【ラノベ】ノーゲーム・ノーライフ第6巻の感想(ネタバレあり) 「大戦を終わらせた異種間夫婦の物語」

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感想(ネタバレあり)

 

今年(2017年)7月15日に公開となる劇場版ノーゲーム・ノーライフゼロ。

 

この原作第6巻はその劇場版のベースになっているお話です。

 

そしてこの巻に関しては本作の主人公の「空白」の2人がほぼ出てきません。

 

そりゃあそうです。

この巻の内容はほぼ6千年前の話。

当然空白の2人は生まれてませんから。

 

おちゃらけた雰囲気のある本作ですがこの6巻に限っては全編悲壮感が漂う全く別物。

 

でも第5巻までの話とこの第6巻の話が全く関係がない訳でもありません。

 

あのおちゃらけた雰囲気の世界。

戦いがない世界を作ったのがこの6巻の主人公、リクとシュヴィなのですから。

 

絶望の中でも諦めず世界を変えるために命を賭けた2人。

 

この記事ではノゲ原作第6巻の感想を記していきます。

 

当然ながらネタバレが含まれますのでまだ第6巻を読んだことない人はご注意ください。

 

物語はいづなとゲームをしていたテトが暇つぶしの一環として昔話をするところから始まります。

 

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 PV 第3弾より引用

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ノゲゼロを見てきた感想は以下のリンクからどうぞ。

ノゲゼロ見てきた感想(ネタバレあり) 「声優さんも製作陣も泣かせる気満々の作品だよ」

 

仲間に死ねと命令しなければいけない世界

 

6千年前。

十の盟約などなく16の種族が血で血を洗う戦いを繰り広げていた時代。

 

何の力もない非力なイマニティ(人類種)は他の種族に怯えながら生きていました。

 

空白の2人がディスボードの世界に飛ばされてきた時もイマニティは存亡の危機に立たされていましたが、十の盟約のおかげで命の危機だけはありませんでしたからねえ。

 

しかしこの6千年前の時代はまさに命掛けなのです。

 

そんなイマニティの集落のリーダーであるリクは、仲間であるイワンとアレイと共に撃墜されたドワーフの空中戦艦の中へ。

 

目的は資源や道具の収容。

でもトレジャーハンター的な高揚感はありません。

リクたちは集落の安全のために必要なものや情報を得ようとしているだけですから。

 

 

今回リクたちは最新の世界地図というレアアイテムの確保に成功します。

 

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 PV 第2弾より引用

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さらに戦略図や現在の勢力図も回収できたのでこれらを合わせれば戦闘が起こりにくい地域を割り出しそこに集落ごと逃げることができるのです。

 

しかし幸運もここまで。

リクたちはデモニアと呼ばれる妖魔種に接近されたのを察知します。

 

3人で掛かっても倒せない。

ならば逃げるのみ。

 

しかし一緒に逃げては捕捉されて3人ともやられてしまう。

 

リーダーであるリクは最年長者のイワンに「ここで死ね」と命令します。

 

 

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 PV 第2弾より引用

 

イワンが囮となってデモニアを引きつければあとの二人は逃げきれる。

 

理にかなってますが残酷な命令。

 

それを命令するリクもリクですがそれを受け入れるイワンも。

 

イワンには奥さんと小さい娘がいるのに。

 

しかいここでリーダーであるリクを失う訳にはいかないし、まだ若く将来があるアレイを犠牲にする訳にはいかないのです。

 

 

イワンの犠牲で逃げることに成功するリクとアレイ。

 

無事に集落に戻ってきますがそこでイワンの娘であるノンナが

 

「ねえ、リク。パパはどこ?」

 

とリクに聞いてきます。

 

 

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 PV 第1弾より引用

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それに答えるリク。

 

結果的にノンナの一番大事な人をノンナから奪ったのです。

責められて仕方ありませんがやるせないですね。

 

自分の部屋で一人になるリク。

そこで後悔の念から自分を責めます。

 

リクが集落のリーダーになってから5年余り。

 

イワンを含めて48人の犠牲者を出しています。

 

そしてその48人が死んだ理由。

それはリクが「死ね」と命じたから。

 

仕方がなかったとは言え、18歳の少年には思い十字架です。

 

自分を責めるリクを部屋の外で見守る義理の姉コロン。

 

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 PV 第1弾より引用

 

 

彼女だけはリクの苦悩を知っています。

でも見守ることしかできない。

コロンもコロンで辛いでしょうね。

 

 

 

出会った瞬間奪われた

 

一人遠征に出かけるリク。

しかし運悪く黒灰の嵐に巻き込まれそうになり近くの遺跡に避難しますがそこでエクスマキナ(機凱種)の少女の襲撃を受けます。

 

瞬く間に着ていた服やマントを切り刻まれ、リクもここでエンド…と思ったら、このエクスマキナの少女はリクにキスをしてきたのです。

 

 

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 PV 第1弾より引用

 

 

当然リクは戸惑います。

何が起こった?

どうしてキスされている?

俺の初めて(初キス)なぜ奪われた!

 

そしてこのエクスマキナの少女は話し始めます。

 

自分はイマニティの独自言語「心」を解析したいと。

 

さらにエクスマキナにも「心」があるか知ろうとしたため、仲間たちからパージされたとも。

 

エクスマキナは個体同士相互にデータリンクしており、さらに一度受けた攻撃を瞬時に解析し、同等の攻撃を相手に撃つことが可能というチート能力を持っています。

 

そのため他の種族から恐れられているんです。

 

でも目の前のエクスマキナの少女は種族から廃棄された孤児のようなものであり、イマニティに興味ある様子。

 

ただこのエクスマキナの少女が一度イマニティを敵と認識したら、個体であってもイマニティなんて瞬時に全滅させられるでしょう。

 

エクスマキナの少女がなにかトンチンカンな質問をしてくる一方、リクはこの少女と敵対しないように慎重に返答しているところは滑稽であり緊張感が漂います。

 

ちなみにこの少女のセリフをちょっとだけチョイスすると、

 

「おにいちゃん、もう我慢出来ない。私を女にして」

「当機に、性的興奮は覚えないー魅力がないと」

「えへへ、じゃ~おにぃちゃん♥ これでいいいかなぁ」

 

ノゲ第6巻より引用

 

など。

一応まだブログに記載できるもののみを厳選しました。

もっと過激な表現もありますがそれはご自身で購入して確認してください。

 

 

「心」を解析するために集落に行くことを望む少女とリクはチェスで勝負することになります。

 

当然リクが勝てるはずもなく、リクが敗北。

その結果、リクは少女を集落につれていくことになります。

 

 

 

リクの決意

 

少女をこのまま連れていっても集落が混乱して「心」の解析なんてできません。

 

そこでリクはこの少女にシュヴィという名前を与え、機械の部分は決して人に見せないことを約束して二人で集落に戻ります。

 

ここまでが瞬時に考えたリクの筋書き。

一瞬で考えその通りに実践するリクはやはり只者ではありませんわ。

 

 

リクがシュヴィを集落に連れ帰るとコロンはシュヴィをリクのお嫁さんだと早合点。

その結果、周りからもそう思われてしまいます。

 

リクは不本意でしたがシュヴィの正体がバレないよう最大限配慮します。

その配慮の1つが一緒にお風呂に入ることなんですけどね。

 

 

月日が流れ、シュヴィが集落に来て1年。

リクもシュヴィのことをようやく認めます。

 

今まで自分で付けて上げた名前で呼んでなかったのにいきなりの名前呼び。

 

シュヴィの存在が無視できなくなってきたのでしょうね。

もちろん脅威とは別の感情で。

 

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 ロングPV(Anime Expo 2017 公開ver.)より引用

YouTube
作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有

 

 

 

シュヴィと共に遠征に出るリク。

 

嵐を避けるため二人で避難している時、シュヴィに自分の心情を見透かされたことに気付き、葛藤の末リクは決心します。

 

この大戦を終わらせることを

 

 

幽霊たちが動き始める

 

リクたちの集落近くで大規模戦闘が勃発。

このままだと集落も巻き込まれる可能性があったため、現在の集落を捨てる決断をするリク。

 

予め次の拠点になる場所を用意していたため、移転はスムーズに進みますがこの過程で200人弱の犠牲が出てしまいます。

 

そして自分たちの元いた集落の最期を目にするイマニティたち。

絶望に苛まれるリクの姿を見たコロンは優しい言葉をリクに掛けます。

 

でもこれこそリクが待っていた言葉。

その言質を盾に集落のリーダーをコロンに押し付けるリク。

 

その後リクはシュヴィと共に集落を離れることにします。

集落の記録上、死んだ者となって。

 

 

そして、リクとシュヴィの前に集結する177人のイマニティたち。

リクやシュヴィと同じく集落移動の過程で死んだとされた者たちいわば幽霊。

 

この177人にリクとシュヴィを合わせた179人が大戦終結のため行動を開始します。

 

 

 

プロポーズそして…シュヴィとリクの本当の出会いは?

 

解散して残ったリクとシュヴィ。

ここでリクはシュヴィに求婚しますが見事に撃沈。

 

童貞一世一代の告白だったのに。

あんな良い雰囲気なのに。

シュヴィさんは何がお気にめさないのでしょうか?

 

諦めきれないリクは理由をシュヴィに聞きます。

 

 

シュヴィとリクの本当の出会い、実はあのキスをした時よりもっと前に二人は会っていたのです。

 

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 PV 第1弾より引用

 

 

 

でもそれがシュヴィが求婚を受け入れらない理由にも繋がります。

 

しかしリクは気付いていました。

そのことに。

だってシュヴィのこれまでの言動をまとめるとその答えしか導き出せないから。

 

それを聞いて一筋の涙を流すシュヴィ。

感情がないはずのエクスマキナなのに。

 

「・・・・・ずっと、ずっとずっと―側にいさせて、くだ、さい・・・・・」

 

ノゲ6巻より引用

 

求婚を受けいれるシュヴィ

 

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 ロングPV(Anime Expo 2017 公開ver.)より引用

 

 

これで晴れて夫婦となりました。

前代未聞の異種間夫婦の誕生です。

 

その後すべての事情を外で聞いていたコロンの勧めで結婚式を行うことになります。

 

結婚した証の代わりにリクとシュヴィの名前をコロンが持っていた青い石に刻みこみ、これで儀式が終了。

 

見届け人が一人しかいないささやかな結婚式。

 

でも二人にはきっと忘れらない式となることでしょう。

 

これでリクは一生童貞になる可能性大ですが仕方ありません。

だって愛した相手、一緒にずっといたいと思った相手がエキスマキナだったのですから。

 

この時、コロンはいろいろ思うところがあったでしょうねえ。

もちろん義理の姉としてではなく、一人の女性としても。

 

劇場版でコロンを演じる日笠陽子さんがどのようにここを表現するか楽しみですねぇ。

 

命をかけた幽霊たちの暗躍

 

大戦を終わらせるためにリクたち幽霊がするのは誤差と認識される行為を積み重ねて他の種族たちを誘導すること。

 

その結果として唯一神を誕生させ、大戦を終わらせるのです。

 

嘘にハッタリ、そしてわずかな確定情報。

それらを駆使して他の種族に気付かれることなく誤差を生じさせる幽霊たち。

 

でもイマニティ以外の種族にそれを感づかれないようにするには大きな代償を払わなければいけません。

 

エルフのニーナ・クライヴとの交渉のために体に黒灰を塗りつけたリクをはじめとして、幽霊たちは多大な犠牲を払いながら誤差をせっせと生じさせていきます。

 

その結果、もう少しというところまで来ましたが、腕を1本失い片目失明状態のリクに無理をさせないため、最後の仕掛けのため飛び立つシュヴィ。

 

そして…。

 

奴です。

奴に見つかってしまったのです。

奴からすれば単なる暇つぶし同然。

 

アニメ見ている時は何にも思いませんでしたが、この6巻を読んでいるとコイツほど憎たらしい奴はいません。

 

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 PV 第3弾より引用

 

 

原作者の榎宮先生もみんなそう感じるだろうと思ってあとがきで「コイツのことを嫌いにならないでください」とわざわざ書いたのだと思います。

 

 

絶体絶命の大ピンチ。

その時シュヴィが選んだのは…。

 

シュヴィがリクと一緒に行動することで手に入れた感情。

 

これはシュヴィだけのもの。

でもリクとシュヴィの目的である大戦を終結させるため、再びリクの元に戻るためにシュヴィは決断します。

 

結果的にシュヴィの決断は大戦を終わらせるという目的を首の皮一枚で繋ぎとめることに成功します。

しかしもう一つの目的は達することができませんでした

 

 

とある者を通して、シュヴィの言伝を聞いたリクは最後の力を振り絞って仕掛けの仕上げを行います。

 

 

そしてリクたちの望み通り、目的が達せられ唯一神が誕生したのと同時に大戦は終結しました

 

このクライマックスについては是非6巻を読んでご確認ください。

 

 

 

ノゲゼロの終わり

 

この話が本当か嘘かはわかりません。

この話をいづなに聞かせたテトの全部出まかせかもしれませんし。

 

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 PV 第1弾より引用

 

 

ただ言えることは現在のディスボードは戦いがなくなり、イマニティが死の恐怖を覚えることのない世界であるということです

 

ステフやジブリール達と合流するいづな。

 

いづなはステフが持っていた青い石のブローチの内側に名前が掘ってあるの見つけます。

 

掘ってあった名前はリク・ドーラ、シュヴィ・ドーラ、そしてコローネ・ドーラ。

 

コローネ・ドーラはエルキアの初代女王の名前。

しかし後の2人のことをステフも知らないようです。

 

一方、シュヴィという名前を見て反応するジブリール。

 

6000年たってもその名前を忘れることができないようですね。

 

 

そして準備万端、空白は仲間たちと共に次のゲームのためエルキアを出発します。

 

ここで第6巻は終了です。

 

この6巻、ノゲの中で最高傑作と言っても過言ではないと思います。

 

日本人は大好きですからねえ、こういう設定とストーリー。

 

私も何回も読んで何回も泣きました。

もうね、ラノベ好きでこの第6巻読んだことない人いたら勿体ないです。

 

ハッキリ言ってスカっと感は正直ありません。

お涙頂戴が全面に出ていることに反発する人もいるでしょう。

 

でもね面白いのですよ。

悲しいのに、結末変わらないのに何度も読んでしまう。

そんな話です。

 

 

 

 

今年7月にはこの6巻をベースにした劇場版が公開されます。

 

KADOKAWAanimeチャンネル 映画『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』 PV 第1弾より引用

 

 

劇場版を見た後、この6巻を読めばさらに楽しめて泣けると思います。