前回の菅野直大尉の記事が
意外とPV集めたので
調子に乗って第2弾です。
今回取り上げるのは
廃棄物として登場した
アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァさん。
歴史上の彼女は
どんな人物だったのでしょうか?
ロシアの皇族だったけど・・・
アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァさんは、
ロマノフ朝ロシア帝国の
最後の皇帝、
ニコライ2世の娘です。
つまりロシアの皇女さま。
通常ならば
皇族として人生を送り、
欧州の他の王家に
嫁入りしたかもしれませんし、
また皇族として
一生を終えたかもしれません。
しかし時代の波が彼女を襲います。
第1次世界大戦中、
ロシア国内で一般大衆の不満が高まり、
それが革命となります。
その結果、
ニコライ2世は退位させられ、
ロマノフ王朝は終了。
アナスタシアさんを含む皇族は
反革命軍のシンボルになるのを恐れた
革命派の手によって
シベリアに追放の上
幽閉。
そして最終的には
アナスタシアさんを含む
ニコライ2世一家は全員
銃殺されて
アナスタシアさんも
この世を去りました。
享年17歳。
偽物の数が彼女の知名度をあげた?
まさに悲劇の王女さまという
感じがする
このアナスタシアさん。
でもこれぐらいの逸話で
どうしてドリフターズの廃棄物に
キャスティングされたのでしょうか?
実は彼女の名前を
知らしめたものがあるのです。
それが偽物の存在。
アナスタシアさんを殺害した革命派、
つまりソ連の連中は
アナスタシアさんたちの遺体を埋めて
その場所を秘密にしたばかりか、
ニコライ2世以外の家族について
生きているのか、
死んでいるのか、
明らかにしてませんでした。
アナスタシアさんを含む
ニコライ2世一家が神格化されて
ソ連に脅威を与えるのを
恐れたのかもしれませんね。
理由はわかりませんが、
生きているか
死んでいるか
情報が錯そうする中、
ニコライ2世の家族が
生き残り、
他国に亡命したいう噂が
流れるようになります。
そして一家の遺体が発見され
DNA検査の結果が出るまで
およそ90年、
我こそはニコライ2世の
忘れ形見だと主張した偽物の数、
何と200人以上!!
これほど偽物が出現した
一家もいないでしょう。
またアナスタシアさんを
悲劇の皇女にみたて、
彼女を主人公にした映画や小説などが
たくさん作られることになります。
みんな可哀想な御姫さまが
大好きですからね。
そして
アナスタシアさんの知名度は
うなぎ登り。
結果、
アナスタシアの子供や孫だと言い張る
偽物(アナスタシアの娘や息子や孫)
がたくさん出現w
最終的に
アナスタシアさんを含む
ニコライ2世一家の遺体が発見されて
この騒動も沈静化しますけど。
日本でも
アナスタシアさん(その娘や孫を含む)が
登場する作品が作られます。
(ちなみに私が
このアナスタシアさんを初めて知ったのは、
中学生の頃に見たルパン三世の
テレビスペシャルでした。
確か不二子と組んだヒロインが
アナスタシアの娘か孫だったという
設定だった気が)。
このドリフターズも
一応アナスタシアが登場する
作品の一つになりますね。
歴史上の
アナスタシアさんの話はこれで終了。
ドリフターズでは冷気を操り、
虐殺するタイプの
アナスタシアさん。
今後どういう活躍をするのか
楽しみです。