『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第13話~第24話の感想 「帝国と同盟の内乱そして…」

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『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』2期の感想となります。

アムリッツァ会戦後とその後に生じた帝国と同盟の内戦の話がメインです。

 

内戦で帝国は強化され、同盟は弱体化という真逆の結果となりましたが、帝国(というかラインハルト個人)は補ることができない大きな犠牲を払いました(ヤンの方も最愛の人を失ったけど)。

ラインハルト自身の決断で。

 

ストーリーの流れ自体は旧OVA版とあんまり変わりませんが、フリードリヒ4世の三人の孫がしっかり描かれたり、少し異なるところも。

 

作画のクオリティは高く(劇場公開を前提で作られているので当たり前)、戦闘も見ごたえあるので、それだけでも見る価値あるかと。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』1期の感想記事を読みたい方はこちらのリンクをご利用ください。

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第1話~第12話の感想 「ラインハルトとヤンの戦いの始まり」

 

 

 

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  1. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第13話「アムリッツァ」の感想 「同盟軍の敗北確定!そしてヤンは新しい任地へ」
    1. 同盟軍は背水の陣で帝国軍と戦うことに
    2. ビッテンフェルトが失敗
    3. ゼッフル粒子で宇宙機雷源殲滅で同盟軍の敗北確定
    4. 採掘衛星をぶつけて同盟軍は逃亡に成功
    5. ヤンの新しい任地はイゼルローン
    6. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第13話を視聴し終わって
  2. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第14話「皇帝崩御」の感想 「帝位を巡る権力闘争が始まる」
    1. 門閥貴族たちの権力闘争をラインハルトは高みの見物
    2. エリザベートとサビーネの父親たちの暗躍が始まる!そしてラインハルトの仇敵フレ―ゲル男爵初登場
    3. ローエングラム=リヒテンラーデ枢軸が権力闘争に勝利
    4. フェザーンの後ろにいる親玉(地球教)が登場
    5. お姉ちゃん(アンネローゼ)と一緒
    6. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第14話を視聴し終わって
  3. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第15話「嵐の前」の感想 「ラインハルトと卑怯者に踊らされる者たち」
    1. 捕虜交換でヤンとキルヒアイスが対面
    2. 惑星ハイネセンでヤンが密会した人物は?
    3. 正義の戦いと信じ込むクーデターメンバーたち
    4. リンチの正体は帝国軍の工作員
    5. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第15話を視聴し終わって
  4. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第16話「発火点」の感想 「リップシュタット貴族連合VSラインハルト陣営の内戦が始まる」
    1. ヒルダがマリーンドルフ伯爵を説得してラインハルトの味方にさせる
    2. リップシュタット貴族連合が成立
      1. オフレッサーが浮かない顔の理由は?
      2. メルカッツが貴族連合軍の総司令官に
    3. ラインハルト暗殺計画失敗で内戦勃発
    4. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第16話を視聴し終わって
  5. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第17話「ヤン艦隊出動」の感想 「最終目的地は首都星ハイネセン」
    1. クブルスリー統合作戦本部長暗殺未遂事件発生
    2. ヤンに武力反乱鎮圧の命令が下る
    3. 首都星ハイネセンでクーデターが発生!クーデター勢力のリーダーは意外な人物だった
    4. ヤンはフレデリカを解任せず!そしてシェーンコップはヤンを扇動する
    5. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第17話を視聴し終わって
  6. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第18話「流血の宇宙」の感想 「反ラインハルトの急先鋒オフレッサーの運命は?」
    1. シュターデンの策が貴族たちの野心に火を付ける
    2. アルテナ星域会戦はミッターマイヤーの快勝
    3. レンテンベルクでの死闘
    4. オフレッサーの最期
    5. キルヒアイスが出会った商人は何者?
    6. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第18話を視聴し終わって
  7. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第19話「ドーリア星域の会戦」の感想 「スタジアムの虐殺で同盟は有能な政治家を失う」
    1. バグダッシュ中佐の目的は?
    2. ドーリア星域会戦開始
    3. バグダッシュがヤンに寝返る
    4. ジェシカが殺害されて抗議集会は暴動へ
    5. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第19話を視聴し終わって
  8. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第20話「惨劇」の感想 「ラインハルトは攻撃を故意に見逃した?」
    1. キルヒアイスに敗北してリッテンハイム侯が無残な最期
    2. 貴族たちとメルカッツの間に亀裂が生じる
    3. ヴェスターラントへの核攻撃が実行される
    4. ラインハルトは攻撃を故意に見逃した?
    5. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第20話「惨劇」を視聴し終わって
  9. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第21話「誰ための勝利」の感想 「救国軍事会議崩壊」
    1. バグダッシュの演説とクーデターの真実
    2. アルテミスの首飾り破壊
    3. グリーンヒル大将の死亡と救国軍事会議の瓦解
    4. ヤンが思う政治の腐敗と政治家個人の腐敗の違い
    5. トリューニヒト復活
    6. ボリス・コーネフ氏が公務員(スパイ)に就任
    7. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第21話を視聴し終わって
  10. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第22話「黄金樹は倒れた」の感想 「リップシュタット貴族連合敗北!そして悲劇はここから始まる」
    1. キルヒアイスとラインハルトの間に亀裂が入った?
    2. リップシュタット貴族連合軍最後の出撃
    3. ブラウンシュバイク公の最期!そしてアンスバッハの決意
    4. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第22話を視聴し終わって
  11. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第23話「さらば、遠き日」の感想 「失っても歩みを止めることはできない」
    1. キルヒアイスの特権をラインハルトが奪う
    2. アンスバッハがラインハルトの暗殺に失敗!ただしラインハルトの半身を奪うことには成功
    3. キルヒアイス死去を利用して権力奪取に成功
    4. ラインハルトとアンネローゼの会話
    5. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第23話を視聴し終わって
  12. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第24話(2期最終話)「わが友」の感想 「友がいなくなっても戦いは続く」
    1. ヤンよりトリューニヒトの方が人間できてる?
    2. メルカッツがヤンを頼って亡命
    3. トリューニヒトと側近たちの密談
    4. 地球教が本格始動
    5. キルヒアイスの墓碑銘は「わが友」
    6. 『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第24話を視聴し終わって

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第13話「アムリッツァ」の感想 「同盟軍の敗北確定!そしてヤンは新しい任地へ」

感想(ネタバレあり)

 

さあ、2期の始まりです。

1期は帝国軍が反撃開始したところで終わりましたが、今回はその続き。

帝国軍に一矢報いるためにアムリッツァ星系に集結した同盟軍と帝国軍が戦うのが今回のメインとなります。

 

 

 

 

まあ、兵力も士気も上回る帝国軍に同盟軍は勝てる訳ないのですけど。

ヤンがいなければ同盟軍は本当に全滅してたかもしれませんわ。

 

 

見た感想は「あっさりし過ぎ」。

 

あんまり比べたくないのですが、旧OVA版の15話と16話。

15話の最後で後背を突かれた同盟軍の絶望感、そして16話でビッテンフェルト艦隊を突破してヤンが逃亡に成功した時の達成感。

それらがひしひしと感じらえる演出と音楽でした。

旧OVA版が今だに称えられる見せ場の一つと言っていいでしょう。

 

それに比べると今回の両シーンは単調。

一番の問題はやっぱり音楽でしょうね。

クラシックを使えないためどうしてもオリジナルのBGMになっちゃうのでしょうけど、クラシックに比べると迫力が足りません(まあ15話の最後のシーンの曲はクラシックじゃないけど)。

 

こればっかりは交渉してクラシックをBGMとして使えるようにして欲しかったです。

 

あと同じ曲をずっと使いすぎとも思いました。

シーンが変わる毎に曲を変えてほしかったですね。

 

 

もちろん良い点もありましたよ。

旧OVA版では背後にキルヒアイス艦隊が出現した後、急に追撃戦になっていて「どうしてそうなった?」と思ったところが今回しっかり修正されてました。

また原作ではどうなったか詳しく書かれてなかった第3艦隊がアムリッツァ会戦の本戦にも参加してたとは結構嬉しかったです。

第3艦隊は旧OVA版では一番空気だったので。

まあ、今回も1シーン映っただけですけどね。

 

 

 

同盟軍は背水の陣で帝国軍と戦うことに

アムリッツァ星系に集結する前に第7、第10、第12艦隊の三個艦隊を失った同盟軍(第10艦隊の一部は帰還できたけど)。

包囲殲滅されるのを避けるために後背に宇宙機雷を散布し、同盟軍は背水の陣で帝国軍と戦うことになります。

 

また採掘衛星を盾代わりに使えるのは同盟軍に有利。

まあ、同盟軍に有利な点はそれぐらいですけどね。

 

 

戦闘始まるとやっぱり帝国軍が押しまくり。

でも旧OVA版に比べるとまだ勇戦してるかも。

旧OVA版はヤン以外同盟軍は良いところなしでしたからね。

 

今回の場合、ビュコックがヤンと共同でミッターマイヤー艦隊に一撃かましてましたし。

 

 

ビッテンフェルトが失敗

旧OVA版では反転しワルキューレを出撃させる隙を突かれてヤンに一方的に叩かれたビッテンフェルト艦隊。

今回もワルキューレを出撃させるのが早すぎたためにヤンに叩かれます。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第13話より引用

 

まあ、艦載機であるワルキューレの出撃中に反撃すればワルキューレを撃墜してしまうかもしれませんからね。

それを見越して防御に回すエネルギーまで攻撃使うヤンは流石です。

 

 

 

 

ゼッフル粒子で宇宙機雷源殲滅で同盟軍の敗北確定

 

同盟軍の後背を守る宇宙機雷源。

これがあるからこそ後ろを気にせず戦うことができます。

でもその機雷源を突破されたら…。

 

たぶん帝国軍は同盟軍が機雷を使うことを予想してたのでしょう。

キルヒアイス艦隊がゼッフル粒子を使って機雷源を木っ端みじん。

何ら備えていない同盟軍の後背を襲います。

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第13話より引用

 

これで同盟軍はジエンド。

まあ、機雷源を突破される前にほとんど結果は決まってましたけどね。

 

 

さて今回の戦いで一人敗北した感じのビッテンフェルト。

キルヒアイスの助命がなければ自裁となっていたでしょうね。

カストロプ動乱の時はキルヒアイスの悪口をいろいろ言ってたのにまさか助けてもらうなんて考えもしなかったでしょう。

 

仮にビッテンフェルトがここで退場となっていれば、ヤンの運命にも結構な影響あったと思います。

数年後ビッテンフェルトの攻撃である人物を失い、その結果講和の交渉をするためにヤンはああいうことになったので。

 

 

採掘衛星をぶつけて同盟軍は逃亡に成功

同盟軍の敗北確定。

でもヤンの下準備が役立ち、同盟軍の残存戦力は逃亡に成功します。

ヤンが準備してたのは無人操縦にした第10艦隊の損傷艦艇と採掘惑星。

 

まずは無人操縦の艦艇にビッテンフェルトの目を向けさせて戦力を分散させる。

そして採掘惑星をけん引しビッテンフェルト艦隊にぶつけたのです。

その隙を見て逃亡に成功する同盟軍。

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第13話より引用

 

これビッテンフェルト以外の提督でも何もできなかったと思いますわ。

 

 

 

ヤンの新しい任地はイゼルローン

帝国領侵攻作戦の失敗で同盟ではその責任問題が発生します。

まず帝国領侵攻作戦に賛成した政治家たちが失脚し、侵攻作戦に反対したヨブ・トリューニヒトが暫定政権の樹立します。

トリューニヒトはニンマリでしょう。

 

そして軍部でも実戦部隊を指揮したロボス元帥、そして最高責任者としてシトレ元帥の二人が引責辞任。

シトレ元帥は遠征に反対だったのに。

まあ、それが組織というものですからね。

 

またロボスを支えたグリーンヒル大将も左遷されて出世コースを外れる形に。

あと今回の遠征作戦を立案した同盟軍の軍師フォーク准将は予備役入りとなりました。

予備役といわず退役させればいいのに。

 

さてポストが空けばそこの座る人物が出てきます。

シトレに代わり統合作戦本部長になったのは前第1艦隊司令だったクブルスリー大将。

第1艦隊は帝国領遠征作戦には参加しておらず、敗戦とは関係してなかった点が有利に働いたのかも。

 

ロボスに代わり宇宙艦隊司令になったのは大将に昇進したビュコックの爺様。

こっちは他に人がいなかったんでしょうね。

ウランフやボロディンが生きていれば二人のうちのどちらかが宇宙艦隊司令になってたかも。

 

 

そして我らがヤン・ウェンリーは大将に昇進してイゼルローン要塞指令兼駐留艦隊司令に。

ちなみに幕僚や副官は第13艦隊の時のまま。

変わったと言えば兵長待遇の軍属としてユリアンもイゼルローンにやってきたこと。

これでいわゆるヤン艦隊の面々が揃いました。

正確に言うとあと2人ほどメンバーがいるのですけど、ヤン艦隊に合流するのはもうちょっと後になります。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第13話より引用

 

 

この布陣ならば帝国軍が攻めてきても大丈夫…だったんですが、帝国ではそれどころではない事態が発生します。

 

皇帝死ねば遠征なんてできませんよね。

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第13話を視聴し終わって

今回はここで終了。

皇帝崩御。

仮に皇帝が死ななければ帝国軍がそのままイゼルローン回廊に攻めてくる可能性もありましたからね。

同盟軍は助かりました。

まあ、ヤンがイゼルローンいれば帝国軍が攻めてきても普通に追い返えしたでしょうけど。

 

 

次回は皇帝が死んだ結果、帝国がどうなるかというお話。

次回も楽しみです。

 

 

 

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『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第14話「皇帝崩御」の感想 「帝位を巡る権力闘争が始まる」

 

感想(ネタバレあり)

 

今回は帝国側のお話がメインです。

アムリッツァ会戦で同盟軍に勝利した帝国軍。

しかし驚愕すべき事態が発生します。

 

フリードリヒ4世の葬列

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第14話より引用

 

皇帝崩御。

つまり皇帝が急死してしまったのです。

皇帝には皇太子がおらず、帝位を巡って争いが起こることに。

ラインハルトはこの事態を利用して自分の勢力を増大させることに成功しますが、一方で門閥貴族の恨みを買うことになります。

 

今回も旧OVA版では描かれなかった部分が描かれていたり原作の足りない部分に補足が入ったりして原作ファンなら満足できる出来だと思います。

「エリザベートとサビーネは仲の良い従妹である」という設定は原作にはありませんでしたので。

 

その一方旧OVAファンからすると物足りないところもたくさんあったと思います。

例えばフレ―ゲル男爵にねちっこさが足りないところとか。

 

私は原作ファン兼旧OVAファンなので結構複雑な気持ちです。

 

 

門閥貴族たちの権力闘争をラインハルトは高みの見物

ローエングラム元帥府

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第14話より引用

 

皇帝が死んでも皇太子がいれば何ら問題ないはず。

ただ皇太子は既に死去しており、明確な後継者が決まっていない状態なのです。

 

次の皇帝候補は全部で3人。

当然誰に付くかでラインハルトの運命も変わってきます。

 

まあ候補のうち2人は後ろに馬鹿親(強力な門閥貴族)がついているので、ラインハルトに媚びを売ってくることはありません。

つまり残り1人の動向がラインハルトに影響を与えるという訳です。

 

さてオーベルシュタインがラインハルトや他の提督達へ「次の帝位を巡って争いが起こる」と伝えるシーンがありました。

その時オーベルシュタインはラインハルトのことを「ローエングラム帝国元帥閣下」と呼んでおります。

文言は原作通りなんですけど、旧OVAファンからすると何かすっきりしないのですよね。

 

旧OVA版では「ローエングラム閣下」という呼び方。

こっちの方が自然な感じがします。

 

だいたい帝国ってわざわざ付ける必要あります?

だって同盟は反乱軍扱いだし、銀河帝国が人類唯一の国家という体なのですから。

 

そう考えると旧OVA版のように「ローエングラム閣下」という簡潔な呼び方の方が良かったと思いますわ。

 

エリザベートとサビーネの父親たちの暗躍が始まる!そしてラインハルトの仇敵フレ―ゲル男爵初登場

旧OVA版では写真で一瞬だけ登場したブラウンシュバイク公の娘のエリザベートとリッテンハイム侯の娘サビーネ。

まさかCV付で登場するとは思ってもいませんでした。

旧OVA版に比べると結構幼くおてんばな感じのキャラデザでしたね。

 

エリザベートとサビーネ

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第14話より引用

 

あんまり貴族令嬢って感じはしませんでした。

だからこそ彼女たちの父親がやっていることが余計に悪どく見えるのですけどね。

 

彼女たちの父親がやっていること。

それは「女帝の旦那にしてやるよ」と甘言を弄して娘が帝位に就くために力添えを求めることです。

 

ラインハルトがバカにしてましたけど、エリザベートとサビーネのどちらかが帝位に就いてたら、結構大変なことになってたと思いますわ。

下手すれば反乱起こってたかもしれないし。

 

現実の日本でもどっかのタヌキ親父が「孫娘を大坂城から助け出したら孫娘と結婚させてやるよ」と言った癖に、その約束を反故にして大問題になったことがあります。

 

 

 

本当に貴族って後先考えませんねぇ。

だからこそラインハルトやオーベルシュタインに手玉に取られるのですけど。

 

 

そういえば同盟のフォークに並ぶ銀英伝屈指のネタキャラ「フレ―ゲル男爵」が初登場しました。

まさかCVが旧OVA版でフォークのCVだった古谷徹さんになるなんて。

 

 

古谷版フレ―ゲル男爵

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第14話より引用

 

ただ古谷さんの起用はあんまりよろしくなかったと思います。

フレ―ゲル男爵と言えばネチッこいイメージ

でも古谷さんはそのネチッこい演技を旧OVA版でフォークを演じる時にやってますからね。

それもあって今回フレ―ゲル演じるに当たりネチッコさをあまり前面に出ない演技になったのかと。

 

ここだけは残念でした。

普通のバカ貴族とあんまり変わらない感じの演技に聞こえたので。

 

新版のフォークやフレ―ゲルがキャラ立ちしてないのはディレクションなんですかねえ。

旧OVA版見た人間だとちょっと物足りませんでしたわ。

 

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ローエングラム=リヒテンラーデ枢軸が権力闘争に勝利

思案するリヒテンラーデ侯

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第14話より引用

 

下馬評ではエリザベートとサビーネが絶対有利でしたが、帝位に就いたのはエドウィン・ヨーゼフ

ラインハルトを番犬に雇ったリヒテンラーデ侯大勝利です。

 

今まで国務尚書として権力を握ってきたリヒテンラーデ侯。

仮にエリザベートかサビーネが帝位に就いたら、権力を失うのは確実。

それどころか邪魔者としてブラウンシュバイク公やリッテンハイム侯から粛清される恐れがありますからね。

 

だから絶対に負ける訳にはいかんかった。

そこでリヒテンラーデ侯が目を付けたのがラインハルト。

ラインハルトは門閥貴族から嫌われているので「敵の敵は味方」って感じで手を結んだのでしょう。

 

ただし当然ラインハルトにも見返りが必要で、それが宇宙艦隊司令長官の席

見返りとしては十分だとリヒテンラーデ侯は思ったことでしょう。

 

でも当のラインハルトはどう思っているのか?

これでラインハルトが満足する訳ありません。

 

ラインハルトが欲しいのは帝位なんですから。

 

フェザーンの後ろにいる親玉(地球教)が登場

地球教とルビンスキ―

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第14話より引用

 

フェザーンと地球教の関係。

まだ地球教のヤバさが描かれていないので、フェザーンの後ろに地球教がいるという意味があんまり視聴者には伝わらなかったと思います。

 

DIE NEUE THESEから見始めた方は頭の片隅に「地球教=フェザーン」ということだけを覚えておけばいいと思います。

 

ただフェザーンの自治領主であるルビンスキ―は地球教一辺倒ではありませんけどね。

 

 

お姉ちゃん(アンネローゼ)と一緒

アンネローゼ

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第14話より引用

 

皇帝が死んで一番良かったこと。

それはお姉ちゃん(アンネローゼ)が自由になれたことです。

 

今までは皇帝の妃としてラインハルトはアンネローゼと自由に会うことができませんでした。

しかし今は違います。

代替わりで後宮のメンバーも入れ替え。

当然アンネローゼもお役御免で自由になれるのです。

 

皇帝を倒してお姉ちゃんを助けるつもりだったラインハルト。

皇帝が先に死んじゃったのは不本意だったかもしれませんが、お姉ちゃんが自由になり、また同居できることはこの上ない喜びでしょうね。

ラインハルトの表情を見ればわかります。

 

ついでにキルヒアイスの笑顔。

ラインハルトとキルヒアイスとアンネローゼの平和な日々がこの先もずっと続けばいいのに(フラグ)

 

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第14話を視聴し終わって

 

新皇帝が即位し、宇宙艦隊をほぼ手中に収めたラインハルト。

その一方ブラウンシュバイク公やリッテンハイム侯の恨みを買いましたからね。

もちろんこのままでは終わりません。

 

当然ラインハルトはそれを予期して先手先手を打って行きます。

それは同盟に対しても。

 

本当にラインハルトは怖いです。

次回それがわかると思います。

 

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第15話「嵐の前」の感想 「ラインハルトと卑怯者に踊らされる者たち」

感想(ネタバレあり)

 

第15話のあらすじをまとめると以下の通りです。

 

  • 同盟と帝国が捕虜交換
  • ヤンとキルヒアイスが初対面
  • キルヒアイスがユリアンに話掛ける
  • 惑星ハイネセンで開催された捕虜交換歓迎の式典にヤンも出席
  • ヤンとビュコックが密会
  • クーデター勢力の会合
  • クーデター勢力の1人リンチはラインハルトの工作員だった

 

門閥貴族との抗争に同盟が介入できないようにするため手を打つラインハルト。

そのラインハルトの思惑がわかっているのに消極的な手しか打てないヤンが歯がゆいです。

ただヤン自身が言った通り、ヤンは一介の軍人ですからね。

謀略を駆使していい立場ではありませんから。

 

今回の話の残念だったところはクーデター勢力の会合のシーン。

できれば旧OVA版みたいに正体がわからないようにして欲しかったですね。

まあ旧OVA版でも声でバレバレでしたが、やっぱりクーデター勢力の首魁が明らかになった時のインパクトに影響があるので微妙にぼかして欲しかったです。

それぐらいですかね。

 

良かった点はビュコックがヤンにラインハルトと同じように謀略を使ってみようと考えたことはないか?と聞くシーン。

ヤンの答えを聞いてビュコックはヤンを全面的に信頼できると思ったことでしょう。

旧OVA版ではビュコックがヤンを信頼できる根拠となるシーンがなかったですからね。

気付いたらヤンを信頼していましたし。

こういう補足するようなシーンをふんだんにいれるところがDIE NEUE THESEの良いところだと思います。

 

 

 

捕虜交換でヤンとキルヒアイスが対面

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第15話より引用

 

双方が抱える捕虜の交換。

良いことのように思えますが、当然思惑があります。

 

帝国の狙い…というよりは捕虜交換を考えたラインハルトの第一の狙いは兵力の増強です

エドウィン・ヨーゼフ2世の即位の件で門閥貴族に恨みを買ったラインハルト。

ラインハルトとしては門閥貴族との対決は必至と見て自分の味方を増やす算段のようです。

ラインハルトの進言で決まった捕虜交換。

そりゃあ、捕虜だった帝国兵はラインハルトになびきますよねえ。

 

ただこれぐらいなら少し頭が回る人間でも予測できます。

しかしラインハルトの本当の目的まで看破できる人ってほとんどいないでしょう。

 

まあ、スパイを潜りこませるくらいは予想できるかもしれませんが、そのスパイの目的がクーデターを起こさせるなんて。

 

ヤンとキルヒアイスの対面が平和的で和やかったので、ラインハルトの本当の目的が余計に嫌な感じに思えてきます。

 

惑星ハイネセンでヤンが密会した人物は?

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第15話より引用

 

ラインハルトの目的を看破したヤン。

捕虜帰還の式典に出席するために首都星ハイネセンに戻りますが、そこである人物と密会します。

それは宇宙艦隊司令長官のビュコック。

 

話す内容が内容だけに公式の場で話せなかったのでしょう。

クーデター勢力の一味が宇宙艦隊司令部にいるかもしれませんからね。

 

それにしても宇宙艦隊司令長官がロボスからビュコックに代わっていて良かったですわ。

仮にロボスが長官のままだったらヤンの話を聞いても信じてないでしょうし、ヤンも話そうとは思わなかったでしょうから。

 

まあ、ビュコックもまだ半信半疑かもしれませんね。

帝国で勃発するかもしれない内戦に同盟軍が介入できないようにクーデターを起こさせるなんて。

 

最初はヤンの話だから一応信じようって感じなんでしょう。

でもビュコックがヤンにあることを聞いた後、「信じよう」から「信じる」に代わった様な気がします。

微妙な違いですが結構大きいと思います。

 

この時ヤンはビュコックにあることを頼んでいますが、後々役に立つことになります。

まあ、無くても問題ありませんけど、民主主義国家の軍人としてはあった方がいいんでしょうねえ。

 

 

 

正義の戦いと信じ込むクーデターメンバーたち

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第15話より引用

 

ヤンとビュコックが密会しているころ、クーデターを起こそうとしているメンバーたちが会合をしております。

旧OVA版では微妙に顔がわからないような演出でしたが、本作では顔が丸見え。

まあ、声の時点で誰が参加しているかわかってしまいますけどねえ。

 

フレデリカの父であるグリーンヒル大将にフォーク准将。

帝国領侵攻作戦の失敗で出世コースから外れた人達が参加している時点で何だかなぁと思えてきます。

もちろん帝国領侵攻作戦に絡んでいないルグランジュ中将やブロンズ中将などもいますけど。

 

捕虜帰還の式典の後、グリーンヒル大将がヤンを食事に誘ってましたけど、あれってヤンがクーデターに参加してくれるか探る目的だったのかもしれませんねえ。

断られた後、グリーンヒル大将の顔が険しかったので。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第15話より引用

 

この会合で決まったこと。

それはヤンがクーデターに敵対行動を取った場合に抹殺するというもの。

 

これを言い出したのはフォーク。

完全に私怨ですよね。

ヤンのせいで自分の出世が閉ざされたとか絶対に思ってそうな気がします。

 

 

今回のクーデターの目的は正義を実現すること。

トリューニヒトのような扇動政治家を排除しなければ同盟の未来は危うい。

だからクーデターを起こそうと思っているのです。

 

ただこのクーデター計画はある人物がグリーンヒルの元に計画を持ち込んだから始まったのですが、その人物が問題でして…。

 

 

 

リンチの正体は帝国軍の工作員

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第15話より引用

 

クーデター勢力の一員であるアーサー・リンチ少将。

実はこいつ、ラインハルトの工作員だったのです。

エルファシルの戦いで守るべき市民を見捨てて自分だけ助かろうとした卑怯者。

そしてそれを棚に上げてエルファシルで名を挙げたヤンを逆恨みしております。

それがリンチという男の性分なんでしょうねえ。

 

 

リンチは帝国軍少将をエサに同盟に帰還してクーデターを起こさせるようにラインハルトから命令されます。

これだけでも結構面倒なことなはずなんですが、それをやってのけたリンチって本当は結構優秀なのかもしれません。

まあ、ラインハルトの計画書が良くできていたという可能性の方が高いですけど。

 

クーデターのキーパーソンであるリンチのCVは二又一成さん。

旧OVA版でフレ―ゲル男爵を演じた声優さんですね。

良い声優さんですがリンチが持つ恨みつらみ感が少し弱かったかも。

 

たぶんディレクションでそういう演技を求められたのでしょうけど、もうちょっと屑っぽさを出して欲しかったですわ。

出し過ぎたら旧OVA版のフレ―ゲル男爵と重なるかもしれませんが、キャスティングを聞いた旧OVAファンの中にはそう言う演技を期待した人もいるはずなので(私も期待してました)。

 

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第15話を視聴し終わって

今回はここで終了。

帝国だけでなく同盟もきな臭くなってきました。

すべてはラインハルトの意図通り進むのでしょうか?

 

次回は才女とラインハルトの初対面のシーンがあるようです。

ラインハルトの人生に大きい影響を与えることになるこの才女との初対面がどのように描かれるのか今から楽しみです。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第16話「発火点」の感想 「リップシュタット貴族連合VSラインハルト陣営の内戦が始まる」

感想(ネタバレあり)

 

第16話の内容をまとめると以下の通りです。

 

  • ヒルダが父であるマリーンドルフ伯爵を説得
  • ヒルダがマリーンドルフ伯爵家はラインハルトに味方すると伝える
  • リップシュタット盟約の成立
  • メルカッツがリップシュタット連合の総司令官に就任
  • アンネローゼ誘拐失敗
  • 帝国で内戦勃発
  • ラインハルトが帝国軍最高司令官に
  • リップシュタット貴族連合の公文書に記載される名前は「賊軍」に決定

 

 

今回は帝国Sideのお話。

リップシュタット貴族連合が成立し、ラインハルト陣営との内戦が勃発します。

ほぼ原作通りの展開ですが、オフレッサーとミュッケンベルガーの話は原作にも旧OVA版にもないオリジナル要素。

いいですねえ、ラインハルトの実力を認めているミュッケンベルガーと実力を認めていないオフレッサーの対比がわかりやすく描かれて。

 

こういうシーンは今後もどんどん入って欲しいですわ。

 

 

 

ヒルダがマリーンドルフ伯爵を説得してラインハルトの味方にさせる

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第16話より引用

 

マリーンドルフ伯爵の娘であるヒルダ。

彼女が説得してマリードルフ家はラインハルトに味方することになります。

 

普通の貴族ならブラウンシュバイク公に味方する方が良いと考えるところですが、ヒルダは以下の理由でラインハルトが勝つと断言します。

 

  1. ラインハルトには大義名分がある
  2. ブラウンシュバイク公とリッテンハイム侯は一時的に手を結んだだけ
  3. 指揮系統がある
  4. 下級貴族の生まれだから平民出身の兵士たちが支持する

 

理路整然として簡略。

ヒルダがの優秀さがよくわかります。

 

ヒルダは同時にマリードルフ伯爵家以外の貴族はどうなってもいいと言うことを忘れません。

ラインハルトがやろうとしているのは古い社会の破壊。

つまり貴族も破壊対象に入っているのです。

それを理解しているからこそ、自分の家以外の貴族のことは知らんとヒルダはラインハルトに伝えたのでしょう。

大事なことはマリーンドルフ伯爵家を守ることなので。

 

 

後にラインハルトに秘書官となるヒルダですが、ラインハルトでなくても部下に欲しいと考える人多いと思いますわ。

 

リップシュタット貴族連合が成立

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第16話より引用

 

娘を女帝にすることができなかったブラウンシュバイク公とリッテンハイム侯。

敵の敵は味方という理論で手を結び、一緒にラインハルトとリヒテンラーデ公を潰すことを宣言します。

これがいわゆるリップシュタット貴族連合です。

 

参加貴族多数、兵力もラインハルトの軍を遥かに凌駕。

まあ、貴族たちが自信満々なのも頷けます。

バカしかいないので、戦争の結果は兵力だけで決まると思っているのでしょうねぇ。

 

オフレッサーが浮かない顔の理由は?

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第16話より引用

 

リップシュタット連合成立の会合に出席しているオフレッサー上級大将。

ラインハルト嫌いの急先鋒であるオフレッサーですがなぜか浮かない顔をしています。

その理由は前宇宙艦隊司令長官だったミュッケンベルガー退役元帥との会話が原因でした。

 

オフレッサーとしてはミュッケンベルガーがリップシュタット貴族連合軍の総司令官に就いて、ラインハルトと雌雄を決してくれると信じていたのでしょう。

しかしミュッケンベルガーの口から出たのはラインハルトを称賛するような言葉。

信じていた人と違う考え方だったことがショックだったのでしょう。

 

原作でも旧OVA版でもなかったこのシーン。

オフレッサーと言えば、強いけど頭が弱い戦馬鹿というのが一般的な銀英伝ファンの認識でした。

その認識を壊さない範囲で、オフレッサーでも落ち込んだり考えたりすることがあるんだと描いたのは見事だったと思います。

 

このシーンが後のレンテンベルク要塞攻防戦やその後のオフレッサーの話にどのように影響していくるか楽しみです。

 

メルカッツが貴族連合軍の総司令官に

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第16話より引用

 

 

自分自身がリップシュタット貴族連合軍の総司令官に就任し、武勲を独占して内戦の後の発言力を強化しようと思ってたブランシュバイク公。

しかしこんなこと誰でもすぐにわかります。

そして一時的に手を結んでいるにすぎないリッテンハイム侯は最もらしい理由を付けて総司令官は軍人プロパーの人物にするべきだと主張し譲りません。

 

結局ブラウンシュバイク公も折れて、総司令官は軍人から選出することに。

そして選ばれたのはアスターテ会戦でラインハルトと共に戦ったメルカッツ上級大将でした。

 

メルカッツ自身はミュッケンベルガー同様、ラインハルトの才能を認めており、リップシュタット貴族連合の層総司令官なんて御免被りたいところでしょう。

 

でも結局総司令官に就任することになります。

ほぼ脅迫に屈した形ですが。

 

仮にここでメルカッツが家族を連れてラインハルトの元に走れば歴史は大きく変わっていたことでしょう。

今後のストーリーを知っている原作ファンや旧OVA版はここが歴史の大きな分岐点だったと思うはずです。

それくらい重要なところだったと思います。

 

ラインハルト暗殺計画失敗で内戦勃発

ラインハルトが死ねばリヒテンラーデ公と現皇帝は武力の後ろ盾を失うことになります。

つまり内戦しなくてもラインハルトさえ消してしまえばいい訳。

それを理解したブラウンシュバイク公の部下であるシュトライト准将とフェルナ―大佐は公爵にラインハルト暗殺を進言しますが、却下され不興を買うことになります。

 

勝つとしても見栄えが良い勝ち方で勝ちたい。

たぶんブラウンシュバイク公の本音はこんなところでしょう。

貴族って実よりも名分を尊びますからね。

 

そしてラインハルトを倒した後に絶対に起こるであろうリッテンハイム侯との第2ラウンドを有利に運ぶためには真正面からラインハルトに勝たなければならないという想いもあるのでしょう。

 

こういうところは貴族らしいです。

 

ただ結局フェルナ―大佐は独断で動いてしまいます。

ラインハルトは無理そうだから姉のアンネローゼを誘拐する作戦に切りかえますが、防御を固めていたラインハルト達に一網打尽にされてしまいます。

 

フェルナ―に銃を向けるキルヒアイスの顔。

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第16話より引用

 

ここまでの形相は見たことありません。

正直ラインハルトの命を狙っていればここまでキルヒアイスは怒らなかったと思います。

まあ、そういうことです(意味深)。

 

この計画失敗が引き金となり、事実上の内戦勃発。

リップシュタット貴族連合の有力貴族たちは帝都オーディンを離れる一方、ラインハルトは軍務省と統帥本部を占領して軍部の権力をすべて掌握します。

 

そしてラインハルトはリップシュタット貴族連合討伐のために帝国軍最高司令官に任命され、公文書で賊軍とされたリップシュタット貴族連合軍を討つべく出撃します

 

ここまではラインハルトのほぼ計算通り。

計算違いはヒルダのような優秀な貴族も存在していたことぐらいでしょう。

 

でもこの後は違います。

いろいろな計算違いや誤算が発生し、ラインハルトは失ってはいけないものを失うことに。

まあ、何を失うかはそのうちわかると思います。

たぶんフラグが立つと思うので。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第16話を視聴し終わって

今回ここで終了。

帝国で内戦が勃発し、ラインハルトは貴族連合との戦いに集中しなければいけません。

その間、同盟が介入してこないように仕組んだラインハルトですが、それが次回身を結びます。

 

次回は同盟Sideに話に。

次回も楽しみです。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第17話「ヤン艦隊出動」の感想 「最終目的地は首都星ハイネセン」

感想(ネタバレあり)

 

第17話の内容をまとめると以下の通りです。

  • フォークがクブルスリー統合作戦本部長暗殺を仕掛け失敗する
  • ビュコック大将が統合作戦本部長代行就任を固辞
  • ドーソン大将が統合作戦本部長代行に就任し、ビュコックが後悔する
  • ドーソンがヤンに武力反乱の鎮圧命令を出す
  • ヤンが首都でのクーデターを予測する
  • ハイネセンでクーデター発生
  • ビュコックやドーソンが救国軍事会議に拘禁される
  • ヤンはフレデリカを解任せず
  • シェ―ンコップがヤンを煽る
  • ヤンが救国軍事会議参加を拒否
  • 救国軍事会議はヤン討伐のために第11艦隊を出撃させる

 

 

旧OVA版になかったグリーンヒル大将とビュコックの会話。

ビュコックの批判は皮肉が効いてていいですねえ。

ビュコックの言葉はグリーンヒル大将が攻める一方、グリーンヒル大将への同情もあったような気がします。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第17話「ヤン艦隊出動」より引用

 

こういう会話劇も銀英伝の見せ場の一つ。

今後も旧OVA版では削られたシーンをどんどん入れて欲しいですわ。

 

 

 

 

クブルスリー統合作戦本部長暗殺未遂事件発生

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第17話「ヤン艦隊出動」より引用

 

クーデター勢力が動き始めました。

手始めは軍部のトップである統合作戦本部長クブルスリー大将の暗殺未遂事件。

 

手口としては現役復帰を頼みに行って断られたことにより逆上し凶行に及んだって形に。

元々クブルスリーがフォークの願いを拒否する前提で暗殺計画作られていたのでしょうかねぇ。

 

仮にクブルスリーがフォークの現役復帰を認めたら、暗殺計画はどうなったのでしょうか?

フォークがクーデター勢力を裏切り、クーデター勢力の情報を全部クブルスリーに売ったというシナリオになったら面白いのですけど。

 

まあ現実はそうならないでしょうね。

原作ではフォークには暗示が掛けられていたというような記述があるので。

暗殺の実行犯に選ばれた時点で他のクーデター派からは同志ではなく道具とみなされた感じなんでしょう。

 

フォークの哀れですわ。

 

これでフォークの出番は終了…とはならないのですよね。

フォークはあと1回だいぶん後に再登場することになります。

悲惨な最期を遂げることになりますが。

 

ヤンに武力反乱鎮圧の命令が下る

クブルスリー大将が負傷したため統合作戦本部長の代行を置くことに。

第1候補は軍部ナンバー2である宇宙艦隊司令長官のビュコックですが、ビュコックは固辞します。

別に面倒だった訳ではありません。

 

軍部の首脳を狙ったテロは今後も続く可能性があり、軍部のナンバー1とナンバー2を兼務してしまうと仮にビュコックが暗殺または負傷してしまうと軍部が機能しなくなりますからね。

 

そして何より権力が集中すると独裁の温床になりますから。

銀河連邦時代に首相と大統領を兼任して神聖不可侵の皇帝になった奴(ルドルフ)もいたので。

 

 

ビュコックが固辞したのは冷静な判断だったと思います。

ただビュコックはこの判断を後悔します。

その理由は統合作戦本部長代行にドーソン大将が就任したから。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第17話「ヤン艦隊出動」より引用

 

このドーソン大将、評判が最悪なのです。

原作の記述によると無駄がないか調べるために調理室のダストシュートの中を漁ったり、自分より士官学校の成績が優秀だった同期が部下になった途端イビリ倒したりしたとのこと。

典型的な小役人タイプの嫌な奴。

 

そしてそのとばっちりをヤンが受けることになります。

 

同盟の辺境4か所で発生した武力反乱をすべてヤンに鎮圧するよう命令が出されたのです。

当然ドーソンの命令。

 

普通は複数の艦隊を差し向けて同時に鎮圧するのが常道のはず。

百歩譲って4か所全部1つの艦隊で鎮圧するにしても最前線の艦隊を使う命令なんて普通は出しません。

 

いくら帝国が内乱状態でも100%侵攻してこないなんて確証ないですからね。

 

ドーソンがヤンを嫌う理由。

ユリアンはヤンが年下のくせにドーソンと同じ階級になったからと予測しますが。

ユリアンの予測が当たっているなら、本当に小っちゃい男ですわ、ドーソンは。

 

 

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首都星ハイネセンでクーデターが発生!クーデター勢力のリーダーは意外な人物だった

ヤンが恐れてた事態が現実のものとなります。

惑星ハイネセンでクーデターが発生。

そしてクーデター勢力の首魁がフレデリカの父ドワイト・グリーンヒル大将だったことが明らかになります。

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第17話「ヤン艦隊出動」より引用

 

 

 

視聴者は15話のクーデター勢力の会合のシーンでグリーンヒル大将が参加しているのはわかっていましたけど、ハッキリわかるとショックですよね。

 

グリーンヒル大将はヤンのことを評価し、フレデリカの良き父だったのに。

それだけ今の同盟の政治に危機感があったのでしょう。

だからと言ってクーデターを起こしていい理由にはなりませんけど。

 

 

救国軍事会議を名乗るクーデター勢力が出した布告。

軍人らしい武力第一主義の古臭いものばっかり。

 

 

いくら衆愚政治に陥った同盟を救うといっても、ビュコックが言った通り、救国軍事会議が腐敗したらどうするつもりなんでしょうかねえ。

 

権力握ったらそれに取り入ろうとした奴らが群がって、いつの間にか腐敗しているってパターン多いですからね。

それに武力クーデターを起こした奴らって最期は悲惨なことになることが多いし…。

 

 

ヤンはフレデリカを解任せず!そしてシェーンコップはヤンを扇動する

救国軍事会議の首魁はグリーンヒル大将でした。

それに起因して一つ困った問題が発生します。

それはフレデリカの処遇です。

 

同盟は民主国家なので親の所業が子供に影響することはありません。

しかし「フレデリカとグリーンヒル大将が連絡を取っており、ヤンを落とし入れようとしている」と考える奴が絶対に出てくるのですよ。

そういう奴らを黙らせるためにフレデリカを解任するか、それとも…。

 

ヤンはフレデリカを解任させずそのまま副官のすることをフレデリカに伝えます。

 

ヤンとしては純粋に副官としてのフレデリカの能力が必要だったんでしょうね。

副官変えたらそれはそれで混乱が生じるでしょうし。

 

ヤンの目的はクーデターの鎮圧。

そっちに方に全力を挙げなければいけません。

そしてそのためには優秀な副官であるフレデリカを失う訳にはいかなかったのでしょう。

 

もちろんフレデリカはヤンの内心を気付いて上でやっぱり想いを強くしたと思います。

憧れの対象だったヤンから信頼されていることを確認できたのですから。

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第17話「ヤン艦隊出動」より引用

 

 

 

クーデター発生で混乱状態の同盟。

この機に乗じてヤンを扇動する人物が出てきます。

それがシェーンコップ。

 

シェーンコップって扇動が上手いですね。

同盟やヤン自身の矛盾を指摘し、ヤンが権力者になるのが最善の道であると言わんばかりに扇動する。

女性を口説くテクニックを応用しているのでしょうかねえ。

 

でもヤンはシェーンコップの扇動に微動だにしませんでした。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第17話「ヤン艦隊出動」より引用

 

後の展開を知っている者からするとこの時シェーンコップの扇動に乗っかっておけば一番苦労しなかったと思います。

案外ここはヤンのターニングポイントだったかもしれません。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第17話を視聴し終わって

 

イゼルローン要塞の指揮をキャゼルヌに任せ、ヤンは駐留艦隊を指揮して出撃します。

最終的な目的地は惑星ハイネセン。

 

しかしハイネセンからはヤン艦隊を討つべく第11艦隊が出撃します。

同盟軍同士の戦いは不可避。

帝国領侵攻作戦でただでさえ少ない戦力が…。

そして今回のクーデターではヤンを大きなものを失うことになります。

たぶん次々回あたりになるでしょうけど。

 

見たいような見たくないような複雑な気持ちですけど。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第18話「流血の宇宙」の感想 「反ラインハルトの急先鋒オフレッサーの運命は?」

感想(ネタバレあり)

 

第18話の内容をまとめると以下の通りになります。

  • シュターデンの策が採用される
  • アルテナ星域でミッターマイヤーが勝利
  • レンテンベルク要塞攻防戦が始まる
  • オフレッサー一人のためにミッターマイヤーとロインエンタールの多くの部下が犠牲になる
  • ラインハルトがオフレッサーに激怒
  • オフレッサーを捕縛
  • 裏切り者としてオフレッサーは処分される
  • キルヒアイスとボリス・コーネフの対面

 

今回はアルテナ星域会戦とレンテンベルク要塞攻防戦が主に描かれていますが、メインはオフレッサー上級大将だと思います。

 

ラインハルト嫌いで名高いキャラで、今回ラインハルトと共にその姉であるアンネローゼまで侮辱することに。

侮辱した時点で生きて天寿を全うするという可能性はゼロになったと思います。

仮にガイエスブルク要塞に帰るのを拒んでもシスコンのラインハルトが生かす訳ないですから。

 

 

シュターデンの策が貴族たちの野心に火を付ける

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第18話より引用

 

シュターデンが提案した策。

別動隊を使って帝都を襲撃し皇帝を奪うというもの。

 

普通に考えたら良い策です。

皇帝を失えばラインハルト陣営から落伍者が出るかもしれませんし、賊軍討伐の旗印を失うのですから。

 

ただこの策が有効なのは貴族たちの意思統一ができており、一糸乱れぬ行動が取れる場合のみ

 

でも貴族たちの思惑はさまざま。

だって現状どの貴族たちもラインハルトとの戦いは前哨戦に過ぎないとしか思っていませんので。

本当の戦いはラインハルトを倒した後、ブラウンシュバイク公とリッテンハイム侯の間で起こるであろう権力闘争だと思っているのです。

 

だから貴族たちの多くは本当の戦いに備えて利己的に動こうとするため一糸乱れぬ行動なんて無理。

 

 

また皇帝を奪った者はラインハルトに致命傷を与えるだけでなく、次の戦いのキャスティングボードもまで握ることができます。

 

そりゃあ貴族たちはこぞって皇帝を救う別動隊の指揮を取りたいと思いますよ。

 

ただでさえまとまりを欠いているのにさらに悪化してしまう。

 

本当にシュターデンは余計な提案をしたものですわ。

 

アルテナ星域会戦はミッターマイヤーの快勝

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第18話より引用

 

旧OVA版のアルテナ星域会戦はヒルデスハイム伯などの貴族たちに突きあげを食らったシュターデンが可哀想な感じに描かれていましたが、本作ではそんな描写なし。

 

シュターデンもヒルデスハイム伯もミッターマイヤーの引き立て役になっただけと言えます。

シュターデンに関してはミッターマイヤーを戦う前にさっさと逃げてますからね。

 

旧OVA版では中間管理職の悲哀を感じる描かれた方だったのに、今回はただ単に逃げ足だけ早い凡将って感じです。

 

一方のミッターマイヤー。

シュターデンとヒルデスハイム伯が挟撃のために動いた瞬間を逃さず、各個撃破する手腕はさすがです。

でもまさか機雷源の中を突破するなんて無茶過ぎますわ。

 

ミッターマイヤーの緻密さと大胆さを描きたかったのでしょうかねえ。

 

 

 

レンテンベルクでの死闘

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第18話より引用

 

 

シュターデンが逃げ込んだレンテンベルク要塞。

この要塞を放置することもできないのでラインハルトはミッターマイヤーとロイエンタールの劫略を命じます。

ただし今後リップシュタット貴族連合と戦う橋頭保とするために占領しろと。

 

攻略するだけだったら艦砲ぶち込んで沈黙させてもいいでしょうけど、占領するとなると内部に侵攻しなければなりません。

 

しかしここで1つ問題点が。

それはこのレンテンベルク要塞を守っているのが装甲擲弾兵総監であるオフレッサー上級大将だということです。

 

原始時代の勇者だと侮蔑されてますが、白兵戦ではほぼ無敵。

ゼッフル粒子を散布して銃火器を使えない様にしている以上、白兵戦でなんとかしなければいけませんが、完全に無理ゲー状態です。

 

そりゃあオフレッサーも調子に乗ってラインハルトやアンネローゼを侮辱するようなこと言いますよ。

これに怒ってラインハルトが前線に出てきてくれればオフレッサーの手でラインハルトを葬るチャンスとなりますから。

 

ただアンネローゼを侮辱したのはやり過ぎだったと思います。

これでラインハルトの中にはオフレッサーを生かすという選択肢はなくなったと思うので。

自分のことはともかく、アンネローゼのことになるとすぐに激情するところがラインハルトの数少ない欠点ですからね。

 

結局オフレッサーはミッターマイヤーとロイエンタールの策で捕らえられることに。

これで一件落着…とはならないのが本作なんですよねえ。

 

 

オフレッサーの最期

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第18話より引用

 

ラインハルト陣営から釈放されたオフレッサー。

名目はラインハルト陣営とリップシュタット貴族連合の和睦の仲介をしてもらうため。

もちろんラインハルトはそんな気ありませんけどね。

 

あくまでオフレッサーをリップシュタット貴族連合に帰らせるための方便だったんでしょう。

捕虜になった以上生き恥はさらさないとか言い出して自害されると計画が台無しなので。

 

さて帰還したオフレッサーは処刑されます。

ラインハルト陣営に寝返った裏切り者として。

 

仮にラインハルトがオフレッサーを自分の手で殺せば、オフレッサーは裏切らなかった忠臣として名前が未来永劫語り継がれます。

しかし裏切り者として貴族連合に処刑されたら、オフレッサーは未来永劫裏切り者という汚名がずっと付いてくるのです。

 

またそれだけではありません。

オフレッサーはラインハルト嫌いの急先鋒であり、そんなオフレッサーでさえもラインハルトに寝返ったという事実(本当は事実じゃないけど)は貴族たちに相互不信の種をばら撒くことに。

 

原作に書かれていたことですけど、本当にこの計画えげつないです。

こんなこと考えつくオーベルシュタインおっかないですわ。

 

 

オフレッサーの最期のシーン。

死ぬ直前にオフレッサーはミュッケンベルガーから聞いた言葉を思い出してましたが、ここで使うためにオフレッサーとミュッケンベルガーが会うオリジナルシーンを入れたのですね。

オフレッサーの後悔と先を読めなかった武人の無念さがより強く感じられたと思います。

 

キルヒアイスが出会った商人は何者?

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第18話より引用

 

今回の最後のシーン。

キルヒアイスはある商人と出会うシーンでした。

ある商人の名前はボリス・コーネフ。

この時点では地球教の信者を輸送する普通の商人ですが、結構重要なキャラとなります。

 

正直コーネフ船長はカットしてもいいと思いますけど、あえて入れたということはさらに先までアニメ化する予定なんでしょうねえ。

 

コーネフ船長が一番活躍するのはあるキャラと共に地球に行った時。

まだまだ先は長いですわ。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第18話を視聴し終わって

今回はここで終了。

オフレッサーは無念の最期でしたね。

レンテンベルクで勇戦したのに裏切り者として処断されたのですから。

 

 

さて次回はドーリア星域の会戦。

ヤン艦隊とクーデター側の第11艦隊がドーリア星域で激突します。

そしてその後は…。

 

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第19話「ドーリア星域の会戦」の感想 「スタジアムの虐殺で同盟は有能な政治家を失う」

感想(ネタバレあり)

 

今回第19話の内容をまとめると以下の通りとなります。

  • ハイネセンに向かう前にシャンプールへ攻撃開始
  • バグダッシュ中佐がヤン艦隊に潜入
  • ヤン艦隊VS第11艦隊
  • ジェシカが主導して反救国軍事会議の集会が開催
  • ジェシカがクリスチアン大佐に殺害される
  • 集会が暴動に
  • 救国軍事会議が孤立
  • ヤンの元にスタジアムの虐殺の報が届く

 

今回はドーリア星域会戦とジェシカの最期がメイン。

ドーリア星域会戦はともかく、ジェシカの最期は辛すぎます。

生きていれば同盟を民主国家として再生させる有能な指導者になってたかもしれないのに。

 

スタジアムの虐殺でジェシカが殺害されたことは結果的にヨブ・トリューニヒトに有利に働きます。

将来の政敵になりえたかもしれないジェシカをトリューニヒト憎しのはずの救国軍事会議が始末してくれたのですから。

 

ちょっとヨブさん運が良すぎですわ。

 

 

バグダッシュ中佐の目的は?

 

ヤン艦隊に合流したバグダッシュ大佐。

第11艦隊がクーデター側に加担した情報をヤンに伝えます。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第19話より引用

 

 

ただバグダッシュはヤン艦隊に来た目的はヤンに味方するためではありません。

バグダッシュの目的はヤン艦隊に潜入してヤンを暗殺すること

 

以前描かれたクーデター勢力の会合のシーン。

フォークがヤンの近くに工作員を潜りこませてヤンが敵対したら暗殺すべしと言ってましたが、その工作員として潜入してきたのがバグダッシュだったのです。

 

ただヤンやシェーンコップは簡単に見破り、バグダッシュは無力化されます。

まあ睡眠薬で眠らされただけですけど。

 

この辺はヤンもシェーンコップも甘いと思いますわ。

暗殺者なんて生かしておいてもロクなことになりませんから。普通は。

 

でもバグダッシュを生かしたことは後々ヤンたちにプラスに働きます。

 

 

ドーリア星域会戦開始

ルグランジュ中将とヤンはそれぞれ自分の指揮する艦隊に向けて演説します。

二人の演説の内容は真反対。

ヤンの演説は個人重視のモノで「国家がどうなろうとそんなこと関係ない」とも解釈できます。

後にこの演説を査問会で咎められることになるヤン。

この時は咎められるなんて考えもしなかったでしょう。

査問会でも「どこが問題なの?」と言い放ったくらいなので。

 

さて第11艦隊とヤン艦隊はドーリア星域で激突します。

ただしバグダッシュの情報で第11艦隊の作戦を知ったヤンは二手に分かれた第11艦隊を分断し撃破することに。

 

第11艦隊の別動隊をフィッシャーの分艦隊が受け持つ間に、第11艦隊の本隊をヤン艦隊の残りの戦力でフルボッコ。

グエンバンヒューの分艦隊が第11艦隊の本隊を分断し、その分断した敵を各個撃破するという戦法にルグランジュ中将はお手上げ状態。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第19話より引用

 

最終的にルグランジュ中将は自決し戦いは終わりました。

帝国領侵攻作戦で多くの戦力を失った同盟軍。

このクーデターでさらに1個艦隊失うことになるなんて痛すぎますわ。

 

帝国の内戦の介入させなければ御の字と考えていたラインハルトはこの戦果にニッコリだと思いますわ。

まあ現実は謀略の成功を喜ぶ余裕がないぐらいの大きな喪失感にラインハルトは苛まれることになりますけどね(意味深)。

 

バグダッシュがヤンに寝返る

睡眠薬で寝ているうちにすべて終わってしまったバグダッシュ。

しかしここ意気消沈しないのがバグダッシュの長所。

すぐさま情勢分析をしてヤンの方に寝返ることを決断します。

 

救国軍事会議に参加した士官ってどいつもこいつも正義感溢れる頑固者ばかりだという印象でしたが、バグダッシュみたいな機会主義者もいたんですねえ。

 

そんなバグダッシュの性格を見抜いたヤン洞察力も凄いですが、バグダッシュに銃を渡すヤンの度胸も凄いです。

いくらヤンの側へ寝返ったと言っても、ヤンを暗殺できる絶好のチャンスを得た場合、寝返りの寝返りをする可能性もゼロではありませんので。

 

結局バグダッシュはヤンを暗殺するという誘惑に勝ち、そのままヤンの味方をすることになります。

仮にバグダッシュが寝がえりのさらに寝返りをしていればユリアンに射殺されていたのは確実。

結果的にバグダッシュは命拾いした形に。

 

ユリアンの詰問と殺気にビビったのか、バグダッシュは今後ヤンやユリアンに協力し続けることになります。

機会主義者だったのに、義理堅い人間に性格を変えたようですわ。

 

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ジェシカが殺害されて抗議集会は暴動へ

ドーリア星域会戦と並ぶ今回のメイン。

それがスタジアムの虐殺と呼ばれる事件です。

 

内容を簡単に書けば救国軍事会議に批判的な者たちが集まって抗議集会をやろうと思ったら、救国軍事会議のクリスチアン大佐がやってきた。

 

そしてジェシカの言葉にクリスチアン大佐が激高し、ジェシカを殺害してしまったところで暴動に発展して、市民側に2万人、救国軍事会議側に5000の死者を出したと。

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第19話より引用

 

軍事勢力が反抗的な市民に銃を向ける。

現実世界でもよくあることですが、やるせないですね。

 

仮に今回抗議集会鎮圧のためにやってきた軍人がクリスチアン大佐でなく、もっと平和的に鎮圧できるような軍人だったならば、ジェシカは逮捕拘留されるくらいで済み、暴動に発展しなかったかもしれないのに。

 

またジェシカもわざわざ怒らせるようなことを言ったらいかんでしょ。

クリスチアン大佐のやり口を見てどんな性格か簡単にわかるはず。

こんな奴は激高すると何をしでかすかわかりませんからね。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第19話より引用

 

まあ、ジェシカは信念を曲げないからこそ多く民衆から支持を集めたので、性格的に信念を曲げることができなかったのかもしれません。

 

今回の事件、後にスタジアムの虐殺と呼ばれることになりますが、救国軍事会議の天下が続けばこの名前で記憶されることはないでしょう。

つまり救国軍事革命は…。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第19話を視聴し終わって

今回はここで終了。

救国軍事会議は孤立し情勢はヤン側有利になりましたが、ヤンの喪失感は想像できないほど大きいことでしょう。

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第19話より引用

 

ヤンに責任はありませんが、それでもジェシカを救えなかったことはヤンにダメージを与えたのは確実。

サングラスで目を隠さなければ人と会話できないくらいの状態だったんでしょう。

 

ただジェシカを振り変えるようなことは今後ほぼないんですよね。

ヤン自身思い出すのが辛いのでわざと思い出さないようにしたのかもしれませんが。

 

さて次回のタイトルは「惨劇」。

次回は帝国側の話だとすれば、例の熱核兵器でやっちゃうお話なんでしょうかねえ。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第20話「惨劇」の感想 「ラインハルトは攻撃を故意に見逃した?」

感想(ネタバレあり)

 

第20話の内容をまとめると以下の通りとなります。

 

  • キフォイザー星域会戦でキルヒアイスが勝利
  • ガルミッシュ要塞でリッテンハイム侯が死亡
  • ラインハルトがブラウンシュバイク公たちを挑発
  • 貴族たちとメルカッツの間に亀裂が生じる
  • おびき出されたブラウンシュバイク公たちの艦隊に大損害が生じる
  • ブラウンシュバイク公の領地ヴェスターラントで反乱が発生
  • ブラウンシュバイク公がヴェスターラントへ熱核兵器攻撃を命じる
  • ラインハルトがオーベルシュタインの意見を入れてヴェスターラントへの攻撃を見逃す?
  • キルヒアイスがラインハルトに疑念を抱く

 

今回はちょっと詰め込み過ぎな感じでした。

旧OVA版で1.5話かけて消化したストーリーを1話に入れ込むのは無理ですよ。

そこがちょっと残念でした。

 

あとヴェスターラントへの攻撃をラインハルトは見逃したのかどうか?

旧OVA版ではオーベルシュタインに騙された結果、ヴェスターラントへの攻撃を阻止できなかったことになってましたが、この「DIE NEUE THESE」では明確に見逃したのかどうかは描かれておりません。

 

ただ結果から考えるとラインハルトは攻撃を見逃したと考える方が普通だと思います。

 

 

 

キルヒアイスに敗北してリッテンハイム侯が無残な最期

キルヒアイス艦隊とリッテンハイム侯の艦隊がキフォイザー星域で激突します。

数ではリッテンハイム侯の艦隊の方が多かったのですが、所詮は貴族の指揮。

 

キルヒアイスが直接率いるわずか800隻の艦隊に横合いから攻撃されて、リッテンハイム侯はすぐに逃亡します。

前線の味方を置き去りにし、後方に控えていた味方の補給艦隊を攻撃して逃亡する姿は醜悪としか言えません。

そりゃあリッテンハイム侯を恨み、亡き者にしようとする奴らは出てきますよ。

 

最終的にリッテンハイム侯は部下の兵士の(ゼッフル粒子を使った)自爆に巻き込まれて死亡

味方を攻撃するバカ貴族にふさわしい最期となりました。

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第20話より引用

 

このキフォイザー星域会戦からリッテンハイム侯死亡の件は旧OVA版でも描かれていますが、こっちの「DIE NEUE THESE」版は駆け足過ぎましたね。

 

旧OVA版ではリッテンハイム侯の艦隊の不備を看破しキルヒアイスの優秀さが際立つ描き方だったのですが、この「DIE NEUE THESE」版ではその辺が薄かったです。

 

 

貴族たちとメルカッツの間に亀裂が生じる

メルカッツを総指令に迎えるに辺り、メルカッツは条件を出しますが今回それが反故にされてしまいました。

そりゃあメルカッツの軍人としての統制なんて、これまで好き勝手やってきた貴族たちが守れる訳ありません。

そしてメルカッツから処分すると言われると三文芝居で自分達を正当化する。

 

まあこうなることはメルカッツもわかっていましたけど、やっぱり酷いですわ。

 

メルカッツの権限を無視して出撃した貴族たち。

ラインハルト陣営の艦隊の苛烈な攻撃で大損害を出したあげく、救援に駆けつけたメルカッツを非難するブラウンシュバイク公って本当にアホですわ。

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第20話より引用

 

 

結果的にブラウンシュバイク公とメルカッツの間には大きな亀裂が入ったと思います。

味方同士が連携できなくなった時点でこの戦いの帰趨は決したと言ってもいいでしょう。

 

あとはラインハルト側がどのだけ被害を少なくして勝つかということが大事になってくるかと。

 

 

ヴェスターラントへの核攻撃が実行される

ブラウンシュバイク公の領地であるヴェスターラント。

このヴェスターラントで反乱が起こり、ブラウンシュバイク公の甥っ子であるシャイド男爵は鎮圧に失敗し後に死亡します。

 

貴族って自分の領地の領民が死んでも何とも思いませんが、親族が死んだ場合は別。

ただでさえラインハルトの艦隊に敗北してイライラしているところに自分の甥が殺されたという報告が来たのです。

ブラウンシュバイク公は怒り狂い、領民全員を皆殺しにしようと思っても不思議ではありません。

 

重臣のアンスバッハの諫言も聞かず、ブラウンシュバイク公はヴェスターラントへの核攻撃を決定。

そしてその情報はラインハルトの元にも。

 

ラインハルトは当然この核攻撃を防ごうと艦隊の派遣を決定しますが、それにオーベルシュタインが異を唱えます。

 

オーベルシュタインが異を唱えた理由。それは攻撃させた方がラインハルトにメリットが生じるから。

 

ブラウンシュバイク公がヴェスターラントを核攻撃すれば、人心は貴族から離れます。

そうなれば兵士たちは我先に逃げだすことでしょう。

残虐な貴族に仕えていても先が見えてますからね。

 

兵士が少なくなればリップシュタット貴族連合軍の本拠地たるガイエスブルク要塞攻略も容易になります。

 

そりゃあオーベルシュタインも攻撃を見逃すように進言しますわ。

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第20話より引用

 

 

攻撃は実行されてヴェスターラントは壊滅しました。

 

 

ラインハルトは攻撃を故意に見逃した?

旧OVA版ではラインハルトは最後まで攻撃を見逃すかどうか悩みます。

そして結果的にオーベルシュタインに騙されて攻撃阻止ができませんでした。

 

では今回の「DIE NEUE THESE」版ではどうだったか?

ラインハルトが故意に攻撃を見逃したかどうかは明確には描かれませんでしたね。

 

だから真相はわかりません。

 

ただヴェスターラントの惨劇の模様は銀河帝国中に流れて、それにより人心は完全にブラウンシュバイク公たちから離れてしまいました。

 

明確に阻止した描写がなく、メリットだけを受けている現状を考えるとラインハルトはオーベルシュタインの進言を聞き入れ「攻撃を故意に見逃した」と考える方が自然でしょうね

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第20話より引用

 

20話の最後のシーン。

ラインハルトが寂しそうに見えるのは私だけでしょうか?

阻止命令を出していたならばラインハルトがこんな姿をすることはなかったように思います。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第20話「惨劇」を視聴し終わって

 

ブラウンシュバイク公とメルカッツの間に亀裂が生じましたが、ラインハルトとキルヒアイスの間にも亀裂が生じそうな気配となってきました。

 

キルヒアイスとしてはラインハルトを信じたいでしょうね。

状況証拠が揃っている以上ラインハルトが攻撃を見逃したという結論になりそうだとわかっていても。

 

次回のタイトルは「誰ための勝利」。

次回で同盟の救国軍事クーデターに決着がつきます。

結果はわかってますが、どんな風に描かれるのか今から楽しみです。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第21話「誰ための勝利」の感想 「救国軍事会議崩壊」

感想(ネタバレあり)

 

第21話の内容をまとめると次のようになります。

 

  • ヤン艦隊がハイネセンに迫る
  • バグダッシュが救国軍事会議を糾弾する演説をする
  • リンチが今回のクーデター計画がラインハルトの策謀だとグリーンヒル大将たちにバラす
  • ヤンがアルテミスの首飾りを壊滅させる
  • グリーンヒル大将とリンチが死亡
  • トリューニヒトが姿を現す
  • ボリス・コーネフが公務員(スパイ)に

 

救国軍事革命は失敗しました。

結局同盟の力を弱めただけでしたね。

有能な女性政治家、第11艦隊、そして同盟の未来を憂う士官たち。

これだけのものを一気に奪い去ったのですから、ラインハルトの仕掛けた策謀は大成功だったと言えるでしょう。

ホントやるせませんわ。

 

 

 

バグダッシュの演説とクーデターの真実

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第21話より引用

 

 

ヤンへ寝返ったバグダッシュに今回のクーデターはラインハルトの策謀だったという主旨の演説をやらせる。

事実を知らない者たちからすると「そこまでするか」と思うでしょうね。

救国軍事会議をラインハルトの手先扱いすることで少なくなった救国軍事会議への支持をさらに減らそうとしているとしか見えないですから。

 

でも実際にこのクーデターはラインハルトの策謀の一環。

ヤンは証拠を掴んでいる訳でもないのに真実にたどりつき、それをバグダッシュに演説させているのですよねえ。

 

リンチから今回のクーデター計画はラインハルトが発案したものと聞かされた時のグリーンヒル大将の顔はコロコロ表情が変わっている感じでした。

トンデモナイこと聞かされた時ってあんな風になるのでしょうね。

 

 

自分の正義を信じてやったことがすべて帝国の権力者の手助けだった。

こんなにショックなことはありません。

 

普通ならここで思考停止してもおかしくはないのですが、次の驚愕する事態が発生して思考停止する暇がありませんでした。

 

ヤン艦隊がアルテミスの首飾りを一機残らず破壊したのです。

 

 

 

アルテミスの首飾り破壊

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第21話より引用

 

首都星ハイネセンを守る防御システム「アルテミスの首飾り」。

これがある限りヤンも迂闊にハイネセン侵攻できない…と救国軍事会議のメンバーは考えていたようです。

まあ第11艦隊亡き今、救国軍事会議がすがるべき戦力はこのアルテミスの首飾りだけですからね。

まさに救国軍事会議の最後の精神的な支柱って感じ。

 

だからこそヤンは12機すべてのアルテミスの首飾りを壊すことにしたのです。

12機すべて破壊されれば救国軍事会議に与えるショックは大きいですからね。

継戦の意思なんて吹き飛ぶでしょうから。

 

ヤンは大きな氷塊にエンジンを付け、それをアルテミスの首飾りにぶつけることで12機のアルテミスの首飾りを破壊することに成功しました。

 

これでクーデターも実質的ジエンドです。

 

 

 

 

グリーンヒル大将の死亡と救国軍事会議の瓦解

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第21話より引用

 

アルテミスの首飾りが破壊されてことで抗戦意思をほぼ喪失した救国軍事会議。

そりゃあアルテミスの首飾りが最後の拠り所だったのです。

そのアルテミスの首飾りが破壊された以上、まともな神経だったら戦い続けようと思わないはず。

 

抗戦はしない。

でもグリーンヒル大将は最後にやるべきことが残っています。

それは今回のクーデターがラインハルトの策謀であるという証拠を消し去ること

 

クーデターは失敗したけど、その崇高な理念だけは守りかったのでしょう。

帝国打倒のために同盟を変えようと思ったら、それ自体帝国を手助けするものだったなんて事実は笑えませんので。

 

グリーンヒル大将はリンチを亡き者にしようとしますが、リンチの銃で逆に殺害されてしまいます。

 

まあグリーンヒル大将は仮に生き残っても全責任を取るために自決したと思いますわ。

リンチを殺そうとする直前のセリフを聞いていると裁判を受けるような感じではなかったので。

 

ヤンが思う政治の腐敗と政治家個人の腐敗の違い

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第21話より引用

 

救国軍事会議のメンバーの一人であるエベンス大佐はヤンに抗戦する意思がないことを伝えます。

そしてヤンに返答する形でグリーンヒル大将が死んだことも。

 

その後ヤンとエベンスが口論となりますが、たぶんこのシーンが今回重要なものだったと思います。

政治の腐敗と政治家の腐敗。

 

政治家がわいろを貰うのは政治家個人の腐敗で、政治家がわいろを貰ったことを批判できないのが政治の腐敗だと。

これはヤン自身の政治家の腐敗と政治の腐敗の定義だと思いますが、面白いですね。

普通はワイロを貰った時点で政治の腐敗と思いますが、ヤンからするとその段階では政治の腐敗ではないと。

 

このヤンの定義から考えるにヤンは「国民の政治への意識」と「国民の政治を批判する自由」と重要視していることがわかります。

そんなヤンだからこそ言論統制して批判する自由を潰そうとした救国軍事会議を是とする訳にはいかなかったのでしょうね。

 

 

 

トリューニヒト復活

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第21話より引用

 

クーデターが起こった責任は誰が負うか?

首謀者たちが負うのは当然です。

でも同時にクーデターを止めることができなかった政府、特に最高評議会議長にも責任があるはず。

 

ただ現在の最高評議会議長たるヨブ・トリューニヒトは責任を問われませんでした。

それどころかクーデターが終わってからノコノコと出てきて、原作では権力基盤を強くするのに今回のクーデターを利用するのです。

 

今回のタイトルは「誰ための勝利」。

今回のクーデターでは勝利者がいないということを現す一方、本来は勝利者ではないトリューニヒトが結果的に恩恵を被ったことを皮肉的に現しているようにも思えてきます。

 

 

ボリス・コーネフ氏が公務員(スパイ)に就任

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第21話より引用

 

ヤンの悪友だったボリス・コーネフ。

そのコーネフ船長がルビンスキ―の命令で公務員(スパイ)になることに。

当然コーネフは拒むこともできたでしょう。

ただ拒めばベリョースカ号やコーネフの部下たちはどうなったか。

 

それがわかるからこそコーネフ船長は当たり散らしたのでしょう。

コーネフ船長は受け入れるしか選択肢ありませんからねえ。

 

先の話になりますがこのコーネフ船長を公務員にするという策、実質的にフェザーンに何ら利益をもたらすことはありませんでした。

 

だってヤンは最前線のイゼルローン要塞とその駐留艦隊の司令官であり、コーネフが駐在することになるハイネセンへは滅多に行きませんからね。

 

ただコーネフがハイネセンに赴任したことでストーリー的には大きな影響を与えることになります。

コーネフがいなかったらユリアンがあの星に行くこともなかったかもしれませんので。

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第21話を視聴し終わって

今回はここで終了。

同盟の方が決着がつきました。

次回は帝国の内戦に決着がつきます。

 

ただし悲劇はその後に起こるのですが。

次回も楽しみです。

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第22話「黄金樹は倒れた」の感想 「リップシュタット貴族連合敗北!そして悲劇はここから始まる」

感想(ネタバレあり)

 

第22話の内容をまとめると以下のようになります。

  • キルヒアイスの別動隊がラインハルトの本隊に合流
  • キルヒアイスとラインハルトの仲にヒビが入った?
  • リップシュタット貴族連合が最後の出撃
  • フレ―ゲル男爵が射殺されメルカッツは亡命
  • アンスバッハによりブラウンシュバイク公が自裁を強いられる
  • アンスバッハが決意

 

今回で帝国の内乱もほぼ終了。

これでラインハルトの覇権が確定…と言いたいところですが、まだこれで確定じゃないのです。

ゴールデンバウム(黄金樹)が倒れても次がグリューネワルト(緑の森)とは限りませんので。

 

 

キルヒアイスとラインハルトの間に亀裂が入った?

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第22話より引用

 

ヴェスターラントの虐殺の件。

ラインハルトが政略のために見逃したかをキルヒアイスが確認します。

 

ラインハルトは明確な返答をしませんが、キルヒアイスはラインハルトが黙認したことを前提に話してました。

原作ではラインハルトは黙認したことを明確に認めましたけど、本作では歯切れが悪い感じですね。

 

まあ、ラインハルトとずっと一緒だったキルヒアイスだからこそ、ラインハルトが明確に言わなくてもわかるのかもしれませんけど。

 

このヴェスターラントの件でラインハルトとキルヒアイスの間にズレができたのは事実。

そしてこういう時にいらんことを言う奴がいるのですよね。

 

オーベルシュタインはキルヒアイスを優遇しない方が良いと諫言しましたけど、ここでオーベルシュタインが余計なことを言わなければ…。

 

 

 

リップシュタット貴族連合軍最後の出撃

出撃するというブラウンシュバイク公やフレ―ゲル男爵に異を唱えるファーレンハイト。

まあファーレンハイトの言うことは正論です。

ジリ貧の貴族連合軍とすればガイエスブルク要塞に籠ってラインハルト陣営の疲弊を待つのが定石なので。

 

ただ籠城してもヴェスターラントの件で貴族連合軍は孤立し、援軍の当てがない状態ですからねえ。

それ考えると出撃して形勢逆転を狙うというのブラウンシュバイク公たちの策もそこまで悪い様に思えませんわ。

 

 

さて貴族連合軍の出撃に対してラインハルト陣営の第1陣はキルヒアイス。

キルヒアイスの旗艦バルバロッサの前に次々に撃破される貴族連合軍。

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第22話より引用

 

う~ん、何かバルバロッサ単艦で敵陣を突破しているようにしか見えないのですけど。

ここはちょっと頂けませんねぇ。

宇宙戦艦ヤマトではないのですから、こういう単艦無双に見えるようなシーンは止めて欲しかったですわ。

 

 

ブラウンシュバイク公の最期!そしてアンスバッハの決意

フレ―ゲル男爵は部下に殺され、メルカッツは亡命するために離脱。

そして残ったブラウンシュバイク公はガイエスブルク要塞で腹心のアンスバッハと合流します。

 

ヴェスターラントの件でブラウンシュバイク公に諫言し拘禁されたアンスバッハですが、ブラウンシュバイク公の前に。

 

勝手に牢屋を出たのだからブラウンシュバイク公が激怒してもおかしくないのですけど、怒らないどころか穏やかな顔をしているということはアンスバッハの姿を見て安堵したのでしょうね。

 

ただそのアンスバッハから自裁を勧められたのは青天の霹靂だったと思いますが。

そして一度は自裁することに同意したブラウンシュバイク公ですが、最後はそれを翻し結果的に取り押さえられて自裁強要されることに。

まあ誰だって好き好んで死にたい奴はいませんからね。

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第22話より引用

 

原作や旧OVA版ではブラウンシュバイク公の鼻を押さえて独酒を飲ませてましたが、本作では顎を押さえて飲ませてました。

鼻を押さえた方が無様さが際立っていたので、できらば本作でも原作や旧OVA版を踏襲して欲しかったです。

 

 

盟主であるブラウンシュバイク公が死んだことでリップシュタット貴族連合の瓦解は確実。

ただアンスバッハが吐いたセリフ気になりますねえ。

 

 

ゴールデンバウムは事実上これで倒れた。後にくるのがグリューネワルトということに、さて、なるかな」。

 

ゴールデンバウムというのは現在の銀河帝国の王朝を指し、グリューネワルトというのはラインハルトの姉であるアンネローゼの家門。

旧OVAではこのグリューネワルトというところをローエングラムと改変してたのでわかりやすかったのですけど、本作では原作を踏襲。

 

何か余計にこんがらがってしまいそうな気がします。

 

まあ、アンスバッハの言いたかったことは、「遠からず銀河帝国の現王朝は倒れるけど、その後を継ぐのはラインハルトとは限らないよ」ということだと思います。

 

アンスバッハはブラウンシュバイク公と約束しましたからね。

ラインハルトの覇権を阻止するために何でもやるつもりなんでしょう。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第22話より引用

 

 

これが悲劇に繋がるのですが。

 

 

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『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第22話を視聴し終わって

今回はここで終了。

帝国側の内戦は終結しましたが、まだ最後の悲劇が残っております。

それを引き起こすのは当然アンスバッハ。

 

ラインハルトにとっては痛恨の出来事。

どのように描かれるか今から楽しみですわ。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第23話「さらば、遠き日」の感想 「失っても歩みを止めることはできない」

感想(ネタバレあり)

 

第23話の内容をまとめると以下のようになります。

  • キルヒアイスの銃携帯の特権はく奪
  • 戦勝式典で捕虜の引見が始まる
  • ラインハルトがアンスバッハと対面
  • アンスバッハがラインハルト暗殺を企てる
  • キルヒアイスがアンスバッハを阻止するがアンスバッハの致命傷を負わされる
  • キルヒアイス死去
  • リヒテンラーデ公をキルヒアイス暗殺の首謀者に仕立てて権力を奪取
  • ラインハルトとアンネローゼが話をする
  • ラインハルトがリヒテンラーデ公一族の処分を決める

 

私は同盟ファンですが、この回は見るのが辛いです。

ラインハルトは自身の半身を自分の判断ミスで失ったも同然ですから。

悔やんでも悔やみきれません。

アンネローゼとの会話させるというショック療法でよく復活できたと思いますわ。

 

 

 

キルヒアイスの特権をラインハルトが奪う

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第23話より引用

 

ヴェスターラントの件でキルヒアイスに説教された。

オーベルシュタインからキルヒアイスを優遇し過ぎと言われた。

 

どちらか1つだけならばラインハルトは何もしなかったかもしれません。

しかし現実は両方とも発生し、その結果ラインハルトはある決断をします。

 

それはキルヒアイスにだけ許されていたラインハルトが出席する式典での銃の携帯を禁止するという決定

銃の携帯を許していたのはキルヒアイスに対するラインハルトの信頼を意味するものですが、その銃の携帯を禁止したのです。

 

まあ、普通に考えたら意趣返しにオーベルシュタインの進言を利用したようなもの。

キルヒアイスと仲直りしたら再び銃の携帯を認めるようになったかもしれません。

 

ただその機会は永久に来ないのですが。

 

 

アンスバッハがラインハルトの暗殺に失敗!ただしラインハルトの半身を奪うことには成功

 

捕虜の引見でラインハルトの前にやってきたブラウンシュバイク公の腹心アンスバッハ。

誰もアンスバッハがラインハルトへ忠誠を誓うことを予想したはず。

 

しかし実際にアンスバッハがやったことはラインハルトの暗殺

はい、ブラウンシュバイク公の忠臣はその忠誠心を失うことなく、主君の仇を取ろうとしたのです。

正確には仇というよりは主君との約束を守ろうとしただけなんですけど。

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第23話より引用

 

結果的にアンスバッハはラインハルト暗殺に失敗します。

キルヒアイスがアンスバッハに飛び掛かり、邪魔をしたから。

 

アンスバッハのラインハルト暗殺計画はこれで終わりました。

ただアンスバッハはラインハルトの半身を奪うことには成功します。

 

アンスバッハに飛び掛かったキルヒアイスを指輪型のレーザー銃で撃って致命傷を与えたのです

 

キルヒアイスが銃を持っていればキルヒアイスは飛び掛からず、銃撃でアンスバッハを止めたはず。

でも現実は銃の携帯を禁止されたためにキルヒアイスは自分で飛び掛かるしかなかったのです。

 

完全なラインハルトの判断ミス。

 

そしてキルヒアイスは「宇宙を手においれください」という言葉を残して絶命します。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第23話より引用

 

良い人物は長生きしない。

まさにその通りになってしまいました。

 

 

 

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キルヒアイス死去を利用して権力奪取に成功

 

3日間キルヒアイスの遺体の傍を離れないラインハルト。

ショックで何もできない状態になってしまいました。

 

これに危機感を覚えたのはラインハルト旗下の提督達。

彼らはラインハルトが覇権を握ることを確信し忠誠を誓っているのです。

仮にこのままラインハルトが復活しないと自分達の命だって危なくなるかもしれないのです。

 

貴族連合が滅亡した以上、リヒテンラーデ公はラインハルトをもう必要としません。

邪魔者となったラインハルトをその部下達と一緒に片づけようと考えても不思議ではありませんので。

 

 

嫌々ながらオーベルシュタインにどうすればいいか意見を求める提督達。

そしてオーベルシュタインの意見に従い、帝都オーディンに急行し、キルヒアイス暗殺の首謀者を逮捕することに成功します。

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第23話より引用

 

首謀者はリヒテンラーデ公。

もちろんリヒテンラーデ公は本当のキルヒアイス暗殺の首謀者ではありません。

 

あくまでキルヒアイス暗殺を利用してリヒテンラーデ公追い落としを画策したのです

証拠なんて後から作ればいいのですから。

 

こんなこと考えるオーベルシュタインは本当怖いです。

敵に絶対したくないですわ。

 

 

 

 

ラインハルトとアンネローゼの会話

塞ぎ込むラインハルトを復活させるため、オーベルシュタインはアンネローゼに連絡します。

シスコンであるラインハルトを動かすにはアンネローゼに頼むのが一番ですからね。

 

ラインハルトとアンネローゼの会話。

ラインハルトは最後にアンネローゼにあることを聞きます。

キルヒアイスのことが好きだったかどうかを。

 

ラインハルトも「アンネローゼがキルヒアイスのことが好きだ」と思ってたのですね。

てっきりラインハルトはアンネローゼは自分だけ見ていると考えていると思ってましたが。

 

その問いを聞いたアンネローゼはラインハルトにどんな風に答えたのか?

できればそこまで描いてほしかったですねえ。

 

 

アンネローゼと話して復活したラインハルト。

 

帝都でリヒテンラーデ公を捕らえたロイエンタールと通話しますが、以前より冷酷さが増しているようです。

失ってはいけないものを失った反動なんでしょうねえ。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第23話より引用

 

 

何気にこの時のことがフラグになるなんて。

 

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第23話を視聴し終わって

今回はここで終了。

 

残りはあと1話。

どんな内容になるのか今から楽しみです。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第24話(2期最終話)「わが友」の感想 「友がいなくなっても戦いは続く」

感想(ネタバレあり)

 

第24話の内容をまとめると以下のようになります。

 

  • クーデター鎮圧を祝うの式典にヤンが参加
  • ヤンがトリューニヒトと嫌々握手
  • ヤンの元にメルカッツが亡命してきた
  • トリューニヒトとその側近たちがヤンのことで密談
  • 公爵となったラインハルトが帝国宰相に就任しローエングラム独裁体制発足
  • 地球教が本格的に動き出す?
  • キルヒアイスの墓碑銘は「わが友」

 

第24話のタイトルは「わが友」。

このタイトルを見れば誰だってラインハルトとキルヒアイスのことだけを思い浮かべるはず。

ところがどっこい、わが友というタイトルは「ラインハルトとキルヒアイス」だけでなく、「ヤンとラップ」そして「ヤンとジェシカ」も掛けていたのですね。

 

旧OVA版(石黒版)の26話(1期最終話)では、ラインハルトとキルヒアイスの絆ばかり強調されていたのと比べて、ここは本当に良かったと思います。

 

 

今回「わが友」というタイトルが付いてますが、今回はトリューニヒトが目立っていた感じ。

 

言葉だけの扇動政治家という印象が強いトリューニヒトですが、この人の政治センスは悪い意味で凄いです。

トリューニヒトに関しては旧OVA版より「あくが強くない」と思ってたら、十分あくが強い感じになってましたわ。

 

 

 

 

ヤンよりトリューニヒトの方が人間できてる?

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第24話より引用

 

クーデター鎮圧を祝う式典に出席するヤン。

クーデター鎮圧の立役者なので出席するのは当たり前。

しかしヤンの心は晴れません。

 

だってこの式典、主役がトリューニヒトだから。

 

クーデター発生を防げなかった責任。

普通だったらその責任を負うのは最高権力者であるトリューニヒトのはず。

しかしトリューニヒトは責任を負うどころか、あたかも自分がクーデターを鎮圧したような振るまいをする始末。

 

 

ヤンは以前「政治の腐敗とは政治家がわいろを貰っても社会がそれを非難できない状態」という風なことを言ってました。

現在の同盟はトリューニヒトを非難できない状態になります。

賄賂を貰ったという訳ではないけど、トリューニヒトの責任を問う声がないってことは、政治が腐敗しているのとほぼ同じような状態なんでしょうね。

 

 

いろいろなことが頭に浮かんでいるヤン。

そんなヤンにトリューニヒトが話掛けます。

 

式典を成功させるためには何を思っていようとトリューニヒトとヤンの握手が必要。

トリューニヒトが言っていることは正しいです。

だからこそ本当にムカつきますわ。

 

たぶんヤンも同じ気持ちだと思います。

 

 

あとヤンのトリューニヒト評。

ヤンはトリューニヒトをがん細胞に例えますけど、これほど絶妙な例えはありません。

実際トリューニヒトはがん細胞のごとく同盟の命数を吸っていくのですから。

 

でもヤンは何もできません。

仮にトリューニヒトを何とかしようとしたら、救国軍事クーデターを起こした奴らと一緒になってしまいますからね。

 

 

メルカッツがヤンを頼って亡命

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第24話より引用

 

帝国領侵攻作戦、そして今回の救国軍事クーデター。

これらの戦いで同盟は多くの人的資源を失いました。

 

そんな中唯一、同盟が得た人的資源がこのメルカッツだったと思います。

 

銀河帝国軍を支えた宿将。

そんな大物軍人がヤンを頼って同盟に亡命してきたのです。

 

もちろん罠の可能性もありますが、そんなこと言っている余裕はありませんからね。

 

まあ、人材的に帝国軍が圧倒的優位な状態にあるので、メルカッツを同盟に亡命させてバランスを取ろうとした。

そんな原作者さんの意図が見えるような気がしますが、これはこれで良かったと思います。

 

 

 

トリューニヒトと側近たちの密談

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第24話より引用

 

 

トリューニヒトとその側近たち。

こいつらが興味あるのは自分達の権力維持だけと言っても過言ではないでしょう。

 

だから帝国軍と戦うために必要な戦力であるはずのヤンでさえ、自分達の権力に立てつく(かもしれない)敵だと認識しているようです。

 

そもそもヤンがいなければ帝国軍の侵攻を止めることができず、自分達の権力どころか同盟自体どうなるかわからないのに。

 

ヤンが帝国軍相手に簡単に勝っちゃうからいけないのですよねえ。

 

 

トリューニヒトだけは側近たちと違いヤンを高く評価しているようですが、この先どうなるか?

 

 

 

地球教が本格始動

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第24話より引用

 

これまでフェザーンサイドの話のついでちょっとだけ出てた地球教。

その地球教が本格的に動き出すようです。

あんまりルビンスキ―を信じてないのですね。

まあ、野望丸出しの容貌と性格しているから仕方ないですけど。

 

さてこの地球教、旧OVA版見た方や原作組の方は、この地球教のヤバさと狡猾さはわかっているはず。

ラインハルトもヤンも地球教にはいろいろ苦労しますからねえ。

特にヤンの方は…。

 

 

あとdアニメストアの配信版だとこの地球教のシーンはCパートでした。

どうやら最終話の最後が地球教だといろいろあるので、NHK放送版は編集で変更されたようですね。

 

まあ、ラインハルトとヤンを最後のシーンに持ってくる方が綺麗な終わり方って感じがしますから仕方ありませんわ。

 

 

キルヒアイスの墓碑銘は「わが友」

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第24話より引用

 

最後のシーン。

ラインハルトがキルヒアイスの墓参りをし、キルヒアイスの墓の墓碑銘が明らかになります。

 

わが友」。

 

どんな栄誉よりもキルヒアイスが喜ぶであろう言葉でしょうね。

 

キルヒアイスのためにもラインハルトは歩みを止めません。

キルヒアイスとの誓い、「宇宙を手に入れるために」。

 

 

同じころヤンはラップとジェシカの墓参りに。

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第24話より引用

 

我が友という今回のタイトル。

ヤンと友人たちを現すものでもあったのです。

 

ここは本当に良かったですわ。

旧OVA版では「ラインハルトとキルヒアイス」に比べて、「ヤンとラップ」、そして「ヤンとジェシカ」は友人関係はそこまで強調されてなかったので。

ヤンとジェシカに至っては友人というよりは想い人同士って側面が強くなってたし。

 

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第24話を視聴し終わって

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』の2期はこれにて終了です。

お疲れさまでした。

 

世間的には旧OVA版(いわゆる石黒版)と比較されて芳しくない評価をうけているようですが、DIE NEUE THESE単体で見れば十分成功作だと思いますよ。

 

第1期の最終話でも同じこと書いたと思いますが、原作準拠で原作でおかしいところを適時修正し、辻褄を会うようにしたのは評価されるべきです。

また作画的にも十分満足できる出来だったかと。

 

リメイク作でここまでクオリティが高い作品は他にありません。

もっと本作単体で評価して欲しいですねぇ。

 

まあ、もちろん不満が皆無だった訳ではありませんよ。

原作に拘り過ぎてテンポが悪くなったところもありますし、セリフも仰々しすぎるところもありましたから。

 

 

原作では今後も帝国と同盟、そしてフェザーンの戦いと騙し合いが続きます。

第3期のアニメ化期待しております。

 

 


3期はやっぱり要塞VS要塞が一番楽しみですね。

主砲の応酬がどのように描かれるか今からワクワクが止まりません。

 

 

最後に、監督をはじめスタッフの皆さん、熱中できる作品を作って頂きありがとうございました。