『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第12話(最終話)「死線(後編)」の感想 「苦戦する同盟軍!!3倍の敵を前にヤンはどうなる?」

 

感想(ネタバレあり)

 

物資不足でまともに戦えない同盟軍に

ラインハルト旗下の帝国軍が襲い掛かります。

 

同盟ファンとしては

見たくないシーンでもある一方、

同盟軍の提督たちが活躍できる

数少ないところでもありますからね。

 

次々に撃破される同盟軍。

約3倍の敵と対峙し絶望的な戦況の中、

ヤンはどういう手を打つのでしょうか?

 

なお前回の内容を忘れた方はこちらからどうぞ。

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第11話「死線(前編)」の感想 「物資不足で弱体化した同盟軍に帝国軍が迫る!!」
帝国領に侵攻した同盟軍は物資不足に。この事態に対してヤンは撤退やむなしの結論に達して、ビュコックを通じて撤退を総司令部に上申しますが、フォーク准将が立ちはだかります。

 

 

また同盟軍のキャラの動向はこちらから。

 

【銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE】同盟側登場キャラクター44人の紹介と各話での動向まとめ (ネタバレあり)
この記事は、2018年4月からテレビ放送が開始される「銀河英雄伝説」に登場する同盟側キャラクターの簡単な紹介とアニメ各話でどのような行動をしたかを記すものである。 記事はテレビ放送に合わせて随時追記して...

 

 

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補給艦隊を全滅させてお膳立て終了

ラインハルトに命じられ、

一足先に出撃したキルヒアイス艦隊。

目的は同盟軍の補給艦隊の殲滅です。

 

ここで補給物資が前線に届いたら、

せっかくの焦土作戦が水の泡ですので。

 

キルヒアイス艦隊の攻撃で

同盟軍の補給艦隊は壊滅!!

 

つ~か、

補給艦隊の司令官が補給の重要性を

認識してなかったようですね。

 

重要性を分かっていたら

任務中に呑気にチェスなんて

やらないでしょうし、

前線で何かあったのか?

という間抜けな台詞を吐かないでしょうから。

 

それはともかく

これでお膳立てはできました。

 

あとは同盟軍を殲滅するのみ。

 

ラインハルトは旗下の提督たちに

命令します。

叛乱軍(同盟軍)を討てと。

 

銀河英雄伝説第12話より引用

 

 

 

第10艦隊、そして他の艦隊も敵襲を受ける

 

 

同盟軍第10艦隊の司令部に

哨戒艇からの連絡が途絶したとの

情報が伝えられます。

 

艦隊司令のウランフ中将はすぐに

敵襲だと認識。

 

そして、

その第10艦隊にビッテンフェルト率いる

黒色槍騎兵(シュワルツランツェンレイター)が

襲い掛かります。

 

自分の艦隊を黒塗りにするほどの

目立ちたがり屋。

こいつ無能なんじゃね?

と旧OVA版見た時は思いましたが、

ところがどっこい、

攻撃力は帝国軍でもトップクラス。

 

寄りにも寄ってこいつが

この宙域に来るなんて。

 

第10艦隊のウランフ中将は

総司令部と各艦隊に

敵襲の通信を送ります。

 

部下たちには

すぐに第13艦隊が援軍として

駆けつけてくれると話しますが、

ウランフはわかっています。

 

おそらく第13艦隊にも

帝国軍が襲い掛かり、

援軍に来る余裕がないと。

 

ポプランがやっと登場

 

時を同じくして

第10艦隊以外の艦隊にも

帝国軍が襲い掛かります。

 

ただ旧OVA版では

逃げる一辺倒だった同盟軍が

本作では防御に徹し、

持ちこたえるようにしている艦隊も。

 

やっぱり旧OVA版では

同盟軍の描かれ方があんまりだったので

修正されたのでしょうねえ。

 

同盟びいきの私にとっては

嬉しい改変ですわ。

 

さて第13艦隊が駐屯している

宙域にも帝国軍がやってきます。

 

第13艦隊は空戦隊で迎撃。

 

空戦隊の士官であり

同盟軍のきってのエースでもある

ポプランを始めとする4人が出撃します。

 

銀河英雄伝説第12話より引用

 

 

旧OVA版では第2話から登場する

ポプランですが

本作ではここでようやく登場です。

でもこれが原作通りなんですよね。

 

さてポプランは勇んで出撃しますが

帝国軍の前に苦戦。

さらにメイン武器の照準がズレており、

これでは戦闘どころではありません。

 

すぐに帰投し

メカニックのトダ技術大尉の胸倉を

掴むポプラン。

まあこれは怒って当然です。

標準がズレていたら敵の艦載機を

撃墜できないのですから。

 

 

銀河英雄伝説第12話より引用

 

素直に謝るトダ。

実はパイロットと違って

メカニックは補給不足で

飯を食べていなかったのです。

 

そんな状態で整備すれば

ダメなところだって出てきて当然。

 

それを聞き、

トダに謝罪するポプラン。

 

旧OVA版ではトダが故意に

標準をズレさせていたのですけど、

補給不足で艦隊がおかしくなっていることを

表現するために改変してきましたね。

 

確かに女の尻ばかり追いかける

ポプランを嫌ってわざと標準をズラすより、

食料不足で間違って標準をズラしてしまった

という方が説得力あると思います。

たぶん。

 

 

 

第10艦隊は半数の艦隊の撤退に成功したが…

 

援軍も来ず、

味方が物資不足で士気の低下が著しい

第10艦隊。

ウランフの指揮で何とか持ちこたえて

きましたが、

とうとう限界に達したようです。

 

戦える戦力はわずか1000隻。

通常の同盟軍の艦隊は

1万数千隻が定数ですので、

9割以上の戦力が戦闘不能

ということになります。

 

部下から

降伏か逃亡するしかないと

進言されるウランフ。

 

これに対してウランフは即座に

逃亡することを決めます。

 

イゼルローン要塞攻略戦の時の

ゼークトとは違い、

一時的に不名誉を被っても

逃げて復讐戦で名誉を回復すればいいと

考えたのかもしれませんね。

 

まあこのように考える方が合理的ですし、

味方の犠牲を最小限にできますので。

 

逃げると決めたらすぐに行動です。

ウランフは残存戦力に紡錘陣形を取らせ、

ビッテンフェルト艦隊の中央突破を狙います。

 

これ、

アスターテ会戦で

ラインハルトが用いた陣形ですよね。

 

中央突破を図るには

一番良い陣形なんでしょう。

 

ウランフは分艦隊司令官である

アッテンボロー准将に

傷ついた艦隊の指揮を任せ、

 

 

銀河英雄伝説第12話より引用

 

 

自分は戦闘可能な艦艇の戦闘に立ち、

突破口をこじ開けるため、

ビッテンフェルト艦隊に突撃します。

 

さすがにビッテンフェルトも

これに対処する方法を

持っていなかったらしく、

第10艦隊は約半分の戦力が

逃亡することに成功します。

 

しかしその逃亡に成功した艦の中に

ウランフ中将の旗艦は

ありませんでした。

 

銀河英雄伝説第12話より引用

 

 

味方のために先頭に立って戦う。

それこそ艦隊司令官の務め。

 

それを実践したウランフは名将だったと

思います。

過去形にしなければいけないのが

残念ですが。

 

 

逃亡に成功したヤンを待ち構えていたのは?

 

第13艦隊との戦闘を続けていた

ケンプ艦隊ですが、

あまりの被害の多さに

陣形の維持もできなくなります。

 

副官の進言もあり、

一度陣形を再編するためケンプは後退を決意。

 

ただこれは第13艦隊の攻勢を誘うことになる

可能性がある危険な行為。

 

でもなぜか第13艦隊はケンプが後退したのに合わせて

そのまま逃亡してしまいます。

ここでケンプ艦隊に勝っても戦略的には

意味ありませんからね。

 

それにもともと補給不足で

満足に戦える状態ではありませんので。

 

ケンプ艦隊から逃げることに成功する第13艦隊。

ところがどっこい、

今度は目の前にキルヒアイス艦隊が立ち塞がります。

 

第13艦隊の3倍の戦力を誇るキルヒアイス艦隊。

第13艦隊はダブルヘッダーの2戦目開始です。

 

 

無能な総司令官の命令が出される

 

場面が変わってイゼルローン要塞。

既に戦闘が始まったという情報は

総司令部にも届いていますが、

 

第3、第7、第10、第12の各艦隊と

通信できず、

第5、第8、第9、第13の各艦隊は

健在だが状況がわからない。

 

この時点で最悪4個艦隊が

敵に撃破された可能性があるのです。

 

これは2個艦隊を潰された

アスターテ会戦の損害の比ではありません。

 

でもなぜか落ち着いている

ロボス元帥。

 

銀河英雄伝説第12話より引用

 

そして最高評議会の対面を考え、

何と再攻勢に出るため

アムリツァ星系に残存艦隊を

集結するように命令します。

 

グリーンヒル大将は反対しますが

ロボスは命令を撤回しません。

 

口では最高評議会云々言ってますが

このまま負けると

自分が責任取らされると思って、

イチかバチかの賭けに出たようにしか

見えないのですけどね。

 

 

ホ―ウッド中将の捨て身の攻撃でヤンは逃亡成功

総司令部からの集結命令に

頭を抱えるヤン。

 

目の前には自分達の3倍の戦力を持った

敵艦隊がいるのに。

 

アムリツァ星系に転進しようとしたら

絶対に追撃を受けて損害が馬鹿になりません。

 

でも命令は命令。

どんなアホな命令でも

従うのが軍人なのです。

 

ヤンは艦隊を単縦陣に再編、

最後尾に装甲の厚い超ド級戦艦を配置し、

敵の攻撃を受けつつそのまま

アムリツァ星系に転進する作戦を立て

実行に移します。

 

しかし敵の指揮官はキルヒアイス。

そう簡単には転進させてくれません。

追い縋るキルヒアイス艦隊の前に

どんどん犠牲を出していく第13艦隊。

 

さすがにダメかと思った時に

キルヒアイス艦隊の左方向へ

第7艦隊が襲い掛かります。

 

もともとこの宙域は

第7艦隊が駐屯していたところ。

 

それがキルヒアイス艦隊の攻撃で

全軍の9割が戦闘不能となり、

敗走したのです。

 

このままでは終われない。

第7艦隊の司令官である

ホーウッド中将にも

意地があったのでしょう。

 

銀河英雄伝説第12話より引用

 

そして今攻撃を掛ければ、

第13艦隊が転進できるという計算も。

 

ホーウッド中将の攻撃で

チャンスが生まれた第13艦隊。

パトリチョフは第7艦隊との挟撃を

進言しますが、

ヤンはこのまま転進することを決めます。

 

転進してアムリツァ星系に向かう。

それが命令であり、

戦略的にはたぶんそれが正解ですので。

 

そしてそれこそホーウッド中将が望んだ

ことでしょうから。

 

 

銀河英雄伝説第12話より引用

 

それにしても

ホーウッド中将が活躍する

オリジナルを入れてくるとは。

 

旧OVA版では第14話で出番があった

第7艦隊ですが、

原作ではほぼ出番ないのですよね。

 

だから原作準拠の本作でも

出番は全くなしと思っていたのですけど。

 

個人的にこのオリジナル要素は

グッジョブですわ。

 

あと今回、

キルヒアイスが一言もしゃべりませんでした。

 

どう考えても喋るべきとこでも

全く喋らなかったので

たぶんキルヒアイス役の梅原裕一郎さんが

病気療養に入った後に

アフレコがあったのだと思います。

 

非常に残念ですが仕方ありませんで。

早く病気を治し、

来年の劇場版のアフレコには

間に合って欲しいですわ。

 

両軍はアムリツァ星系へ

 

同盟軍の動きは

ラインハルトの旗艦ブリュンヒルトにも

伝わります。

 

同盟軍はイゼルローン回廊近くの

アムリツァ星系を目指している。

 

でもイゼルローン要塞に逃げ込むようにも

思えない。

 

オーベルシュタインの考えを聞いた

ラインハルトは決断します。

 

銀河英雄伝説第12話より引用

 

艦隊をアムリツァ星系に向かわせ

集結するであろう同盟軍を

徹底的に叩き、

アムリツァを同盟軍の墓標にしていやると。

 

余裕綽々のラインハルト。

そりゃあそうですよね。

 

旗下の提督たちが

同盟軍をすでに叩けるだけ

叩いてますから。

 

ただ同盟軍には

まだ第13艦隊が健在ですからねえ。

 

ラインハルトの意図通り

進むとは限りませんよ。

 

 

終わりに

今回で

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第1期

終了でございます。

 

お疲れさまでした。

 

でもびっくりです。

まさかアムリツァ会戦の本戦の前に

終わるなんて。

 

てっきりアムリツァ会戦を全部描いて

来年の劇場版と思っていたのに。

 

まあ、ダイジェストになるよりは

まだ劇場版に回して貰って良かったかも

しれませんね。

 

ではここから全12話を視聴した感想などを。

 

私は旧OVAシリーズの大ファンであり、

今回のDIE NEUE THESEに関しては

期待半分心配半分でした。

 

そんな私から見て

今回のDIE NEUE THESEは

十分過ぎる出来だったと思います。

 

原作に忠実である一方、

原作の矛盾を解消するような作りは

見事としか言えません。

 

例えば

アスターテ会戦の時、

ヤンが戦場の外で第6艦隊と合流するように

パエッタに進言します。

でも通信妨害されている中、

どうやって第6艦隊にそれを伝えるのか

原作では記述がなかったのですけど、

通信妨害されているのは第4艦隊周辺のみと

することで辻褄が合うようにしました。

 

またイゼルローン攻略戦で

シェーンコップたちが同盟領方面から

やってきたことの辻褄合わせも

上手くできてたと思います。

 

 

ただその一方、

残念だったところも。

 

例えば第8話。

他の記事にも書きましたが

なぜマリーンドルフ伯を登場させたのか?

また登場させるなら

どうしてカストロプ公の親戚だと

わかるようなセリフを入れなかったのか?

あの部分はホント残念です。

 

 

でも全体的に見れば

十分良い出来であり、

新しい銀英伝ファンも獲得できたと思います。

 

さあ来年はセカンドシーズン(2期)に

あたる劇場版が公開されます。

 

 

銀河英雄伝説 DIE NEUE THESEのサイトより引用

 

 

第1期のスピードを考えると

第1期で描ききれなかった

アムリツァ会戦の本戦と

リップシュタット戦役、

そして軍事クーデターが

メインとなるはず。

 

原作を読んだり

旧OVA版を見たことない人は

その展開に驚愕されることでしょう。

 

事前に予習してもいいですけど、

初見で劇場版楽しむのもいいかも。

 

 

是非第1期同様、

新規の方も

旧来のファンも唸らせる作品を

期待しております。

 

 

今回のまとめ三行

  • 各個撃破される同盟軍
  • 3倍の敵と対峙するヤン
  • アムリツァに終結し決戦へ