感想(ネタバレあり)
今回は帝国側のお話がメインです。
アムリッツァ会戦で同盟軍に勝利した帝国軍。
しかし驚愕すべき事態が発生します。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第14話より引用
皇帝崩御。
つまり皇帝が急死してしまったのです。
皇帝には皇太子がおらず、帝位を巡って争いが起こることに。
ラインハルトはこの事態を利用して自分の勢力を増大させることに成功しますが、一方で門閥貴族の恨みを買うことになります。
今回も旧OVA版では描かれなかった部分が描かれていたり原作の足りない部分に補足が入ったりして原作ファンなら満足できる出来だと思います。
「エリザベートとサビーネは仲の良い従妹である」という設定は原作にはありませんでしたので。
その一方旧OVAファンからすると物足りないところもたくさんあったと思います。
例えばフレ―ゲル男爵にねちっこさが足りないところとか。
私は原作ファン兼旧OVAファンなので結構複雑な気持ちです。
第13話の感想記事を読みたい方はこちらのリンクからどうぞ。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第13話「アムリッツァ」の感想 「同盟軍の敗北確定!そしてヤンは新しい任地へ」
第13話はアムリッツァ会戦とその後の同盟の動きがメイン。
ヤンが大将に昇進し、イゼルローン要塞兼要塞駐留艦隊司令官に就任しました。
門閥貴族たちの権力闘争をラインハルトは高みの見物
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第14話より引用
皇帝が死んでも皇太子がいれば何ら問題ないはず。
ただ皇太子は既に死去しており、明確な後継者が決まっていない状態なのです。
次の皇帝候補は全部で3人。
当然誰に付くかでラインハルトの運命も変わってきます。
まあ候補のうち2人は後ろに馬鹿親(強力な門閥貴族)がついているので、ラインハルトに媚びを売ってくることはありません。
つまり残り1人の動向がラインハルトに影響を与えるという訳です。
さてオーベルシュタインがラインハルトや他の提督達へ「次の帝位を巡って争いが起こる」と伝えるシーンがありました。
その時オーベルシュタインはラインハルトのことを「ローエングラム帝国元帥閣下」と呼んでおります。
文言は原作通りなんですけど、旧OVAファンからすると何かすっきりしないのですよね。
旧OVA版では「ローエングラム閣下」という呼び方。
こっちの方が自然な感じがします。
だいたい帝国ってわざわざ付ける必要あります?
だって同盟は反乱軍扱いだし、銀河帝国が人類唯一の国家という体なのですから。
そう考えると旧OVA版のように「ローエングラム閣下」という簡潔な呼び方の方が良かったと思いますわ。
エリザベートとサビーネの父親たちの暗躍が始まる!そしてラインハルトの仇敵フレ―ゲル男爵初登場
旧OVA版では写真で一瞬だけ登場したブラウンシュバイク公の娘のエリザベートとリッテンハイム侯の娘サビーネ。
まさかCV付で登場するとは思ってもいませんでした。
旧OVA版に比べると結構幼くおてんばな感じのキャラデザでしたね。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第14話より引用
あんまり貴族令嬢って感じはしませんでした。
だからこそ彼女たちの父親がやっていることが余計に悪どく見えるのですけどね。
彼女たちの父親がやっていること。
それは「女帝の旦那にしてやるよ」と甘言を弄して娘が帝位に就くために力添えを求めることです。
ラインハルトがバカにしてましたけど、エリザベートとサビーネのどちらかが帝位に就いてたら、結構大変なことになってたと思いますわ。
下手すれば反乱起こってたかもしれないし。
本当に貴族って後先考えませんねぇ。
だからこそラインハルトやオーベルシュタインに手玉に取られるのですけど。
そういえば同盟のフォークに並ぶ銀英伝屈指のネタキャラ「フレ―ゲル男爵」が初登場しました。
まさかCVが旧OVA版でフォークのCVだった古谷徹さんになるなんて。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第14話より引用
ただ古谷さんの起用はあんまりよろしくなかったと思います。
フレ―ゲル男爵と言えばネチッこいイメージ。
でも古谷さんはそのネチッこい演技を旧OVA版でフォークを演じる時にやってますからね。
それもあって今回フレ―ゲル演じるに当たりネチッコさをあまり前面に出ない演技になったのかと。
ここだけは残念でした。
普通のバカ貴族とあんまり変わらない感じの演技に聞こえたので。
新版のフォークやフレ―ゲルがキャラ立ちしてないのはディレクションなんですかねえ。
旧OVA版見た人間だとちょっと物足りませんでしたわ。
ローエングラム=リヒテンラーデ枢軸が権力闘争に勝利
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第14話より引用
下馬評ではエリザベートとサビーネが絶対有利でしたが、帝位に就いたのはエドウィン・ヨーゼフ。
ラインハルトを番犬に雇ったリヒテンラーデ侯大勝利です。
今まで国務尚書として権力を握ってきたリヒテンラーデ侯。
仮にエリザベートかサビーネが帝位に就いたら、権力を失うのは確実。
それどころか邪魔者としてブラウンシュバイク公やリッテンハイム侯から粛清される恐れがありますからね。
だから絶対に負ける訳にはいかんかった。
そこでリヒテンラーデ侯が目を付けたのがラインハルト。
ラインハルトは門閥貴族から嫌われているので「敵の敵は味方」って感じで手を結んだのでしょう。
ただし当然ラインハルトにも見返りが必要で、それが宇宙艦隊司令長官の席。
見返りとしては十分だとリヒテンラーデ侯は思ったことでしょう。
でも当のラインハルトはどう思っているのか?
これでラインハルトが満足する訳ありません。
ラインハルトが欲しいのは帝位なんですから。
フェザーンの後ろにいる親玉(地球教)が登場
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第14話より引用
フェザーンと地球教の関係。
まだ地球教のヤバさが描かれていないので、フェザーンの後ろに地球教がいるという意味があんまり視聴者には伝わらなかったと思います。
DIE NEUE THESEから見始めた方は頭の片隅に「地球教=フェザーン」ということだけを覚えておけばいいと思います。
ただフェザーンの自治領主であるルビンスキ―は地球教一辺倒ではありませんけどね。
お姉ちゃん(アンネローゼ)と一緒
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第14話より引用
皇帝が死んで一番良かったこと。
それはお姉ちゃん(アンネローゼ)が自由になれたことです。
今までは皇帝の妃としてラインハルトはアンネローゼと自由に会うことができませんでした。
しかし今は違います。
代替わりで後宮のメンバーも入れ替え。
当然アンネローゼもお役御免で自由になれるのです。
皇帝を倒してお姉ちゃんを助けるつもりだったラインハルト。
皇帝が先に死んじゃったのは不本意だったかもしれませんが、お姉ちゃんが自由になり、また同居できることはこの上ない喜びでしょうね。
ラインハルトの表情を見ればわかります。
ついでにキルヒアイスの笑顔。
ラインハルトとキルヒアイスとアンネローゼの平和な日々がこの先もずっと続けばいいのに(フラグ)。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第14話を視聴し終わって
新皇帝が即位し、宇宙艦隊をほぼ手中に収めたラインハルト。
その一方ブラウンシュバイク公やリッテンハイム侯の恨みを買いましたからね。
もちろんこのままでは終わりません。
当然ラインハルトはそれを予期して先手先手を打って行きます。
それは同盟に対しても。
本当にラインハルトは怖いです。
次回それがわかると思います。
第15話の感想記事はこちらからどうぞ。