『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第25話より引用
第3期の無料放送が始まったので感想を書いていきますね。
3期は戦闘シーンも多い一方、謀略の類も結構含まれているイメージ。
旧OVA版と比較して演出がどうなっているのか楽しみです。
なお新しい記事は一番下となります。
第24話までの感想記事を読みたい方はこちらからどうぞ。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第13話~第24話の感想 「帝国と同盟の内乱そして…」
- 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第25話の感想「ユリアンの初陣」
- 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第26話の感想「帝国軍の双璧とクロプシュトック事件」
- 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第27話の感想「有能な指揮官が向こうからやってきた」
- 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第28話の感想「帝国の改革は進む」
- 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第29話の感想「ガイエスブルク要塞再利用計画始動」
- 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第30話の感想「フェザーンの策謀が始まる」
- 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第31話の感想「ヒルダさんは心配性」
- 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第32話の感想「ヤンを糾弾するつもりだったに」
- 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第33話の感想「ヤンを救ったのは帝国軍?」
- 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第34話の感想「帝国軍が同盟軍を翻弄」
- 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第35話の感想「メルカッツが帝国軍を翻弄す」
- 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第36話の感想「ヤンの帰還とイゼルローンの攻略法」
- 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第37話の感想「ケンプが最後の意地を見せようとするが目的を果たせず」
- 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第38話の感想「野心を持つ者と決意する者」
- 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第39話の感想「フェザーンよりラインハルトの方が一枚上手だった」
- 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第40話の感想「幼帝誘拐成功」
- 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第41話の感想「幼帝誘拐で利益を得る人々多過ぎ」
- 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第42話の感想「幼帝亡命で夏休みが終わりが戦いの季節が近づく」
- 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第43話の感想「同盟の世論分裂!そして影響はヤンの元へも」
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第25話の感想「ユリアンの初陣」
今回のストーリーはアッテンボロー率いるヤン艦隊の分艦隊が新兵の訓練中に帝国軍と遭遇し戦闘になるというもの。
新兵の中には軍属となったユリアンも含まれており、いきなりの初陣となってしまいます。
内容はほぼ原作準拠。
ただし原作に無い部分も。
例えばユリアンと友人(戦友?)になりそうなキャラが出てきたところ。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第25話より引用
ユリアンに友人というお話、原作にも旧OVA版にもありません。
この新版のオリジナルですね。
いきなり友人みたいになるのって、アメリカ映画ではよくある風景ですが、何か違和感ありますね。
個人的にユリアンの同世代の友人って後に出てくるあるキャラの娘だけなので。
わざわざ出した意味あるのかどうかは今の段階ではわかりませんが、知らんうちにフェードアウトするようなことが無いことを祈ります。
あとユリアンの教官の件。
原作にもあるユリアンが扱かれたという一節とヤンが鉄拳制裁した指導教官を解任した話を混ぜて、そこから新キャラを作った感じ。
全く新しいエピソードではなく既存の話を膨らませたようなものでしょうか。
こっちは早めに話をしめて個人的には良かったと思いますわ。
まあこれ以上膨らませようがないですけどね。
新兵ばかりを率いて帝国軍の精鋭との遭遇戦
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第25話より引用
同盟軍の精鋭という触れ込みのイゼルローン要塞駐留艦隊。
通称「ヤン艦隊」。
ところが内部はスカスカ。
熟練兵は引き抜かれて補充は新兵ばかり。
そこで新兵を使えるようにするために最前線で訓練させようとしたら帝国軍と遭遇。
戦闘に突入してしまいます。
指揮するアッテンボローは貧乏くじ引きましたねえ。
「新兵だから見逃してください」とは言えませんので。
まあ、結果的にヤンの増援来るまで耐え忍んで、最終的には勝利ということになりますが、アッテンボローは疲労困憊になったと思います。
そしてこの訓練に参加していたユリアン。
訓練と思ってたらいきなりの実戦、つまり初陣になってしまいます。
初陣って緊張するし、興奮すると思いますけど、ユリアンも例外ではありません。
その辺は無難に描かれていたと思います。
ただ旧OVA版に比べると抑え気味な感じですね。
優等生感が増している感じがしましたわ。
個人的に良かったシーンと残念だったシーン
今回のお話で個人的によかったと思うシーン。
それはメルカッツが故国を敵と表現したところ。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第25話より引用
旧OVA版と比べて、敵と呼ぶところに溜めが入って苦悩が乗っているような感じに仕上がってました。
人によっては強調し過ぎと感じるかもしれませんが、帝国を追われて亡命したけど帝国を敵と呼ぶには躊躇するメルカッツの心情が表現されてよかったと思います。
逆に残念だったのはヤン艦隊の来援が来た時のアイヘンドルフ少将の落ち着きぶり。
あとちょっとでアッテンボローの分艦隊を圧倒出来たのにヤン艦隊の来援が来てすべておじゃん。
それなのにあの落ち着きよう。
旧OVA版みたいに狼狽して欲しかったです。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第25話を視聴し終わって
久しぶりの銀英伝面白かったです。
演出面では旧OVA版に敵わないところはいっぱいありますけど、原作準拠しつつ良い風に解釈しているところもありますからね。
次回は帝国の双璧のお話。
次回も楽しみです。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第26話の感想「帝国軍の双璧とクロプシュトック事件」
今回は帝国軍の双璧たるミッターマイヤーとロイエンタールのエピソードがメイン。
前半は二人の家族と女性感みたいな話であり、後半はクロプシュトック事件を通じて双璧がラインハルトと繋がりを持った話。
ただ後半の話は完結せず、完結は次回に持ち越し。
このエピソードは分割せずに一気にやった方がわかりやすかったのに。
その点はちょっと残念ですかねえ。
真逆の女性感を持つミッターマイヤーとロイエンタール
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』26話より引用
どちらもハンサムと言っていい顔立ちのミッターマイヤーとロイエンタール。
ただし女性に対する考え方は真逆。
ミッターマイヤーは一途で、ロイエンタールはプレイボーイって感じ。
まあ、ロイエンタールに関しては仕方ありません。
赤ちゃんの時に母親から害されようとされたのです。
それから女性不信となり、相手をとっかえひっかえしているのですから。
その一方ミッターマイヤーはエヴァンゼリン以外眼中ないくらい一途。
奥さんからすれば理想ですよね。こんな旦那。
まあ、逆に息苦しく感じるかもしれませんが。
クロプシュトック事件と双璧
旧OVA版では1期の途中で挿入されたクロプシュトック事件。
もともとこのエピソードは原作本編ではなく外伝に収録の話なんですよね。
旧OVA版はそれを上手く1期の途中に入れて、ラインハルトとフレーゲル男爵の仲の悪さ、そしてブラウンシュバイク公の尊大をさ強調した感じでした。
そして外伝ではこのクロプシュトック事件を契機にラインハルトと双璧の繋がりが描かれたのですが旧OVA版ではその辺はカット。
その一方この新版では外伝の通り、ラインハルトと双璧の繋がりをがっつり描くみたいです。
双璧、特にミッターマイヤーは災難でしたね。
軍法にのっとりクズ野郎を始末しただけなのに、屑野郎がブラウンシュヴァイク公に連なる貴族だったために冤罪掛けられたのですから。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』26話より引用
さあ、ミッターマイヤーはどうなる?
ミッターマイヤーを救うためにロイエンタールは何をするのか?
この辺の話は次回に持ち越し。
何か中途半端。
これならクロプシュトック事件自体のところをもっと短くすればいいのにと思いました。
既にブラウンシュヴァイク公もフレーゲル男爵も本編の中では既に死亡しているので、尊大さやラインハルトとの確執とかそれほど描く必要無いのに。
まあ、次回が気になる描き方であるのは認めます。
でもそこまで引っ張る必要も無いと思いますけどね。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第27話の感想「有能な指揮官が向こうからやってきた」
「有能な艦隊指揮官2人が向こうからやってきた」。
ラインハルトからすればそんな気持ちだったと思います。
この時ほどラインハルトはブラウンシュヴァイク公やフレーゲル男爵に感謝したことはないでしょうね。
逆にブラウンシュヴァイク公たちからすれば、不本意な結末になった上に有能な指揮官をラインハルト陣営に追いやったのですから。
まあ、ミッターマイヤーもロイエンタールも今回のことが無くてもブラウンシュヴァイク公の方に付くことはなかったでしょうけどね。
訪問してきたロイエンタールをラインハルトが値踏みする
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第27話より引用
面識無いのにやってきて親友救出の助力を求めたロイエンタールも肝が据わってますが、ラインハルトも大概です。
ほぼ初対面な相手に自分の野望を間接的に吐露するようなもんですから。
まあ、ロイエンタールも意図を察したからこそ、現在のゴールデンバウム朝を病人に見立てて手術で患者が死んでもかまわんと言い放ったのでしょうけど。
ラインハルト的にはほぼ満点の答えをロイエンタールから聞いてラインハルトもご満悦。
ミッターマイヤーを助けることを約束します。
これでロイエンタールも安心。
両者思惑一致で良い方向に進むの確定ですわ。
ブラウンシュヴァイク公の家臣のアンスバッハが有能すぎて悲しい
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第27話より引用
ミッターマイヤーをいたぶろうとして反撃食らったフレーゲル男爵。
多くの視聴者は留飲を下げたことでしょう。
それにしてもフレーゲル男爵のCV古谷徹さんはこの手の役を演じさせてもホント上手いですよね。
フレーゲルの憎たらしさと無能さを演技と声で増幅させてくれます。
その一方有能さを見せつけたのがブラウンシュヴァイク公の家臣のアンスバッハ准将。
いきりたつフレーゲルを抑えてこの場を収めるのは有能じゃなきゃできません。
ブラウンシュヴァイク公には勿体ない家臣です。
そしてこのアンスバッハが後にラインハルトから実質的な半身を奪うのですよね。
ストーリーの流れをここで止めることができないがもどかしいし悲しいです。
ラインハルト陣営の人材の強化が止まらない
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第27話より引用
ミッターマイヤーやロイエンタールの回想が終わり、時間軸が現在に戻ってきました。
キルヒアイスをアンスバッハの凶弾で失ったラインハルトは人材登用にさらに拍車を掛けます。
リップシュタット連合側だったファーレンハイトを旗下に加える一方、レンネンカンプ、ケスラー、シュタインメッツ、ミュラーたちも自分の指揮下に加えます。
ほとんどラインハルトと過去に関係があるキャラばっかりですが、ミュラーだけは別。
この若さで提督になっているのが有能であることの証明かと。
まあ、この後挫折(敗北)を味わってさらに有能になるのですが。
今回はここで終了。
ミッターマイヤーやロイエンタールの回想はそんなに尺を使わなくていいと前回言ってましたけど、やっぱりしっかり描いてくれた方が良かったです。
次回も帝国側の話ですからね。
次回も楽しみです。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第28話の感想「帝国の改革は進む」
今回も帝国内のお話。
ストーリー的には原作準拠ですが、オリジナルなシーンが結構入ってと思います。
- 帝国の捕虜を通して帝国の改革が進んでいることをヤンが悟る
- ミュッケンベルガーがオフレッサーの墓参り
- ビッテンフェルトが犬に餌をやろうとするが拒否される
私が気付いた主なシーンはこれぐらいですかね。
旧OVA版に比べると説明のセリフがナレーションに入れ込みすぎな感じもしますが、要所要所で原作の補強のようなシーンが入っているのがホント上手いと思います。
それにしても帝国はどんどん強くなりますねえ。
これまで貴族が平民を搾取することで平民の不平不満が溜まり、国力の割には同盟を圧倒的できなかった帝国。
それがラインハルトが権力を握って貴族の特権を奪い、平民に権利を与えただけでラインハルトへの忠誠心爆上がりで軍の士気も高まるし、たぶん国内経済も良くなる感じ。
これまでが酷過ぎたのでその分ラインハルトは得している感じ。
ただそれもラインハルトにとっては宇宙を手に入れるための手段にしか過ぎないところが。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第28話より引用
ラインハルトからすれば帝国がどうなろうとそんなに興味はないのかもしれませんね。
ラインハルトはあくまでキルヒアイスとの約束「宇宙を手に入れる」を実現させようとしているだけなので。
帝国の改革が進んでいることがいろんなところで証明される
帝国が良い方向に向かっている。
それがいろんなシーンでわかるように描かれてました。
同盟軍に捕まった捕虜からラインハルトへの忠誠の高さを感じ取り、帝国が強くなると半ば確信するヤン。
ラインハルトが思想犯を釈放し、平民の自由と権利が広がっているのがわかる野外レストラン。
逆に邸宅の奥でラインハルトへの恨みつらみを書きなぐる旧貴族。
いろんな人々のセリフや態度から帝国の改革が進んでいることが実感できるようにされているところは見事ですね。
旧OVA版ではその辺がちょっと弱かったので。
旧OVA版ではラインハルトがカールブラッケとオイゲンリヒターと対面する直前にラインハルトの改革を支持する平民の姿が静止画で入ってたぐらいかと。
しかし権力者が変わるだけで全然違うのですねえ。
まあ、専制政治だからこそドメスティックな改革ができたのでしょうけどね。
オーベルシュタインが犬を飼う
原作ではオーベルシュタインが柔らかく煮た鶏肉しか食わない犬を飼い出したという話があるだけでしたが、今回結構犬にスポット当たってましたね。
個人的にはビッテンフェルトが差し出した肉を拒否するシーンがツボでしたわ。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第28話より引用
さすがオーベルシュタインに飼われることになる犬、天敵のビッテンフェルトの施しを受けないところが一貫しております。
まあ、柔らかく煮た鶏肉じゃなかったことが大きいのでしょうけど。
ただオーベルシュタインの執事さんはどうやってあの犬が柔らかく煮た鶏肉しか食わないとわかったのでしょうか?
その点は原作読んだ時から不思議に思ってました。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第28話の視聴し終わって
これで3期の序章が終わり。
次回から要塞対要塞の話に入っていきます。
原作や旧OVA版と比べてどんな感じに描かれるのか楽しみです。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第29話の感想「ガイエスブルク要塞再利用計画始動」
オリンピック終わって銀英伝も再開です。
今回から要塞対要塞の話に入りました。
今回は前半帝国、後半同盟の話でしたが、やっぱり前半の方の印象が強いですね。
特にこのキャラの。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第29話より引用
帝国の科学技術総監シャフト技術大将。
俗物の典型みたいなやつですが、インパクトあるのですよねえ。
ずっと後に出てくるラングと双璧をなすんじゃないかと。
そしてこのシャフトのCVが屋良有作さん。
旧版のナレーションされてた声優さんです。
前情報無かったら屋良さんだと気付かなかったかも。
シャフトの進言で「ガイエスブルク要塞移動させてイゼルローン要塞攻略しちゃおう計画」始動
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第29話より引用
イゼルローン要塞硬すぎて艦隊では攻略困難だからガイエスブルク要塞をイゼルローン回廊に移動させて攻略しちゃう。
シャフトによってラインハルトのところに持ち込まれた計画を簡単に示すと上のようになります。
言葉だけだと簡単そうですけど、もともと要塞って動きませんからね。
それを動かしてイゼルローン回廊まで持って行こうというのですから、実際にやるのは大変。
それ考えるとケンプとミュラーはやっかいな作戦を任されたとしか言えません。
ただケンプの方はミッターマイヤーやロイエンタールに出世競争で追いつきたいと思ってたので願ったりかもしれませんが。
ですが、これだけの作戦に切り札使わないのはどうかと思うのですよねえ。
イゼルローン要塞は堅牢ですし、何よりあそこには魔術師がいるのですから。
結果論ですが、ケンプを司令官にすることを勧めたオーベルシュタインの責任大きいと思います。
あとラインハルトとシャフトの会話のシーン。
キルヒアイスが司令官となってイゼルローン要塞攻略する計画あったとかシャフトが言ってましたが、あれってオリジナルですよね。
原作読み返してもそんな話なかったので。
まあ、外伝にあるかもしれませんが本編にはありませんでした。
でも実際見てみたかったですね、ヤンVSキルヒアイスの戦いを。
一応アムリッツァ会戦の前哨戦で対決しましたけど、あれは司令部の命令でヤンが逃げて決着つかずだったので。
ヤンの立場は意外と弱い?
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第29話より引用
後半は同盟の話、というよりはヤンの立場の話。
現状同盟はヤンがいないと帝国と戦えないような感じになってます。
ただヤンに力を集めすぎると今度はヤンが反乱起こさないか心配になってくるのが権力者の性。
キャゼルヌはそれを心配しているのでしょうねえ。
特に現在の最高評議会議長さまは「意外としぶとい」し「運も良い」で。
しかしヤン自身は呑気なもの。
仕方が無いのでキャゼルヌはユリアンにヤンを守らせることにします。
確かに人選は最高ですね。
ユリアンだったら裏切らないし、ヤンのためなら命だって投げ出すでしょうから。
でも考えて見るとこれってずっと後のフラグになっているのですよね。
原作者の田中先生はもうこの段階であれの展開決められたのでしょうかねえ。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第29話を視聴し終わって
今回はここで終わり。
要塞対要塞の下準備の話はまだまだ続きます。
だって今の段階ではヤンがイゼルローン要塞にいるので落ちる可能性低いですから。
誰がどんな手を打ってくるか。
次回も楽しみです。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第30話の感想「フェザーンの策謀が始まる」
今回はラインハルトもヤンも出てこないフェザーンオンリー回。
フェザーンの一応の目的は地球教による人類の支配。
そのために地球教はフェザーンを作ったのです。
ただし現在のフェザーンの自治領主ルビンスキーの目的は違う。
その一端が今回わかります。
ルビンスキーの目的は政経分離の経済支配。
政治はラインハルトの帝国に丸投げして、フェザーンは経済運営のみ頂く。
そのためにルビンスキー、というかその補佐官のルパートケッセルリンクが動きます。
今回はそういうお話でした。
そういえば帝国軍のスパイが事故に見せかけて始末されてましたけど、あれって原作にありましたっけ?
地球教のお目付け役のお守も大変
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』30話より引用
地球教のお金と影響力で成立したフェザーン自治領。
そのため地球教のお目付け役のお守も自治領主はしなければいけません。
自治領主も大変です。
さて、そのお目付け役のデグスビイ主教ですが、旧OVA版とだいぶんイメージ変わりましたね。
病弱そうなところは一緒ですが、ドス黒さがなくなり、何か善人な感じも。
イケイケの野心丸出しのルビンスキーとの差も大きくなりましたわ。
そんなデグスビイさん、地球教の目的を再度ルビンスキーに確認するような感じでしたが、ルビンスキーの動きにきな臭さがあると思ったのでしょうかね。
もしそうならデグスビイさんの洞察力間違ってませんわ。
ルビンスキーは地球なんぞ目的達成の駒としか見てませんので。
補佐官ルパートケッセルリンク動きます
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』30話より引用
フェザーンの目的のため、ルビンスキーの補佐官であるルパートケッセルリンクが動き回ります。
まずは元フェザーン駐在の帝国高等弁務官であるレムシャイド伯の元を訪れて了承を得る。
次は同盟の高等弁務官であるヘンスローの元に参上して「アルテミスの首飾り全部壊した理由をヤンに弁明させろ」と圧力掛ける。
そして最後は自活生活している元帝国軍の軍人であるシューマッハ大佐を脅してある計画の実行者にさせる。
さすがルビンスキーの補佐官。
弁舌も権力の使い方も上手いです。
個人的にはシューマッハ大佐にだけ上から目線で嫌味言ったり、わざと嫌なことなことするところにゾクッとしましたわ。
いいですねえ、ルパートさん。
虎の威を借りる狐ような行動してますけど、それ以上に何かあるような雰囲気出しているところが。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』30話を視聴し終わって
帝国に続きフェザーンも動き始めました。
そしてフェザーンの策謀の餌食となって同盟でも動きが出てきます。
さあ、ヤンはどうなるのか?
次回も楽しみです。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第31話の感想「ヒルダさんは心配性」
今回は帝国側オンリーでした。
そしてラインハルトの秘書官ヒルダ視点の話が多かったですね。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』31話より引用
リップシュタット戦役でラインハルト側に付いて重用されているヒルダさんですが、内心心配事でいっぱい。
そういう性格なんでしょうね。
あとラインハルトのペンダントの中身が今回明らかに。
旧OVA版では写真だったと思いますが、今作ではまさかの遺髪。
キルヒアイスへの愛が重いです。
ヒルダさんの心配事は?
ヒルダさんには今心配事が2つあります。
その1つ目が従兄弟のキュンメル男爵のこと。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』31話より引用
旧OVA版ではもっと病弱な方に振り切ってた感じですが、今作ではちょっとショタが入って可愛い感じも。
それはともかく、この従兄弟のために今回ヒルダはキュンメル男爵にメックリンガー提督を引き合わせます。
キュンメル男爵がメックリンガーの大ファンだったので、無理行ってメックリンガーに来てもらったのです。
公私混同な気もしなくもないですけど、大事な従兄弟のため。
あえてヒルダさんはコネを使ったのかも。
これでキュンメル男爵も気分爽快。
前を向いて生きていく気力がわいてくれればいいのですけどねえ。
原作通り進むならキュンメル男爵は今後大変なことをしでかすので。
ヒルダさんの心配事その2。
それはラインハルトのこと。
敬愛する上司ですが、ラインハルトの孤独というか急ぎ過ぎるところにヒルダさんは危機感を抱いているのです。
そして察します。
ラインハルトは故人となったキルヒアイスの方しか見てないこと、さらにキルヒアイスとの約束である「宇宙を手に入れる」を実現しようとしていることに。
ヒルダさんはあくまで秘書官。
ラインハルトの内面などを心配する必要無いのですけどね。
それで仕事に支障をきたしている訳ではないので。
まあ、ヒルダさんに関しては秘書官の立場を超えて今後いろいろありますので、それがどう描かれるか楽しみですわ。
ラインハルトのペンダントの中身は赤毛の遺髪
ガイエスブルク要塞のワープ実験成功。
これで正式にガイエスブルク要塞を用いたイゼルローン回廊侵攻作戦が認可されます。
そしてラインハルトはガイエスブルク要塞へ。
ワープを成功させたケンプとミュラーをねぎらうのか?と思ったらラインハルトの目的はキルヒアイスが死んだあの広間を訪れること。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』31話より引用
この広間を訪問してペンダントを開けるシーンを入れることによって、ラインハルトがキルヒアイスに囚われているというところを補強しているかと。
まあ、命を懸けて自分を守ってくれた親友への友誼を忘れないのは人として当たり前ですが、キルヒアイスのこだわりすぎて他のことに冷淡になるは問題ですよねえ。
特に1期の最後でロイエンタールに掛けた言葉。
この31話でも回顧シーンとして流れましたけど、そりゃあ野心がうごめきますわ。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』31話を視聴し終わって
次回のタイトルは査問会。
同盟側のお話となります。
30話でフェザーンのルパートケッセルリンクが同盟の弁務官にいろいろ吹き込んでましたけど、それが実を結ぶことに。
ヤンからすれば迷惑千万でしょうけど。
次回も楽しみですわ。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第32話の感想「ヤンを糾弾するつもりだったに」
今回のメインはトリューニヒト政権によるヤンの査問会。
一応ヤンがやってきたことに関する疑問を払拭するという目的のための査問会ですが、実際はフェザーンの勧告に従っただけ。
さらに言えば帝国によるガイエスブルク要塞を用いたイゼルローン回廊侵攻作戦を成功させるためにヤンを引き離すために勧告したのです。
それを知っている視聴者からすれば、馬鹿馬鹿しいとしか思えませんわ。
あと査問会の委員たち無能すぎ。
ヤンの返答に反論らしい反論できてませんもん。
まあ、それだけヤンの方に隙がない完璧な回答だったとも言えますけどね。
査問会開いてヤンを糾弾するつもりが逆にやり込められる
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』32話より引用
フェザーンに示唆されて開催された査問会。
ヤンに対する質問はこんな感じ。
- 内戦の時にアルテミスの首飾りを全部壊す必要無かったんじゃね?
- ドーリア星域会戦前に「国より個人の権利の方が大事」だと言ったよね?
- 内戦の首謀者であるグリーンヒル大将の娘を副官として登用したままなのは問題じゃね?
もっともらしい質問ですが、ぐうの音も出ないくらいヤンに見事な返答されて終了。
ホント同盟の政治家とか学者ってレベル低すぎ。
だからこそ帝国の無能貴族と拮抗した戦い続けていたのかもしれませんが。
それにしてもヤンの返答に対して問答集とか事前に作ってなかったのですかね。
こんな奴らが同盟の政治を担っているなんて悪夢以外の何物でもありませんわ。
あとこのシーンでのヤンのセリフ。
殺伐とした雰囲気なのに空気読めない感じのヤンのセリフの言い方良かったです。
イゼルローン回廊に奴がやってきた
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』32話より引用
首都性ハイネセンでヤンが不毛な査問会に掛けられている頃。
イゼルローン回廊には奴、ガイエスブルク要塞が襲来です。
それまでの和やかな雰囲気は一変。
さあ、どうなる?というところで今回は終わりです。
旧OVA版では哨戒任務に出てた戦艦ユリシーズがワープアウトしてきたガイエスブルク要塞を発見してましたけど、本作ではイゼルローン本体で発見したことに変更。
まあ、辻褄はこれでも合うのですけど、ユリシーズの艦橋の面々を見たかったです。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』32話を視聴し終わって
次回から要塞対要塞のメイン「要塞同士の戦闘」が始まります。
ヤンがいないイゼルローン駐留艦隊と要塞守備隊はどうやって対抗するのでしょうか?
次回も楽しみですわ。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第33話の感想「ヤンを救ったのは帝国軍?」
「要塞対要塞の始まりだ」と思ったら、冒頭と最後だけでした。
今回もメインはヤンの査問会。
結局帝国軍の侵攻でウヤムヤで査問会終わっちゃいますが、帝国軍の侵攻無ければヤンが辞表提出してジエンドだったかもしれませんね。
そう考えると帝国軍は千載一遇のチャンスを潰したことに。
ヤンがここで辞めてればこの後の帝国軍の損害はもっと軽微だったかもしれませんね。
同盟軍は圧倒的多数派と少数派に分裂中?
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第33話より引用
ヤンの敵ばっかりしかいないハイネセン。
フレデリカは宇宙艦隊司令のビュコックを頼ることにします。
旧OVA版ではビュコックを頼るまでに憂国騎士団に襲われたり踏んだり蹴ったりでしたが、本作ではすんなりビュコックを頼ることができました。
ただそのビュコックから語られたのは同盟軍が分裂中であるという事実。
それも圧倒的多数派と少数派に。
まあね、軍部はちょっと前にクーデター起こしましたからね。
市民からの支持は低いでしょうし、そちゃあ、政権は軍部に影響力を及ぼそうとしますわ。
ただこれが間違っているかどうかと考えると微妙なんですよね。
同盟は民主国家。
軍部が暴走するのを抑える必要があるのです。
そう考えると軍部を政権がコントロールしようとしている今の現状は間違っていないともいえるのですよ。
その一方トリューニヒトの場合は自分の権力護るために軍部に影響力及ぶようにしているのですよね。
ホントこの辺は難しいです。
帝国軍の侵攻がヤンを救う
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第33話より引用
改めて映像で見るとヤンって結構攻撃的ですよね。
そりゃあ査問委員の政治家や学者は怒りますよ。
まあ、ヤンとしては辞表を出す良いタイミングを掴むため、あえて怒らせるようなことを言ったのでしょうけど。
ただヤンの努力は無駄になりました。
帝国軍がイゼルローン回廊に侵攻してきたいのです。
さすがにこの場面でヤンも辞表は出せません。
だってイゼルローンには仲間が、そしてユリアンがいますからね。
それを見捨てて辞めるような男では無いので。
まあ、辞めるような男だったらイゼルローンの荒くれ者たちはヤンの従って来なかったでしょうけど。
査問会は中止で一件落着とはいきません。
帝国軍の侵攻時にヤンを首都まで呼びつけた責任を誰かが取らなければいけません。
みんな国防委員長に責任取らせる気満々。
ホントは国防委員長に査問会開かせた奴が責任とるべきなんですけどね。
ヤンはルドルフと同じ道を歩むかもしれない
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第33話より引用
フレデリカに協力してヤンの開放に尽力したジョアン・レベロ。
しかし彼はヤンを危険視しているようです。
政治不信が高まっている一方で、軍部には救国の英雄がいる。
もしこの救国の英雄が選挙に出たら一気に権力を握るかもしれない。
ゴールデンバウム朝銀河帝国を建国したルドルフも元々は軍人から政治家に転出して権力を握って独裁始めましたからね。
ヤンが同じようなルートを辿るかもしれないとレベロが危惧するのはわかります。
ただレベロも時と場所を考えるべきかと。
せっかくヤンが解放されてその祝いをする席で言うことじゃないですよ。
この若干空気読めないところがレベロの弱点であり、それが後々彼やヤンに災いを呼ぶことに。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第33話を視聴し終わって
次回からは本当要塞対要塞の戦闘がメインとなります。
面食らっている同盟軍に帝国軍はどんな手を使ってくるんでしょうか?
次回も楽しみです。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第34話の感想「帝国軍が同盟軍を翻弄」
本格的な戦闘が始まりました。
前回まではどちらかというと質素な映像でしたが、今回は派手。
いたるところで戦闘です。
そして旧OVA版や原作と比べて改変されている個所が多かったです。
改変と言っても矛盾点が直されている感じなのでファンとしては納得ではないでしょうか。
しかしヤンがいないだけで後手後手に回る同盟軍。
ヤンの凄さ・ありがたさが身にしてみてわかりますわ。
挨拶終わったら主砲連打
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第34話より引用
戦闘開始前、同盟軍に挨拶をする帝国軍のケンプ。
まあ、礼儀を重んじるというより「事前に降伏勧告したからな」という証拠を残すためにやったような気がします。
そしてそれだけ自分たちの勝利に自信があるのだと。
そして始まる主砲の連打。
旧OVA版では最初はそこまで連打しなかったと思いますが、本作ではイゼルローンとガイエスブルクが容赦なく主砲を打ち込んでました。
そのため両要塞とも被害甚大。
旧OVA版では帝国側の被害はほとんど描かれてませんでしたが、今回はガイエスブルクの宇宙港に停泊してた艦船が大破するところが描かれてました。
いいですよねえ、細かいところですが被害が両方に出ててどっちも血反吐吐きながら戦っている感じが出てて。
帝国軍の兵士がイゼルローン要塞へ侵入
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第34話より引用
原作や旧OVA版では主砲の打ち合いの後、工兵がイゼルローン要塞の表面に取り付いて、それとローゼンリッターの地上戦になるのですけど本作では違いました。
偵察衛星を事前に怖し、ワルキューレでドッグファイトを挑む。
同盟がスパルタニアンで迎撃すると艦隊動かして要塞の浮遊砲台を寄せ付けて実弾で破壊。
そして工兵をイゼルローン要塞に突入させる。
ホント息をつかせないほどの連続攻撃。
ケンプが勝利を疑わないのもわかります。
ただケンプの誤算は要塞にローゼンリッターと要塞防御指揮官のシェーンコップ。
どう見ても帝国軍は勝てる気しません。
そしてここで今回は終了です。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第34話を視聴し終わって
迫力あって面白かったです。
旧OVA版では同盟軍の危機感は感じても切迫感がイマイチだったんですよね。
それに対して本作は同盟軍の後手後手の対応と合わせて同盟軍の悲壮感がよく表現されてたかと。
さあ、次回はどうなるか。
本当に楽しみですわ。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第35話の感想「メルカッツが帝国軍を翻弄す」
メルカッツ大活躍&ミュラーの苦悩という感じの回でした。
原作とはかなり変わっていましたが、メルカッツの能力がいかんなく発揮されて良かったです。
何か狡猾な感じがメルカッツに合わないような気もしなくはありませんが。
そして今回もう一方の主役のミュラー。
こちらは苦悩する若い提督って感じが色濃く出てました。
まあ、部下が行ってた通りミュラーは副将。
主将のケンプの指揮権に逆らってはいけませんからね。
ただ結果的に大魚を逃がすことなりました。
ミュラーが画を通してたら歴史変ってたかも。
ローゼンリッターが帝国軍の揚陸部隊を駆逐
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』35話より引用
イゼルローン要塞に揚陸成功し、あとは攻め落とすだけ…と思ってたらひどい目にあった。
帝国軍の擲弾兵部隊の将兵はそう思ったことでしょう。
相手が悪かった。
なんせ同盟軍最強の陸戦部隊ローゼンリッターですからね。
というか、事前にローゼンリッターがイゼルローン要塞に駐屯している情報得ておけよ。
もしかして「ヤンがイゼルローンの司令官」だということだけでしか調べてないの?
ともかくローゼンリッター相手で進めなくなった帝国軍は被害の大きさもあり撤退開始。
ここで簡単に撤退できたことを怪しいと帝国軍は思わなかったのですかね。
少し考えれば罠だと予想できたのに。
まあ、そんなこと考える余裕がなかったのでしょうかねえ。
メルカッツが帝国軍を翻弄
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』35話より引用
帝国軍上級大将として同盟軍と幾度も戦ったメルカッツ。
そのメルカッツが同盟軍の臨時指揮官として母国と戦うのはどんな気持ちなんでしょうかね。
まあ、メルカッツも軍人。
自分の気持ちはどうあれ最善を尽くそうと思ったのでしょう。
だから自分からキャゼルヌに艦隊の指揮権を預けてくれと頼んだのでしょうから。
今回の話の中でも言ってましたけど、メルカッツは同盟軍の中では中将(待遇)。
少将であるキャゼルヌより上級指揮官となりますが、自分が居候みたいな境遇であると理解しているのでしょう。
だから丁寧に了解を求めたと。
そしてそんな謙虚な態度がフィッシャーをはじめとする指揮官たちも反感を抱かなかったのでしょう。
この辺は原作通りですがよく考えられてメルカッツの性格付けをしていると思いましたわ。
さて、指揮権を一時的に預かったメルカッツさん。
狡猾な策で帝国軍を窮地に追いやります。
そりゃあ、撤退する揚陸部隊を収容するため&護衛するためにミュラーは艦隊を動かしますわ。
それを予想して包囲下に置く。
原作では帝国軍の隙をついて出撃し、帝国軍を包囲下においてましたけど、本作ではホント狡猾です。
ちょっとメルカッツらしくない策ですけど、勝たなければいけないという想いを強く反映させているのかな。
ミュラーが我を通さず
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』35話より引用
瀕死の捕虜から得た情報「ヤンはイゼルローンにいない」。
判断に迷う情報ですよね。
その結果、ミュラーは信じ、ケンプは信じなかったと。
まあ、相手は同盟軍屈指の名将です。
ケンプのように策だと考えてそれにひっぱられないようにするのは王道でしょう。
ただ冷静に考えると指揮官が不在という情報を故意に流すかどうか考えるべきだったかも。
普通ならそんな情報得てもケンプみたいに相手にしないはずですし。
結果的にミュラーは歴史を変え損なったことになります。
まあ、警戒しててもヤンだったらそんな警戒網簡単突破したかもしれませんけどね。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』35話を視聴し終わって
今回はここで終了。
最後のラインハルトたちのカットいらんかったと思いますわ。
次につながるような感じじゃなかったし。
尺が余ったのですかねえ。
それはともかく。
次回はヤンが戻って来そうな感じですね。
要塞対要塞も終盤。
次回も楽しみです。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第36話の感想「ヤンの帰還とイゼルローンの攻略法」
要塞対要塞の帰趨はほぼ決しました。
ケンプでは無理でしたね。
人選間違えましたわ。
ミッターマイヤーやロイエンタールが司令官だったら。
否、ラインハルト自身が指揮を執っていれば。
ラインハルトはイゼルローン攻略するベストな方法持っていましたからね。
要塞移動のノウハウがガイエスブルクで確立した以上、イゼルローン要塞に固執する必要無し。
ガイエスブルクをイゼルローンのぶつけて両方破壊、その後にイゼルローン回廊に帝国内から要塞もってくるという方法。
過激です。
普通じゃこの考え方に行きつきませんよ。
こんな考え方できるのはかなり変わった思考の持ち主かと。
だからラインハルトとヤンは異端であり天才なんでしょうね。
帝国軍の作戦を見破ったのは?
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』36話より引用
ここに来てユリアンの株大上昇です。
一介のパイロットが指令室にいるのは解せませんが、それはそれ。
ケンプら帝国軍が意図したことを完全に言い当ててしまいます。
これぞヤン提督の英才教育の賜物。
マスコミが知ればこんな風に書き立てそうな気がします。
まあ、ヤンと一緒に生活してヤンのお世話するうちにヤンの思考方法を理解し、それを利用して考えただけな感じがしますけど。
超兵器でヤンがケンプを翻弄す
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』36話より引用
スパルタニアンにレールガン装着して遠距離射撃させる。
原作にもないトンデモ兵器来ましたわ。
そりゃあこのアイデアボツになりますよ。
というか実際に生産する前に気付けよ。
こんなレールガン装着すればスパルタニアンの機動性を殺すって。
このレールガン、すぐに離着できるのでしょうかねえ。
離着できないと逃げられずにヤバいと思いますけど。
それはともかく、ヤンの時間稼ぎが功を奏し、メルカッツたちが帝国艦隊の後背を襲い、この戦いの勝敗は決しました。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』36話より引用
あとは残敵を掃討してイゼルローンに帰るだけ…とはいきません。
敗北し後がなくなり自暴自棄になったケンプがラインハルトやヤンが考えたトンデモ方法に気付いたのです。
要塞対要塞。
最後の局面が始まります。
ただし今回はここまでです。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』36話を視聴し終わって
ケンプがガイエスブルクをイゼルローンにぶつけて一矢報いるのか?
それともヤンが阻止するのか?
ミッターマイヤーやロイエンタールの増援は間に合うのか?
次回も楽しみです。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第37話の感想「ケンプが最後の意地を見せようとするが目的を果たせず」
要塞対要塞は今回で最後。
同盟勝利で終了です。
ただし最後の最後で帝国が一矢報いたので同盟の完全勝利とはいきませんでした。
また今回も原作にはない要素がいっぱいでした。
旧OVA版にも原作にもない要素がいろいろ入れられていて面白かったですわ。
ケンプがガイエスブルクを操って一矢報いようとするが…
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』37話より引用
ガイエスブルク要塞をイゼルローン要塞にぶつける。
ラインハルトやヤンのような天才(変人)しか思いつかないような手ですが、ケンプも気づいてしまいました。
そんなことを思い付くぐらい精神的に追い詰められた結果でしょうけど。
そして実行に移しますけど、まさかガイエスブルク要塞をケンプ一人で制御するとは。
原作でも旧OVA版でも1人じゃなかったのに。
このアイデアってケンプが昔ワルキューレのパイロットだったところから考えられたのかもしれませんね。
まあ、ワルキューレとガイエスブルク要塞では大きさが違い過ぎますけど。
イゼルローン要塞に特攻するガイエスブルク要塞。
でも遅すぎました。
ヤンはガイエスブルク要塞のエンジンの1つに集中砲火を浴びせて前進できないようにして特攻を阻止。
トドメはイゼルローン要塞のトゥール・ハンマーでジエンド。
と思ったら、ケンプは諦めず主砲をイゼルローン要塞へ放とうとします。
これも原作にも旧OVA版にもない要素です。
オリジナル要素どんどん入れてきますねえ。
しかしケンプの意地もここで終了。
ケンプは戦死し、ガイエスブルク要塞も爆散しました。
負傷したミュラーは復讐を誓う
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』37話より引用
ガイエスブルク要塞爆散の余波を食らい負傷するミュラー。
同盟の艦隊はイゼルローン要塞の後ろにいたので衝撃波を食らわなかったのでしょう。
この辺の改変は本作のアニメスタッフグッジョブです。
さて負傷したミュラーは演説を行い、帝国艦隊の士気を何とか維持しようと奮闘します。
自身は結構な怪我を負っているのに。
まあ、これが指揮官としての義務であり責任なんでしょうね。
それをミュラーは愚直に実行したと。
こんなところもミュラーがラインハルトから評価される一因かも。
そしてミュラーはケンプの仇討ちと復讐戦を誓います。
ミュラーの決意は実行されるのでしょうか?
それはこの先のお楽しみということで。
帝国軍の双璧が一矢報いる
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』37話より引用
敗走する敵を追撃して戦果を増やす。
当然の策ですが今回は失敗しました。
戦線が膠着した以上、帝国軍も増援を送っている可能性がある。
だからこそヤンは追撃を許可しなかったのでしょう。
しかしアラルコンもグエンもその辺は考えなかった。
否、考えたかもしれないけど、すぐにヤンも追いかけてくると考えたのかもしれません。
実際にヤンはグエン達を追ってきましたから。
連れ戻すためにですが。
でも時すでに遅し。
ヤンが戦場の到着した時にはグエンもアラルコンも敗北した後でした。
グエンにしろアラルコンにしろ、帝国軍の双璧には全く歯が立たなかったといういこと。
まあ、それ以前に戦力が違い過ぎますけどね。
せっかく同盟軍の完勝ペースだったのに。
いらんことして水を差しやがった。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』37話を視聴し終わって
要塞対要塞も終わりイゼルローン要塞は健在。
帝国の敗北で終わりますが、帝国を勝たせたいフェザーンは次の策略を実行に移します。
次回以降も楽しみですわ。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第38話の感想「野心を持つ者と決意する者」
今回のサブタイトルは「決意と野心」。
内容をよく現わしているタイトルだと思いましたわ。
野心を燃やす者「ルパート、ロイエンタール」と大事な人を守ろうとする者(ヒルダ、ユリアン)がよく対比されてます。
ロイエンタールはまだ野心まで言ってないような気もしますが、ラインハルトへの疑心がうまれているは確実。
まあ、悪いのはラインハルトなんですけどね。
ロイエンタールを焚きつけるようなこと言ったのラインハルトなので。
あと個人的にヒルダがオーベルシュタイン上級大将って何回も言うところがちょっと気になりました。
最初の1回はそれでもいいけど、2回目以降は別の言葉にした方が自然だったと思います。
例えば総参謀長とか。
わかりやすくするために敢えてそうしたのかもしれませんが、言葉の流れもしっかり考えて欲しかったです。
野心をたぎらす者たち
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』38話より引用
野心をたぎらす者その1はルビンスキーの補佐官ルパートケッセルリンク。
有能だけどルビンスキーを追い落とす気満々。
まあ、仕方ありません。
ルビンスキーは実の父親であり、自分と母親を捨てた屑野郎なので。
そりゃあ、仕返ししたくなりますわ。
ただルパートの野望をルビンスキーは把握済み。
実の父親と息子。
勝のはどっちなんでしょうか?
野心をたぎらす者その2はロイエンタール。
ただし前述したようにまだラインハルトにとって代わろうと考えている訳ではありません。
ラインハルトへの忠誠心にひびが入り始めたくらいでしょうか。
ロイエンタールにとってラインハルトは崇拝の対象。
この忠誠心はゆるぎないと思ってたはず。
でもキルヒアイスの死でラインハルトは変ってしまいました。
最高の主君なのは変わってないですが、ロイエンタールの忠誠心なんぞどうでもいいように感じ取ったのだと。
ラインハルトにとって大事なのはキルヒアイスだけ。
それ以外はただ道具。
そんな風にロイエンタールは感じ取ったのかも。
今のところはまだ大丈夫ですが、この後ロイエンタールはどうなるのか。
こっちも見ものです。
大事な人を守るために決意する者たち
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』38話より引用
次は大事な者を守ろうと決意する人たち。
まずはヒルダ。
ヒルダもラインハルトは変ってしまったと感じ取っている一人。
ただロイエンタールと違って自分がどう思われようと関係ないと考えているような感じですね。
それどころかラインハルトが変わってしまいこのまま悪い方向に進むのを拒もうと思っているようです。
そしてラインハルトを悪い方向の進ませようとしているのがオーベルシュタインと感じ取っている。
原作読んだとき「このままヒルダVSオーベルシュタインになるかも?」と思ったのですけどねえ。
次に決意する者はユリアン。
ユリアンはヤンを守るためというよりはヤンの役に立つために軍人になりたい感じがプンプン。
まさに忠犬って感じ。
以前キャゼルヌがヤンを守ってくれとユリアンにお願いしてましたけど、今回の軍人になりたいというのもその具体化の1つなのかもしれません。
ヤン自身はユリアンを軍人にしたくないでしょうけど、ヤンやユリアンが暮らす自由惑星同盟は個人の自由が一応保証されている国。
ヤンも反対できないですわ。
すべてを失った者
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』38話より引用
野心を持つ者、決意する者以外にすべてを失った者もいましたね。
それがシャフト技術大将。
まあ、科学技術総監としていろいろ甘い汁を吸ってたのでしょう。
そして使い道がなくなったのでフェザーンに切り捨てられたと。
「ざまぁ」と思った視聴者多かったと思いますわ。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』38話を視聴し終わって
しばらくは戦闘シーンがなく、どちらかというと謀略のシーンが続きます。
さあ、フェザーンはどんな謀略を仕掛けてくるか?
原作読んでわかっているけど、楽しみですわ。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第39話の感想「フェザーンよりラインハルトの方が一枚上手だった」
30話でフェザーンのルパート・ケッセルリンクがいろいろ動いてましたが、その理由が今回明らかになります。
それは「幼帝誘拐」。
逆臣ラインハルトフォンローエングラムの手から幼帝を救出し、同盟で亡命政権を作ってラインハルトと戦う。
そのためにフェザーンが策謀を巡らせたのです。
ただしこれはあくまで表の理由。
フェザーンの本当の目的は幼帝の同盟亡命でラインハルトが同盟に攻め入る大義名分を得ること。
ラインハルトは民衆の味方。
昔の帝国みたいに好き勝手に大規模遠征なんてできませんからね。
皇帝じゃありませんし(ラインハルトは現状帝国軍最高司令官兼帝国宰相)。
ラインハルトに恩を売って利を得る。
商人国家フェザーンらしいといえばらしいですが、ラインハルトを甘く見過ぎたようです。
フェザーンざまぁ。
工作員が帝都へ潜入の報
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』39話より引用
幼帝誘拐の実行役として帝都に潜入したランズベルク伯とシューマッハ大佐。
まさか手引きしたフェザーンに密告されるとは考えてもいなかったのでしょう。
ただフェザーンとしてはラインハルトと交渉しなければいけないので、その道を作るためにあえて密告したのだと。
ここでラインハルトがランズベルク伯とシューマッハ大佐と捕まえるように指示すれば歴史が変わったかもしれません。
アンネローゼの現在
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』39話より引用
ラインハルトにとって一番大事な人、姉のアンネローゼ。
アンネローゼ自身は自分がキルヒアイスの死の原因を作ってしまったと悲観し、世捨て人のような感じになっております。
ただ世間との繋がれを経ってもラインハルトの姉という立場に変わりありませんからね。
ランズベルク伯とシューマッハ大佐の狙いが幼帝ではなく、アンネローゼという可能性もゼロではないので、ラインハルトとしては警備を厳重にしたいのです。
でも今の自分はアンネローゼと対面できない。
そこでヒルダがアンネローゼの元を訪れたのです。
この人選は成功しました。
ヒルダのラインハルトを想う気持ちを感じたアンネローゼは警備の強化を受け入れたのです。
来たのがヒルダではなくオーベルシュタインとかだったら、たぶん失敗したでしょうね。
ラインハルトの人選間違ってなかったと思います。
フェザーンがラインハルトに翻弄される
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』39話より引用
帝国駐在のフェザーンの高等弁務官ボルテック。
ラインハルトから呼び出し受けた時は意気揚々だったことでしょう。
ラインハルトに恩を売ってフェザーン立場を強化する。
その一端を担えば次のフェザーンの自治領主の道が開けるかもしれない。
それぐらいは思ってたことでしょう。
しかしラインハルトは一枚上手でした。
ラインハルトは大義名分以外に「フェザーン回廊の自由航行権をくれ」と言ってきたのです。
そりゃあそうです。
もう一方の道であるイゼルローン回廊にはヤンがいますからね。
ヤンと正面からぶつかって戦力すり減らしたら元も子もありませんから。
ただフェザーンにとってフェザーン回廊の自由航行権はフェザーンを支える重要な権利。
帝国に渡してそれを後から帝国が返すかわかりません。
ボルテックが汗ダラダラで返答できなくなりますわ。
まさに策士策に溺れるです。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』39話を視聴し終わって
ラインハルトに主導権を握られたフェザーン。
さあ、フェザーンはどうするのでしょうか?
次回も楽しみです。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第40話の感想「幼帝誘拐成功」
幼帝誘拐。
フェザーンの策謀の第一段階は成功しました。
同時にもう戻れなくなっちゃいましたねえ、フェザーンもラインハルトも。
その一方幼帝誘拐の実行犯であるシューマッハ大佐はやりきれないでしょうね。
帝国は良い方向に改革されているのに自分は反動勢力の手先として幼子を誘拐したのですから。
さらにその幼子がわがままなクソガキなんですから。
幼帝を後を継ぐのは赤ちゃん
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』40話より引用
喜劇としか言えませんね。
幼帝が誘拐されてその後を継ぐのがおんなの赤ちゃんって。
まあ、オーベルシュタインにすればどうせ皇帝は傀儡なので、扱いやすい方が良いはず。
今の皇帝はまだ幼いですがわがままなクソガキに育っているので、この辺で処理できれば御の字とも考えているかも。
後を継ぐのが赤ちゃんだと、今からの教育で現皇帝みたいなクソガキになるのを阻止できるかもしれないので。
でも成人する前に皇帝じゃなくなっている可能性が大きいですけどね。
シューマッハ大佐はフェザーンをもっと引き込みたい
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』40話より引用
ラインハルトの元、劇的に改革が進む帝国を見たシューマッハ大佐は自分が今らかやろうとすることがどれだけ馬鹿げているか十分認識していることでしょう。
でも自分が幼帝誘拐を成功させないとフェザーンに残してきた旧部下たちの生活がどうなるかわからない。
シューマッハ大佐辛いでしょうねえ。
ほんとシューマッハ大佐を脅して実行役に担ぎ上げたルパートケッセルリンクに怒りが湧いてきますわ。
ただ同時にシューマッハ大佐はフェザーンの意向によっては自分たちが切り捨てられる可能性があると見ています。
だからフェザーンに陽動をさせることによって、シューマッハ大佐たちに何かあったらおまえらも道連れにできるようにしたのでしょう。
強かですねえ。
さすがフレーゲル男爵の参謀をしてただけはあります。
幼帝はクソガキだった
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』40話より引用
ラインハルトの傀儡として成長を遂げた皇帝。
はい、見事なまでのクソガキになってました。
まあ、知らない人間が入ってきても大声上げたり怖がったりしないところは大物の片鱗なのかもしれませんが、ぬいぐるみの耳を引きちぎって投げるような奴はクソガキとしていえませんわ。
さすがのランズベルク伯も茫然としてにるのは笑いました。
でもこんなクソガキでも皇帝は皇帝。
誘拐は成功してジエンド。
歴史はさらに進みを早めます。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』40話を視聴し終わって
皇帝誘拐は成功し、シューマッハ大佐たちの仕事も終わりです。
さあ、この後はフェザーンの腕の見せ所。
予定通りに進むのか?
次回も楽しみです。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第41話の感想「幼帝誘拐で利益を得る人々多過ぎ」
幼帝誘拐。
普通ならラインハルトの失点になっても不思議ではありません。
しかし今回逆にラインハルトの利益になるのですからねえ。
また幼帝誘拐を利用して自分の権力を強化しようとするフェザーンの黒狐の息子(ルパート・ケッセルリンク)。
父親の愛人と密通していろいろやらせるなんて。
幼帝誘拐利用して利益を得ようとする人多過ぎですわ。
モルトを犠牲にしても同盟侵攻の大義名分を得たかった
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』41話より引用
ヒルダは幼帝誘拐の可能性について言及してましたからね。
そりゃあ、ラインハルト相手に詰問調になってもおかしくありません。
ヒルダとしては誘拐そのものより、誘拐を利用しようとしているラインハルトに嫌悪感…まではいきませんけど、一言苦言を言っておきたかったのでしょう。
幼帝誘拐で警備責任者のモルト中将がしななければいけませんので。
まあ、ヒルダの言うこともわかりますけど、ラインハルトとしては親友との約束「宇宙を手に入れる」を実現したかったのでしょうね。
そのために自由惑星同盟に幼帝を亡命させて、それを理由に自由惑星同盟へ侵攻する大義名分を得る。
独裁者ならそんなものいらないと思いますけど、ラインハルトは民衆の支持を基盤にしているので、民衆の支持を得るために大義名分が必要だったのでしょうね。
幼帝誘拐に関してはヒルダだけでなく、ロイエンタールもラインハルトの共謀に気付いている感じ。
今回のこともラインハルトへの忠誠に疑義を生じさせたのかもしれませんわ。
親父の愛人使って権力基盤強化を図るルパート
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』41話より引用
ラインハルトと同じく幼帝誘拐を利用しようとする男、ルパート・ケッセルリンク。
父ルビンスキーの愛人であるドミニク使って自分の権力強化に勤しむのは何か嫌な感じですねえ。
というか、信用しているのでしょうかねドミニクのことを。
まあ、おっさんより若い男の方が良いのはわかります。
でもイマイチ信用しちゃいけないような感じもするのですけどねえ。
ルパートの最終目標はフェザーンの自治領主の座。
今度もいろいろ策謀をめぐらすことでしょう。たぶん。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』41話を視聴し終わって
幼帝誘拐を終わり、あとは同盟への亡命が上手くい行くかどうか。
まあ、次回のサブタイトルで成功するのはまるわかりなんですけどね。
同盟に幼帝の亡命を拒否するだけの胆力のある政治家がいればなぁと思わずにはいられませんわ。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第42話の感想「幼帝亡命で夏休みが終わりが戦いの季節が近づく」
今回は高低差の激しい内容でしたね。
要塞対要塞に勝利し、戦いとは無縁の日常を送ってた移ゼルローン要塞の面々。
しかしそれが幼帝誘拐で破られる。
ヤン達からすればいい迷惑ですわ。
平和な日常を楽しむイゼルローンの面々
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』42話より引用
イゼルローン要塞の軍人さんだって人の子。
当然日常があります。
今回の前半パートではその日常が描かれてました。
女性兵士の部屋から出てくるシェーンコップとポプラン(数日後逆の部屋から出て再び対面することに)、フライング・ボールを頑張るユリアン、歩く小言の似顔絵を描いたリンツなど。
本作は原作にはあるこんな日常シーンもしっかり描いてくれるのがありがたいです。
旧版ではセリフだけで終わったシーンも多かったので。
こんな日々がずっと続けばいいのに。
そう思わずにはいられません。
幼帝亡命からの銀河帝国正統政府の樹立
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』42話より引用
トリューニヒト議長は高揚してたことでしょう。
政治的に大きな得点を得たと思っているので。
確かに不倶戴天の敵だった銀河帝国の皇帝が同盟を頼って亡命、そして亡命政府を作らせる。
傍から見れば大成果に見えますけど、既に皇帝に権力無いですからねえ。
結局同盟侵攻の大義名分が欲しかったラインハルトの手の上で踊っているだけ。
全部フェザーンの策謀だと知っている私ら視聴者からすれば滑稽としか言えません。
逆にヤンたち前線の兵たちは失望したことでしょうねえ。
ラインハルトが激おこして侵攻してくるは確実なので。
まあ、ヤンだけは別の可能性お思い浮かべていましたけど。
ヤンの洞察力は化け物ですわ。
この時点でフェザーンの真の目的に気付いているのですから。
ただヤンにはどうすることもできませんけどね。
ヤンは前線の一指揮官にすぎません。
ラインハルトのような独裁権力を持っている訳ではないので。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』42話を視聴し終わって
今回はラインハルトの宣戦布告で終了。
これで帝国が侵攻してくるの確実。
同盟はそれに備えなければいけません。
ヤンの周りにも当然影響があります。
次回は帝国の動向と共にその辺も描かれますかね?
次回も楽しみですわ。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第43話の感想「同盟の世論分裂!そして影響はヤンの元へも」
幼帝同盟。
そりゃあ、世論が割れても仕方ありません。
トリューニヒト政権の目論見外れましたね。
「独裁者に圧迫された幼帝を助けて銀河に安寧をもたらす手助けをする」というアピールで政権の支持率上げるつもりだったのに。
まあ、それだけ同盟市民にはゴールデンバウム家に対する反感が強かったということですわ。
そして幼帝亡命の影響はヤンの元へも。
ヤンやユリアンからすればいい迷惑です。
世論分裂でトリューニヒト政権の目論見は外れる
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』43話より引用
銀河帝国の「幼い」皇帝が亡命してきた。
トリューニヒト政権はこの「幼い」というところで世論を味方に付けられると思ってたのでしょうね。
人間って弱い者を助けたいという庇護欲ありますから。
でも今回の場合、幼いの後に「皇帝」という言葉付いてますからね。
同盟は銀河帝国の圧政を逃れるために建国された国家。
銀河帝国の皇帝はその親玉であり、打倒する相手なのです。
そりゃあ、世論割れますよ。
そしてダメ押しはラインハルトの宣戦布告。
幼帝亡命で厄介事が増えたのです。
世論がこうなるも仕方ありませんわ。
ヤンは独裁者にはなれない?
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』43話より引用
ヤンを危険視するレベロとヤンに融和的なホワンルイ。
キャラによってヤンに対する見方が異なるのは面白いです。
この見解の相違が後に二人が別の道を進ませることになるのですが。
まあ、レベロもヤンの性格を完全に把握している訳ではありませんからね。
まさか不敗の魔術師が「年金貰いながらのんびり暮らしたいという願望を抱くだけのおっさん」とは思いませんから。
あと不敗の進む民主主義と清潔な独裁主義みたいな話が出てましたけど、難しい問題ですわ。
まあ、自由がある程度認められるだけまだ民主主義の方に分があると個人的には思いますけどね。
ユリアンがとばっちりを受けちゃった
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』43話より引用
正式な軍人になったのことが仇になりました。
ユリアン、フェザーンの同盟事務所へ転勤。
でも階級上がってフェザーンへの赴任は栄転ですからね。
軍人のキャリアからすれば万々歳ですが。
ただユリアンが軍人になったのはヤンを助けるため。
フェザーンに行っちゃったらヤンを助けることができない。
ユリアンがそう思っても仕方ありません。
まあ、次回そのユリアンの考えをヤンが改めさせることになるのですが。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』42話を視聴し終わって
同盟にとってロクなことにならなかった幼帝亡命。
その影響に関する話がまだ続きます。
次回も楽しみです。