感想(ネタバレあり)
先日新版の監督やキャストの一部が発表された銀河英雄伝説。
この機会に旧OVA版の感想書きを再開しようと思います。
今回はラインハルトが皇帝に即位した後のお話。
「皇帝になって後は幸せに暮らしましたとさ」だったら良かったのですけど。
第54話の感想記事を読みたい方は以下のリンクをご利用ください。
銀河英雄伝説【旧OVA版】第54話「皇帝万歳!」の感想 「物語の一区切りですけどフラグ立ち過ぎ」
皇帝ラインハルトが自分で政治を行う
即位式が終わった後の晩餐会。
これがゴールデンバウム朝だったら門閥貴族たちによるド派手な宴になったのでしょうけど、ローエングラム朝では皇帝陛下がそういうことを嫌うのでかなり質素な形で開催されております。
準備をしたのは国務尚書に就任したマリーンドルフ伯アルフレッド。
皇帝即位前からラインハルトの秘書官を務めるヒルダのお父さんです。
まあ原作では娘の力で国務尚書になったと陰口を言われているという記述がどっかにあったと思いますけど、それはある意味事実。
普通に考えたら誰だって門閥貴族が勝つだろうと思っていたリップシュタット戦役。
娘の言葉を信じて、ラインハルト陣営にはせ参じた結果、今の地位があるのですから。
でも娘のヒルダにすべてを任せるという決断をしたことだけでも十分に他のボンクラ貴族よりも有能だと思いますけどね。
そういえばラインハルトは帝国宰相を起きませんので、実質国務尚書が閣議を主宰することになります。
まあ閣議はラインハルトが決めたことの追認するぐらいしか仕事ないでしょうけど。
ラインハルトって自分が帝国宰相の頃から軍事も内政もほぼ自分で動かしてきましたからね。
たぶん何でも自分でやらないと気が済まない性格なんでしょう。
ただしさすがに自分でできないことは人を頼ることにします。
ラインハルトから新しくできる工部省の尚書に任命されたシルヴァーベルヒ。
声はどっかのSAOの茅場晶彦そのまんま。
そういえば山寺さんって昔から中年のキャラを演じる時はこのタイプの声が多かったですね。
ラインハルトはこのシルヴァーベルヒに極秘任務を与えます。
それはフェザーンへの遷都するための準備。
ラインハルトはオーディンを捨ててフェザーンに帝都を移すつもりなのです。
フェザーンは帝国領と同盟領を結ぶ丁度中間地点。
つまりそんなところを帝都にするということは将来的に同盟を潰す気満々という訳。
だったらバーミリオン会戦の後に完全併呑しておけばいいのに。
ヤンはフレデリカと結婚!そしてユリアンは地球へ旅立つ
同盟軍を退役したヤン。
そしてヤンはバーミリオン会戦の直前にプロポーズしたフレデリカと結婚式をあげます。
一途にヤンのことを想ってきたフレデリカは最高な気分でしょうね。
その一方ヤンは何か煮え切らない感じが。
「自分はフレデリカを幸せにできるのだろうか?」とか考えているのでしょう。
確かに軍人としてたくさんの敵を倒してきたヤンの手は血で汚れているかもしれません。
でもフレデリカはそれを承知で結婚したのですからもう考えるの止せばいいのにと思いますわ。
ヤンとフレデリカの結婚を見届けたユリアンは予てからの念願だった地球に向かうことにします。
一緒に同行するのはヤンの悪友ボリスコーネフ。
ヤンの口利きでキャゼルヌが用意したアンデューティネス号で地球に向かうことなります。
しかしまあ、アンデューティネスって「家出息子」という意味なんですよね。
家出息子のために便宜を図る父代わりの養育者と将来の義父(予定)。
ホント甘々ですわ。
それと今回のキャゼルヌのやったことは違法スレスレなんじゃね~の?
法律的には問題ないように処理しているでしょうけど、国有財産を民間に安い値段で売ってるのですから。
ヤン艦隊って清廉潔白なイメージあるけど、結構犯罪行為スレスレのことたくさんやってるのかも。
ヤンが同盟政府かの監視対象になってしまう
ユリアンが出発した後、新婚生活を楽しむヤン夫妻ですがしっかりと同盟軍の諜報部にマークされています。
「同盟軍最高の智将」。
警護の一環という可能性もありますがそれだったら当然ヤンたちに知らせますからね。
つまり、これは警護ではなく監視。
同盟軍というか同盟政府は明らかにヤンを危険視しているのです。
現在の同盟政府を率いるのはジョアンレベロ。
元々聡明な政治家としてトリューニヒトと対立していた人物ですが、同時にヤンの才能を危険視していた人物。
だからこうなるのはヤンも予想していたと思っていましたが、今回の描写を見ると全く考えていなかったのかも。
さてバーラトの和約で同盟には帝国の高等弁務官が駐在することになりました。
ラインハルトは当初ロイエンタールをその任に充てるつもりでしたが、オーベルシュタインの反対で撤回。
その結果任命されたのがレンネンカンプです。
部下想いの提督であり、一時はラインハルトの上司だった人物ですが、軍人として優秀でも外交官として優秀とは限りませんからね。
まあこのレンネンカンプのせいでヤンがえらく苦労することになるのですがそれはまだ先の話。
ユリアンとカリンの初めての出会い
地球に行く前。
ヤンに頼まれた仕事をするために廃棄された同盟軍の補給基地ダヤンハーンに寄り道するユリアンたち。
ここはヤンが逃亡させたメルカッツ提督たちの潜伏先であり、メルカッツは始め、シュナイダー、ポプラン、カスパーリンツなどユリアンの見知った人達が身を潜めております。
そしてユリアンは早速ヤンからの伝言をメルカッツたちに伝えることに。
バーラトの和約の結果、同盟軍は戦艦や宇宙母艦を廃棄することになり、その廃棄処分が今度行われるのでメルカッツ達には善処して欲しいと。
善処という言葉を使ってますが戦力増強のために廃棄される艦船を強奪しちゃえよと教唆している訳です。
やっぱりヤン艦隊って(以下省略)。
さてこのダヤンハーン基地でユリアンはある女性軍人をポプランから紹介されます。
名前はカーテローゼ・フォン・クロイツェル、
通称カリン。
見るからに気が強そうな女性。
その雰囲気に初対面のユリアンもタジタジ。
でもこの女性が後々ああなるなんて。
女性に飢えていたポプランもユリアンたちに同行することになり、ユリアンたちは地球に向かうことになります。
今回はここまで。
次回も楽しみですわ。
第56話の感想記事はこちらからどうぞ。
銀河英雄伝説【旧OVA版】第56話「地球へ」の感想 「自業自得の地球の歴史をユリアンと学ぶ」
今回のまとめ三行
- ラインハルトは遷都する気満々
- ヤンとフレデリカが結婚
- ユリアンとカリンが初対面する