第3話より引用

 

テオをないがしろにしているという

自覚があったのか、

テオの元を訪れるシルーカ。

しかしここでア―ヴィンが

町で事故が起こったことを報告してきます。

 

原作ではシルーカは

テオの部屋に入り、

しばらく話をするのですけど

そのシーンはバッサリカットw

気になる方は原作1巻を読みましょう。

 

 

さて事故が起こったのは

町の鍛冶屋。

どうやら混沌が集束して

混沌爆発が起こったようですね。

そのせいで鍛冶屋の親方は重傷状態。

すぐにシルーカが治療を始めます。

 

魔法師だから当然治癒の魔法が

使えるのです。

 

しかしそこに邪魔が。

いきなり出現するエーテル界の魔物、

サラマンダ。

 

グランクレスト戦記第3話より引用

 

 

 

テオが真っ先に切り込みますが

直接攻撃が全く利きません。

全く君主が一番に攻撃するなんて、

君主としての自覚なさすぎ。

でもこういう行動って

兵士や民衆から好感されるのですよねえ。

テオの場合、

計算ではなく

自発的にやってますから。

だからこそ、シルーカもテオに

魅かれるものがあったのでしょう。

 

この危機、

自分が出張らないと行けないと感じた

シルーカさん、

鍛冶屋の親方の治療を

プリシラに任せて

自分は水を使った魔法で

サラマンダを攻撃。

 

そして見事に倒しますが

倒した際の爆風がシルーカを

襲い掛かります。

 

でもテオが身を挺して

シルーカを守ったおかげで

シルーカはほぼ無傷。

 

まあ、シルーカは

爆風が来る前に

鍛冶屋の親方とプリシュラを

守るために力を

そっちに向けたから

自分を守るすでがなかっただけ。

 

何やかんや言って

プリシュラを守ったシルーカは

結構優しいのかも。

プリシュラは恋敵になるかもしれないのに。

 

 

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セーヴィス王のとの戦いはあっさり終わり

 

セーヴィス王の元に使者として

行っていたモレーノが帰還しますが

どうやら任務は失敗。

 

セーヴィス全土を自分のものにしたい

セーヴィス王としては独立なんて

認めることができないようです。

 

ということで

セーヴィス王がテオ討伐のために

兵を起こします。

 

戦力差は歴然。

さすがに魔法師が複数いるテオ陣営でも

セーヴィス王が相手だと勝率はゼロに等しい状態。

 

無謀とも言える迎撃に向かうテオたち。

せめてセーヴィス王に属していない

独立君主たちがテオの味方になってくれれば。

 

そんな中、

テオに元に援軍がやってきます。

それはテオの領地の領民。

テオを慕う領民が自発的に

援軍にやってきたのです。

 

テオの善政が領民の心を

掴んだということなんでしょう。

 

それと領民が兵士として

徴用されていないということは

この世界では

兵農分離が一般的なんでしょうね。

 

ハッキリ言って

戦力としてどこまで使えるか

疑問が残りますけど、

士気が上がることには違いありません。

 

そしてここでテオは

天恵を授けるため、

戦旗を掲げます。

 

グランクレスト戦記第3話より引用

 

 

戦旗は聖印を持つ物の特権みたいなもんで

これの天恵(加護)を受けると

兵士がつよくなるものみたい。

 

これで士気は最高潮、

セーヴィス王との決戦です。

 

 

原作では綿密な戦術があり、

セーヴィス王配下の3人の男爵たちが

最初に攻め込んでくるのですけど、

アニメでは細かい描写がすべてカット。

 

戦端が開かれ、

セーヴィス王の軍勢が

全軍突撃を開始。

それに対して

テオ陣営もシルーカと領民たちを除く兵たちも

迎撃のために突撃して

両軍が激突します。

 

テオの軍勢にセーヴィス王の軍勢が

気を取られているところに

森の中に隠れていたシルーカと領民兵が

セーヴィス王の軍勢の後背から

攻撃を開始。

この攻撃でセーヴィス王の軍勢が

動揺します。

さらにどちらに味方するか

わからなかった独立君主たちが

テオ側の援軍として参戦。

 

ここで不利を悟った

セーヴィス王が逃げて戦闘終了。

テオの勝利となりました。

 

こんな感じです。

 

う~ん、

尺の問題があるから仕方ないですけど、

あっさり終わり過ぎですわ。

 

それと圧倒的に多勢である

セーヴィス王の軍勢と

少数であるはずのテオ陣営の差が

わかりにくかったですわ。

 

確かにセーヴィス王の軍勢は

密集していて密度が高く、

一方のテオの陣営は

スカスカで密度は低かったです。

でも視聴者はそこまでしっかり見ませんからねえ。

 

せめてテオ陣営の全軍の様子が

見えるよう描写が1シーンでもあれば、

セーヴィス王の軍勢と比較できて

だいぶん印象は変わったと思うのですけど。

 

 

上空から戦いの様子を俯瞰するようなシーンも

ありますが

色や形がほぼ同じだからどっちがどっちの

軍勢かわからないし。

 

グランクレスト戦記第3話より引用

 

 

 

戦いが終わった後、

シルーカは同盟の盟主たる

マリーネの元を訪れます。

 

目的は同盟への加入の件。

マリーカの傍には

マリーカの魔法師長アウベストが

立っています。

 

グランクレスト戦記第3話より引用

 

 

 

このアウベストは

シルーカの義父。

しかし公式の場であるここでは

アウベストは私情を持ち込まないようです。

こういうタイプって結構頑固で

いろいろ大変そう。

 

さて、

シルーカはマリーネに

要件を伝えます。

 

当然マリーネは

家臣達と協議するため即答はできません。

果たしてすんなり同盟への加入が

認められるのか?

 

今回はここで終了です。

 

グランクレスト戦記第3話を視聴し終わって

 

今回は原作1巻の第3章と第4章の大半を

消化したことになります。

 

冒頭にも書きましたが

この辺はかなり端折っています。

セーヴィス王との戦闘では

シルーカが綿密に戦術を練っており、

またセーヴィス王陣営の不協和音も

テオ達が勝った要因なのに

その辺はあっさりカット。

 

そういう駆け引きというか

戦闘シーン以外のところも

戦記物の醍醐味であるのですけどねえ。

 

今回のアニメだと

いつの間にか勝っていたという

印象しか残らないでしょうね。

原作読んでない視聴者には。

 

 

ニコ生かアベマか

どっちかのコメントだったかな?

原作全10巻をすべて

アニメにするというコメント

あったのですけど、

本当なんですかねえ。

 

確かにそうするつもりなら

このペースでやらないと無理なんでしょう。

いくら2クールあっても。

 

というか、

現在のペースでも2クールで

全部アニメ化するの絶対無理ですよね。

このペースだと原作1巻消化するのに

たぶん4話か5話かかりますから。

 

原作全部アニメ化するという話が本当なら

この2クール以外に

あともう2クールぐらい用意しないと

不可能な気がしますわ。

 

次回はテオたちが

同盟に加入できるかどうか

その結果がわかります。

 

加入できないとかなり苦しいのですけど

果たして?

 

 

 

今回のまとめ三行

  • プリシラが押し掛けてきた
  • サラマンダ退治
  • セーヴィス王に勝利

 

 

 

 

グランクレスト戦記第4話「決断」の感想 「シルーカのためなら領地も爵位もいらん」

感想(ネタバレあり)

 

ここまで思惑通りに物事が進み、

ちょっと調子に乗っている気がする

シルーカさん。

 

連合から同盟に鞍替えするために

同盟の盟主たるマリーネ(ヴァルドリンド辺境伯)

の元を訪問します。

 

マリーネに謁見した際の感触は

かなりよく、

思わず笑みが零れてしまいますが。

 

本作がいわゆる「なろう小説」に類するもの

だったらおそらくシルーカの思惑通りここでも

進んだことでしょう。

しかし本作は「なろう小説」と違って

何でもご都合主義では進みません。

 

歯車が狂ったときの恐ろしさをシルーカは

今回身に染みることになります。

 

 

 

義父の正論が娘の任務を失敗させる

 

シルーカの主君テオを同盟に加入させるか?

マリーネ自身は加入を認める判断に

傾いているようです。

 

何しろシルーカには大講堂の惨劇の際に

助けられた恩がありますし、

幻想詩連合に勝つには味方は一人でも

多い方が良いですから。

 

しかしマリーネの魔法師長アウベストは

これに反対します。

 

理由は1度例外を作れば

同じようなことをする輩が続出する

かもしれないから。

 

テオとシルーカは

連合に所属して

同盟の君主たちと戦い

その領地と聖印を奪った。

 

そのテオとシルーカの同盟加入を認めたら

連合に所属を変えた後、

同盟所属の君主たちの領地や聖印を

奪ってまた同盟への所属を求める君主も

出てくるかもしれない。

 

実際そんな面倒なことをする君主は

いないでしょうけど、

悪い先例になる可能性がある以上、

テオの加入を認めるべきではないという

アウベストの助言は正論です。

 

ただしアウベルトの意見は助言ですので

実際に決めるのはマリーネです。

 

そしてマリーネが出した結論は、

 

テオの同盟加入を認めず

 

 

同盟への加入が認められると

自身満々でシルーカですが、

マリーネの決定を聞いて

呆然自失。

 

 

しかしこれで終われる訳ありません。

シルーカは次善の策を実行するため

好色伯ことヴィラールが治める

アルトゥーク伯領に向かいます。

 

好色伯には会えず

 

アルトゥーク伯領に向かう途中、

アウベストの悪口を言い募るアイシェラ。

原作ではアイシェラとシルーカの本当の関係の話や

アウベストがシルーカを危険視してあることを

しようとした話があるのですけど、

全部カット。

 

たぶん後の話に混ぜるのでしょうけど

気になる方は是非原作1巻を読みましょう。

 

さて同盟への加入が失敗した以上、

テオが生き残るためには

連合の所属として戦うしかありません。

 

しかしテオの領地の周辺は

同盟所属の君主ばかりで

近くで連合に所属している君主は

好色伯ことヴィラールしかいないのです。

 

マリーネ率いるヴァルドリンド騎士団が

攻めてくるのが確実なため、

ヴィダールの援軍が喉から手が出るくらい必要。

 

でも果たしてヴィラールはテオへの援軍を

認めてくれるのか?

 

何しろシルーカは

ヴィラールと契約を結ぶ約束で

一度アルトゥーク伯領に向かおうとしましたが

メスト・ミードリックの配下の襲撃時にテオと出会って、

ヴィラールとの契約を反故にしたのですから。

 

ヴィラールは怒っている可能性が高く、

下手をすればそのまま殺害されたり

幽閉されたりするかもしれません。

 

しかしテオのために

恥を忍んでヴィラールとの対面に

一途望みをかけるシルーカ。

 

 

ヴィラールの居城に招き入れられた

シルーカですが、

シルーカと対面したのは

ヴィラール本人ではなく、

ヴィラールの魔法師長を務める

マルグレットでした。

 

グランクレスト戦記第4話より引用

 

 

そしてマルグレットは

シルーカにこう話します。

ヴィラール曰く、

 

「今は会う時ではない」

 

はい、事実上の門前払い宣言です。

 

ヴィラール自身は怒っているかどうかは

わかりませんが

少なくともマルグレットはシルーカが

ヴィラールと契約しなかったことを

怒っている様子。

 

さらにシルーカが余計なことを

言ったのでさらにマルグレットの怒りが

増してしまう悪循環に。

 

前回までのシルーカ無双が嘘のように

やることなすこと失敗続き。

 

過信するとロクなことになりませんな。

 

まあ「今は」ということは

時がくれば会うこともあるという意味。

結構フラグですけどね。

 

 

セーヴィス王を討ち取ったけど

 

同盟に加入できず、

ヴィラールには会えず。

 

さらに悪いことに

セーヴィス王ナヴィルの要請に従って

マリーネ率いるヴァルドリンド騎士団が

攻めてくるのは確実。

 

ヴァルドリンド騎士団だけで2万を超える

一方、

テオの軍勢は3000がやっと。

 

戦争は数だけではありません。

しかし7倍弱も差があると流石に・・・。

 

もうテオが取れる手は一つ。

一人でも多くの犠牲を敵に強いて

それを突破口に有利な条件で講和を図る。

 

そのためにテオたちは奮戦することになります。

 

テオたちは城に籠城し、

正門をアイシェラ。

東門にネーマン、

東門にラシックを配置。

 

そして戦いが開始されます。

 

ヴァルドリンド騎士団が誇る

重装騎兵の弩攻撃により

あっという間に

正門とそれに連なる城壁が崩壊寸前。

 

 

グランクレスト戦記第4話より引用

 

攻城兵器で正門を突き破るのが

通常の戦法ですが、

まさか弩で門と城壁を

一緒に潰そうとするなんて。

 

たぶんこの弩って魔法が

掛けられているのでしょうね。

そうじゃないとこの威力は無理だわ。

 

この事態にアイシェラは

一般兵士たちを後方に下がらせて

自身は時間を稼ぐ判断を下します。

 

グランクレスト戦記第4話より引用

 

重装騎兵を見下ろす

アイシェラのこのシーン、

本当に美しい。

 

意を決して

重装騎兵に単身突入しますが、

相手はヴァルドリンド騎士団の精鋭。

 

後ろから弩に貫かれた

アイシェラは瀕死の重傷。

プリシラの必死の治癒で何とか

命は助かりますけど、

今後の戦いに投入は無理そう。

 

そして悲報は続きます。

ネーマンが戦死。

ラシックも敗走してしまったのです。

 

戦線が崩壊寸前。

こりゃあ、城を枕に討ち死も

あるかも・・・と思っていたら、

ラシックさんがやってくれました。

 

実はラシックの敗走は罠であり、

セーヴィス王ナヴィルが前線に

出てくるように仕掛けたのです。

 

一人が通るのがやっとの通路で

セーヴィス王との一騎打ちを始めるラシック。

 

なぜか二刀流のセーヴィス王に

猛然と襲い掛かるラシックカッコいい。

ここだけ作画気合い入り過ぎw

 

若い分ラシックの方に分があったのでしょう

最終的に

ラシックはセーヴィス王を討ち取ります。

 

この勝利は結構大きいです。

だってヴァルドリンド騎士団が

攻めてきた理由は

同盟に所属するセーヴィス王の

要請だったのです。

 

そのセーヴィス王が死んでしまった以上

ヴァルドリンド騎士団は戦う理由が

無くなってしまったのですから。

 

まさに講和を図る絶好のチャンス。

早速ヴァルドリンド騎士団の陣に赴き

講和の交渉を始めるシルーカ。

 

しかし交渉は

再び失敗してしまいます。

 

確かにセーヴィス王が死亡し

戦う名分は無くなりました。

 

でもこのまま講和してしまえば

ヴァルドリンド騎士団の名前に

傷がつきます。

援助を求めてきた者(セーヴィス王)を戦死させ

講和して逃げ帰った臆病者と。

 

 

騎士は名誉を重んずる者。

だからこそセーヴィス王の敵討ちを

成功させない限り

一歩も引けない状態に

なってしまったのです。

 

アウベストが言う通り、

やり過ぎたということ。

 

もうこうなっては講和の可能性はゼロ。

お先真っ暗状態ですわ。

 

 

 

好色伯が美味しいところに持っていかれた

 

マリーネの本営を守るため

一部の兵(100騎あまり)を残し、

全軍で城攻めを始めるヴァルドリンド騎士団。

 

 

しかしここで事態が急変します。

何とヴィラール率いるアルトゥーク伯軍が

マリーネの本営を奇襲したのです。

 

グランクレスト戦記第4話より引用

 

城攻めを中断して慌ててマリーネの元に

引き返すヴァルドリンド騎士団の主力。

 

アルトゥーク伯軍が出現した以上、

城攻めを続ける訳にはいきません。

 

ヴァルドリンド騎士団はそのまま撤退し、

マリーネも何とか逃げきります。

 

まあ、この辺はヴィラールが

マリーネをわざと逃がしたようですけどね。

ヴィラールにとってマリーネは従姉妹に

当たりますから。

 

さすがに身内を討つのは

気が引けたのでしょう。

 

 

首の皮一枚のところで命拾いしたテオたち。

でもヴィラールはテオのために

戦ったわけではありません。

 

ヴィラールはテオの城に乗り込み、

テオと対面します。

 

この時のシルーカの

合わせる顔がないというな仕草が

なんとかく可愛く感じますわ。

 

さてシルーカは

ヴィラールに契約しなかったことを

詫びますが、

それに対してヴィラールは次のように話します。

 

「シルーカは契約通り、

セーヴィスの領地を掻き乱し、

同盟の威信をどん底に叩き落とした

十分な仕事をしてくれた」と。

 

つまりシルーカは

ヴィラールの思惑通り動いて

ヴィラールに利益をもたらしたと。

さらにシルーカをこのままアルトゥーク伯領に

連れかえるという意図も入っています。

 

一方テオに関しては

領地も聖印もそのまま。

セーヴィスの盟主として

連合のために働いてくれと。

 

要はシルーカを渡せば

これまで通りという訳。

 

テオに取ってみれば破格の条件です。

しかしテオはこの条件を飲まず、

シルーカの提供を拒みます。

 

なぜテオがそんな決断をしたのか

わかりません。

口で言っていることがすべてでは

ないですからね。

 

ともかく聖印も領地も捨てて

シルーカと共にいることを

選択したのです。

 

最終的にテオは子爵から騎士になり、

これまで得たものをすべて失うことになりました。

シルーカとの契約を除いては

 

さらにテオとシルーカは

ヴィラールの領地で暮らすことになります。

 

 

 

終わりに

 

第4話はここで終了。

かなり駆け足でしたね。

原作を読んでいる者からすると

物足りないです。

 

一つシーンは

別の下地があって生きるもの。

その下地の部分をカットしすぎたために

それぞれにシーンが突発的に感じますし、

つながりが見えにくくなっているのですよね。

 

例えばシルーカとアウベストとの講和交渉で

アウベストがシルーカに対して

「お前はまたしてもやり過ぎたのだ」

と言うシーンがありました。

 

あれはラシックがセーヴィス王をおびき出した策に

シルーカが絡んでいたからこそ、

言葉がズシリと来るのですけど、

シルーカが絡んだというセリフは

カットされてましたよね。

 

アニメだから尺を合わせるために仕方がない面も

ありますが

それを補うためにナレーションを入れるべきだったかも。

魔弾の王と戦姫や銀河英雄伝説(旧OVA版)では

ナレーションを効果的に使ってましたので。

 

苦言ばっかり書きましたが

もちろん良い点もありますよ。

例えば戦闘シーン。

1話や2話の戦闘シーンはちょっと残念でしたが

この4話の戦闘シーンはホント良くなってました。

 

1話と2話の戦闘シーンって

テオの剣の腕がイマイチという設定だったので

わざと野暮ったくしたのかもしれませんね。

 

 

今回の第4話で原作第1巻のエピソードは終了。

次回第5話から原作2巻の内容に入ります。

第5話からはさらに登場キャラが増えますので

原作未読の方は覚悟しておきましょうw

 

グランクレストの登場キャラに関しては

記事を作成してあるので、

興味がある方は冒頭のリンクを辿って

閲覧ください。

 

今回のまとめ三行

  • 同盟加入できず
  • 好色伯参戦
  • シルーカだけは死守

 

 

 

グランクレスト戦記第5話「常闇の森」の感想 「原作第2巻の内容を全部消化しやがった」

感想(ネタバレあり)

 

ヴィラールの申し出を断り、

シルーカとの契約に拘ったテオ。

 

その結果、

シルーカとの契約を維持するだけの

聖印以外すべてを失い

シルーカと共にヴィラールのもとに

厄介になります。

 

今回はその続きから。

WEB予告見ると

原作とはかなり変わった展開に

なるとわかってましたが、

まさかこの第5話だけで

原作第2巻の内容をほぼ全部

消化してしまうのは予想外でした。

 

でもこの巻の前半は

過去の歴史の話がメインですので

削るには絶好の箇所なんですよね。

 

アニメ2クールで

原作のすべてを消化するためには

これも仕方ありません。

 

 

人狼の女王と吸血鬼の王の対立

 

過去アルトゥーク伯領を

大混乱に陥らせた出来事。

それはデーモンロードが出現したことでした。

 

第1話で大公二人の聖印を合わせても

勝てなかったデーモンロード。

普通の民衆が勝てる訳ありません。

 

でもアルトゥーク伯領の民は戦いました。

白魔女、人狼そして吸血鬼

種族を超えて戦った結果、

アルトゥーク伯領はその命脈の維持に

成功します。

 

そして現在、

吸血鬼の王ディミトリエの城にやってきた

人狼の女王クララ。

 

どうやらクララが納得できないことを

吸血鬼の王がやろうとしているようです。

 

そしてそこに現れる1人の黒魔女。

名前はヤーナ。

 

ヤーナは吸血鬼の王に

この場でクララを消すことを提案しますが、

吸血鬼の王はそれを拒否。

 

クララは客人として招いた。

だから客人に対する待遇をすべきであり

騙し打ちなんてできない

ということが理由なんでしょうね。

ヴィラールと同じくこの吸血鬼の王も

自分の美学を持っているようです。

 

しかしヤーナは納得しません。

でも吸血鬼の王と対立するのはまずいと

思ったのでしょう。

 

クララを始末するために

ある手段を講じます。

 

外でクララの帰りを待っている

クララの娘のエマとヤマ。

 

そこに現れたヤーナは

二人を捕らえます。

 

そして二人を返して欲しければ

クララ1人で常闇の森に来るように

伝えるヤーナ。

 

グランクレスト戦記第5話より引用

 

 

こういう場合って

完全に罠ですよねえ。

 

でも娘たちの命が掛かっている以上、

それに従うしかない。

 

後々の考えれば

娘たちを捨てても

人狼族全員で常闇の森に攻め込み

ヤーナを撲滅すべきだったかも

しれません。

 

でもそれができないところが

クララの限界なんでしょうねえ。

一人の親としては間違ってませんけど。

 

 

皮肉屋ミルザーさんとの対面

 

ヴィラールの従属したテオは

シルーカ、プリシラ、ア―ヴィンと共に

ヴィラールの居城にやってきます。

 

シルーカはヴィラールの魔法師団の一員として

仕事がある一方、

テオはヴィラールの護衛役を命じられます。

とは言っても基本自由に行動していいと

言われたので

実質客人みたいなもんですが。

 

第4話で「男はいらない」という風に

言っていたヴィラール。

実際テオを持て余しているのかも。

 

仕事がなくブラブラしていいと言われた

テオに対して

シルーカは先輩魔法師たちと対面が

終わった後、

すぐに仕事をすることに。

 

最初の仕事は

ダルタニアの太子ミルザーの

もてなすパーティ―に準備です。

 

ミルザーは

ダルタニアの領主の息子。

いずれはダルタニア領を相続することに

なります。

幼少の頃から知り合いのヴィラールに心酔し、

ヴィラールに皇帝になって欲しいと

願うミルザー。

 

グランクレスト戦記第5話より引用

 

でも当のヴィラールは

あまり乗り気ではありません。

 

自分の美学を尊ぶヴィラールに

とって皇帝という地位は

魅力的に映らないのでしょう。

 

ただミルザーの思いを無下にする訳には

いきませんので、

皇帝になってもいいなぐらいの

ニュアンスのセリフを吐きましたけどね。

 

さてミルザーさんは

自身が野心あふれる人物なので

自分と同じ種類の人間が大好き。

そういう考え方なので

シルーカのために聖印と領地を捨てた

テオは一番嫌いなタイプなのです。

 

ヴィラールからテオを紹介されると

初めて会ったテオに嫌味を言うミルザー。

テオは受け流しますが

果たしてどう思ったのでしょうか?

 

そういえばこのパーティーでは

テオの聖印と領地を預かったらシックの話題も

出てきます。

 

ラシックは精力的に動き、

セーヴィス領の平定も間近になったとか。

 

テオという重しがなくなって

また野心に火が付いたのでしょうか?

 

まあ、テオが戻ってきたら

すぐに聖印と領地をテオに返しそうですけどね。

案外根は善良な人なので。

モレーノは良い顔しないでしょうけどw

 

 

吸血鬼の王の目的

 

ヴィラールに呼び出された

テオとシルーカ。

そしてヴィラールから

白魔女の女王を紹介されます。

 

その白魔女の女王曰く、

人狼族が総出で

常闇の森に向かったらしいのです。

 

常闇の森は

吸血鬼のテリトリーであり

通常人狼が立ちいって良い場所では

ありません。

 

白魔女、人狼、吸血鬼は

先祖代々手を取りあってアルトゥーク伯領を

守ってきた間柄。

できるだけ穏便に

ことを済ませる必要があります。

 

そこでヴィラールは

今回の件の調査をテオとシルーカに

命じます。

 

そんな大事な役目を

実質的な客人に任せていいのかよ?

とは思いますが

ヴィラールはテオより

シルーカの才幹の方に期待しているのかも。

 

だってヴィラールは

第2話で男は(以下略)。

 

 

さて、

常闇の森の前にやってきた

テオとシルーカは

クララと双子の姉妹の安否を

気遣う人狼たちと遭遇します。

 

かなり興奮している人狼たちに

テオもかなり手を焼くことに。

 

まあ冷静になれる訳ありませんよね、

自分たちの女王がどうなっているか

わからないのに。

 

そこに飛んでくる1匹の蝙蝠。

これは吸血鬼の王の化身。

吸血鬼の王はテオとシルーカを

客人として城に招くようですね。

 

そして吸血鬼の王と対面する二人。

 

そこで二人は

この吸血鬼の王の目的を

聞くことになります。

 

吸血鬼の王の目的は

極大混沌に満ちた

暗黒時代の再来。

 

吸血鬼って人狼や白魔女と

混沌の権化とも言うべき

デーモンロードと戦ったはずなのに。

 

どうやら

混沌がなくなったら

聖印や邪紋が消えてしまい、

体中に邪紋を刻んでいる

吸血鬼である自分も死んでしまうと

思っているようですね。

 

それを聞いたシルーカは

何か察したようですけど。

 

 

いつの間にか領主になってた

 

その頃、

城の地下では

双子の姉妹を人質に取られたクララが

ヤーナと死闘を演じていました。

 

既に片手を失っている

クララが劣勢。

 

そして吸血鬼の王から

聞き付けテオとシルーカが

やってきます。

 

ちなみに吸血鬼の王は

この時既に逃亡。

 

逃亡するくらいなら

テオやシルーカに

ペラペラ喋らなければ

いいのに。

 

ペラペラ喋ると言えば

ヤーナもこんなセリフを吐きます。

 

「あんたの混沌核なら

またデーモンロードを呼び出せるかも」

 

うん?

また?

ということは前に一回呼び出したことが

あるということですか?

 

デーモンロードが出現したのは

大昔のアルトゥーク伯領と

大講堂の惨劇の時の2回だけのはず。

ということは・・・。

 

 

 

地下に到着した

テオとシルーカは

当然クララの加勢して

ヤーナを追い詰めます。

 

グランクレスト戦記第5話より引用

 

そしてヤーナもまた逃亡し

戦闘終了。

しかし重傷を負ったクララは・・・。

 

 

人狼族に見守られた

クララの混沌核が分裂し

それがクララの親族に

分割相続されます。

 

そして同時に

クララの長男である

イオンが人狼族の王になります。

 

 

一方この件を

ヴィラールに報告したテオは

ヴィラールから常闇の森を

統治を命じられます。

 

テオを手腕を期待したのか

厄介払いだったかは

わかりませんが

わずか1話で領主に復帰。

さすが主人公さまは違いますね。

 

そしてテオの元には

新しい仲間が。

それはクララの娘たちのエマとルナ。

 

メイド見習いとして

ア―ヴィンが教育するようです。

 

でもどうして

この二人はテオの元に

やってきたのでしょうか?

 

原作では一応わかる様に

ワンクッションあるのですけど

そのシーンがアニメでカットされたので

わかりにくくなりましたね。

 

さて今回はここで終了です。

 

 

原作2巻が終わってしまった

 

本作は2クールで

原作10巻(予定)をすべて

アニメ化する計画です。

 

だからかなりハイペースで

進める必要があるのですが

まさかこの5話で原作2巻のエピソード

ほぼすべてを消化するとは

思ってませんでした。

 

原作読んだ時点で

だいぶん端折ることは

できるとは思っていましたが

2話ぐらいは使うと予想していたので。

 

そのため原作とは

かなり改変された場所があります。

 

例えば

原作ではヤーナは

ヴァルドリンド騎士団の騎士を

篭絡して魔王を復活させようと

しましたし、

実際1度はテオやシルーカが見守る中、

魔法が復活してます。

さらに混沌爆発の前の話や

ヤーナがある組織に属している話も無し。

 

原作読めばかなり違うので

面喰うかもしれませんね。

 

でも結構綺麗に

まとめたと思いましたわ。

 

 

次回のタイトルは進軍。

ある会議に出席するため

ヴィラールが動きます。

 

今回のめとめ三行

  • 人狼の女王と吸血鬼の王の対立
  • ミルザーから嫌味を言われる
  • テオが常闇の森の治めることに

 

 

 

 

グランクレスト戦記第6話「進軍」の感想 「マルグレットは勇気を振り絞って想いを伝えたが」

感想(ネタバレあり)

 

ほぼ棚ボタな感じで

常闇の森の統治を任されたテオ。

エマルナの姉妹も加わり

賑やかになってきました。

 

一方ヴィラールの元では

ある問題が持ち上がります。

それはマルグレットに関すること。

 

ヴィラールと契約する魔法師は

25歳の誕生日を迎えると

契約を解除するという厳格なルールが

存在します。

 

そしてその25歳の誕生日を過ぎた

マルグレット。

 

ヴィラールはこれまで同様、

魔法師の25歳引退ルールを

マルグレットにも適用するのでしょうか?

それとも?

 

 

25歳の誕生パーティー

 

ヴィラールの元に

会議の招待状が届きます。

 

これまでヴィラール以外

全く動きがなかった連合が

ようやく意見集約のために

会議を開くことになったのです。

 

ヴィラールも連合に所属している以上、

参加しなければいけません。

 

しかしその前に

ヴィラールにはやらなければいけない

ことがあります。

 

それはマルグレットの25歳の誕生日。

 

この25歳という年齢、

普通ならただの通過点に過ぎませんが

ヴィラールと契約する魔法師には大きな意味が

あります。

 

魔女信仰が強いアルトゥークにおいて

ヴィラールは若い女性の魔法師とだけ

契約するようにしてました。

でもずっと契約を続ければ

女性の結婚適齢期を過ぎてしまいます。

それはあまりに惨い。

 

そう考えたヴィラールは

魔法師との契約において

1つの約束事を作ったのです。

 

それが魔法師が25歳になったら

契約を解除するというもの。

 

25歳という年齢が

この世界でどういう評価なのかは

わかりませんが

たぶんこの年齢だと

まだ結婚して子供を作るチャンスが

あるのでしょうね。

 

そしてヴィラールの魔法師長である

マルグレットもとうとう25歳になったのです。

 

マルグレットは

ヴィラールに契約以上の想いを

持っています。

 

だから1日でも長く

ヴィラールと一緒にいたいと

思っているはず。

 

でもマルグレットだけ

特別扱いすると示しがつきませんからね。

 

誕生日を祝う=退職パーティ。

おそらくマルグレットの認識は

こんな感じなんでしょう。

 

だからヴィラールの部屋が

出てきた時、

ちょっとイライラしているのでしょうね。

 

 

そして誕生パーティー当日。

多くの人がマルグレットの誕生日を

祝うために出席しています。

もちろん常闇の森からは

テオもやってきますが

う~ん、

いつもの服装以上に似合ってないw

 

さて主賓であるマルグレットが

ヴィラールと共に会場に入ってくると

パーティ―開始です。

 

グランクレスト戦記第6話より引用

 

ヴィラールと一緒にダンスを踊る

マルグレット。

 

このダンスシーン、

スタッフさんも

かなり気合入って作っているのがわかります。

良く動くし絵が全く崩れていません。

 

ただちょっとここに尺を

使いすぎな感じもしなくはありません。

 

でもこのダンスの時間の長さこそ

マルグレットの心情を現しているように

思います。

ヴィラールと過ごす幸せな時間。

もっと続けばいいのにと。

 

ただニコ生の放送では

コメントで「長い」とか

「長すぎ」とか言われるの確実だと

思いますわ。

 

 

ヴィラールとマルグレットの

ダンスが終わると

テオがシルーカを誘って

ダンスを始めます。

 

原作はでは

ヴィラールとマルグレットのダンスが

素晴らしすぎて

誰もダンスを踊ろうとしないので

テオが道化を買って出るような

描写だったのですが

このアニメ版では

みんな普通に踊っています。

 

肝心のテオのダンスですが

これまで経験がなかったのでしょう。

かなりぎこちないです。

でもテオがそんな実力だからこそ

シルーカはテオに密着できて

かなり嬉しい想いをできた感じですね。

 

 

祝いのパーティで決闘

 

パーティの途中、

テオはミルザーに話掛けられます。

野心が見えないテオが

気に食わないミルザーは

テラスに連れだし

テオと決闘することに。

 

この辺の脈絡は強引過ぎる感じも

しますが、

シルーカが見守る中、

決闘開始です。

 

グランクレスト戦記第6話より引用

 

決闘は攻めるミルザー、

それを受け流すテオという展開。

 

でも守って受け流すだけでは

勝てないはず。

テオは持久戦に持ち込んで

ミルザーの体力がなくなるのを

待っているのでしょうか?

 

それとも勝つつもりがないの?

 

結局1回だけ攻撃して

決闘終了。

ミルザーは明らかに消化不良のような

感じですね。

 

テオでは歯ごたえがなさすぎて

興醒めしたのかも。

 

でもテオもだいぶん剣術は

上手くなっているのですけどねえ。

1話の時と比べると

全く違いますから。

 

1話の時点で戦闘シーンが

迫力ないと

ネットなどで散々言われていましたけど、

あれはテオの剣術が残念だったから

ああいう描き方になっただけだと

今だったらわかります。

 

決闘が終ってわかったこと。

テオとミルザーの目指すところは一緒。

でもそこに至るアプローチ法が

決定的に異なっています。

 

逆らうものはすべて潰すという

覇道を突き進むミルザーに対して

和を重視して

進もうとするテオ。

 

今度もこの二人が

協力することはなさそうですね。

それどころか

確実にどこかで衝突するでしょう。

 

 

ヴィラールの過去

 

パーティ―が終わり、

ヴィラールの部屋で会話する

ヴィラールとマルグレット。

 

ここでマルグレットの本音が。

そしてマルグレットの気持ちに

気付いていながら

それを受け入れることができない

ヴィラールがその理由を

マルグレットに話し始めます。

 

ヴィラールの母は

同盟の盟主クライシェ家の出身。

それが同じ同盟に所属する

アルトゥーク伯の元に嫁いで

生まれたのがヴィラールでした。

 

しかし先代のアルトゥーク伯は

同盟を裏切り連合に寝返ります。

 

当然クライシェ家出身である

ヴィラールの母はその決断を詰り、

アルトゥーク伯の血が半分流れる

ヴィラールを虐待するようになりました。

 

いくら憎い相手の血が流れているとはいえ

自分の子供なのに。

 

そりゃあヴィラールでなくても

女性に不信感を持つようになります。

 

同じように母に憎まれてたキャラに

銀英伝のロイエンタールがいますが

ロイエンタールが女性不信から

女をとっかえひっかえしたの対して

女性に近づこうとしないヴィラールは

正反対ですね。

 

 

ではなぜ虐待を受けたのに

ヴィラールは母親が大好きなんでしょうか?

 

それは虐待自体が

ヴィラールを守るためだった

可能性があるからです。

 

ヴィラールの血の半分は

アルトゥーク伯の血ですが

もう半分は

同盟の盟主クライシェ家の血です。

 

つまり不倶戴天の敵となった

相手の血が流れているのですから、

先代のアルトゥーク伯が

それを理由にヴィラールを廃する

可能性だってあったのです。

 

でも実の母親から

アルトゥーク伯の血のせいで

虐待を受ければ

アルトゥーク伯も不憫に思い、

ヴィラールを廃しようとは

考えないでしょう。

 

つまりヴィラールを虐待することで

ヴィラールを守ろうとした

そういう解釈も可能となる訳。

 

これが真実かどうかはわかりません。

しかしこのストーリーを

ヴィラールは信じているようです。

でもだからと言って

虐待を受けたのは事実だから

女性にまともに向き合うことができない。

 

何かこの話を聞くと

ヴィラールが可哀想になってきます。

 

そしてそのせいで

ヴィラールと結ばれることがない

マルグレットも。

 

 

会議に出席するために進軍開始

 

マルグレットの件が片付いたことで

ヴィラールは連合の会議に出席するため

進軍を開始します。

会議が開かれる場所に行くには

海路と陸路の二つのルートがありますが

海路は魔物が出ますし、

陸路は同盟所属の君主たちの領地を

通過する必要があります。

 

どちらのルートも大変ですが

シルーカが陸路を進言したという理由で

ヴィラールは今回陸路を選択します。

 

しかし前述したように

陸路には同盟に所属する

クロ―ヴィスやフォーヴィスがあり、

会議に出席するから通して欲しいと

お願いして簡単に通過を認めてくれる

訳ありません。

 

そこで会議に出席するついでに

クロ―ヴィスとフォーヴィスを

征服しちゃおうというのが今回の作戦。

 

今回はヴィラールだけでなく、

アルトゥーク伯領の近隣の君主たちも

会議に出席するために

ヴィラールに同行することになります。

 

グランクレスト戦記第6話より引用

 

 

だからもちろんセーヴィス王となった

ラシックも。

 

グランクレスト戦記第6話より引用

 

原作ではセーヴィス王となるための描写が

あるのですが

それが完全にカット。

原作ファンとしてはちょっと残念ですわ。

死んだネーマンの奥さんも

出てくるはずだったのに。

 

 

具体的な進撃ルートは

クロ―ヴィスにヴィラールの本隊、

フォーヴィスにラシックの部隊と決定。

テオはラシックと行動を共にし

なぜかミルザーもラシックの方に

くっついて来ます。

 

 

フォーヴィスに侵攻した

ラシック軍にほとんどの君主たちが降伏。

しかしそれでもフォーヴィス王以外に

ブラニスとラドヴァンの2人の君主が

徹底抗戦の構えを見せています。

 

これに対して

ブラニスにはミルザー、

ラドヴァンにはテオが当たることになり、

それぞれ行動を開始。

 

毒蛇という異名を持つ

ブラニス男爵の城に

1人で乗り込んだミルザーに対し、

大勢で取り囲んで亡き者にしようとする

ブラニス。

でも弱者が何人束になろうと

所詮は雑魚。

 

ブラニスの計略に反対した

1人の君主を残して

刃向かった者を根絶やしにした

ミルザー強すぎ。

 

そりゃあ力こそ正義と

思うようになりますわ。

 

グランクレスト戦記第6話より引用

 

 

 

「俺は一人で城を落としたぞ、

お前はどうする?」

こう呟くミルザー。

 

お前というのは当然

テオを指すのでしょう。

 

気に食わない奴だけど

テオを気に掛けているのが

よくわかります。

 

最終的な平和を求めるという

結論は一緒でも

そこへのアプローチ法が

決定的に違う

テオとミルザー。

 

今後この二人は

どうなっていくのか

しっかりと注目しましょう。

 

 

さて次回のタイトルは「白亜の貴公子」。

第1話冒頭で登場した以降、

全く出番がなかった

連合の盟主アレクシスが満を持して再登場です。

次回も楽しみですわ。

 

今回のまとめ三行

  • マルグレットが25歳になってお役御免に
  • ヴィラールの過去
  • ミルザーが1人で城を落とす

 

 

 

グランクレスト戦記第7話「白亜の公子」の感想 「暗殺されそうになったけど結果オーライ?」

感想(ネタバレあり)

 

ハルーシアで開催される

連合の君主会議に出席することになった

ヴィラール達。

しかしハルーシアに向かうには

同盟側に属する

クロ―ヴィスとフォーヴィスが邪魔。

 

そこでヴィラールは

君主会議への手土産として

クロ―ヴィスとフォーヴィスの

討伐を決意。

 

フォーヴィスに本隊の別動隊として

セーヴィス王ラシックの軍勢を

差し向けます。

この軍勢にはテオとシルーカ、

それにミルザーが参加。

 

ミルザーは毒蛇という異名を持つ

ブラニス男爵を殺害して城を奪い

功績をあげます。

 

そして今回、

テオはブラニス男爵と共に

討伐軍に降伏しない

ラドヴァン男爵の城を

攻略することになるのですが…。

 

 

舌先三寸で降伏させる

ラドヴァン男爵に降伏を勧めるため、

一人でやってきたテオ。

 

グランクレスト戦記第7話より引用

 

 

ラドヴァンが守る城を攻めるには

まずその手前にある街を攻撃しなければ

なりません。

 

当然街を攻撃すれば

住民に被害が及びますし、

時間が掛かります。

 

それを避けるためにも

ラドヴァンを説得しなければいけないのです。

 

まあ、前回ミルザーが

武力でブラニス男爵の城を落としており、

ミルザーと違う道を模索する

テオが同じように武力で城を攻め取ったら

話がなり立ちませんからねw

 

住民が回りを取り囲む中、

ラドヴァンと対面するテオ。

 

グランクレスト戦記第7話より引用

 

テオはラドヴァンに降伏を勧めますが

予想通りラドヴァンは了解しません。

 

さあ、ここからが人たらし名人テオの

腕の見せ所です。

 

持ちあげたり脅したり

いろいろな言葉を使い

ラドヴァンの心を揺さぶっていきます。

さらに周りで見ている住民も利用して

最終的にはラドヴァンの説得に成功。

 

それどころか、

ラドヴァンはテオに従属したいと

言い出す始末。

 

何かテオって

三国志の劉備をモデルにしているような

気がしますわ。

 

フォーヴィスとクロ―ヴィスを平定

 

ミルザーとテオの活躍で孤立無援となった

フォーヴィス王ジェリコ・オリック。

 

最後はラシックと一騎打ちで

決着を付けることになり、

結果ラシックに敗北。

 

これにてフォーヴィスの平定が

完了しました。

 

しかし大軍率いて攻めたのに

最後は一騎打ちで勝負をつけるなんて

ラシックはどんだけ自分で戦うのが

好きなんでしょうか?

 

フォーヴィスが落ちたと知った

クロ―ヴィス王は

慌ててヴィラールに使者を送り、

同盟を捨て連合に鞍替えすることを誓います。

 

これでクロ―ヴィスの平定も終わり。

フォーヴィス・クロ―ヴィス2か国を

連合のものにした功績は絶大。

 

会議でもヴィラールの発言力が増すのは必至。

 

さあ、いよいよ会議です。

 

 

 

会議で仇敵と初対面

 

ハルーシアに到着したヴィラール。

テオやシルーカと合流して

いざ、会議へ…と言いたいところですが

すぐに会議は開かれません。

 

まずは舞踏会に出席するヴィラール達。

 

会議の前に親睦を深めるという

狙いがあるのかもしれませんね。

グランクレスト戦記第7話より引用

 

 

 

1話以来の登場となるアレクシス以外に

いろいろな新キャラが登場。

既に大量のキャラが出ているのに

また貴族キャラがいっぱいw

 

新キャラに関しては

別の記事で詳しく書きますので

そちらを参照してください。

たぶん明日(2月18日)までには

書き加えますので。

 

さてこの舞踏会で

ヴィラールはテオにある人物を

紹介します。

 

その人物の名前は

ぺデリコ・ロッシーニ。

 

グランクレスト戦記第7話より引用

 

 

そう、テオの故郷

システィナ島の領主であり

テオが一番憎む君主です。

 

テオがここまで怒りの表情になるは

初めてかも。

 

一方のロッシーニも

システィナ島の英雄コロネーロの

名跡をテオが名乗っているのを知り、

テオの目的を察した様子。

 

コロネーロ家は

システィナ島の英雄の名跡でしたが

ロッシーニ家に裏切られて滅亡。

 

そのコロネーロを名乗る以上、

テオの目的はロッシーニ家を潰すことだと

瞬時に悟ったという訳。

 

固い、というか

強く握って敵意をむき出しにする

テオとロッシーニ。

 

この初対面が

今度どんな影響を与えるのでしょうか?

 

と思ったら

すぐに影響が出ましたわ。

 

アレクシスがやってきた

宿舎に帰ってきたテオとシルーカ。

そこに1人の客人がやってきます。

客人の名前はアレクシス。

 

何とハルーシア侯が一人で会いに来たのです。

確かに舞踏会で

ヴィラールに紹介された時、

また会いたいという話をしてましたけど、

シルーカが考えたように

普通は社交辞令ですよね。

 

でも本当に会いにやってくるとは。

 

で、テオとシルーカと

お話をすることになるのですけど、

内容はシルーカのために

爵位と領地を捨てたテオを褒めたたえ、

また自分がどれだけマリーネのことを

愛しているかということ。

 

ここまで清々しい

おぼっちゃんキャラは久しぶりに見たかも。

よっぽどこれまで苦労

していないのでしょうねえ。

 

既にマリーネの方は

アレクシスなんて眼中にないような

そぶりを見せているのに

女々し過ぎるわ。

 

でもマリーネも本音では

どう思っているかわかりませんけどね(意味深)。

 

暗殺者の狙いはテオ?

 

何やかんやでテオとアレクシスは

非公式の友人となります。

 

テオとしては連合の首脳と

コネクションができて万々歳。

 

一方アレクシスも

本音を言える友人ができて

大満足。

 

アレクシスは

そのまま帰宅しようとしてますが

何と刺客の襲撃を受けます。

 

グランクレスト戦記第7話より引用

 

 

まあ、こんなおぼっちゃんでも

連合の盟主。

そりゃあ、命だって狙われますよ。

と、思ったら

刺客たちのフラッグの加護を

見たら

それはロッシーニ家のもの。

 

つまり刺客たちの狙いは

アレクシスではなく、

テオだったのです。

 

テオが自分の権力を脅かす前に

消そうとロッシーニは考えたのでしょう。

 

でも完全に裏目に出ましたね。

寄りにも寄ってアレクシスが

訪問している時に襲撃するなんて。

 

目的は違っても

連合の盟主を襲撃したという事実に

代わりありません。

 

当然刺客の素性がハッキリしたら

ロッシーニ家は連合の公敵になるのは確実。

 

逆にテオに取って

これは絶好のチャンスですね。

第2話でロッシーニ家が連合側ということで

同盟に鞍替えを考えたくらいです。

 

このままテオもロッシーニも

同じ連合側だったら

ロッシーニ討伐の大義名分が

ありませんでしたが

ロッシーニが連合を除名されれば

攻める大義名分が手に入るのです。

 

相手が勝手に踊って利益を得るなんて

テオは運が良すぎですわ。

 

 

終わりに

 

今回で会議の最後まで行くと思ってましたが

どうやら次回に持ち越しのようですね。

 

ほぼ原作通りで

もちろんカットされたところもありましたが

今回はいつも以上に上手くまとまっていたと

思いますわ。

それでもラドヴァン男爵の説得のところは

少しわかりにくかったですけどね。

 

あそこはラドヴァン男爵の心情が

わからないとどうして降伏したのか

わかりにくいですからね。

 

こういう時こそナレーションがあれば

それで説明できるのでしょうけど。

 

既に公開されている次回のあらすじによると

次回はマリーネとアレクシスの出会いの話も

あるようですね。

たぶん原作5巻の内容となるのでしょう。

そうなるとまだ登場していないキャラも

出てくるかもしれません。

 

今から楽しみです。

 

今回のまとめ三行

  • ラドヴァン男爵を降伏させる
  • 仇敵ロッシーニと初対面
  • アレクシスと友人関係に

 

 

 

グランクレスト戦記第8話「会議は踊る」の感想 「ヴィラール大勝利と思ったらアレクシスが余計なことを」

感想(ネタバレあり)

 

連合の君主会議に出席するため

ヴィラール達とハルーシアにやってきた

テオとシルーカ。

そこでアレクシスと親友になり、

仇敵ぺデリコ・ロッシーニと初対面を

果たします。

 

今回はその続き。

タイトル見ると会議が

メインになりそうですけど、

WEB予告ではアレクシスとマリーネの

過去がメインのよう作りに。

 

一体どっちがメインの回に

なるの?と思ったら

二つともメイン扱いでしたわ。

 

アレクシスとマリーネの出会いについて

 

アレクシスが襲撃される。

その報はヴァルどりンドにも伝わります。

当然アレクシスの元婚約者である

マリーネの耳にも。

 

グランクレスト戦記第8話より引用

 

報告を聞いたマリーネは

大講堂の惨劇直後のことを思い出します。

 

自分達の結婚を望まぬ者がいる。

結婚しようとしたために自分の父は死んだ。

再び結婚しようとしても・・・。

 

現状、アレクシスと結婚はできない。

そう思ったのかもしれませんね。

 

二人の馴れ初め

 

 

一方、ハルーシア。

テオとシルーカは襲撃されたことを

ヴィラールに報告します。

 

そしてその報告を聞き、

アレクシスはまだマリーネとの

結婚を諦めていないことを確信した

ようです。

 

ここでヴィラールは

アレクシスとマリーネの馴れ初めを

テオとシルーカに話すことに。

 

 

二人の出会いは偶然でした。

マリーネを乗せた馬車の前を

遮る一人の男性。

 

男性が石畳にはめ込まれた

光を反射する石に見とれていたのです。

 

男性にどいてもらうため

声を掛けるマリーネ。

 

その男性はマリーネを見た瞬間、

すぐに恋に落ちます。

 

そう、この男性こそ

アレクシスその人、

そしてこれが二人の出会いだったのです。

 

それから毎日のように

恋文をマリーネに送ってくる

アレクシス。

 

その筆まめさには呆れますけど

そこまでしても

自分の想いを伝えたいのでしょうね。

 

恋をしたら人間って一生懸命になりますから。

 

グランクレスト戦記第8話より引用

 

 

侍従のレイラに勧められて

さすがに1通ぐらい読んでやるかと

思い読み始めたら

何と全部読んでしまうことに。

 

そして最後の手紙に書かれていた、

「今宵あなたに花を届けます」という

言葉を気にするマリーネ。

 

翌朝、

庭を見たら・・・。

 

グランクレスト戦記第8話より引用

 

まさか花を庭いっぱい使って

表現するなんて。

 

そしてこれをすべて

アレクシス1人でやってしまったのです。

さすがにひ弱なお坊ちゃんには

無理だろ

と思いますけど、

恋をしたら人間って(以下略)。

 

この出来事で

アレクシスの興味を持つマリーネ。

 

夜会でアレクシスに救われて

興味が愛に変わりますが

二人は対立する同盟と連合の盟主の子息。

決して結ばれることはないのです。

 

だから身を引く決心をするマリーネ。

最後にキスをして別れます。

 

でも一度火が付いた以上、

簡単に恋の炎は消えません。

 

やる気を失ったマリーネ。

それを心配したレイラは

一計を講じます。

 

再会するアレクシスとマリーネ。

そしてアレクシスの解く

「心を満たす統治」という理想を聞いた

マリーネは再び決心します。

 

その理想を実現するために

自分はアレクシスの妃になる。

そしてアレクシスを迎えに行く。

 

アレクシスに迎いに来てではなく、

自分が迎えに行くという当たり

マリーネの性格を現していますわ。

 

以上がヴィラールが知っている2人の馴れ初め。

政略結婚だったらぶっ壊すつもりだったが

ガチの恋愛ですから

それを邪魔するのは無粋だと

ヴィラールも思ったのでしょう。

 

それに二人が結婚したら

周りをぐるりと同盟領に囲まれていた

アルトゥーク伯領も安全になりますからね。

 

でも結局結婚はできなかった。

大講堂の惨劇はヴィラールにとっても

誤算だったのかもしれませんね。

 

 

会議はヴィラールのペースになると思ったら…

 

ようやく連合の君主会議が始まります。

主な議題は2つ。

連合に対して戦うのか?それとも和平を結ぶのか?

そして連合の通達に反して

勝手に同盟と戦端を開いたヴィラールの責任問題に

ついてです。

 

アルトゥークの巨大化を危険視する

ドーソン侯はここぞとばかりに

ヴィラールの責任を追及します。

 

同盟との和平を考えるドーソン侯としては

ヴィラールの発言力を低下させて

会議の主導権を握り

同盟との和平を結びたいと考えているからです。

 

戦争なんてするより

少し譲歩してでも和平を結ぶ方がマシ。

おそらくドーソン侯は

そう考えているのでしょう。

 

確かに戦争するよりはマシですけど

今回の場合、和平を求めても同盟が

それを受け入れるとは限りませんからね。

 

ヴィラールの攻撃で

元々同盟領だった

セーヴィス、クロ―ヴィス、そしてフォーヴィスが

連合のものとなり、

さらにヴァルドリンドの隣国スタルクも

何やら怪しい動きをしていますから。

 

ヴァルドリンドの領主でもある

マリーネが和平を受け入れるとは

普通は考えないはずですが

和平を結ぶという自分の案に酔いしれている

ドーソン侯はそれに気付いていないのでしょうね。

 

ドーソン侯の口撃に対して

ヴィラールは

戦争は同盟が仕掛けてきたこと、

そしてなぜ連合が設立されたのかという点

を強調して君主たちを説得します。

 

連合はもともと

鉄血伯と呼ばれた

同盟の創始者ユルゲン・クライシェ

に対抗するために作られた組織。

 

当然同盟が攻めてきたら一致団結して

戦うのが本来の目的なのです。

 

そのことを会議に出席している君主たちに

再認識させるヴィラール。

 

これで会議の主導権は

ヴィラールのものに。

 

後は同盟との戦争継続を

決議して仕上げをするだけ

・・・のはずだったのですが、

ここで盟主であるアレクシスが

余計な一言を。

 

会議の流れが戦争継続になっていることを

アレクシスも認識し、

戦争継続に同意しますけど、

自分には盟主には重すぎる。

 

だから連合の盟主の座を

ヴィラールに渡すと。

 

一見するとこれはヴィラールには

好ましいことのように思えます。

 

しかし前述したように連合は

同盟の創始者ユルゲン・クライシェ

に対抗するために設立された組織。

 

そしてヴィラールにとって

ユルゲンは祖父に当たります。

祖父の作った同盟に対抗する

連合の盟主にユルゲンの血を引く人物が就く。

 

これほど滑稽なことはありません。

もしヴィラールを盟主にしたら

連合を設立した意義が揺らぐのです。

 

ヴィラールは理想を追い求める君主。

だからこそ、

そういう滑稽なことを受け入れることは

できないのです。

 

盟主の座を辞退するヴィラール。

これで会議の主導権はドーソン侯に。

 

そして最終的に

連合は同盟との和平を結ぶことに決します。

 

 

同盟との和平を求める。

その知らせはマリーネの元にも。

 

しかしマリーネは和平を結ぶ気なんて

これっぽっちもありません。

 

アルトゥーク伯領侵攻のため、

恭順しないスタルクへの攻撃を準備させる

マリーネ。

 

結局戦いは終わらないようです。

 

 

ああ、そうそう、

前回テオとアレクシスを襲撃した

ペデリコ・ロッシーニは連合を除名されました。

まあ当然ですね。

 

 

終わりに

今回前半はアレクシスとマリーネの馴れ初め、

後半が君主会議という構成でした。

 

正直ここでアレクシスとマリーネの馴れ初めを

入れなくてもいいんじゃね?

と思ってましたが、

二人の互いを思いやる気持ちが

変わってないことを強調するためには

良かったのかもしれません。

 

マリーネの場合、

表面上はアレクシスを切って

大陸統一を目指しているように見えます。

 

しかし本音はたぶん違いますからね。

大講堂の惨劇の結果、

自分たちの結婚を望まぬ勢力がある。

というか、大陸が統一されて

皇帝聖印の出現を邪魔したい勢力が。

 

もし再び結婚しようとしても

再び妨害してくるのは確実。

そしたらアレクシスの命が危ない。

 

だったらまずは自分の力で

大陸を統一する。

そうすればアレクシスは危険に晒されない。

それが今回の最後のシーンでマリーネが言った

「さようならアレクシス」というセリフに

現れていると思います。

 

マリーネの考えはこんなところでしょうかねえ。

 

もちろん大講堂の惨劇後も

普通に結婚しようと考える

アレクシスの警戒感のなさに

呆れているところも少しはあるでしょうけど。

 

一方のアレクシスは

結婚して二人で困難に立ち向かえばいい

と考えているのかもしれません。

 

相手を思いやる気持ちは一緒だけど、

順序というか方法が違う二人。

 

ただこのズレが

いろいろ大事になっていくのですけどね。

 

次回は原作4巻の内容に入ります。

問題はあの人物を味方に付ける場面。

あそこは改変するのか?

それとも原作通りに行くのか?

 

原作読んでいる者としては

気になります。

 

原作呼んでないアニメ組の方は

原作通りに進めば

マリーネはそこまでするか!!

と驚愕するかもしれませんが。

 

次回も楽しみです。

 

今回のまとめ三行

  • アレクシスとマリーネの馴れ初め
  • 会議はヴィラールが優勢だったけど…
  • 連合は同盟との和平を求めることに

 

 

 

 

グランクレスト戦記第9話「漆黒の公女」の感想 「覇道のためなら何でも差し出す覚悟」

 

感想(ネタバレあり)

 

今回から原作第4巻の内容に入ります。

タイトルを見ると

マリーネメインとしか思えません。

確かにマリーネの話もメインですが

同時に

テオとシルーカに関して大きな進展があるのです。

 

シルーカの想いは

テオに通じているのでしょうか?

 

 

好機を逃す?

 

ヴィラールの城に一人の君主がやってきます。

それはスタルクの領主パーヴェル子爵。

パーヴェル子爵は元々同盟に所属する君主ですが

マリーネに従属せず、

連合への鞍替えを画策していました。

 

そしていつまでも従属しないパーヴェルに怒った

マリーネはパーヴェルの討伐を決意。

 

それを知ったパーヴェルが

近隣のアルトゥークに

援軍を要請しに来たという訳です。

 

でもヴィラールは首を縦に振りません。

 

グランクレスト戦記第9話より引用

 

前回の君主会議で

連合は同盟との和平を目指すという

ドーソン侯の案が採用され、

それに従う必要があるのです。

 

そんなもん無視すればいいのですけど、

ヴィラールはそれをしようとはしません。

 

それに異を唱えるシルーカ。

ここでスタルクに援軍を送り

恩を売っておけば

ヴァルドリンドに対抗できる。

そしてそれをしなければ・・・。

 

しかしヴィラールは同意せず、

それどころかシルーカを

厄介払いすることにします。

 

 

 

おそらくシルーカの進言を受け入れるのが

一番だとヴィラールもわかっているはず。

そして受け入れなければ

近いうちにあるであろう対ヴァルドリンド戦で

不利となり、

下手をすると滅亡させられるかもしれないと。

 

しかしそれがわかっていてもできない。

ここがヴィラールの限界なんでしょう。

理想に拘るために現実を犠牲にするという。

 

さすがにこれにはミルザーも愛想が尽きたような

感じを醸し出します。

ミルザーとしてはヴィラールに大陸統一の夢を

託していたので失望感は半端ないはず。

 

もしここでヴィラールがスタルクに援軍を送るという

決断を下していれば

たぶんミルザーもヴァルドリンドの誘いなんて

撥ねつけたでしょうに。

 

 

テオとシルーカの気持ち

 

ヴィラールから常闇の森に

帰るように命令されたテオとシルーカ。

 

落ち込むシルーカを元気づけるため

テオは領地の視察にシルーカを同行させます。

 

ここからは音声無しのダイジェストがしばらく

進みます。

ニコ生などを見ていると

ストーリーが進むスピードが速いので

別名ダイジェスト戦記という異名で呼ばれる本作。

ここら辺はそのダイジェスト戦記の異名通りって

感じですね。

まあ、原作でもそれほど記述は多くないので

ここら辺はすっとばしても問題ないと思いますけど。

 

さて視察を進める2人は

通り雨にあい、

大きな木に空いた穴の中で

雨宿りをすることに。

 

濡れた上着を脱いで

温まるために体を寄せ合う二人。

 

良いムードです。

そして・・・。

 

グランクレスト戦記第9話より引用

 

シルーカがテオに好意を持っていることは

明らかでしたが

テオの方は上手い具合にはぐらかしてきたので

今までわかりませんでした。

 

でもやっぱりテオもシルーカに好意を

持っていたのです。

 

まあ、爵位や聖印捨ててシルーカの傍にいることを

選択した時点でそうじゃないかと思っていましたが、

やっぱりって感じですね。

 

気持ちを確かめるようにキスする二人。

愛し合う二人が気持ちを一つにする。

おそらく後半パートとの対比となっているのでしょうね。

 

 

覇道のためには非道な手段でも

 

スタルクのパーヴェル子爵討伐を開始する

ヴァルドリンド騎士団。

 

しかしパーヴェル子爵の居城は3方を海に

囲まれた堅固な城。

 

そしてその城には

ミルザーが来援しており、

その無双ぶりを披露。

 

グランクレスト戦記第9話より引用

 

精強を持ってなる

ヴァルドリンド騎士団と言えども

打つ手無しという状況です。

 

しかし覇道を突き進むと決めた

マリーネはここで負ける訳にはいきません。

 

そこであえて汚い手を使うことにします。

パーヴェル子爵の城に近くに干潟があり、

その干潟には混沌の元となる瘴気が溢れています。

干潟をかき混ぜることで

瘴気をさらに溢れださせて

それをパーヴェル子爵の城にぶつける。

 

人が忌避する混沌を利用しての城攻め。

まさに非道な行為ですけど有効な手。

マリーネはこの策を実行させます。

 

グランクレスト戦記第9話より引用

 

瘴気に包まれるパーヴェル子爵の城。

涙と鼻水と血が噴き出し、

動くことさえできなくなる城兵たち。

 

そして有無を言わさず城に突入した

ヴァルドリンド騎士団は

降伏を許さず皆殺しを実行します。

 

マリーネに従属しようとしないのは

スタルクだけではありません。

だから今回のスタルクを見せしめにして

他の君主たちに従属を強いるところまで

おそらく計算しているのでしょうね。

 

城が落ち、

パーヴェル子爵を討ち取ったマリーネ。

しかしまだ終わりではありません。

 

マリーネとしては

来るべきアルトゥーク侵攻に備えて

ヴィラールの力を削いでおきたい。

そのためには・・・。

 

マリーネはレイラ達を通じて

ミルザーに会見を申し込みます。

もちろんミルザーを離反させて

味方に取り込むために。

 

グランクレスト戦記第9話より引用

 

崖の上で会見を行うミルザーとマリーネ。

ヴィラールに失望しているミルザーにとって

この話は渡りに船。

しかしマリーネの決意を見極める必要があると

考えたのでしょう。

マリーネの体を要求するミルザー。

覇道を進むためには

何でも差し出す覚悟のマリーネに躊躇は

ありません。

ミルザーに抱かれるマリーネ。

 

グランクレスト戦記第9話より引用

 

 

まさかこのシーンにこんなに尺を使うとは。

尺の使い方間違ってんじゃね?

まあ、前半パートのテオとシルーカとの

対比なんでしょうけど、

ここしっかり描くなら

他に力を入れるべきところが

あっただろうにと個人的には思います。

 

今回はここで終了です。

 

 

終わりに

 

原作読んでないと

マリーネの行動は驚愕だったと

思いますわ。

 

ただあの描き方だと

ミルザーがマリーネを求めて

理由が頭に入ってきませんよ。

 

原作だと

ミルザーはマリーネの中に

まだアレクシスへの想いがあるのを

看破して、

それを断ち切らせるために

わざわざマリーネの体を要求したのです。

 

それが強調されなかったせいで

ミルザーがただのエロいおっさんという

印象ばかり残りそう。

 

それはともかくこれで

ヴィラールを討伐する憂いがなくなりました。

 

いよいよ次回から

ヴァルドリンドとアルトゥークの全面戦争が

始まります。

 

果たしてどちらが勝つのでしょうか?

次回も楽しみです。

 

今回のまとめ三行

  • テオとシルーカは両想い
  • スタルクを倒すために非道な策を用いる
  • マリーネがミルザーを味方につける

 

 

グランクレスト戦記第10話「裏切りの刃」の感想 「Cパートでフラグ立てるな」

感想(ネタバレあり)

 

前回スタルク征伐を完了させたマリーネ。

そしてそのついでに

ミルザーを体を張って

味方にすることに成功します。

 

これで後顧の憂いは

なくなりました。

 

後は祖父の代からの仇敵、

アルトゥークを滅ぼすのみ。

 

いよいよ、

ヴァルドリンドVSアルトゥークの

最終決戦が始まります。

 

 

アルトゥークへの侵攻開始

 

進軍するマリーネの元に

ダルタニアの君主サイードが死亡し、

息子であるミルザーが後を継いだとの

知らせが舞い込みます。

 

先代のサイードは原作では商売にしか興味がなく

親アルトゥークの考え方。

 

当然前回マリーネの刃になると誓った

ミルザーにとっては目の上の瘤ですので・・・。

 

グランクレスト戦記第10話より引用

 

進軍を再び開始させるマリーネ。

目標はヴィラールの居城である

一角獣城です。

 

アルトゥーク側の迎撃準備

 

マリーネ率いるヴァルドリンド騎士団の侵攻。

当然ヴィラールは迎撃の準備を行い、

また味方である君主たちへ指示を出します。

 

グランクレスト戦記第10話より引用

 

レガリアとキルヒスには陸上兵力派遣を。

ハマーンには巨大軍船「海の宮殿」の派遣を。

セーヴィス王であるラシックには

マリーネの従属国であるオゼールへの侵攻を。

そしてテオには同じくマリーネの従属国であり、

テオが守る常闇の森への侵攻しようとしている

ブルタヴァ軍の迎撃を命じます。

 

 

 

マルグレットが合流

 

迎撃準備を進めるヴィラールの元に

かつてヴィラールの魔法師長を務めていた

マルグレットが逃げ込んできます。

ミルザーがマリーネに寝返ったという情報を持って。

 

元々ヴィラールが皇帝になることを

希望していたミルザー。

 

しかし運命とやらを優先し、

好機を逃すヴィラールに愛想を尽かし、

マリーネの誘いに乗ったのです。

 

そしてマリーネとの約束を守るために

父であるサイードを殺害して、

自分に従わない部族を滅ぼした。

 

マルグレットの部族もミルザーに

従わなかったので

マルグレットを除いて全滅の憂き目に。

 

ただマルグレットが

ヴィラールの元へ逃げ込んで来たのは

ヴィラールに取ってはプラスになります。

 

現在の魔法師長ラウラは

優秀な魔法師ですが

戦争や外交はイマイチ。

 

そういう分野に精通している

シルーカがいればいいのですけど、

シリーカはテオと行動をも共にして

ここにいないし。

 

だからシルーカと同等か

それ以上に戦争や外交を得意にする

マルグレットのヴィラール陣営復帰は

大きな武器となるでしょう。

 

 

海戦はアルトゥーク側の優勢に

 

ダルタニアの海軍を率いて

アルトゥーク領の沖合に侵攻するミルザー。

 

グランクレスト戦記第10話より引用

 

すぐにアルトゥーク海軍との戦闘開始です。

ミルザーは単身敵船に乗り込み、

船員をなぎ倒していきます。

 

しかしアルトゥークの軍船の船長は

ミルザーを倒せば自分達の勝ちだと

判断したのでしょう。

 

自ら船に火を放ち、

ミルザーを船の道連れにしようとします。

船員たちを脱出さえ、

自分1人でミルザーを逃がさないようにする船長。

 

でもミルザーは一騎当千の猛者。

さすがに船長1人で抑え込むことはできません。

一騎打ちの末、

船長を倒し船を脱出するミルザー。

 

ミルザーの活躍などで

海戦はダルタニア優位に傾きますが

それを一変させたのが鏡を使った光光線。

 

光光線の攻撃で

ダルタニアの船が1隻、

また1隻と焼かれて行きます。

 

これまでほとんど出番がなかった

ヴィラールのところの

メガネっ子魔法師のコーリン。

 

グランクレスト戦記第10話より引用

 

 

まさか光線使いだったとは。

本人は罪悪感を覚えているようですが、その威力をみれば今後もこの攻撃を強要されるのは確実でしょう。

 

 

日が変わり、

戦場にハマーンの海軍を到着します。

ハマーンが誇る巨大軍船「海の宮殿」。

他の軍船が小さく見えるくらいの巨大軍船であり、

何と大砲まで完備。

 

船ごと突っ込んで敵船を沈めるという

ラムアタックぐらいしかできない

ダルタニア海軍に大砲を防ぐ手はありません。

 

つ~か、

こういう時こそミルザーは

敵船に乗り込むべきだろ。

 

でも海の宮殿の周りは

ハマーンの海軍できっちり固めているので

さすがにミルザーでも

乗り込むのは無理なんでしょうね。

 

もやは劣勢を立て直すのは絶望的と

判断したミルザーは、

軍船を浜辺に乗り上げて

物資と兵だけでも救おうとします。

 

マリーネが期待したミルザー。

少なくともこの時点では

マリーネの役に立っているか微妙です。

 

 

劇場王ソロンの最期

 

一方陸上の戦闘では

ヴァルドリンド騎士団が

その実力を見せつけます。

 

騎兵のみ率いてヴィラールを助けにやってきた

レガリア伯セルジュの軍勢を粉砕、

セルジュは魔法師であるエレットと共に

ヴァルドリンド騎士団から逃げる始末。

 

このままだと自分が危ないと感じたセルジュは

エレットに何とかしてくれと頼みこみます。

 

弟のイゴールの献策を受け入れ、

歩兵が到着するまで待ってれば

こんなことにならなかったのに。

 

兄であるヴィラールを慕うのは

いいですけど、

そのせいでヴィラールの足を引っ張るのは

どうかと思いますわ。

 

 

さて、エレットは

キルギス王のソロンに連絡済み。

ほどなくして

キルヒスの軍勢とソロンが到着し

セルジュとエレットは九死に一生を得ます。

 

ただヴァルドリンドとしても

ヴィラールの弟であるセルジュを

戦場で討ちとる好機。

そう簡単に逃す訳にはいきません。

 

そのためソロンとキルヒス軍は

セルジュ達を逃すために

時間稼ぎをすることに。

 

ソロンは劇場王という二つ名の

由来となった舞台俳優張りの

大きな声と人を引き付ける魅力とで

キルヒスの兵士たちの士気を高め、

ヴァルドリンド騎士団と戦います。

 

しかしそれでも

ヴァルドリンド騎士団の前に敗北。

最後の1人になるまで戦ったソロンは討ち取られ、

文字通りキルヒス軍は全滅してしまいます。

 

グランクレスト戦記第10話より引用

 

 

ヴィラールの戦略では

セルジュ率いるレガリア軍と

ソロン率いるキルヒス軍は

ヴァルドリンド騎士団に対抗するための

大事な兵力だったのですが、

セルジュのアホのせいで

その貴重な兵力が当てに

できなくなってしまいました。

 

 

フラグが立った

 

Cパート。

陸戦ではレガリア軍とキルヒス軍を

当てにできなくなったのは痛いですが、

海戦で勝利したため、

一角獣城に籠城しても十分に対抗可能です。

 

だってまだハマーンは健在ですし、

テオやラシックもいます。

 

そして連合の親ヴィラール派の援軍だって

期待できますしね。

 

でも最後の最後で

まだ登場してない人物が・・・。

 

グランクレスト戦記第10話より引用

 

 

いろいろと

Cパートでフラグが立ってしまいましたわ。

 

そして次回のタイトルが

「一角獣城、落つ」。

 

おい、完全にタイトルで

どうなるかわかるやんけ。

 

で、でも城が落ちても

ヴィラールが健在だったら

まだ戦えますから(震え声)。

 

ヴィラールさえ健在ならばね。

 

今回のまとめ三行

  • ヴァルドリンド騎士団が侵攻開始
  • ミルザー無双も海戦はアルトゥークが優位に
  • ソロンが戦死

 

 

グランクレスト戦記第11話「一角獣城、落つ」の感想 「ヴィラールがようやくマルグレットの気持ちに報いた」

感想(ネタバレあり)

 

前回第10話のCパート、

「我々には海がある」と

口走ったヴィラール。

 

それ完全にフラグですから。

 

だいたい今回のタイトルからして

もうどうなるかほぼバレてるじゃん。

 

今回が1クール目の事実上の最終回。

ヴィラールはどうなるのでしょうか?

 

 

ノルドの船団に呆然自失

 

ミルザー率いるダルタニアの船団が事実上壊滅し、

生き残りがヴァルドリンド騎士団に合流します。

 

海からの攻撃ができなくなった以上、

ヴァルドリンド側が圧倒的に不利になった。

おそらく多くの人がそう思うことでしょう。

 

しかし今回こそヴィラールを倒すと

決めているマリーネに抜かりはありません。

 

すでに手は打ってあったのです。

 

光光線発射兵器の近くに待機していた

コリーンは大規模船団が近づいてくるのに

気付きます。

帆に記されている印はノルド。

そう北方の海域を支配するノルドの民に

船団が南の海であるアルトゥーク沖まで

やってきたのです。

 

グランクレスト戦記第11話より引用

 

 

ちなみにノルドの民は

自分達の本拠地から船でやってきた訳では

ありません。

原作では、マリーネの要請で

マリーネが占領したスルタクまで徒歩で

やってきて、

そこで降伏したスルタクの民を強制的に

働かせて1000隻あまりの船を建造したという訳。

 

だったらこの1000隻が完成するまで

待っていたら

ダルタニアの船団が壊滅することもなかったのにと

思わずにはいられません。

 

一方ノルドの船団が出現したことで

ヴィラールとその魔法師たちは呆然自失状態。

 

グランクレスト戦記第11話より引用

 

たぶんヤバくなったら海から

逃げればいいじゃん

くらいに考えていたのでしょう。

 

しかしあんな大船団がいる以上、

もう海に逃げることもできない。

 

完全に詰んだ。

そういう気持ちになっても

仕方ありませんわ。

 

覚悟を決めるヴィラール。

まあ、この人は自分の美学を貫いた結果ですので

ある意味本望でしょう。

 

次にマルグレット。

すでにヴィラールと共に滅ぶことを

受け入れ、

それを喜んでいるようにも見えてきます。

 

ただ残りの2人の魔法師、

ラウラとヘルガは可哀想です。

このままだとヴィラールと共に

戦死するの確定ですからね。

 

 

ヴィラールとマルグレットがようやく

自ら陣頭指揮するため、

マルグレットに手伝ってもらい

鎧を着るヴィラール。

 

ヴィラールとしては

マルグレットを巻き込みたくなかったようです。

 

でもマルグレットの方は嬉しそう。

だってヴィラールの傍に立つ最後の女に

なれるから。

 

ヴィラールを愛しているマルグレットにとって

これ以上の栄誉はないのでしょうね。

 

抱き合う2人。

ようやくヴィラールも素直になったようです。

もっと早くマルグレットの気持ちに

報いてあげていればよかったのにと

思わずにはいられませんわ。

 

 

 

海の宮殿で特攻をかける

 

 

一方ハマーンが誇る巨大軍船である

海の宮殿。

 

愛人の1人である

ヨアヒムとお楽しみ中のエドキアの元に、

エドキアの契約魔法師兼愛人

第1号のソーラスがやってきて、

ノルドの1000席を超える船団が近づいていること、

そしてヴィラールが覚悟を決めたことを

伝えます。

 

魔法師同士はタクトを使って情報のやりとりが

できるので、

ラウラ辺りから知らされたのでしょうね。

 

エドキアは報告を受けてもそれほど

驚きません。

どうやらあの君主会議の時から

こうなることを予想していたのでしょう。

 

ホントあの君主会議でアレクシスが

余計なことを言わなければ。

 

さてソーラスはエドキアに

小舟で脱出させようとします。

そしてそのために自分を含め

愛人たちが時間を稼ぐことに。

 

当然エドキアは同意しないでしょうから、

みね打ちして気絶させます。

 

本当に愛しているからこそ

エドキアだけは生き残って欲しいと

考えたのでしょうね。

 

まあ原作だとエドキアは生き残って

ある魔法師が災難を受けるのですけど、

興味がある方は是非原作第5巻を読みましょう。

 

 

さてエドキアを脱出させると

ソーラスたちは海の宮殿で

ノルドの船団に特攻をかけます。

 

まあ海の宮殿の大きさを武器にするなら

単独で特攻をかけるのも

ある意味正しい戦法かと。

 

ソーラスは魔法で

ヨアヒムは射石砲で

ノルドの船を攻撃。

ノルドの船団に損害を与えますが

多勢に無勢。

 

まずソーラスが戦死し、

海の宮殿に多くのノルド兵を乗り移ってきたのを

確認したヨアヒムは

射石砲を自爆させてたくさんのノルド兵を

道連れにします。

 

これで海の方の抵抗は

ほぼ終了。

 

ソーラスもヨアヒムも

おそらく満足しているでしょう。

 

少なくともエドキアを逃がす時間は

稼げたのですから。

 

 

無能共が揃いも揃って会議かよ

 

アルトゥーク領に

ヴァルドリンド騎士団が侵攻したという知らせは

ハルーシアのアレクシスの元にも届きます。

 

前後を策を練るため

アレクシスはドーソン侯や

ルクレート伯と会議を開催しますが

未だにマリーネに未練タラタラのアレクシス。

さすがに業を煮やしたルクレート伯は

独自行動を取ることにします。

 

ホントにアレクシスには

イライラさせられますね。

 

もうマリーネの方は覇道を歩むために

すべてを捨てる覚悟なのに。

 

この機に及んでも

まだ戦わない道を模索するなんて。

 

アレクシスが覚醒する日って

来るのでしょうか?

 

 

ヴィラールの最期

 

城門の内側に待機する

ヴィラールとマルグレット。

 

最後にひと暴れして

有終の美を飾るつもりなんでしょうね。

あくまでも美学に拘る

ヴィラールらしいですわ。

 

そんなヴィラールにつき合ってあげる

マルグレットも大概ですね。

 

再びキスする二人。

 

それを合図にマルグレットは

業火の魔法を使用します。

 

グランクレスト戦記第11話より引用

 

 

ヴァルドリンド騎士団に切り込む

二人。

決死の覚悟の二人を止めることができません。

 

でも魔法はいつまでも使い続けることは

できず、

まずマルグレットが力尽きます。

 

そしてヴァルドリンド騎士団の重弩が

ヴィラールに。

 

グランクレスト戦記第11話より引用

 

 

聖印を発動して何とか防いだ

ヴィラールでしたが満身創痍。

 

ヴィラールの前に出てきたマリーネに

ヴィラールは、

クライシェの血と聖印を譲ると伝えます。

 

そしてアレクシスとマリーネが

結ばれることを祈るとも。

それがマリーネの本当の幸せだから。

 

こういう場面でもマリーネを案じるのは、

ヴィラールらしいですね。

 

後ろの倒れるヴィラール。

美学に生きたために敗北した男。

ヴィラールがその生涯を閉じました。

本人的には大満足だったでしょうね。

 

そしてヴィラールの死を多くの人が認識します。

その中にはテオも。

 

グランクレスト戦記第11話より引用

 

 

ヴィラールから従属聖印を貰っているため、

ヴィラールの死によってその従属聖印が

なくなったのでおそらく気付いたのでしょうね。

 

しかし主人公なのに

全くの空気のテオって・・・。

 

 

魔法師たちのその後とアルトゥーク領について

 

ヴィラールが戦死し、

戦の趨勢は決しました。

 

一角獣城に入城したマリーネを

玉座の間で迎えるラウラ。

 

城と玉座は明け渡すが

それはアルトゥークの敗北を意味する訳ではない。

各地の君主たちは抵抗を止めないと

言い残し毒を飲んで自害します。

 

グランクレスト戦記第11話より引用

 

一方ヘルガは

生命魔法の使い手として

敵味方隔たりなく治療することを

マリーネに申し出て許可されます。

 

そしてコリーン。

ウルリカに攻撃された後どうなったか不明。

原作ではある兄弟に救われるのですけど、

アニメ版だとあの人達一角獣城にいないから

どうなるのでしょうか?

 

 

アルトゥーク領を制圧したマリーネは

アルトゥークをミルザーに任せます。

 

ミルザーに多大な報酬を与えたようにも

見えますが、

ラウラが言った通り、

ヴィラールに心服している

アルトゥークの民と君主たちを手懐けるのは

容易ではありません。

 

案外これって

ミルザーが貧乏くじ引いたようにも

感じられますわ。

 

 

今回はここで終了。

 

ヴィラールという後ろ盾を失ったテオ。

ここからテオの本当の活躍が始まります。

次回以降も楽しみですね。

 

でも残念ながら次回は総集編。

第2部のスタートはその後からです。

 

今回のまとめ三行

  • ノルドの船団が出現
  • ヴィラールが戦死
  • アルトゥーク領はミルザーのものに

 

 

グランクレスト戦記第11.5話「追想」の感想 「地図と名称表記があるだけでだいぶんわかりやすい」

感想(ネタバレあり)

 

今回はいわゆる総集編。

そのため視聴しない方も多かったかもしれません。

 

グランクレスト戦記第11.5話より引用

 

何しろネットの一部では

あまりにストーリー展開が早いため、

「ダイジェスト戦記」という2つ名を貰っている本作。

 

そのダイジェスト戦記のダイジェストですから

視聴することをパスするのも

仕方ないかもしれませんね。

 

ただ今回の総集編はよくできていたと

個人的には思います。

 

つ~か、

地図と人物の名称表記するだけで

これだけわかりやすくなるのか

と思いましたわ。

 

今回はいつもの形式と違った形式、

今回の11.5話を視聴して

良かった点と残念だった点に分けて

書くことにします。

 

 

総集編の良かった点

 

まずは良かった点についてです。

良かった点は3つあります。

 

 

名称と人物表記がされていた

 

本作のような戦記物は

登場人物が膨大となります。

だから原作を隅から隅まで読んでいる人じゃないと

「この人誰?」ってことになりがち。

 

その点今回の総集編では

主要人物に関して名前と簡単な名称が

表記されていました。

 

グランクレスト戦記第11.5話より引用

 

画像の通り、

シルーカの場合は「若き天才魔法師」w

 

天才と書くのはどうかとは思いますが

こういう表記をすることで

記憶に残りやすくなり、

人物を混同することはないでしょう。

 

他の作品でいうと

旧OVA版の銀英伝も

最初に発売したビデオでは

人物表記や艦艇の名前などをしっかりと

表示していたし、

テレビアニメ版アルスラーン戦記も

一部表示していましたよね。

 

いちいちテロップ入れるのは

面倒かもしれませんけど、

表記がされるだけでもかなりわかりやすくなると

思います。

 

 

地図が出てきた

良かった点に2つ目は地図です。

 

グランクレスト戦記第11.5話より引用

 

例えば日本列島が舞台なら

多くの人が知識があるので

地図をわざわざ表示する必要はありません。

 

しかし本作のように

仮想の地名の作品では

地図がないと今どことどこが戦争していて、

主人公たちがどこにいるか

わからなくなりますからね。

 

だから適度に地図で説明してもらえると

ストーリーを理解するうえでもプラスに

なるのです。

 

この地図を見れば、

ヴァルドリンドとアルトゥークが

隣同士であることがわかるし、

ハルーシアで開催された

連合の会議に出席するのが

どれだけ大変だったのかが

よくわかります。

 

 

ナレーションがついた

 

アニメですから、

本来ならば絵やキャラのセリフで

すべて理解させるのが原則です。

 

しかし戦記物は情報量が膨大なため

どうしてもそういうものだけで説明するのは

無理があります。

 

他作品を例にあげますが、

旧OVA版の銀英伝、

テレビアニメ版のアルスラーン戦記、

そして魔弾の王と戦姫。

 

戦記物のアニメ化では

必ずと言っていいほどナレーションで

補足説明しているのです。

 

今回は総集編ということで

シルーカ役の鬼頭明里さんが

ナレーションを担当していました。

 

もちろん総集編なので

ナレーションつけないと

飛び飛びになりすぎて

よりわかりにくくなるということで

付けたのでしょう。

 

でもナレーションがあるだけで

情報が頭にスッ~と入っていく感じが

するのですよね。

 

たぶん第12話以降は

再びナレーションなしになるでしょうけど、

できればナレーションで補足説明して欲しいですわ。

 

 

総集編の残念だった点

では残念だった点です。

今回の総集編で言えば1つですかね。

 

主人公テオが空気だった

 

今回の総集編。

普段視聴してない人が見たら

ヴィラールが主人公って錯覚する人

結構出そうな編集だったと思います。

 

だってEDの曲に合わせて第11話の

ヴィラールの最期のシーン流すんだもん。

 

あれ見たら、

テオの印象なんてほとんど残らないでしょう。

 

まあね、

原作にはたくさんある

テオの素顔がわかるエピソードが

アニメでは軒並みカットされており、

イマイチ感情移入できませんからね。

 

さらに今回のような編集されたら・・・。

 

まあ、テオの場合は

原作5巻から主人公らしい

本当の活躍が始まるので

これも仕方がないといえば

その通りですが。

 

終わりに

総集編にしては

よくできていましたが

そう思えるのは

ずっと視聴し続けた人だけかもしれません。

 

今回の総集編を

初見の方が見て理解できるか?

と問われたら

結構きついかもしれませんね。

 

ただ興味を持ってもらう

くらいならば成功かも。

 

さて次回第12話のタイトルは「条約結成」。

原作組でない人には

何のことかわからないかもしれませんが

覇道を突き進む「同盟」、

和平に固執する「連合」、

どっちにも愛想が尽きているなら・・・。

 

次回も楽しみです。