【ラノベ】ノーゲーム・ノーライフ第6巻の感想(ネタバレあり) 「大戦を終わらせた異種間夫婦の物語」

感想(ネタバレあり)

今年(2017年)7月15日に公開となる

劇場版ノーゲーム・ノーライフゼロ。

この原作第6巻は

その劇場版のベースになっている

お話です。

そしてこの巻に関しては

本作の主人公の

「空白」の2人がほぼ出てきません。

そりゃあそうです。

この巻の内容は

ほぼ6千年前の話。

当然空白の2人は生まれてませんから。

またおちゃらけた雰囲気のある本作ですが

この6巻に限っては

全編悲壮感が漂う全く別物。

でも第5巻までの話と

この第6巻の話が全く関係が

ない訳でもありません。

あのおちゃらけた雰囲気の世界、

戦いがない世界を

作ったのが

この6巻の主人公、

リクとシュヴィなのですから。

絶望の中でも

諦めず世界を変えるために

命を賭けた2人。

この記事では

その第6巻の感想を記していきます。

当然ながらネタバレが含まれますので

まだ第6巻を読んだことない人は

ご注意ください。

物語はいづなと

ゲームをしていたテトが

暇つぶしの一環として

昔話をするところから始まります。

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 PV 第3弾より引用

https://www.youtube.com/watch?v=FPHxFER6VOw

仲間に死ねと命令しなければいけない世界

6千年前、

十の盟約などなく

16の種族が血で血を洗う戦いを

繰り広げていた時代。

何の力もない非力なイマニティ(人類種)は

他の種族に怯えながら生きていました。

空白の2人がディスボードの世界に

飛ばされてきた時も

イマニティは存亡の危機に立たされて

いましたが

十の盟約のおかげで命の危機だけは

ありませんでしたからねえ。

しかしこの6千年前の時代は

まさに命掛けなのです。

そんなイマニティの集落のリーダー

であるリクは、

仲間であるイワンとアレイと共に

撃墜されたドワーフの空中戦艦の中へ。

目的は資源や道具の収容。

そして今回は最新の世界地図という

レアアイテムの確保に成功します。

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 PV 第2弾より引用

https://www.youtube.com/watch?v=yKrp7XYIEu4

さらに戦略図や現在の勢力図も回収できたので

これらを合わせれば

戦闘が起こりにくい地域を割り出し

そこに集落ごと逃げることができるのです。

しかし幸運もここまで。

リクたちは

デモニアと呼ばれる妖魔種に

接近されたのを察知します。

3人で掛かっても倒せない。

ならば逃げるのみ。

しかし一緒に逃げては

捕捉されて3人ともやられてしまう。

リーダーであるリクは

最年長者のイワンに

「ここで死ね」と命令します。

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 PV 第2弾より引用

イワンが囮となって

デモニアを引きつければ

あとの二人は逃げきれる。

理にかなってますが

残酷な命令。

それを命令するリクもリクですが

それを受け入れるイワンも。

イワンには

奥さんと小さい娘がいるのに。

でもここでリーダーであるリクを

失う訳にはいかないし、

まだ若く将来があるアレイを

犠牲にする訳にはいかないのです。

イワンの犠牲で

逃げることに成功するリクとアレイ。

無事に集落に戻ってきますが

そこでイワンの娘であるノンナが

「ねえ、リク。パパはどこ?」

とリクに聞いてきます。

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 PV 第1弾より引用

https://www.youtube.com/watch?v=fQN2WC_Acpg

それに答えるリク。

結果的にノンナの一番大事な人を

ノンナから奪ったのです。

責められて仕方ありませんが

やるせないですね。

自分の部屋で一人になるリク。

そこで後悔の念から

自分を責めます。

リクが集落のリーダーになってから

5年余り。

イワンを含めて

48人の犠牲者を出しています。

そして、

その48人が死んだ理由、

それはリクが「死ね」と

命じたから。

仕方がなかったとは言え、

18歳の少年には思い十字架です。

自分を責めるリクを部屋の外で

見守る義理の姉コロン。

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 PV 第1弾より引用

彼女だけは

リクの苦悩を知っています。

でも見守ることしかできない。

コロンもコロンで辛いでしょうね。

出会った瞬間奪われた

一人遠征に出かけるリク。

しかし運悪く黒灰の嵐に巻き込まれそうになり

近くの遺跡に避難しますが

そこでエクスマキナ(機凱種)の少女の

襲撃を受けます。

瞬く間に着ていた服やマントを切り刻まれ、

リクもここでエンド・・・

と思ったら、

このエクスマキナの少女は

リクにキスをしてきたのです。

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 PV 第1弾より引用

当然リクは戸惑います。

何が起こった?

どうしてキスされている?

俺の初めて(初キス)なぜ奪われた!

そしてこのエクスマキナの少女は

話し始めます。

自分はイマニティの独自言語「心」を

解析したいと。

さらにエクスマキナにも「心」が

あるか知ろうとしたため、

仲間たちからパージされたとも。

エクスマキナは個体同士相互に

データリンクしており、

さらに一度受けた攻撃を瞬時に解析し、

同等の攻撃を相手に撃つことが可能という

チート能力を持っています。

そのため他の種族から

恐れられているんです。

でも目の前のエクスマキナの少女は

種族から廃棄された

孤児のようなものであり、

イマニティに興味ある様子。

ただこのエクスマキナの少女が

一度イマニティを敵と認識したら

個体であっても

イマニティなんて

瞬時に全滅させられるでしょう。

エクスマキナの少女が

なにかトンチンカンな質問をしてくる一方、

リクはこの少女と敵対しないように

慎重に返答しているところは

滑稽であり緊張感が漂います。

ちなみにこの少女のセリフを

ちょっとだけチョイスすると、

「おにいちゃん、もう我慢出来ない。私を女にして」

「当機に、性的興奮は覚えないー魅力がないと」

「えへへ、じゃ~おにぃちゃん♥ これでいいいかなぁ」

ノゲ第6巻より引用

など。

一応まだブログに記載できるもののみを

厳選しました。

もっと過激な表現もありますが

それはご自身で購入して確認してください。

「心」を解析するために

集落に行くことを望む少女と

リクはチェスで勝負することになります。

当然リクが勝てるはずもなく、

リクが敗北。

その結果、

リクは少女を

集落につれていくことになります。

リクの決意

ただこのまま連れていっても

集落が混乱して「心」の解析なんて

できません。

そこでリクは

この少女にシュヴィという名前を与え、

機械の部分は決して人に見せないことを

約束して二人で集落に戻ります。

ここまでが瞬時に考えたリクの筋書き。

一瞬で考えその通りに実践するリクは

やはり只者ではありませんわ。

リクがシュヴィを集落に連れ帰ると

コロンはシュヴィをリクのお嫁さんだと

早合点。

その結果、

周りからもそう思われてしまいます。

リクには不本意でしたが

シュヴィの正体がバレないよう

最大限配慮します。

その配慮の1つが

一緒にお風呂に入ることとか

なんですけどねw

そしてシュヴィが集落に来て1年。

リクもシュヴィのことをようやく

認めます。

今まで自分で付けて上げた名前で

呼んでなかったのに

いきなりの名前呼び。

シュヴィの存在が

無視できなくなってきたのでしょうね。

もちろん脅威とは別の感情で。

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 ロングPV(Anime Expo 2017 公開ver.)より引用

https://www.youtube.com/watch?v=9ST8O7d598M

シュヴィと共に遠征に出るリク。

嵐を避けるため二人で

避難している時、

シュヴィに自分の心情を

見透かされたことに気付き、

葛藤の末

リクは決心します。

この大戦を終わらせることを

幽霊たちが動き始める

リクたちの集落近くで

大規模戦闘が勃発。

このままだと集落も巻き込まれる可能性が

あったため、

現在の集落を捨てる決断をするリク。

予め次の拠点になる場所を用意していたため、

移転はスムーズに進みますが

この過程で200人弱の犠牲が。

そして自分たちの元いた集落の最期を

目にするイマニティたち。

絶望に苛まれるリクの姿を見たコロンは

優しい言葉をリクに掛けます。

でもこれこそリクが待っていた言葉。

その言質を盾に集落のリーダーを

コロンに押し付けるリク。

その後リクはシュヴィと共に

集落を離れることにします。

集落の記録上、

死んだ者となって。

そして、

リクとシュヴィの前に集結する

177人のイマニティたち。

リクやシュヴィと同じく

集落移動の過程で死んだとされた者たち

いわば幽霊。

この177人に

リクとシュヴィを合わせた179人が

大戦終結のため

行動を開始します。

プロポーズそして・・・シュヴィとリクの本当の出会いは?

解散して残ったリクとシュヴィ。

ここでリクはシュヴィに求婚しますが

見事に撃沈。

童貞の一世一代の

告白だったのに・・・。

あんな良い雰囲気なのに。

シュヴィさんは

何がお気にめさないのでしょうか?

諦めきれないリクは理由を

シュヴィに聞きます。

シュヴィとリクの本当の出会い、

実はあのキスをした時よりもっと前に

二人は会っていたのです。

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 PV 第1弾より引用

でもそれがシュヴィが

求婚を受け入れらない理由にも繋がります。

しかしリクは気付いていました。

そのことに。

だってシュヴィのこれまでの言動を

まとめると

その答えしか導き出せないから。

それを聞いて一筋の涙を流すシュヴィ。

感情がないはずのエクスマキナなのに。

「・・・・・ずっと、ずっとずっと―側にいさせて、くだ、さい・・・・・」

ノゲ6巻より引用

求婚を受けいれるシュヴィ

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 ロングPV(Anime Expo 2017 公開ver.)より引用

これで晴れて夫婦となりました。

前代未聞の異種間夫婦の誕生です。

その後すべての事情を外で聞いていた

コロンの勧めで

結婚式を行うことになります。

結婚した証の代わりに

リクとシュヴィの名前を

コロンが持っていた

青い石に刻みこみ、

これで儀式が終了。

見届け人が一人しかいない

ささやかな結婚式。

でも二人にはきっと

忘れらない式となることでしょう。

これでリクは一生童貞になる可能性大ですが

仕方ありません。

だって愛した相手、

一緒にずっといたいと思った相手が

エキスマキナだったのですから。

この時、

コロンはいろいろ思うところが

あったでしょうねえ。

もちろん義理の姉としてではなく、

一人の女性としても。

劇場版でコロンを演じる日笠陽子さんが

どのようにここを表現するか

楽しみですねぇ。

命をかけた暗躍そして・・・

大戦を終わらせるために

リクたち幽霊がするのは

誤差と認識される行為を積み重ねて

他の種族たちを誘導すること。

そしてその結果、

唯一神を誕生させて大戦を

終わらせるのです。

嘘にハッタリ、

そしてわずかな確定情報。

それらを駆使して

他の種族に気付かれることなく

誤差を生じさせる幽霊たち。

でもイマニティ以外の種族に

それを感づかれないようにするには

大きな代償を払わなければいけません。

エルフのニーナ・クライヴとの交渉のために

体に黒灰を塗りつけたリクをはじめとして、

幽霊たちは多大な犠牲を払いながら

誤差をせっせと生じさせていきます。

その結果、

もう少しというところまで来ましたが、

腕を1本失い片目失明状態のリクに

無理をさせないため、

最後の仕掛けのため飛び立つシュヴィ。

そして・・・。

奴です。

奴に見つかってしまったのです。

奴からすれば

単なる暇つぶし同然。

アニメ見ている時は何にも思いませんでしたが

この6巻を読んでいると

コイツほど憎たらしい奴はいません。

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 PV 第3弾より引用

原作者の榎宮先生も

みんなそう感じるだろうと

思ってあとがきで

コイツのことを嫌いにならないでくださいと

わざわざ書いたのだと思います。

絶体絶命の大ピンチ。

その時シュヴィが選んだのは・・・。

シュヴィがリクと一緒に行動することで

手に入れた感情。

これはシュヴィだけのもの。

でもリクとシュヴィの目的である

大戦を終結させるため、

再びリクの元に戻るため

シュヴィは決断します。

結果的にシュヴィの決断は

大戦を終わらせるという目的を

首の皮一枚で繋ぎとめることに

成功します。

しかしもう一つの目的は

達することができませんでした

とある者を通して、

シュヴィの言伝を聞いたリクは

最後の力を振り絞って

仕掛けの仕上げを行います。

そしてリクたちの望み通り、

目的が達せられ

唯一神が誕生したのと同時に

大戦は終結しました

終わりに

この話が本当か嘘かはわかりません。

この話をいづなに聞かせたテトの

全部出まかせかもしれませんし。

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 PV 第1弾より引用

ただ言えることは

現在のディスボードは戦いがなくなり、

イマニティが死の恐怖を

覚えることのない世界であるということです

ステフやジブリール達と合流する

いづな。

いづなはステフが持っていた

青い石のブローチの

内側に名前が掘ってあるの見つけます。

掘ってあった名前は

リク・ドーラ、

シュヴィ・ドーラ、

そして

コローネ・ドーラ。

コローネ・ドーラは

エルキアの初代女王の名前。

しかし後の2人のことをステフも

知らないようです。

一方、

シュヴィという名前を見て

反応するジブリール。

6000年たってもその名前を

忘れることができないようですね。

そして準備万端、

空白は仲間たちと共に

次のゲームのためエルキアを出発します。

ここで第6巻は終了です。

この6巻、

ノゲの中で最高傑作と言っても

過言ではないと思います。

日本人は大好きですからねえ

こういう設定とストーリー。

私も何回も読んで何回も泣きました。

もうね、

ラノベ好きで

この第6巻読んだことない人いたら

勿体ないです。

ハッキリ言って

スカっと感は正直ありません。

お涙頂戴が全面に出ていることに

反発する人もいるでしょう。

でもね面白いのですよ。

悲しいのに、

結末変わらないのに何度も読んでしまう。

そんな話です。

ノーゲーム・ノーライフ 6 ゲーマー夫嫁は世界に挑んだそうです (MF文庫J)


今年7月にはこの6巻をベースにした

劇場版が公開されます。

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 PV 第1弾より引用

劇場版を見た後、

この6巻を読めばさらに

楽しめて泣けると思います。

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