銀河英雄伝説【旧OVA版】第1話~第16話の感想「同盟の没落とラインハルトの栄達」

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銀英伝の旧OVA版1期アムリッツァ会戦後の新体制成立までの感想記事となります。

 

1期のころは帝国と同盟がまだ拮抗している状態。

ですが、帝国側にラインハルトが現れて徐々に戦力バランスが崩れていくことに。

同盟ファンの私としては辛いです。

 

同盟側にもヤンがいるのですが、一介の艦隊司令官のためにラインハルトに比べて大きな影響を与えられないのが難点。

もっとヤンに権限があれば。

まあ、ヤン本人は権限なんていらないと言いそうですけどね。

 

 

 

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  1. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第1話「永遠の夜の中で」の感想 「1回上手くいった方法が次も有効とは限りません」
    1. 長い長いスペースオペラの開幕です
    2. 同盟軍は戦う前から不協和音
    3. 同盟軍確固撃破される危機に
    4. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第1話を視聴し終わって
    5. 今回のまとめ三行
  2. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第2話「アスターテ会戦」の感想 「この会戦でジェシカの未来が変わった?」
    1. ヤンが第2艦隊の指揮権を引き継ぐ
    2. 親友(ラップ)の死が一人の女性(ジェシカ)の未来を変えた
    3. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第2話を視聴し終わって
    4. 今回のまとめ三行
  3. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第3話「第13艦隊誕生」を見た感想 「少将で艦隊司令になるのは大抜擢だけど、最初の任務が過酷過ぎる」
    1. ヤンは慰霊祭をズル休み
    2. 遺族たちの前でトリューニヒトが皮肉をぶつけられる
    3. トリューニヒトがヤンのお願いを聞いてあげる
    4. 昇進して無理難題を押し付けられるってヤンは可哀想?
    5. 今回のまとめ三行
  4. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第4話「帝国の残照」の感想 「ラインハルトが権力を欲するのは姉を取り戻すためです」
    1. ラインハルトが軍人としては最高位の元帥に叙される
    2. ラインハルトが軍人になった理由
    3. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第4話を視聴し終わって
    4. 今回のまとめ三行
  5. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第5話「カストロプ動乱」の感想 「キルヒアイスやっぱり優秀だった」
    1. キルヒアイスへ勅命が下る
    2. キルヒアイスは反乱鎮圧のためカストロプ星系へ出撃
    3. 指向性ゼッフル粒子でアルテミスの首飾りは木っ端みじんに!そして反乱鎮圧も終了
    4. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第5話を視聴し終わって
    5. 今回のまとめ三行
  6. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第6話「薔薇の騎士」の感想 「第13艦隊、イゼルローン攻略のために出撃す」
    1. ヤンを支える第13艦隊の幕僚達が揃い踏み
    2. 不良中年シェーンコップがカッコ良く登場
    3. 今回のまとめ三行
  7. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第7話「イゼルローン攻略」の感想 「7度目にして同盟が要塞を奪取」
    1. ローゼンリッタ―がイゼルローンに潜入して内側から落とす
    2. ローゼンリッタ―は幹部が率先して働きます
    3. 諦めの悪いゼークトに部下が迷惑
    4. 退役却下でヤンの軍人生活は続く
    5. 今回のまとめ三行
  8. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第8話「冷徹なる義眼」の感想 「自分の危機を逆用してラインハルト陣営に入りこむ手腕は凄いわ」
    1. イゼルローン要塞失陥の責任を誰に取らせるべきか?
    2. 危機をチャンスに変えたオーベルシュタインは凄い
    3. オーベルシュタインは危険だけど必要な人材
    4. 今回のまとめ三行
  9. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第9話「クロプシュトック事件」の感想 「貴族の復讐にラインハルトが巻き込まれた」
    1. クロプシュトック公の陰謀にラインハルトが巻き込まれる
    2. ラインハルトやブラウンシュバイク公がいない未来もありえた
    3. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第9話を視聴し終わって
    4. 今回のまとめ三行
  10. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第10話「ジェシカの戦い」の感想 「結果的にジェシカの運命がこの時決まってしまいましたね」
    1. ヤンと握手しただけで支持率上がるなんて選挙民ってミーハー過ぎる
    2. ヤンとジェシカの再会!!そしてジェシカは議員になる
    3. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第10話を視聴し終わって
    4. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第10話のまとめ三行
  11. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第11話「女優退場」の感想 「女の嫉妬恐るべし」
    1. 女の嫉妬を利用したフレ―ゲル男爵って頭いいわ
    2. オーベルシュタインがいなければキルヒアイスもヤバかった?
    3. 幕引きはベーネミュンネ侯爵夫人の自裁で
    4. 今回のまとめ三行
  12. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第12話「帝国領侵攻」の感想 「政権維持のための出兵が決まる」
    1. 政治業者の政権維持のために出兵計画が決定
    2. ヤンVSフォーク!実績あるペテン師と弁舌しかない迷軍師の対立
    3. 3000万将兵を動員した帝国領侵攻作戦が始まる
    4. 今回のまとめ3行
  13. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第13話「愁雨来たりなば」の感想 「焦土作戦で同盟軍を飢えさせる」
    1. ラインハルトは焦土作戦を採用
    2. ケスラーとフィーアの再会
    3. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第13話を視聴し終わって
    4. 今回のまとめ三行
  14. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第14話「辺境の解放」の感想 「補給を断たれ領民の信頼も失った同盟軍が窮地に」
    1. 補給線を断たれて領民との信頼がズタボロに
    2. 補給線の切るは戦略の基本!でも同盟軍は全く備えず
    3. 銀河英雄伝説第14話を視聴し終わって
    4. 今回のまとめ三行
  15. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第15話「アムリツァ星域会戦」の感想 「同盟の優秀な提督たちが散っていく」
    1. 同盟の将帥たちが次々に倒れていく
    2. 同盟軍の後背にキルヒアイス艦隊が出現し万事休す
    3. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第15話を視聴し終わって
    4. 今回のまとめ三行
  16. 銀河英雄伝説【旧OVA版】第16話「新たなる潮流」の感想 「新体制発足でラインハルトもヤンも大出世」
    1. キルヒアイスのおかげでビッテンフェルトの首が繋がる
    2. ヤンがイゼルローン要塞司令官と駐留艦隊司令官に就任
    3. 皇帝が死んでラインハルトはまた一歩権力の中枢に近づく
    4. 今回のまとめ三行

銀河英雄伝説【旧OVA版】第1話「永遠の夜の中で」の感想 「1回上手くいった方法が次も有効とは限りません」

感想(ネタバレあり)

 

この話からアニメ版銀河英雄伝説の開幕です。

外伝がありますので、厳密に言うと開幕というのは語弊があるかもしれませんが。

 

最初はナレーションから始まりますが、屋良有作さんのナレーションとこのBGMを聞くとわくわくが止まりません。

 

残念ながらここら辺は新版は敵わないと思います。

 

 

 

長い長いスペースオペラの開幕です

主人公の一人、銀河帝国軍上級大将ラインハルトフォンローエングラム率いる2万隻の艦隊は、自由惑星同盟領であるアスターテ星域に侵入しようとします。

 

しかしアスターテ星域には「自由惑星同盟の3個艦隊4万隻」が手ぐすね引いて待ち構えていたのです。

 

「劇場版銀河英雄伝説 新たなる戦いの序曲」では、フレ―ゲル男爵が伯父であるブラウンシュバイク公へ今回の出兵情報を同盟に流してラインハルトを苦しめるべきと献策するシーンがありました。

 

これは過去帝国艦隊が大敗北したダゴンの殲滅戦と同じ布陣。

ラインハルト旗下の将帥たちはその先例を知っていますから、ラインハルトに後退を進言します。

 

それにしてもこのラインハルト旗下の将帥たちの声優さんホント豪華。

 

  • メルカッツ:ルパンの先代の銭形警部
  • シュターデン:サザエさんの先代のノリ助さん
  • エルラッハ:ドラゴンボールの亀千人(ドラゴンボール超の方の)
  • ファーレンハイト:ごちうさのチノちゃんパパ

 

このメンバーと同等の声優さんを集めようとしたら幾らかかるかわかりません。

 

銀河英雄伝説が一部で「銀河声優伝説」と呼ばれているのも分かるような気がします。

 

さて旗下の将帥たちの進言をラインハルトは跳ね除けます。

 

そりゃ部下の進言を聞くのも大事ですけど、自分に勝つ秘策があるのなら進言なんて採用する必要は無いのです。

今後のことを考えて一応考慮するそぶりぐらいはした方がいいかもしれませんが。

 

 

旗下の提督たちを追い払ったラインハルト。

勝利は揺るぎない…と思っていますが、一つだけ懸念があったのです。

 

それはある男の存在。

かつてエルファシルの英雄と呼ばれた男。

仮にあの男が敵の艦隊の中にいたら…。

 

原作ではこの時点でラインハルトはヤンの名前を知りません。旧OVA版は「劇場版銀河英雄伝説 わが征くは星の大海」のオリジナルシーンを受けてラインハルトがヤンを知っているという形になってます。

 

 

同盟軍は戦う前から不協和音

 

一方その頃、同盟軍第2艦隊。

もう一人の主人公同盟軍准将ヤンウェンリーは、自分の上官パエッタ中将に上申書を却下されます。

 

パエッタ中将曰く、「なぜ負けた時の算段をしなければいけないのか」と。

 

確かに現状ダゴンの殲滅戦と同じように同盟軍圧倒的有利な状況。

大勝ちするのが確定なのになぜ手堅い戦いをしなければいけないのか?

それでは大魚を逃がしてしまう。

それがパエッタを始めとする第二艦隊司令部の大勢なのだと思います。

 

 

実際のところ戦闘はどう展開するかわかりません。

たぶんパエッタ中将もそれくらい分かっていたと思いますけど、ヤンに指摘されたのが嫌だったんでしょうね。

 

だってヤンはエルファシルの英雄という異名を持つ同盟軍の若き英雄。

誰だって嫉妬します。

もちろん私も同じ立場なら嫉妬するでしょう。

 

個人的にはヤンももうちょっと強く意見を言うべきではないかと思いますわ。

ヤンだって一応第二艦隊の次席幕僚(たぶん副参謀長)なんですから、パエッタの機嫌を損ねても艦隊のために強く進言しないと。

 

そういえばこの後の場面でアッテンボローが出てきますけど、どうして第二艦隊に、それも旗艦に乗っているのでしょうか。

小説版だと旗艦パトロクロスに乗っていたのラオだったのにねえ。

 

 

 

同盟軍確固撃破される危機に

 

で、話の続きですが、同盟軍が想定していなかった事態が生じます。

 

同盟軍の予想では、帝国軍は撤退するか、現状宙域で守りを固めるかのどちらかしかないはずなのに、帝国艦隊は包囲殲滅しようと接近していた同盟軍第4艦隊に襲い掛かります。

 

アスターテ星域にいる兵力は、前述したように帝国軍2万隻、同盟軍4万隻。

しかし同盟軍は包囲殲滅するため戦力を3等分しているのです。

その一つの戦力は各1万3000隻あまり。

つまり帝国軍が各個撃破戦法を採用したら結構ヤバいという訳。

 

ちなみに原作の方では各艦隊の戦力が微妙に違っており、第2艦隊1万5000隻、第4艦隊1万2000隻、第6艦隊1万3000隻だったと思います。

 

 

包囲殲滅される危機ではなく、確固撃破できる好機。

ラインハルトはそれを看破し、各個撃破戦法を採用したのです。

 

帝国艦隊は立て続けに同盟軍第4艦隊、同盟軍第6艦隊を撃破。

第6艦隊にはヤンの親友であるジャンロベールラップが配属されていましたが、無能な艦隊司令ムーア中将の巻き添えを食って戦死してしまいます。

 

さあ、残りは第2艦隊のみ。

パエッタ中将は顔面蒼白ですが、ここに来てヤンが迎撃するように意見具申をします。

もっと前に強く意見具申しろよとみんな突っ込んだことでしょう。

 

第1話はここで終了です。

 

銀河英雄伝説【旧OVA版】第1話を視聴し終わって

 

ホント何回見ても引き込まれます。

この作品を見るまで、戦艦なんて数隻単位が普通でした。

だから1艦隊2万隻と聞いたときにはびっくりしたことを覚えています。

 

まあ、この作品を見た後初代マクロスの劇場版(愛覚えていますか)をビデオで視聴したのですが、ゼントラーディー艦隊500万隻だったのでさらびっくりしましたけどw

 

アニメとしては第1話が一番大事なのですけど、良いつかみだったと思います。

内容は面白いし、続きが気になるし。

 

まだ見たことない人はまず1話だけでも視聴することをお勧めします。

ガンダムやヤマトが好きな人なら絶対にハマるはずです。

 

ちょっと長く書き過ぎました。

次回からはもうちょっと短くするのでよろしくお願いします。

 

今回のまとめ三行

  • ラインハルトとキルヒアイス有能
  • 同盟の艦隊司令官たち全員無能
  • ヤンもうちょっと強く意見具申しろ

 

 

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銀河英雄伝説【旧OVA版】第2話「アスターテ会戦」の感想 「この会戦でジェシカの未来が変わった?」

感想(ネタバレあり)

 

前回同盟軍の第4艦隊と第6艦隊を撃破したラインハルト率いる帝国艦隊。

残るは第2艦隊のみ。

ラインハルトの完全勝利は目前。

今回はこの続きからです。

 

 

ヤンが第2艦隊の指揮権を引き継ぐ

 

パエッタ中将率いる同盟軍第2艦隊はラインハルト率いる帝国艦隊と激突します。

 

そしてすぐに第2艦隊旗艦パトロクロスが被弾。

パエッタ中将は重傷を負うことに。

 

交戦してすぐに旗艦が被弾とはどれだけ前方に旗艦を進ませているのでしょうか?

第2艦隊は全部で1万3000隻いるはずなのに。

もしかしてパエッタ中将も前線に立って味方を鼓舞するタイプの猛将だったのでしょうか。

全然イメージと違うわ。

 

パエッタが負傷したことにより怪我の功名のようなことが起こります。

パエッタが艦隊の指揮権をヤンに委ねたのです。

 

アッテンボローは「評価されていますね」と皮肉をヤンに言いますけど、実際パエッタはヤンを評価していたのかもしれません。

だって第4ティヤマト会戦以降、ヤンを評価しないなら次席幕僚を解任すれば良かったのですから。

 

 

 

ヤンが艦隊の指揮権を受け継いだことを知ったラインハルトは一気に勝負をきめるべく艦隊を紡錘陣形に再編。

第2艦隊の中枢めがけて突入します。

 

ちょっとこの先の話のネタバレになりますけど、銀河英雄伝説って結構紡錘陣形で敵艦隊に突入する描写があるのですけど、失敗することも多いのですよね。

 

例えばライガール星域でシュタインメッツがやろうとして失敗しているし。

 

そしてこのアスターテ会戦でもやっぱり失敗。

何とヤンはラインハルトが紡錘陣形で突っ込んでくることを会戦前に予測し、その対処法を戦術コンピューターに記録させていたのです。

 

ヤンどれだけ負けた時の算段していたのかよ。

そりゃここまで作っていたのならパエッタじゃなくても呆れて却下するわ。

 

ともかくこれで形勢が逆転、消耗戦を嫌ったラインハルトはアスターテ星域から離脱します。

 

会戦の結果、同盟軍は戦力の半数を失いましたが、帝国軍のアスターテ星域への侵攻を阻止することには成功しました。

 

戦術的には大敗。

でも戦略目標は達成したので辛くも勝利。

同盟軍は今回の戦いをこのように総評しそうな気がします。

 

 

親友(ラップ)の死が一人の女性(ジェシカ)の未来を変えた

 

親友であるラップの死。

ヤンは大きなショックを受けたことでしょう。

しかしヤン以上にショックを受けたと思われる人が。

 

それがラップの婚約者であるジェシカです。

 

軍広報課とジェシカのやり取りが作中で描かれてますけど、広報課のお姉さん、ちょっと言い方を考えて欲しかったですね。

まあ、問い合わせに一々感情込めて対応することはできないでしょうけど、戦死を伝えるのが機械的過ぎる。

どうせ機械的対応するなら問い合わせへの返答は機械でやればいいのにと思えてきます。

 

 

ハイネセンに帰還したヤン。

ラップの墓参りに行きますが、そこにはラップの婚約者ジェシカの姿が。

言葉を交わすヤンとジェシカ。

ジェシカがヤンに言った言葉が心に突き刺さります。

 

この時ジェシカがああいう道を選択することになるとは予想だにしませんでした。

ラップの死が確実にジェシカの未来を変えた。

それは間違いありませんでしたが、ハッキリ言ってその道を進むのは止めて欲しかったですわ。

 

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銀河英雄伝説【旧OVA版】第2話を視聴し終わって

 

ここで今回は終了。

艦隊戦はみどころ満載でしたね。

そしてジェシカの最後の言葉。

 

若い時は何とも思いませんが歳を取ってから再び聞くといろいろ思うところがあります。

 

銀河英雄伝説は何度見直してもその都度考えたり思ったりするところが違いますから、何度も繰り返して視聴してしまいますわ。

 

次回第3話は同盟内の話になります。

 

今回のまとめ三行

  • パエッタ負傷して艦隊をヤンに託す
  • ヤンがラインハルトの裏をかく
  • ジェシカの言葉がヤンの心に突き刺さる

 

 

 

銀河英雄伝説【旧OVA版】第3話「第13艦隊誕生」を見た感想 「少将で艦隊司令になるのは大抜擢だけど、最初の任務が過酷過ぎる」

感想(ネタバレあり)

 

今回はアスターテ会戦の慰霊祭でトリューニヒトが恥をかかされ、ヤンがとばっちりを受けたお話とヤンが第13艦隊司令に任命されて過酷な任務を任されたお話です。

 

出世よりも安寧の年金生活を求めるヤンにとって第13艦隊の司令職は嫌な役目なんでしょうねえ。

おまけに最初の任務はイゼルローン要塞の攻略ですし。

 

 

ヤンは慰霊祭をズル休み

 

アスターテ会戦において大量の戦死者を出した自由惑星同盟。

同盟軍の本拠地、統合作戦本部で合同慰霊祭が行われます。

 

アスターテ会戦で味方の崩壊を防いだヤンも本来は出席すべきなのですが、行事が嫌いなヤンは怪我が治っていないと嘘を言って欠席することに。

さすが策士、サボる理由付けにも頭が回ります。

 

でもヤンが出席したくないのもわかります。

だって慰霊祭っていうものは本来亡くなった方を慰霊するために行われるもの。

しかし今回の慰霊祭の主役は、あくまで国防委員長ヨブ・トリューニヒトですからねえ。

 

遺族を前に士気を鼓舞し、自分への支持を集める手段に慰霊祭を使う魂胆が見え見え。

トリューニヒト嫌いのヤンでなくても出席したくなくなりますわ。

 

遺族たちの前でトリューニヒトが皮肉をぶつけられる

 

ヤンが欠席する中、慰霊祭は進みます。

そしてトリューニヒトが演説する中、婚約者であるラップを失ったジェシカがトリューニヒトに痛烈な皮肉をぶつけます。

 

この皮肉、正論であるためトリューニヒトも返答できず、それを誤魔化すためトリューニヒトはジェシカを平常心を失っていると決めつけ、外に連れ出すように仕向けます。

 

ここはさすがトリューニヒトというべきでしょう。

並の政治家だったら怒り狂って罵詈雑言を浴びせるか、狼狽えて返答できないかのどっちかですけど、瞬時にジェシカを病人に仕立てて退場させることを思いつくとはただのデマゴーグ政治家ではありません。

 

これ以降も結構重要な人物となりますのでトリューニヒトの動向には目を向けておきましょう。

 

 

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トリューニヒトがヤンのお願いを聞いてあげる

 

慰霊祭の会場から追い出されたジェシカに憂国騎士団が襲い掛かります。

 

憂国騎士団は体制右派の過激な暴力集団。

でもその実態はトリューニヒトが陰で操る体制の犬のような組織です。

ボスであるトリューニヒトを非難したジェシカをそのままにしておけません。

ジェシカに暴力を加えようとしたその時、慰霊祭を欠席していたヤンとアッテンボローが現れ、ジェシカを救出します。

 

ただ憂国騎士団もこのまま黙ってはいません。

ヤンの自宅まで追いかけジェシカを渡すように脅しますが、ヤンの機転で撃退。

憂国騎士団簡単に逃げだしてしまいます。

粘りませんね憂国騎士団って。

 

そういえばこの回からヤンの秘蔵っ子であるユリアンが登場していました。

声変わりする前の佐々木望さんのボイスは貴重です。

 

その後ヤンはトリューニヒトの私邸を訪れ、遠まわしにジェシカから手を引くようにトリューニヒトに要請します。

 

ここなんかは狐とタヌキの化かし合いの様相を呈しますが、トリューニヒトは打算からヤンの要請を受け入れ、ジェシカから手を引くよう憂国騎士団に命令します。

 

ここでヤンのお願いを聞けばヤンを自分の派閥に引き入れることができるかもしれませんからね。

 

この一件によって、トリューニヒトもヤンのことをかなり意識することになります。

今後この二人はどうなるのか見守るのも面白いと思います。

 

 

昇進して無理難題を押し付けられるってヤンは可哀想?

 

 

憂国騎士団の一件落着したと思ったら、今度は統合作戦本部長シトレ元帥に呼び出されます。

シトレに面会するとすぐに少将に昇進の上、新設させる第13艦隊の艦隊司令官に抜擢されることに。

 

 

めでたい話ですが、話は昇進と司令官職の発令だけではありません。

 

ヤンが司令官になった第13艦隊の初任務としてイゼルローン要塞の奪取が言い渡されたのです。

 

それどんなムリゲー?って感じですが、軍人であるヤンに断ることはできません。

ヤンはイゼルローン攻略のため策を練ることになります。

 

ここで第3話は終了。第4話は帝国側のお話になります。

 

 

今回のまとめ三行

  • ジェシカが大衆の前でトリューニヒトを罵倒
  • ヤンが少将に昇進して第13艦隊の艦隊司令官に
  • ヤン、トリューニヒトに直談判してジェシカから手を引かせることに成功

 

 

 

 

銀河英雄伝説【旧OVA版】第4話「帝国の残照」の感想 「ラインハルトが権力を欲するのは姉を取り戻すためです」

感想(ネタバレあり)

 

第4話は帝国のお話です。

私同盟信者のなので、帝国のお話はあっさり目でいきますのでご了承ください。

 

 

 

ラインハルトが軍人としては最高位の元帥に叙される

 

アスターテ会戦勝利の功績によりラインハルトは帝国元帥に叙されます。

アニメ版では説明ありませんでしたけど、元帥になったら反逆罪以外の罪に問われないというトンデモナイ特権が貰えます。

つ~ことは脱税も詐欺もやり放題ということになるのでしょうかねえ。

ホント帝国すげーわ(呆れ顔)。

 

また元帥就任と同時に帝国宇宙艦隊の副司令官に就任し、宇宙艦隊の半数がラインハルトの旗下となりました。

 

ラインハルトを嫌うオフレッサー上級大将はこの人事に早速嫌味を言います。

高級軍人であってもあんな式典の中で堂々と悪口を言うのですね。

帝国は儀礼などに煩いと思っていましたが。

それともみんなオフレッサーが怖いので窘めるようなことをしないのでしょうか。

 

まだ大佐であるキルヒアイスは式典に参加できず、控えの間で待っています。

 

そこに現れる義眼の男オーベルシュタイン。

やっぱ塩沢ボイスいいわ~。

マ・クベといい、このオーベルシュタインといい、ちょっと冷酷そうな役には塩沢さんのボイスが良く合います。

 

ブリブリざえもんみたいなコミカルなキャラや、劇場版アルスラーン戦記のナルサスみたいな美形キャラも良いですけど、個人的にはやっぱり塩沢さんは冷酷な役が一番だと思います。

 

一応ここでオーベルシュタインにキルヒアイスが会ったことが第8話の伏線になりますので覚えておきましょう。

 

式典終了後、キルヒアイスと合流したラインハルトは、

姉であるグリューネワルト伯爵夫人(アンネローゼ)に会いに行きます。

そして過去の話へ。

 

 

ラインハルトが軍人になった理由

 

回想についてはわかりやすいように箇条書きにしてみます。

  • 没落したラインハルトとアンネローゼがキルヒアイスの隣の家に引っ越してくる
  • キルヒアイスはラインハルトと仲良くなる
  • ラインハルトの父がアンネローゼを皇帝に売り渡す
  • アンネローゼから「ラインハルトをお願い」と頼まれたキルヒアイスはラインハルトの忠実な部下兼親友に
  • ラインハルトは自分の無力さを知り、権力を握って姉を奪還すること決意
  • 権力握るのに一番手っ取り早い軍人になろうとする
  • キルヒアイスもラインハルトの導きで軍人に

 

 

ここでなぜラインハルトが権力を欲するかが明らかになります。

 

要は大好きだった姉を皇帝から取り戻すため

 

どんだけシスコンなんだよと言いたいですけど、気持ちは分かります。

私だって身内が同じようになったらどうにかして奪還しようとしますから(成功するかどうかは別)。

 

あとキルヒアイスはアンネローゼに惚れてますね。

そうじゃないといくら仲良くてもラインハルトみたいな奴にずっと付き従う訳ありませんもん(決めつけ)。

 

 

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銀河英雄伝説【旧OVA版】第4話を視聴し終わって

 

戦闘の合間の回かと思ったら、結構大事な回でした。

次回第5話も帝国の話になります。

キルヒアイスがその才覚を帝国中に示すお話になります。

 

 

 

今回のまとめ三行

  • ラインハルトが帝国元帥に
  • ラインハルトの権力欲の理由
  • アンネローゼの言葉でキルヒアイスの将来(ラインハルトのポチになる)が決まってしまった

 

 

 

 

銀河英雄伝説【旧OVA版】第5話「カストロプ動乱」の感想 「キルヒアイスやっぱり優秀だった」

感想(ネタバレあり)

 

さあ今回も帝国側のお話です。

今までラインハルトという光に隠れてその実力がわかっていなかったキルヒアイス。

そのキルヒアイスのその才能が広く一般に認知されるお話になります。

 

 

 

キルヒアイスへ勅命が下る

 

元帥になったラインハルトは元帥府を開きます。

艦隊編成から人事までを司る独立機関のようなものでしょうか?

 

ここでラインハルトは今まで発掘した人材をどんどん登用します。

みんな中将以上ですけど、なぜか少将に過ぎないキルヒアイスも末席に。

 

そしてそのキルヒアイスに勅令が下ります。

 

勅令とは皇帝からの直々の命令。

普通は少将に下りませんが、キルヒアイスに箔を付けるためにラインハルトが手を回したようです。

 

ラインハルトとしてはキルヒアイスの能力に相応しい地位を与えるためだと思いますが、普通の人間には依怙贔屓に見えますよね。

実際キルヒアイスの能力を知っているのはこの場面ではラインハルトだけですし。

 

 

キルヒアイスは反乱鎮圧のためカストロプ星系へ出撃

 

キルヒアイス下った勅令の内容。

それは地方反乱の討伐。

マクシミリアン・フォン・カストロプなる人物が帝国の出頭命令を拒否し、出頭するように勧めた親戚のマリーンドルフ伯を幽閉します。

これを受けて最初に討伐に向かった帝国軍は、首飾りと呼ばれる防空衛星のために全滅。

 

なかなか大変なことになっていますが、これを解決すればキルヒアイスの株は急上昇しますので、当然キルヒアイスはこの勅令を受けます。

 

キルヒアイスはすぐに艦隊を整え出征しますが、問題は艦隊の幕僚たち。

幕僚の1人ビューロー大佐はキルヒアイスの命令に従いますが、もう一人の幕僚であるベルゲングリューン大佐はキルヒアイスに批判的なのです。

 

ベルゲングリューンは今回の出征がキルヒアイスに箔を付けるためであることを知っており、前回の討伐より少数の艦隊で戦うのは無謀と考えています。

普通ならそうですよね。

前回3000隻の艦隊で勝てなかったのに、今回は2000隻しかいなし。

 

それに首飾りと言う防空衛星は、実は自由惑星同盟の首都星ハイネセンを守っているアルテミスの首飾りと同じもの。

普通だったら前回の討伐艦隊同様すぐに殲滅されてしまいます。

 

ベルゲングリューンからの苦言にキルヒアイスは今回の作戦の内容をベルゲングリューンへ詳しく説明。

その作戦の概要と首飾りの対処法を聞くとベルゲングリューンはこれまでの態度を一変し、キルヒアイスの命令に従います。

 

ベルゲングリューンが簡単に納得するほどの内容だったんでしょうね。

命令で無理やり言うことを聞かせるのではなく、説明して納得させてから言うことを聞いてもらおうとするところがキルヒアイスらしいですわ。

 

 

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指向性ゼッフル粒子でアルテミスの首飾りは木っ端みじんに!そして反乱鎮圧も終了

 

そしていよいよ戦闘開始。

キルヒアイスは首飾りの周りに指向性ゼッフル粒子をばら撒きます。

 

この指向性ゼッフル粒子は気体爆薬の別名を持つ、すぐに引火して爆発する粒子で、首飾りは攻撃を始めた途端、ゼッフル粒子の爆発で消滅してしまいます。

 

意外と簡単に戦闘が終わってしまいました。

肝心の首飾りが簡単に消滅してしまったのでカストロプ側は戦意喪失。

マクシミリアン・フォン・カストロプは自分だけ脱出しようとしますが、今までの態度が祟って家臣が離反。

最終的には部下に殺害されてしまいました。

可愛がっていた女官からも刺されるってどれだけ嫌われているのでしょうか。

 

ちなみに今回マクシミリアンの声を担当したのは堀秀行さん。

堀さんといえば初代聖闘士星矢でフェニックス一輝を演じた方です。

堀さんが演じていたので一輝みたいにマクシミリアンも最後に良い人になるかもしれないと思いましたが、最後の最後まで悪役でした。

 

反乱討伐の結果、捕らわれていたマリーンドルフ伯を救出。

マリーンドルフ伯は娘であるヒルダと再会を果たします。

 

このヒルダさん、後々帝国側のキーマンになりますが、この時点ではそんなVIPになるとはわかりません。

初めてこの5話を見た当時、原作をまだ読んでいなかった私もそんなこと知る訳ありませんでしたわ。

でも普通の端役だったらわざわざ勝生真沙子さんほどの声優を当てる訳無いですよね。

 

 

銀河英雄伝説【旧OVA版】第5話を視聴し終わって

 

今回はここで終了。

キルヒアイスの人となりやその手腕をナレーションなどにあまり頼ることなく視聴者に認識させるのは流石だなぁと思いました。

そしてこの第5話でキルヒアイスのファンがさらに増えたと思います。

 

次回は同盟側のお話。

いよいよヤン・ウェンリーが本格的に動き始めます。

 

 

 

今回のまとめ三行

  • ラインハルトが元帥府を作る
  • キルヒアイスの見せ場
  • ヒルダが初登場

 

 

銀河英雄伝説【旧OVA版】第6話「薔薇の騎士」の感想 「第13艦隊、イゼルローン攻略のために出撃す」

感想(ネタバレあり)

 

今回は同盟側のお話。

第13艦隊の司令官に任命されたヤンが艦隊幕僚人事と艦隊編成を終えて、イゼルローン要塞攻略へ。

寄せ集めの半個艦隊による難攻不落の要塞攻略が今始まります。

 

 

 

ヤンを支える第13艦隊の幕僚達が揃い踏み

 

 

第3話で新設される第13艦隊の司令官に内定していたヤン。

その艦隊結成式が開催されますが、ヤンは寝坊してしまいます。

 

ヤン自身、結成式をそれほど重要視してなかったのでしょうね。

所詮こういう式典って偉い人がスピーチで自分をアピールするために開催するものなので。

 

艦隊司令ということでヤンもスピーチしますが、その内容が問題。

初スピーチで「みんな死なないように戦い抜こう」は無いでしょ。

軍のお偉方仰天していますよ。言っていることはその通りですが。

 

ヤンみたいな人間、普通なら出世しないはずなんですけど、やっぱり戦争という非常事態の中ですからね。

 

 

新設の第13艦隊。

アスターテ会戦でボロボロになった第4艦隊と第6艦隊に新兵を加えて再編成した寄せ集めの半個艦隊です。

 

こんな艦隊、安維持ぐらいにしか使えないと思いますけど、初任務は難攻不落と言われた帝国のイゼルローン要塞の攻略。

普通なら玉砕して終わりです。

 

しかしヤンは死ぬつもり有りません。

いろんなところから人材を集めてきます。

 

アニメ版ではフレデリカとシェーンコップ以外のところが端折られていますが、小説版ではフィッシャー、ムライ、そしてパトリチョフについてもどうして艦隊幕僚に招いたか一応言及していあります。

アニメ版しか知らない方は原作小説を読んでみることをお勧めします。

 

 

不良中年シェーンコップがカッコ良く登場

 

さて、Aパート一番の見せ場はやはりシェーンコップの登場シーンでしょう。

やっぱり何をやってもカッコいいですわ。

 

ウエイトレスにコーヒーこぼされて激怒している士官にさらにコーヒーをひっかけるなんて、普通の人ならできません。

 

脅してくる士官に対して正論で論破する不良中年カッコいい。

中学生の頃はこんな大人になりたいと思っていましたが、今でも全然なれません。

やっぱり性格が太々しくないといけないのでしょうね。

 

シェ―ンコップたちの一連のやり取りを見ていたヤン。

シェーンコップたち薔薇の騎士連隊を自分の艦隊に所属させるようキャゼルヌに頼みます。

こんな一癖も二癖もあるような奴らを自分の第13艦隊に所属させようとするとは。

ヤンは本当に変わり者です。

 

あとフレデリカもヤンの副官として第13艦隊所属になります。

本来ならヤンの副官なんぞやる人では無いのですけど、キャゼルヌとグリーンヒル総参謀長の差し金で副官に。

まあ、このおかげで後にヤンは結婚できるのですけどね。

 

さて、イゼルローン要塞攻略に向けて出発した第13艦隊。

艦隊の幕僚たちにヤンは自分の作戦案を説明します。

でも幕僚たちの反応はイマイチ。

 

反応がイマイチな理由。それは作戦の成否が「薔薇の騎士連隊の働きに左右されるから」のようです。

実はこの薔薇の騎士連隊、連隊長、つまりシェ―ンコップが今度の出兵で裏切るかもしれないという噂が流れているので。

 

しかし噂が広まっている理由の1つが「シェーンコップが第13代目の連隊長だか」らっていうのには笑いました。

確かに昔から13と言う数字は不吉と言われていますけど、あんたらの艦隊ナンバーはいくつなんだよと言いたいです。

 

まあ何やかんやで幕僚達を納得させたヤン。

ヤンは副官のフレデリカにも意見を聞いてみますが、何と彼女は絶対成功すると確信しています。

 

実は彼女、エルファシルでヤンに助けられていたのです。

その記憶がヤンへの絶対的な信頼の由来となっているみたい。

一度助けられたら何度でも信頼してしまいますよね。

 

一方イゼルローン要塞。

通信電波の攪乱で同盟軍の接近を探知します。

ここで駐留艦隊司令と要塞指令との間に齟齬が生じ、駐留艦隊は敵を求めて要塞を出払います。

 

それを狙いすましていたかのように第13艦隊はイゼルローン要塞へ。

今回はここで終了。

特殊エンディングが次回への期待感を高めていきます。

次回はイゼルローン攻略。ってネタバレかよ。

 

 

 

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今回のまとめ三行

  • 第13艦隊結成
  • 不良中年シェーンコップが初登場
  • 第13艦隊はイゼルローン要塞攻略へ

 

 

 

 

銀河英雄伝説【旧OVA版】第7話「イゼルローン攻略」の感想 「7度目にして同盟が要塞を奪取」

感想(ネタバレあり)

 

いよいよ始まった「ヤンのイゼルローン要塞攻略戦」。

 

寄せ集めの半個艦隊でどうやって難攻不落の要塞を落とすつもりなんでしょうか?

まあ、第6話でシェ―ンコップたちローゼンリッターが帝国軍の軍服を着ていたシーンから多くの視聴者の方は予想できると思いますが。

 

 

 

 

ローゼンリッタ―がイゼルローンに潜入して内側から落とす

 

 

さすがに寄せ集めの半個艦隊で「イゼルローン要塞」を攻めても落とせる訳ありません。

落とすどころか要塞主砲トゥールハンマーで一掃されるのがオチ。

だからヤンは「ローゼンリッタ―を要塞内部に潜入させて、イゼルローン要塞を中から落とす」つもりのようです。

 

イゼルローン要塞は帝国の要衝。

警戒も厳重で内部侵入なんて普通にやっても成功しないと思い立ち。

でもあっさり成功してしまいます。

帝国側の警備が杜撰すぎますね。まあ、帝国軍からすればイゼルローン要塞の内部に侵入されるなんて思っていなかったのでしょうねえ。

 

「難攻不落という言葉」が帝国軍の慢心を呼んだのかも。

 

ただ帝国軍の警護主任がローゼンリッタ―の一瞬のスキをついて要塞の機能をすべてロックアウトしたのだけは見事です。

ここのところは原作にはないオリジナルですけど。

 

ローゼンリッタ―は幹部が率先して働きます

 

最後の意地で要塞占拠を防いだ帝国軍。

でも結局はシェーンコップ、リンツ、そしてブルームハルトの活躍の場を増やしただけでした。

 

普通なら下っ端にやらせる一番危険な任務をローゼンリッターは幹部が率先してやります。

ローゼンリッタ―は幹部が一番頑張るので部下が付いてくるのでしょうねぇ。

 

シェンーコップたちは要塞中枢部に奇襲を掛けて無事制圧。

要塞に掛けられたロックの解除に成功します。

これで要塞は陥落です。

 

イゼルローン要塞の所有者が同盟になりました。同盟軍は7度目の正直でようやく要塞奪取成功です。

 

 

諦めの悪いゼークトに部下が迷惑

 

諦めの悪い人間ってどこにでもいます。

今回の場合、それはイゼルローン駐留艦隊司令のゼークト大将。

 

このまま帝国に逃げ帰ってもゼークトはたぶん責任取らされて、スケープゴートにされるだけでしょう。

だったら要塞に攻め入り要塞を奪い返すという可能性に掛けるのも頷けます。

ただそれに従わざるをえないゼークトの部下達はホントに可哀想ですが。

 

みんなオーベルシュタインみたいにさっさと逃げ出す度胸があればいいのですけど、普通はできませんからね。

 

案の定ゼークトの旗艦は要塞主砲の餌食になって終了。

ゼークトの最期って何だかドラゴンボールのナッパの最期と重なるのは私だけでしょうか。

ゼークトもナッパも閃光に消えて死亡したので。

まあ、ゼークトとナッパは確か声優さん同じ人だったから余計そう思うのでしょうけどね。

 

 

退役却下でヤンの軍人生活は続く

 

イゼルローン奪取後、ヤンは首都星ハイネセンに帰還します。

そしてさっさと年金生活者になるために退役願いをシトレ元帥に出しますが、あえなく却下。

軍人を続けることになりました。

 

まあ、当然ですね。

イゼルローン落とした英雄に隠遁生活認めるほど同盟に余裕がある訳ではありませんので。

 

あと何やかんやでシェーンコップもヤンの第13艦隊に残留するようです。

でも陸戦隊が艦隊に属して活躍する場があるのでしょうか?

 

今回みたいな白兵戦って艦隊ではそれほど起こらないように思いますけど。

結局無駄飯食いが増えただけでは?

そんなことをこの時は考えていました。

 

 

今回のイゼルローン要塞陥落が今度どのように影響するのでしょうか?

次回以降も見逃せませんね(棒読み)。

 

 

 

 

今回のまとめ三行

  • 外から落とせないなら要塞内から落とす
  • ローゼンリッター(の幹部3人)大活躍
  • ヤン退役できず

 

 

 

 

銀河英雄伝説【旧OVA版】第8話「冷徹なる義眼」の感想 「自分の危機を逆用してラインハルト陣営に入りこむ手腕は凄いわ」

感想(ネタバレあり)

 

イゼルローン要塞失陥の責任を取らされる予定だったオーベルシュタイン。

しかし自分をラインハルトに売り込み、危機を脱します。

 

元々オーベルシュタインは自分に代わって帝国を滅ぼす殊勲を求めていたので今回のことは願ったり叶ったりだったのかもしれませんね。

 

 

 

イゼルローン要塞失陥の責任を誰に取らせるべきか?

 

難攻不落と思われていたイゼルローン要塞陥落。

帝国の安全保障はすべてイゼルローン要塞があることが前提だったので、その衝撃は大きかったようです。

国政にほとんど興味を示さない皇帝でさえ事情を国務尚書に聞いたみたいですから。

まあ皇帝がイゼルローン失陥に興味を示そうが現状は変わりませんけど。

 

 

イゼルローン要塞を奪還するのはすぐには無理。

ということでまずはイゼルローン失陥の責任問題を片づけることになります。

 

ただ誰に責任を取らせるべきか?

要塞司令官の波平(初代)は同盟に捕らわれ、駐留艦隊司令官のナッパは玉砕。

イゼルローン要塞の最高責任者二人が責任を取れる状態になく、責任者をとる人間がいないのです。

 

この状態ですから帝国軍の最高幹部である三長官も責任を問われるのは必定。

3人の元帥たちは、少しでも責任を減らすため、駐留艦隊の幕僚でただ一人逃げ帰ったオーベルシュタインをスケープゴート(生贄)にするつもりのようですね。

 

危機をチャンスに変えたオーベルシュタインは凄い

 

このままだと責任を取らされる。

それを察知できないオーベルシュタインではありません。

すぐに自分を庇護してくれるパトロンを探します。

と言っても候補は3長官に対抗できるラインハルトぐらいしかいないでしょうけど。

 

 

 

案の定オーベルシュタインはラインハルトに面会を求め庇護を求めます。

丁度4話でキルヒアイスと知り合いになっていたので、その伝手で面会までこぎつけたのでしょうね。

アポイントを取る時に「キルヒアイス中将と知り合い」と言ってアポを取ったのかも。

 

オーベルシュタインは帝国に対する自分の心情を吐露し、見事ラインハルトに取り入ることに成功します。

帝国への恨みを暴露するなんて普通できません。

ラインハルトの帝国への忠誠が本物だったら、イゼルローン要塞失陥の責任以前に粛清させられたでしょうから。

 

ラインハルトの審査をパスしたオーベルシュタインは庇護してもらうことになります。

その代価としてラインハルトは出世のチャンスを捨てることに。

 

まあ帝国軍三長官の職はいつでもゲットできますからね。

今は地位より人集めということなんでしょう。

 

 

 

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オーベルシュタインは危険だけど必要な人材

 

オーベルシュタインを助けることにキルヒアイスは否定的。

癖が強すぎるのでキルヒアイスはオーベルシュタインは危険過ぎると思ったのでしょう。

 

でも権力を握るには自分の手を汚すことを厭わないオーベルシュタインみたいな人間って絶対に必要ですからね。

特に今後は門閥貴族相手に渡り合っていかなければいけませんので。

 

その点汚いことをあまりできないキルヒアイスは不向き。

アンネローゼが絡めば汚いこともできそうですけど、キルヒアイスは。

 

そう思ったからこそラインハルトはオーベルシュタインを旗下に加えたのでしょうね。

 

しかしここでオーベルシュタインを自分の元帥府に招いていなかったら、たぶんラインハルトの覇業って途中で失敗していたでしょうね。

ラインハルトは良い買い物をしたと思います。

 

次回はまた帝国内の話です。

 

今回のまとめ三行

  • イゼルローン失陥で帝国軍三長官はスケープゴート探し
  • オーベルシュタインが自分をラインハルトに売り込む
  • オーベルシュタインがラインハルトの配下に

 

 

 

銀河英雄伝説【旧OVA版】第9話「クロプシュトック事件」の感想 「貴族の復讐にラインハルトが巻き込まれた」

感想(ネタバレあり)

 

今回も帝国側のお話です。

銀河帝国皇帝フリードリヒ4世。

 

銀河の半分を支配するこのフリードリヒ4世に恨みを持つ者が今回の主役です。

こんな凡庸な男でも恨まれることがあるのですねえ。

まあ、本当に悪いのはフリードリヒ4世ではなく、フリードリヒ4世が即位したことを利用してクロプシュトック公を貴族社会から追放したブラウンシュバイク公なんですけどね。

 

クロプシュトック公の陰謀にラインハルトが巻き込まれる

 

もともと現皇帝であるフリードリヒは放蕩者として有名で、とても皇帝になる器ではなかったそうです。

だいたいフリードリヒは三男であり、普通なら2人の兄のうちどちらかが帝位に付くはず。

 

今回のお話の主役、クロプシュトック侯爵もそう考えていたけれど、まさかフリードリヒの二人の兄が共倒れ。

棚ぼたでフリードリヒが皇帝になってしまい、フリードリヒ一党を邪険にしていたクロプシュトック侯爵は貴族社会から事実上の追放されてしまったのです。

 

と、ここまでが前提です。

いや~クロプシュトック侯爵ホントのお気の毒です。

貴族ってプライドだけは一流ですから、これほどの屈辱を受けたらそれを晴らそうと考えるのは普通でしょう。

だから皇帝暗殺という大それたことをしようとしたのだと思います。

あと見下していたフリードリヒが皇帝の地位にあるのが許せなかったのでしょうね。

 

クロプシュトック公爵はブラウンシュバイク公主催のパーティ―に出席してその会場に爆弾を仕掛けた杖を放置。

フリードリヒ4世が会場に到着したぐらいの時間に爆発させてフリードリヒやブラウンシュバイク公を地獄に落とす目的でした。

結果的にラインハルトが邪魔をして目的の達成ができませんでしたけど。

 

しかしこの事件に巻き込まれた人たちはお気の毒です。

特にラインハルト。

ブラウンシュバイク公爵主催のパーティーなんて出たくなかったのに、こんな事件に巻き込まれるのですから。

でも死ななかったから運が良いとも言えるかもしれませんね。

 

 

ラインハルトやブラウンシュバイク公がいない未来もありえた

 

ラインハルトが杖をどかせと言わなければ、たぶんラインハルトも爆発に巻き込まれて、良くて重傷、下手すれば死亡していたと思います。

そうするとブラウンシュバイク公やフレーゲル男爵もたぶん死亡したでしょうから、もしかしてアムリツァ会戦で同盟が敗北せず、自由惑星同盟が宇宙を統一していたかもしれません。

そしてヤンは退役して年金生活できていたかも。

 

IFを考えるとかぎりがありません。

まあ、その世界線だと地球教が最終的に宇宙の覇権を握りそうな感じがしますけどね。

 

銀河英雄伝説【旧OVA版】第9話を視聴し終わって

 

このクロプシュトック事件自体は原作小説だとラインハルトがミッターマイヤーやロイエンタールの忠誠を得られる重要な話。

でもアニメ版ではホント歴史の細やかな1ページ的な扱いで、無くても別に良いお話だったと思います。

原作ではラインハルトが爆発事件に直接関わる話ではなかったし。

 

次回は久しぶりの同盟側のお話。同盟ファンの私としては楽しみです。

 

 

 

今回のまとめ三行

  • 皇帝暗殺が目的
  • 派閥間闘争敗者の意地
  • ラインハルト運が良い?

 

 

 

 

 

銀河英雄伝説【旧OVA版】第10話「ジェシカの戦い」の感想 「結果的にジェシカの運命がこの時決まってしまいましたね」

感想(ネタバレあり)

 

今回は久しぶりに同盟のお話です。

まさか選挙戦にヤンが巻き込まれることになるとは。

 

仮にヤンが退役したら、今回みたいにヤンの名声を利用しようとする奴がたくさん出てくると思いますわ。

 

 

ヤンと握手しただけで支持率上がるなんて選挙民ってミーハー過ぎる

 

イゼルローン要塞攻略により魔術師の異名を得たヤン。

本人の意思とは関係なくいろいろなところに引っ張られます。

今回の士官学校の行事への出席のその一つ。

 

ヤン自身士官学校時代は落第寸前の成績だったはず。

普通なら呼ばれる訳ないのに。

でも一躍有名になったら必殺手のひら返し。

 

これって現実でもありますからね。

在校時はパッとしない生徒だったのにオリンピックで活躍したり、芸能人なんかになって知名度が上がったら、母校から公演の依頼が来るようなやつ。

 

今回の場合、士官学校の行事への出席はただの名目。

その本当の目的は苦戦している与党候補(トリューニヒト派)の選挙戦のてこ入れです。

市民ってミーハーなところがありますから、有名人と候補が握手している写真を見るだけで、その候補の公約とか関係なく良い人に見えてしまうのですよね。

 

ヤンも有名人ですから、ヤンと握手するだけで支持が増えます。

実際苦戦していたトリューニヒト系の候補はいっきに支持率を上げた模様。

 

 

ヤンとジェシカの再会!!そしてジェシカは議員になる

 

その一方反戦派の候補は支持率激下がりのようで、その候補の支持者がヤンを殴りに来る始末。

そしてそこに現れたのがヤンの旧友ラップのフィアンセだったジェシカでした。

 

久しぶりに再会し昔話に花を咲かせる二人。

二人の回想や会話を聞く感じ、ジェシカとヤンは両想いだったみたいですね。

そしてラップのジェシカへの想いを知ったヤンが身を引いたのでしょう。

 

勝てない戦いでは無かったのに引いてしまうとは勿体ない。

普通のアニメなら再び二人は恋に落ちる…ってパターンになりそうですけど、銀英伝はそういう展開にはなりません。

 

まあそういう展開だと後の「スタジアムの虐殺」が余計悲惨なことになってしまいますからね。

 

 

ヤンのおかげで支持率上昇していいムードだった与党候補。

しかしお調子者の憂国騎士団が余計なことをしでかします。

何と反戦派の候補を暗殺してしまったのです。

これで支持率が再び逆転。

ジェシカが後継候補になって議員に当選してしまいました。

 

このことが後のジェシカの運命を決めてしまうのですけど、この時点ではまだわかりません。

 

ジェシカ本人のことを考えればここで落選した方が幸せだったと思います。

ヤンも悲しまなくて済んだはずですしね。

本当銀英伝のストーリーは過酷です。

ジェシカにあんな運命を用意したのですから。

 

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銀河英雄伝説【旧OVA版】第10話を視聴し終わって

 

今回はヤンの不器用さが目立った感じの回でした。

でもその不器用さが人を惹き付けるのかもしれませんね。

 

次回は女優退場。

タイトルだけではなんの話か分かりませんけど、次回も政争のお話です。

ただし帝国の皇帝の寵愛を巡る愛憎劇ですが。

 

 

 

 

銀河英雄伝説【旧OVA版】第10話のまとめ三行

  • 士官学校の行事に出席するためヤンが出張
  • ヤンが選挙戦に巻き込まれる
  • いろいろあってジェシカが議員に

 

 

 

銀河英雄伝説【旧OVA版】第11話「女優退場」の感想 「女の嫉妬恐るべし」

感想(ネタバレあり)

 

今回はフレーゲル男爵が女の嫉妬を利用。

そしてラインハルトのお姉さんであるアンネローゼを始末し、ラインハルトを追い落とそうとしたお話です。

結果的に失敗しましたけど。

 

 

女の嫉妬を利用したフレ―ゲル男爵って頭いいわ

 

 

ラインハルトを金髪の儒子と侮り、ことあるごとに失脚させようとするフレ―ゲル男爵。

まさに嫌なキャラの代表みたいな奴です。

 

そんなフレ―ゲル男爵が目を付けた相手。

それはかつて皇帝の寵愛を独り占めしていたベーネミュンネ公爵夫人です。

 

この人、アンネローゼが皇帝の後宮に入って来てから皇帝の寵愛をアンネローゼに奪われたのでアンネローゼを恨んでいたとのこと。

 

それを利用とするフレ―ゲル男爵。

ホントに策士でずる賢いです。

でもこの才能を別のことに使ったら、貴族の称号に頼ること無く出世できたかもしれないのに。

 

それとこのフレ―ゲル男爵って相手が格上になると途端に尻尾を振るタイプなんですよね。

劇場版「我が征くは星の大海」ではミュッケンベルガー元帥に取り入っていましたし。

たぶん銀英伝の中でも一位二位を争う不人気キャラだと思いますわ(フォークとフレ―ゲルの2人でワンツーフィニッシュするのはほぼ確実かも)。

 

話をベーネミュンネ公爵夫人に戻しますけど、女の嫉妬は怖いですね。

今回は権力も絡んでいますから余計面倒です。

寵愛があれば国政さえも好きにできますから。

 

たぶんベーネミュンネ公爵夫人も好き勝手やっていたのでしょう。

だからほとんど自分の才覚で昇進しているラインハルトを姉のアンネローゼの依怙贔屓のおかげで出世していると勘違いしたのだと思います。

 

ラインハルトの異例の出世について、いくらかはアンネローゼの力があると思います。

しかしそれはアンネローゼが寵愛を笠に着て、皇帝にお願いした訳でなく、軍部が気兼ねしていくぶん出世のスピードを早くしただけですから。

いくら貴族でも手柄が無いと出世なんてできません。

 

 

オーベルシュタインがいなければキルヒアイスもヤバかった?

 

アンネローゼの誘拐に成功したベーネミュンネ侯爵夫人一味ですが、運悪くキルヒアイスたちが駆けつけ、アンネローゼの謀殺は失敗に終わります。

 

下手に工作しようとせず、アンネローゼを始末すれば良かったのに。

 

ただその一方、キルヒアイスたちもヤバかったです。

オーベルシュタインが来なければ形勢逆転できなかっただけでなく、アンネローゼと一緒にキルヒアイスたちも消されていたかもしれませんので。

 

ロイエンタールとミッターマイヤーはともかく、キルヒアイスはアンネローゼのためなら何でもやっちゃいますからね。

そしてアンネローゼのことになるとキルヒアイスは冷静さを失うみたいですし。

こういうところはラインハルトとよく似ていますわ。

 

 

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幕引きはベーネミュンネ侯爵夫人の自裁で

 

最終的にはフレーゲル男爵がベーネミュンネ公爵夫人を切り捨てて幕引きとなりましたが、フレ―ゲルがラインハルトを罵倒するところがホントいいですわ。

まさに負け犬の遠吠え。

敗者の余裕の無さがよく現れていたと思います。

 

フレ―ゲルの声をやっている二又一成さんは、めぞん一刻の五代君やパトレイバーの進士さんみたいに良い人を演じさせても上手いのですけど、今作のフレーゲル男爵みたいな悪役でもホント上手いと感じます。

例えばまおゆうの使者なんて憎たらしい演技がすばらしく、あの演技があったのでメイド姉の演説がより際立ったと思いますわ。

 

次回は同盟の話。

フレーゲル男爵に並ぶ屑キャラ、フォーク准将が登場です。

 

 

今回のまとめ三行

  • 女の嫉妬
  • フレーゲル男爵に利用される
  • トカゲのしっぽ切りで自裁に追い込まれる

 

 

 

銀河英雄伝説【旧OVA版】第12話「帝国領侵攻」の感想 「政権維持のための出兵が決まる」

感想(ネタバレあり)

 

今回のお話。

民主政治の悪い面が出ている嫌な回だったと思います。

選挙で代表を決める民主政治って政治家が選挙のことばかり考えて行動しますからね。

選挙よりまず同盟という国家と国民のことを考えろよと言いたいです。

 

政治業者の政権維持のために出兵計画が決定

 

ヤンのペテンでイゼルローンをほぼ無償で手に入れた結果、同盟内部での主戦論が強くなってしまい、和平を望むヤンの思惑は見事に外れてしまいました。

 

戦争で疲弊しないと厭戦気分は生じません。

勝ってる時は誰だってさらなる戦果を期待するもの。

人間は欲の塊ですから。

ちょっとヤンは甘かったですね。

 

そしてそんな中、

自由惑星同盟最高評議会に帝国領侵攻作戦の提案がなされます。

現在の同盟の国力ではかなり危ない作戦のはずですが、次の選挙のことばかり考える政治業者どもは、この無謀な作戦を多数決の末、決定します。

 

同盟の国力なんかよりも自分たちの権力維持。

帝国に勝てば選挙に勝てる。

民主政治の悪い面が浮き彫りになった感じがします。

 

どんなに間違った政策でも選挙民の受けがいいのならばそれをやってしまう。

適切な代表を選ぶはずの選挙が逆に政治家の足かせになるとは。

まさに衆愚政治というやつ。

政治家が悪いのは当然ですけど、派手な政策だけで投票してしまう市民も困ったものです。

 

ちなみの同盟の最高評議会のメンバーのうち3人は、帝国側の皇帝、帝国宰相、財務尚書の声優さんたちが兼役していいます。

これ豆知識。

よく聞けばわかると思いますのでもう一度この話を視聴される際は是非確認してみてください。

 

 

ヤンVSフォーク!実績あるペテン師と弁舌しかない迷軍師の対立

 

さてこの無謀な帝国領侵攻作戦。

考案したのは同盟きっての秀才フォーク准将です。

しかし同盟には秀才が多いですねえ。

確かヤンの士官学校同期のワイドボーンも同じように呼ばれていた感じがしますけど。

 

フォークは見た目が陰気の塊のよう奴ですが、勉強ができるのか順調に出世しています。

あとなぜかロボス元帥に気に入られているという設定が外伝の小説にあったような。

 

そんなフォークですけど、目の上のたん瘤というべき人物がいます。

それがヤン。

 

そりゃあヤンはフォークと違って前線で武勲を重ねて出世してますからね。

フォークがヤンを妬むのはある意味当然かもしれません。

ホントにフォークは小人です。

声は古谷徹さんがやっているのでヒーロー声に聞こえないこともありませんが陰険な性格がよく声で表現されていると思います。

さすがベテラン声優という感じですね。

 

 

作戦会議では作戦に懸念を持つヤンと作戦に絶対の自信を持つフォークの言い争いが勃発します。

途中からは第5艦隊のビュコック中将も加わり、周りの提督たちはうんざり顔。

たぶんヤン以外の提督たちも今回の作戦に内心反対なんでしょうね。

 

だっていい加減すぎますもん、この作戦。

地の利は帝国にあるのだから、もうちょっと慎重な作戦案にすべきなのに、作戦立案者であるフォークは敵と正面から戦って勝つことしか考えていませんからね。

 

ホント嫌になってきます。

シトレ元帥もフォークを嫌うのがよくわかりますわ。

まあ、「実績よりも弁舌で自分を大きく見せようという奴」を好きな人なんてほとんどいないでしょうけどね。

 

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3000万将兵を動員した帝国領侵攻作戦が始まる

 

同盟最高評議会の決定。

そして同盟軍の作戦会議を経て、帝国領侵攻作戦が正式に決定します。

 

動員される兵力8個艦隊3000万。

戦闘用艦艇は20万隻。史上最大の作戦ですが、実際に艦隊を指揮する艦隊司令官達やシトレ元帥などは不安を隠せません。

 

一番良いのは「ほどほどに負けて撤退すること」なんでしょうけどね。

少しでも勝てば撤退できないし、大負けすれば同盟の屋台骨が揺らぎますので。

 

今回はここで終了。

次回は同盟軍の侵攻に対する帝国側のお話です。

ラブストーリー的要素も入っているので、銀英伝らしくない感じもしますわ。

 

 

今回のまとめ3行

  • 同盟の迷軍師フォーク准将登場
  • 政治家の政略のために帝国領侵攻が決定
  • 10個艦隊3000万人を動員

 

 

 

銀河英雄伝説【旧OVA版】第13話「愁雨来たりなば」の感想 「焦土作戦で同盟軍を飢えさせる」

 

 

感想(ネタバレあり)

 

今回の話は銀河英雄伝説では珍しいラブストーリー。

この話は原作にもないオリジナルとなります。

戦争に翻弄される男と女って感じですけど、フィーアはこの後どうなったのでしょうかねえ。

 

帝国領侵攻作戦が終わった後のクラインゲルト子爵領の様子は描いて欲しかったですわ。

 

 

 

 

ラインハルトは焦土作戦を採用

 

8個艦隊20万隻という大軍で帝国領に侵攻する同盟軍。

迎撃の勅令が下ったラインハルトは正面から戦おうせず、焦土作戦を採用し同盟軍を疲弊させてから攻撃することにします。

 

現状イゼルローン要塞を落として士気が上がっている同盟軍と真っ正面からぶつかる奴はバカです。

ラインハルト旗下の将帥たちといえども損害が馬鹿にならないでしょうから。

 

さらに万が一負けでもしたら、ラインハルトの名声は失墜。

下手すれば宇宙艦隊副司令長官の地位を失う可能性だってゼロではありませんので。

 

そういうことを考えれば焦土作戦で敵の士気と物資を削ぎ、疲弊しきったところで襲い掛かった方が勝つ確率が上がりますし、何より損害を少なくすることができるはず。

 

 

ケスラーとフィーアの再会

 

一見理にかなった焦土作戦ですが、焦土化されるところに住んでいる臣民からすればたまったものではありません。

また焦土作戦のため食料などを持ちだす兵士たちも大変です。

 

この大変な撤退作戦を指揮するのがケスラー。

ラインハルトが目をかけているだけあって大変な作業を遂行していきます。

 

そういえばこの時にケスラーの階級は准将。

リップシュタット連合軍との内戦の時は確か中将になっていましたから、この時の功績で2階級昇進したことになりますね。

華々しい武勲をあげた訳ではないのにちゃんとケスラーの功績を認めるラインハルトは偉いですわ。

 

さて、そんな撤退作戦の際中ケスラーはクラインゲルト子爵の領地に立ち寄ることに。

 

クラインゲルト子爵自身は貴族として珍しい領民を大事にする領主で、自分は逃げずに領地に踏みとどまることをケスラーに伝えます。

 

でも流石に自分の家族は逃がそうと義理の娘フィーアと孫をケスラーに託そうとしますが、フィーアはケスラーの古い知り合いで以前2人は友人以上恋人未満の関係だったのです。

 

これは良い雰囲気なりそうと思ったのですけど、フィーアはクラインゲルト子爵を見捨てることができず、子爵と共に領地に残ることを選択します。

 

惜しい、ほんと惜しい。

ここでフィーアがケスラーと共に逃げて後に一緒になっていれば、ケスラーは後にロリコンという汚名を背負わずに済んだのに。

 

ちなみにケスラー役の池田秀一さんとフィーア役の玉川砂記子さんは現在ご夫婦。

この当時既に結婚してたかはわかりませんが、夫婦で微妙な関係の男女役やるのってどんな気持ちなんでしょうかねえ。

 

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銀河英雄伝説【旧OVA版】第13話を視聴し終わって

 

次回は辺境の解放。

こちらも原作にないオリジナルの話となります。

おまけに戦争に翻弄される男女の話です。

 

13話と14話は銀河英雄伝説の中で毛色が違うストーリーとなっているので、面食らう人も結構いるかもしれませんね。

 

 

今回のまとめ三行

  • 同盟軍の侵攻に対して焦土作戦で対抗
  • 撤退作戦を指揮するケスラーが元恋人と再会
  • 民衆のために領地に残るクラインゲルト子爵

 

 

 

銀河英雄伝説【旧OVA版】第14話「辺境の解放」の感想 「補給を断たれ領民の信頼も失った同盟軍が窮地に」

感想(ネタバレあり)

 

ラインハルトが焦土作戦を採用したことを知らず、占領地を増やしていく同盟軍。

前線いる艦隊司令官達はおかしいと思っていますけど、イゼルローン要塞にいる総司令官のロボス元帥とフォークは無邪気に喜んでいそうに感じます。

 

この帝国領侵攻作戦に成功すれば、ロボスはシトレ元帥に代わって統合作戦本部長に就けるでしょうし、フォークも少将に昇進確実、出世で先を進むヤンにプレッシャーをかけることができるはず。

そんな風に考えていそうな感じがします。

 

まあ前線から遠い後方にいればそんなことを夢想していても問題ありませんが、前線の各艦隊はそうはいきません。

同盟軍は帝国の圧政から民衆を解放する使命を負っています。

つまり同盟軍=解放軍。

解放軍を名乗っている以上、食料を帝国軍に持ち去られてほとんど残っていない占領地の領民に食料の配給をしなければいけません。

 

でもそれだけでは際限がありませんから、

農地改良などの領民の生活を安定させる施策も行っていきます。

 

今回はその中で起こった悲劇のお話です。

 

 

 

補給線を断たれて領民との信頼がズタボロに

 

同盟軍第7艦隊は農業支援することを決定し、バーリモント少尉がその指揮を行います。

 

バーリモントは地元民のために頑張り、まずまずの成功を収めていまいた。

しかし同盟軍の補給線が帝国軍に寸断されると状況が一変します。

 

それまで同盟軍に融和的だった領民が食料の配給を止めた途端、今度は敵意むき出しになったのです。

そりゃあ食料が貰えないと生きていけません。

生きるためには同盟軍から奪うしかない。

まさに食料の切れ目が縁の切れ目って感じです。

 

そしてとうとう暴動が発生し、バーリモントがやったことすべて無駄に。

結局バーリモントは恋仲になった地元の娘とその場を後にします。

果たしてこのあと二人はどうなったのでしょうか。

領民が同盟軍に対して暴動を起こした以上、同盟軍撤退後よくて帝国軍の捕虜、最悪の場合は虐殺されたかも。

なかなか厳しいと思いますが二人で逃げ切ってほしいとも思います。

 

ちなみに同盟軍第7艦隊はこの後キルヒアイス艦隊と交戦し降伏しますので、バーリモントが第7艦隊に帰還してもたぶん捕虜になっていたでしょう。

まあすぐに捕虜交換があったので1年もしないうちに同盟本国に帰還できた可能性もありますが。

 

 

補給線の切るは戦略の基本!でも同盟軍は全く備えず

 

補給を軽視したロボスとフォーク。

こいつら本当に軍人なんでしょうか?

補給線を寸断しようとするのは戦術の基本なのにそれに備えないなんて。

 

まあ、作戦会議の時にヤンとやり合った手前、占領地宙域内で補給艦隊に十分な護衛を付けることは、ヤンの警告に従ったことになりかねませんからね。

ヤンをライバル視するフォークは絶対にやらないでしょう。

でもそれが同盟軍の基本戦略を狂わすことになって、無様な敗北に繋がることになるのですけどね。

 

 

 

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銀河英雄伝説第14話を視聴し終わって

 

次回はアムリツァ星域会戦。

第1期シリーズの見せ場です。

そして同時に同盟軍の将帥が消えていく同盟ファンには一番嫌なお話でもあります。

さすがに次回が楽しみですとは書けませんわ。

同盟ファンには苦しいお話ですが、何とか堪えてくださいな。

 

 

今回のまとめ三行

  • 占領地を増やす同盟軍
  • 帝国軍が同盟軍の補給線を寸断
  • 飯の切れ目が縁の切れ目

 

 

 

銀河英雄伝説【旧OVA版】第15話「アムリツァ星域会戦」の感想 「同盟の優秀な提督たちが散っていく」

感想(ネタバレあり)

今回は第1期の山場。

同盟軍と帝国軍の将帥たちが総登場します。

 

ただ同時に同盟軍は優れた将官たちを一度に失う悔やんでも悔やみきれない戦いでもあるのです。

ウランフやボロディンが生きていれば。

ヤンがそう愚痴るくらいこの戦いは痛かったです。

 

 

 

 

同盟の将帥たちが次々に倒れていく

 

補給線を断たれ士気が上がらない同盟軍。

そんな同盟軍に対し、帝国軍が攻撃を仕掛けます。

 

数では互角でも士気が下がっている以上、まともに戦えません。

 

ウランフ中将の第10艦隊みたいに善戦した艦隊もありましたが、第3、第7、第12艦隊は通信途絶(たぶん降伏した)。

 

惑星リューゲン宙域で善戦した第10艦隊も戦力が尽きかけ、乾坤一擲の中央突破戦法で艦隊の半数余りを死地から脱出させることに成功しますが、しんがりを勤めた第10艦隊旗艦盤古は撃沈。

ウランフ中将をはじめとする第10艦隊司令部は壊滅してしまいます。

 

そういえば最初の漫画版か外伝で第10艦隊の残存戦力を率いたのがアッテンボローという記述があったと思います。

第2艦隊が解体された後、ヤンの元にいないと思ったら別の艦隊勤務になっていたようですね。

 

第10艦隊の生き残りがアムリッツァ星系に向かっているころ、ミッターマイヤーにいいようにされた第9艦隊は艦隊司令官のアル・サレム中将が重傷。

 

またかろうじて逃亡に成功した第5、第8艦隊でも全体の3割の犠牲を出す始末。

 

この時点でまともに戦っているのはヤンの第13艦隊のみ。

でもその第13艦隊もケンプ艦隊、キルヒアイス艦隊相手に艦隊戦のダブルヘッターをする羽目となり、いつまで持つかわかりません。

 

同盟の敗北は既に決定済みですが、それを理解してない人間もいるようです。

それが同盟軍の総大将たるロボス元帥。

ロボスは帝国に一矢を報いるためアムリツァ恒星系に残存戦力の集結を命令します。

 

このアムリッツァ星系への集結命令に関して、「ロボス無能過ぎる」という意見をよく見ますが、個人的には仕方が無かったのではと思います。

 

だってこのままイゼルローン回廊まで退却すると、イゼルローン回廊で敵味方入り乱れての艦隊戦になる可能性がありますからね。

 

乱戦になってイゼルローン要塞の主砲トゥ―ルハンマーが使えない事態になるとどうなるか。

最悪イゼルローン要塞を失う危険性だってあったのです。

 

またこの当時イゼルローン要塞は補給の中継地になっていると推測されますので、物資輸送用の民間船などが溢れていた可能性もあります。

 

そう考えるとロボスの「アムリツァ恒星系に集結せよ」という命令も一応合理性があったのではないでしょうか?

 

まあ、ロボスの場合は自分の地位や名誉を守るために戦力を集結させた可能性が高いですけどね。

 

 

 

同盟軍の後背にキルヒアイス艦隊が出現し万事休す

 

アムリツァ恒星系に再集結した同盟軍。

ここで一矢報いたいところですが、結果的にアムリツァに終結した同盟軍の残存戦力はフルボッコにされます。

帝国軍ホント容赦ないですわ。

 

特にビッテンフェルトは容赦ありません。

彼の艦隊の猛攻の前に同盟軍第8艦隊は分断され大ダメージ。

ここで調子に乗ったビッテン君。

武勲をさらに稼ぐためヤンの第13艦隊にもちょっかいを出します。

 

ただ少し急ぎすぎたため武器換装の僅かな隙をヤンにつかれ、自慢の艦隊が半壊状態に。

 

ここで一気に同盟軍が攻勢に出れたら良かったのですけど、後方に作っていた機雷群をお得意の指向性ゼッフル粒子で突破したキルヒアイス艦隊に襲われ同盟軍は総崩れ。

 

勝敗は決しました。

いや、勝敗は決していて、同盟軍の敗北か大敗北かの違いだけだったように思えます。

そしてキルヒアイス艦隊が出現した時点で同盟軍の大敗北確定です。

 

 

銀河英雄伝説【旧OVA版】第15話を視聴し終わって

今回はここで終了です。

この旧OVA版の第15話は銀英伝屈指の神回と言っても過言ではありません。

作画、演出、音楽、声優さんの演技、どれも最高級です。

特殊EDと共に同盟軍ファンを奈落の底に落とすあの演出とナレーション。初めて見た時は鳥肌が立ちましたわ(実話)。

 

是非見たことない方は有料動画サイトなどで一度視聴することをお勧めします。

新版のアムリツァ会戦も第7艦隊のオリジナル部分など評価できる点も多いですが、やはり旧OVA版の方に一日の長があると思います。

あくまで主観ですが。

 

今回のまとめ三行

  • 同盟帝国の将帥が総登場
  • 一方的に叩かれる同盟軍
  • 同盟軍は一矢報いるところか総崩れ

 

 

銀河英雄伝説【旧OVA版】第16話「新たなる潮流」の感想 「新体制発足でラインハルトもヤンも大出世」

感想(ネタバレあり)

 

今回はアムリツァ会戦の後の話がメイン。

同盟でも帝国でも政権交代が起こり、ラインハルトとヤンは新しい地位につきます。

ただ帝国では早くもきな臭い動きが。

今回はそういうフラグも立ったお話になります。

 

 

キルヒアイスのおかげでビッテンフェルトの首が繋がる

 

キルヒアイス艦隊に後方を突かれた同盟軍。

残存戦力はヤンのしんがりにより辛うじてイゼルローン回廊に逃げ込みます。

ヤンの殿は見事でしたねえ。

ただヤンが奮戦しても全体の勝敗は動きません。

 

 

一方帝国側は勝利に沸いています。一人を除いては。

 

その一人とはもちろんビッテンフェルトさん。

武勲のために焦ってヤンにやられて艦隊は半壊。さすがのラインハルトも激おこです。

このままだと自分で裁け→毒入りワインを飲んでの自裁のコース。

でもここで助け船が。

キルヒアイスがラインハルトを説得してビッテンさんへの処罰を止めさせます

流石親友。

ラインハルトもキルヒアイスの言うことは素直に聞きますね。

この関係がずっと続けばいいのですが(意味深)。

 

 

ヤンがイゼルローン要塞司令官と駐留艦隊司令官に就任

 

敗北した同盟側では政権交代が行われます。

帝国領侵攻に反対したトリューニヒト氏が暫定政権の首班に指名されますが、一応トリューニヒトも前政権にいた人間ですから(国防委員長)、トリューニヒトが首班の選ばれている時点で政権交代では無いのでは?

 

それはともかく政権交代と合わせて軍の首脳部も入れ替えが行わることに。

 

軍トップのシトレ元帥と今回の侵攻の総司令官であるロボス元帥が共に引退。

総参謀長のグリーンヒル大将が査閲部長に左遷。

今回の作戦を考えたフォーク准将は病院に強制入院。

あと補給が失敗したので、フォークのとばっちりでキャゼルヌが辺境の基地司令へ。

 

まあ今回の侵攻に関わった人のほとんどがロクなことになっていません。

でも例外的な人も。

ビュコックじいさんは士官学校出てないのに大将に昇進して宇宙艦隊司令長官に任命されます。

またヤンは大将に昇進したうえでイゼルローン方面軍の司令官に任命されます。

新しいイゼルローン方面軍のメンツはほとんど第13艦隊の首脳が横滑り。

完全に軍閥化の第一歩です。

 

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皇帝が死んでラインハルトはまた一歩権力の中枢に近づく

 

一方帝国の方でも大事件が。

ラインハルトとキルヒアイスの増悪の対象、皇帝フリードリヒ4世が崩御したのです。

 

これでフリードリヒ4世の後宮に居た姉のアンネローゼが自由となり、ラインハルトとキルヒアイスは大喜び。

毎日美味しいお菓子を作ってもらえますね(違う)。

 

でも皇帝が死んだため権力闘争もおこる事態に。

どうやら皇太子は皇帝より前に死んでいるため、帝位を継ぐ人間が決まっていなかった様子です。

現在のところ皇帝の候補は三人。

そのうち二人は大貴族の令嬢であり、どちらかが皇帝になるとその父親が国政にチョッカイを出してくるのは確実です。

 

大貴族の干渉を排除し、権力を持ち続けたい国務省書のリヒテンラーデ侯はラインハルトと組むことを計画。

そして宮廷工作の結果、リヒテンラーデ公が好きなように操れるエドウィンヨーゼフを帝位につけることに成功します。

 

そしてそのおこぼれに預かる形でラインハルトは伯から侯に爵位が上がり、さらに宇宙艦隊司令長官に地位もげゲットです。

これまで宇宙艦隊の半分だけ自由にできましたが、これからは宇宙艦隊全部を好き勝手できます。

 

ただ皇位争奪戦に敗れた大貴族たち、ブラウンシュバイク公とリッテンハイム侯の二人はこのまま引き下がる訳がありません。

 

どんどん不穏な状態へ。

果たしてこのあとどうなるのでしょうか。

次回が楽しみです。

 

銀河英雄伝説【旧OVA版】第17話~第26話の感想「ラインハルトが得たもの失ったもの」

 

 

 

今回のまとめ三行

  • キルヒアイスのとりなしでビッテンさん自裁を免れる
  • 同盟で政権交代
  • 帝国で皇帝が崩御