松岡禎丞さんも今年でデビュー10年目。
これまで多くのキャラを演じてこられました。
では私たちファンは松岡さんの演じたキャラの中でどのキャラを松岡さんの代表的なキャラだと考えるのでしょうか?
個人的に松岡さんの代表キャラと呼ぶことができるものを挙げてみました。
キリト(ソードアート・オンラインシリーズ) 「まさに大ヒットキャラ!!ほぼ松岡さんの代名詞」
SAO3期第1話より引用
2016年初頭ぐらいまでは、100人いたら90人ぐらいは松岡さんの代表キャラと答えたはずのキリト。
そりゃあ、あれだけヒットした「ソードアート・オンライン」の主人公であり、声優松岡禎丞さんの名前を多くの人が知ったキャラですからね。
ビ―ターという名前を世に広め、アスナを始め多くのヒロインたちに好かれ、まさにハーレム状態。
キリトこそ理想的な男性キャラと言えなくもありませんが、キリトも意外と苦労してますからね。
ちょっとばかりゲームを知っていたばかりに、孤立を余儀なくされ、目の前でヒロインになる可能性があった女性(サチ)は死亡。
恋仲となったヒロインはログアウトできず、屑(須郷)のせいでゲームに囚われ、凌辱一歩前。
得体のしれない公務員(菊岡)に頼まれてGGOに潜入したと思ったら、リアルバトルで浅田さん連呼の変態(新川)に毒針刺されてあと一歩で死んでたかもしれないし。
さらに恋人や仲間が大事な記憶を失い、それを取り戻すために短時間で自身を鍛えなくてはいけなくなり、終いには恋人に心臓の鼓動音が視認できるアプリで監視され、プロポーズ直後に今度こそ毒武器さされて、アンダーワールドへ。
個人的にはキリト=厄介ごとを背負い込む可哀想なキャラというイメージが強いですけど、松岡さんの代表作として名前が上がるのはよくわかります。
ぺテルギウス(リゼロ) 「悪役キャラの最高峰!!松岡さんがやり過ぎたため被害者続出」
キリトが正当派主役キャラの代名詞とすれば、松岡さんが演じた悪役キャラの代名詞はやっぱりペテ公でしょう。
リゼロ第15話に登場し、一気に話題をかっさらった悪役。
高低差激しい濃い演技に魅了と言うか、気持ち悪さを感じた人は多かったことでしょう。
そしてエンドロールでペテ公が松岡さんと知ってさらに驚愕した人は多かったと思います。
まあ、松岡さんの名前よりも第15話の場合はあのEDに衝撃を受けて、そっちにエンドロールの名前に意識が向かない人が続出したでしょうけど。
さてこのペテ公、第15話以外に17話、18話、22話、24話などに登場しますけど、ちょっとづつ異なっているのですよね。
セリフ回しと当然演技が。
これだけ多彩なペテ公演じられるのはそれだけ引き出しがある証拠だと思います。
ただね、あまりに松岡さんの演技が際を言ってしまったため、ペテ公が乗り移った魔女教の信徒を演じた声優さんが大変だったそうなのです。
これはリゼロのニコ生でスバルを演じ、また23話でご自身もペテ公が乗り移った演技をされた小林裕介さんが話したことなんですけど、23話でペテ公の乗り移った演技をすることになった声優さんたち(小林さん曰く松岡チルドレンと呼称)は頭を抱えたらしいのです。
ペテ公が乗り移ったのですから、当然ペテ公の演技に寄せる必要があります。
でも松岡さんの演じたペテ公ってホントに狂っている演技なのですよね。
特に15話の演技は。
あれを踏まえて演じてくれと音響監督さんから言われたら、そりゃあ大変ですよ。
まあそれでもやっぱりプロ声優さん。
松岡さんのペテ公の雰囲気を残しつつ、自分の色を出した演技をされていたので。
このように多くにファンに大きなインパクトを与え、多くの声優さんを泣かせた松岡さんのペテ公。
十分松岡さんの代表キャラだと言うことができるでしょう。
空(リクも含む)(ノーゲーム・ノーライフシリーズ) 「松岡さんの演技の集大成!!ファンなら是非演技を堪能すべし」
個人的に松岡さんのファンとなったこの作品。
松岡さんの演技の集大成だと言っても過言ではないでしょう。
アニメ版で松岡さんが演じた空はいろいろな名セリフを残していますが、個人的に好きなものはやっぱりこれ。
ワ―ビーストと勝負するため、逃げ道を塞いだ後に吐いたセリフです。
「どうだ自称エスパー。この手は読めたか?」
の相手を煽っているのと同時に自分達が勝つという自信がヒシヒシを感じられる演技はホントに痺れます。
余裕綽々な態度で絶対的な自信を前面に出してくる空に対して、劇場版ノゲゼロで松岡さんが演じたリクは逆に悲壮感が溢れピリピリとした緊張感を強いられるキャラでした(映画の前半は)。
ただ映画の後半になると、シュヴィと一緒に入る時に優しさが溢れる演技となり、それがまたある出来事の絶望感を大きくすることになります。
2017年のアニメ映画の最高傑作と言えばSAOを挙げる人が多いでしょうけど、個人的にはノゲゼロを挙げたいです。
原作も十分溜まっているし、そろそろ2期みたいなぁ。
映画の元となった原作第6巻の感想記事はこちらからどうぞ。
【ラノベ】ノーゲーム・ノーライフ第6巻の感想(ネタバレあり) 「大戦を終わらせた異種間夫婦の物語」
愛徒勇気(マンガ家さんとアシスタントさんと)
【アニメ】マンガ家さんとアシスタントさんとより引用
松岡さんが演じた変態系代表キャラと言えば、個人的にこのキャラを思い浮かべます。
一応漫画家で普通そうな容姿なんですけど、紛れもない変態。
まあ変態行為をするのはすべて漫画のためなんですけどね(スケベ心も少しはあるけど)。
ブラを着けたり、乳首を女性アシスタントに吸わせたり、パンツ見せてってお願いしたり、本人は真面目ですけど、やっていることは変態行為。
そして終いにはパンツの歌まで作る始末。
でもどこか憎めないのですよねえ。
だからこそ、ほぼセクハラ行為されているのに女性編集担当やアシスタントが離れないのですけど。
この辺の塩梅はさすがアホガールと同じ作者さんだと思います。
松岡さんが変態を演じる貴重なキャラ(?)ですので、まだ見たことない方は是非見てほしいですわ。
安芸倫也(冴えカノシリーズ) 「オタクの悪いところを集めたようなキャラ!!でもどこか憎めない」
冴えカノ♭第1話より引用
アニメやゲームに対する愛情と熱量は凄いですけど、オタクの悪いところをすべて集めたしまったようなキャラ。
それが冴えカノの倫也です。
もうね、松岡さん自身が呆れて、2017アニメジャパンの冴えカノステージイベントで倫也に苦言を言うくらいですから。
一生懸命で頑張っているのはわかりますけど、周りにもしっかりと目を向けてくださいよ。
ホントそう言いたくなるキャラです。
でもね、やっぱりどこか憎めないのですよ。
作品に対する愛情と情熱は本物ですし、何やかんや倫也が好き勝手やってもそれが上手く行ってますからね。
もちろんこれがアニメのご都合主義という奴ですけど、世間体やしがらみに縛られて、普通の人ではできないようことや言えないことを言ってしまう倫也って意外と理想なのかもしれません。
そしてそう感じるのは松岡さんの演技があってこそ。
ウザく暑苦しい演技はまさに一見の価値ありです。
劇場版で一応完結しましたが、できれば外伝である「恋するメトロノーム」もアニメ化してくれませんかね?
劇場版の感想記事はこちらからどうぞ。
劇場版冴えカノ(冴えない彼女の育てかた Fine)の感想 「普通のヒロインが特別なヒロインたちに勝利するお話」
幸平創真(食戟のソーマシリーズ) 「熱血と冷静の間のようなジャンプの主人公キャラ」
松岡さんが演じた少年ジャンプの主人公キャラ。
それがこの幸平創真です。
料理に対する熱い思いと、案外冷めている性格が同居する結構難しいキャラですけど、松岡さんが上手く演じております。
もうね、創真はカッコいいセリフが多過ぎて困りますよね。
第1期で四宮パイセンに食戟を挑む時、第3期で叡山パイセンに食戟を挑む時、どちらも松岡さんが演じたキャラの中でも屈指のカッコ良さです。
見たことない方は是非有料サイトなどで視聴してください。
男性声優がジャンプアニメの主人公を演じることは、女性声優がプリキュアを演じるのと同じくらいの栄誉。
そして食戟のソーマは全部で3期クール60話も放送されているのですから、当然松岡さんの代表作として挙げるに相応しい作品だと思います。
神田空太(さくら荘のペットな彼女)
ツッコミとSEが大好きな松岡さんファンなら、この空太を代表作に押すかも。
さくら荘の面々に苦労させられながら、自分の進む道を見つけて努力する偉いキャラですが、毎回のツッコミとSEでそっちの印象ばかり強くなっています。
多くの人が絶賛するのは3話で仁さんに殴り掛かるシーン。
逆に殴られ空太が声を出すのですけど、あんな声どこから出ているの?みんな思ってしまうのですよ。
ちなみの本作の監督はいしづかあつこさん。
この作品の後、ノゲや宇宙よりも遠い場所でも松岡さんを起用し大ヒットを生み出すことになります。
これらの作品の場合、どうしても茅野愛衣さんとのコンビにばかり目が行がちですが、まずは作品に起用すると決めた監督をはじめとするキャスティングスタッフさんたちあってこそですから。
ベル・クラネル(ダンまちシリーズ)
ダンまち第9話より引用
キリトに並ぶ松岡さんが演じた冒険系ラノベ主人公の代表キャラ、それがベル君です。
松岡さんの演じるラノベ主人公キャラは、結構擦れている性格のキャラが多いのですけど、このベル君は例外。
仲間を信じ他人を信じる純粋無垢な冒険者。
それを松岡さんが丁寧に演じておられます。
ベル君は自分が騙されたり、侮蔑されても基本怒りませんが、仲間にそれをされたら別。
まあ、アニメ2期ではそこら辺がしっかりと描かるはずなので、期待して待ちましょう。
あとこのベル君、ラノベ主人公にありがちな恋に鈍感タイプでもあります。
ヘスティア、リリ、エイナ、シルなどと同時並行でいい感じになっているのに全く気付かない。
というかベル君自身はアイズしか見えてない感じですが。
でもそのアイズ自身はベル君に興味があっても、それはまだ恋とまでは言えません。
アニメ本編1期や外伝で描かれた範囲では。
まあ、ソード・オラトリアでベル君に逃げられたことをリヴェリアに笑われて八つ当たりしてましたが、あれは茶化されたことに怒っただけですからねえ。
純粋無垢な松岡さんの演技を余すことなく楽しむことができるこのベル君も松岡さんの代表的なキャラと言うことができるでしょう。
終わりに
今回挙げたのは松岡さんが演じた一部のキャラのみ。
例えばこれ以外にも松岡さんが演じたショタ声の代表と言えるSideMの御手洗翔太、ハーレムものの代表であるトリニテイセブンのアラタなど。
ほんと代表作に事欠かない声優さんだと思います。
これからもどんどん代表作となるようなキャラを演じて、ファンが松岡さんの代表作は?という質問で盛り上がることができるようにしてください。