ガンダム THE ORIGINをテレビアニメ用に再編集された「 前夜赤い彗星」の感想記事です。
主人公はキャスバル・ダイクン(時々アムロ視点に変わるけど)。
1年戦争初期の重要な戦いを網羅する本作はさながら大河ドラマを見るような感じ。
ガンダム初心者の方にも見て欲しい作品かと。
- ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 1話感想 「キャスバル受難」
- ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 2話感想 「さらばサイド3」
- ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 3話感想 「全部ジンバラルのせい」
- ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 4話感想 「入れ替わってシャアの名前ゲット」
- ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 5話感想 「ガルマを扇動」
- ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 6話感想 「邪魔者は排除」
- ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 7話感想 「ある少女との出会い」
- ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 8話感想 「開戦」
- ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 9話感想 「ジオンと連邦の決戦が迫る」
- ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 10話感想 「セイラ(アルテイシア)勇戦す」
- ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 11話感想 「モビルスーツが連邦艦隊を蹂躙」
- ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 12話感想 「講和したい人(デキン)としたくない人達(ギレン、キシリア)」
- ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 13話(最終回)の感想 「戦争継続!そしてファーストへ繋がる」
ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 1話感想 「キャスバル受難」
感想(ネタバレあり)
劇場公開されたものをテレビアニメに再編集した本作。本編の主人公アムロを凌駕する人気を誇るシャア誕生までの軌跡が描かれます。
この第1話は主人公のキャスバル(後のシャア)とキシリアがジンバラルの屋敷で対峙するところまでとなります。
「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星」
4月29日スタートです。
NHK総合 月曜午前0:35(※日曜深夜)(関西は1:09)番組サイトに予告動画を公開しました!
LUNA SEAさんのオープニングテーマ(第1話~)
「宇宙の詩(ソラノウタ) ~Higher and Higher~」も↓https://t.co/VEGe2FOJdk— NHKアニメ (@nhk_animeworld) 2019年4月18日
私のようにファーストガンダムについてある程度知識がある人間だったら、面白いでしょうけど、ファーストガンダムを見たことない初見さんには辛い内容だったかもしれませんね。
ジオンダイクンって誰?どうしてザビ家とラル家は争っているの?わかんないこといっぱいですもん。
せめて最初に時代背景ぐらい説明した方が良かったかもしれませんね。アースノイドとスペースノイドの対立、地球連邦のサイド3に対する締め付けなどを。
ジオンズムダイクン亡き後の権力闘争(サビ家VSジンバラル)
サイド3の指導者ジオンズムダイクン。
スペースノイドの希望となっている人物ですが、実際は性格的に難ありの人物にしか見えませんでしたね。
まあ、実際世間で優秀と言われている人も、家族の前ではこんなもんなのかもしれません。
でも仕方ありませんよ。家族以外の連中からは救世主だの、偉人だの言われても、本人からすればプレッシャーでしかありませんから。
だから演説する前にジオンが死亡したシーンも、暗殺されたというよりは本当に突然死したように見えました。プレッシャーに押しつぶされたのかもしれません。
ジオン自身はここで死ぬのは心残りだったかも。しかしある意味幸せだったとも思えます。
だってジオンが連邦に自治権拡大の要求をしてもそれを連邦が受け入れる可能性ありませんでしたからね。
ここでサイド3だけ優遇したら後の5つのサイドも同じように自治権拡大を連邦に要求してくるでしょうから。
最終的にサイド3は一年戦争を経てある程度の自治権を得ますけど、それができたのはザビ家のおかげ。
ジオンがそのまま生きていてサイド3を治めても途中で挫折していたと思いますわ。
ただしジオン共和国も自治権を得るために多大な犠牲を払いましたけどね。
ザビ家とラル家の対立に巻き込まれるジオンの遺児たち
ジオンが死に、サイド3全体が悲しみに包まれている最中、ジオンの跡目争いが始まります。
争っているのはジオンの側近だったデキンザビとジンバラル。
ただどう見てもジンバラルの方に勝ち目はなさそうですよね。だってそれぞれの子供の能力に差がりすぎですもん。
別にジンバラルの息子であるランバラルが無能と言う訳ではありません。
人望があり、子供に優しく、気さく。人間性だったらザビ家の一族よりも遥かに上ですが、権力欲がなさすぎ。これではザビ家の人間に勝てそうにありませんもん。
今回ザビ家の次男であるサスロザビが爆弾で暗殺されますけど、あれをやったのはたぶんキシリア。
自分の邪魔になる人物だったら家族でも容赦なく消す。これぐらいのことをやってのけないと権力は握れませんよ。
でもキシリアってこの頃からこんな性格だったんですねえ。その性格がゆえに一年戦争の終盤、ア・バオアクーでの戦闘中にあれをやったのでしょうね。
結局詳しいことが描かれないうちに権力闘争はザビ家の勝利。そしてザビ家の狙いはジオンの遺児たちに。
そりゃあそうです。ザビ家が権力を握っても、それにサイド3の市民が従うかどうかわかりませんからね。
それに民衆って悲劇のヒーローやヒロインが大好き。連邦との闘争の途中で命を落としたジオンダイクン。そして彼の幼い子供たち。ホント民衆が喜びそうなシチュです。
ザビ家が遺児たちをほっとく訳ありません。利用できるうちは利用する。そういう算段なんでしょう。そしてジンバラルの家にやってきたキシリアも当然そのつもり。
ただジオンの遺児を甘やかすといろいろ面倒になるから今のうちから教育しておく。ザビ家に盾つかないように。
そういう思惑でキシリアはキャスバルに手錠をして脅したのかと。でもキャスバルはそんなことで従うような優しいガキではなかった。
この辺の負けん気が、ザビ家に面従腹背して最終的にあれをやってのけるシャアに繋がるのだと思います。
ファーストガンダムについていろいろ知っていれば知っているほど面白いです。逆に知識がなければ?マークでいっぱいになるかもしれませんけどね。
まあ制作側としてはファーストガンダムを見たことある世代がメインターゲットで、それ以外は何となく流れが分かってもらえればいいと考えていそうですけど。
第1話を視聴し終わって
今回はここで終了です。
ジオンダイクンが死んで、その跡目争いはザビ家が勝利。焦点はザビ家がジオンの遺児であるキャスバルとアルテイシアをどうするかということに移ります。
前述したようにザビ家としてはジオンの遺児は連邦と対峙するための旗印に使えますからね。だから今は遺児たちを擁護するという姿勢なんでしょう。
ただキャスバルが成長していろいろできるようになると逆に厄介者になりそうですけど。つ~か、その通りになってザビ家が大変な目に合うのですけどね。
次回はキャスバルたちとジンバラルの動向がメインとなるはずです。一体彼らはザビ家の脅威からどう逃れるのか?
次回も楽しみです。
ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 2話感想 「さらばサイド3」
感想(ネタバレあり)
今回はザビ家が権力を握ったサイド3からキャスバルとアルテイシアが脱出するお話です。
まあ、ザビ家だったらキャスバルとアルテイシアをまつり上げて上手く使うと思うので、無理して脱出する必要はないと思いますけど、ランバラルはそういう見方をしなかったのでしょうね。
結局ここで脱出したことでキャスバルはいろんな経験をして、最終的にザビ家を崩壊させることになるのですけど。
ギレンはサスロ暗殺の犯人がキシリアを目星をつけている?
キャスバルを脅迫した結果を長兄のギレンに報告するキリシア。結局キャスバルを従わせるのに失敗したのですね。
11歳の坊主1人従わせることできない無能。そういう考え方もできそうですが、当のキリシアはキャスバルの値踏みをするのが本当の目的だったようです。
ザビ家としてはジオンズムダイクンの息子であるキャスバルは神輿として使えますけど、有能すぎると操り人形という地位に甘んじることなく、ザビ家に反旗を翻すかもしれませんので。
キシリアは前回キャスバルを脅迫することで、キャスバルが意外と優秀なことに気付いて、さっさと潰した方が良いと考えているようです。
ただギレンはキャスバルのことなんて全く眼中にない様子。
まあ優秀でも現在のキャスバルは11歳のガキにすぎません。いちいち構っている時間がないのでしょう。
そしてギレンとしてはキャスバルよりもキリシアの方を警戒している感じがします。
たぶんギレンはサスロ暗殺の犯人がキリシアだと目星を付けたのでしょう。事件当時、デキンと一緒にびっくりしていたギレンですが、少し調べたらキシリアが怪しいとわかったのかと。
キシリアにはサスロを恨む理由がありますし(兄弟の前でぶん殴られプライドを傷つけられた)。
ギレンはキリシアを警戒するあまり、そのキリシアの報告を信用してなかったのかも。
仮にここでギレンがキャスバルの処断を決めていれば、ザビ家は安泰だったのかもしれません。
ジオンダイクンの一家は塔に幽閉
ザビ家に敗北したジンバラルの邸宅からキャスバルたちはある場所に移されます。
移った理由を端折っているからイマイチわかりづらいかもしれませんね。
で、ジオンズムダイクンの一家を待っていたのは性格悪そうなババア。この人が何者か全く説明がありませんが、確かジオンズムダイクンの正妻だった人ですよね。
そしてジオンズムダイクンをキャスバルの母親に奪われた人。そりゃあ、キャスバルの母親を恨んで塔に幽閉しようとしますよ。
このままだったら、キャスバルたちにも危害を加えるかも。キャスバルの母親がそう危険を感じるのも当たり前。だからこそランバラルの計画に賛同したのでしょう。
でもどうせなら自分も脱出すべきだったかもしれませんね。ここの残っても未来はないのですから。
まあ自分が残ることで、ババアの恨みがキャスバルたちに向かうのを抑えようという意図なんでしょうけど。
ガンタンクでの脱出って目立ち過ぎると思うけど
ランバラルのお願いを聞いてキャスバルたちの脱出計画を立案したハモン。まさか連邦軍の軍人に化けて正面からキャスバルを連れだすとは。
つ~か、そんなことをする権限連邦軍にあるのかよ。
まあ、しかしここまではまだわかります。でもまさか移動するのにガンタンク使うなんてw
そんなもん使ったら余計に目立つだろ。
たぶん他の方法ではザビ家に捕捉されるとハモンは考えたのでしょう。目立つということはそれだけ多くの人が見ているということなので。
まあ結局ザビ家には筒抜けだったようで、ザビ家はキャスバルたちの脱出を止めようと思えばできたと思います。実際にキシリアがドッキングベイまで来てましたし。
止めなかったのは、キシリアの一存という訳でなくギレンの意向なんでしょう。
ギレンからすれば、キャスバルよりも一緒に脱出しようとしたジンバラルの方に関心があり、ジンバラルを脱出させたのはデキンが前回言ってた「窮鼠猫を噛む」云々を考慮したのかと。
そしてジンバラルを脱出させてもすでに大丈夫なくらいザビ家が権力を固めたのだと思います。
キシリアはキャスバルを危険視してた感じで、ギレンの意向に納得できなかったし、イライラが溜まっている様子。
たぶんその鬱憤をランバラルとハモン相手に晴らすのでしょうねぇ。
ホントにランバラルとハモンはよくキシリアに消されなかったと思いますわ。
第2話を視聴し終わって
今回はここで終了。
無事サイド3を脱出できたキャスバルとアルテイシアとジンバラル。
このまま何事もなく無事に過ごせればいいのですけど、そうはいきません。だいたいジンバラルが悪いのですけど。
次回も楽しみです。
ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 3話感想 「全部ジンバラルのせい」
感想(ネタバレあり)
地球に行っても平穏な日々がこない。そんな感じの話でしたね。
まあほぼ全部ジンラバルが悪いのですけど。
せっかくランバラルが頑張ってサイド3から脱出させたのに。ジンバラルのせいで台無しです。
そしてキャスバルたちは地球を離れてサイド5(テキサスコロニー)へ。キャスバルの心情的には穏やかではないでしょう。ザビ家の懐に飛ぶ込むようなものなので。
一方サイド3ではザビ家の独裁体制が強まりランバラルはますます不遇。
でもそこに救いの手を出す者が。
今回のお話をまとめるとこんな感じですか。
本当にストーリーがすんなり頭に入ってきます。シンプルだけど伏線がいろいろなところに張り巡らされてる。
ガンダムシリーズを見続けた者からすれば楽しいです。
地球での平和な日々
サイド3を脱出したキャスバル、アルテイシア、そしてジンバラル。
地球の富豪であるドン・ディアブロの元で悠々自適な生活を送ってるようです。
身分を隠すため、キャスバルとアルテイシアはドン・ディアブロの養子となり、キャスバルはエドワウ、アルテイシアはセイラマスという名前に貰ってます。
ここでアルテイシアはセイラの名前を名乗ったのですね。
ファーストガンダムではどうしてセイラの名前を名乗ったのかわからず仕舞いだったので。こういう細かい謎が明らかになるのは、ガンダムファンとして嬉しいです。
まあ、ジオリジンは正史扱いとならないいう話もありますが。
ただ問題なのはジンバラルがキャスバルに反ザビ家の思想を植えつけようとしていること。ジンバラルはジオンズムダイクンはザビ家に毒殺されたことをしきりにアピール。
これだけアピールしていると逆に殺したのはお前じゃね?と思えてきます。
ジンバラルだってジオンズムダイクンに陶酔していたというより、ジオンの元で権力に握りたかっただけのように見えますし。
地球に来て3年。もうサイド3のことは忘れてのんびり老後を過ごせばいいのに。
しかし一度権力欲に囚われたジンバラルはまだまだ返り咲きを狙ってるようです。
というか、ジンバラルはアナハイム社にいいように乗せられているだけのようですけど。
月のグラナダにある複合軍需企業であるアナハイム社。どうやらジンバラルを後押ししても受けようとしているようです。
ザビ家がサイド3の実権を握って自分達の権益が犯されたのでしょうか?
それかジンバラルを使ってザビ家に揺さぶりを掛けて、自分達を売り込むつもりなのか?
まあどっちにしろ、これはまずい。
だってジンバラルたちはずっとザビ家に監視されているのですから。
ジンバラルとアナハイム社の接触。
これはザビ家が行動を起こす格好の大義名分になったようです。
ザビ家の襲撃でジンバラル終了
ザビ家の長たるデキンの命令でジンバラルに手を出さなかったザビ家。
でもザビ家の転覆を狙ってるなら話は別。そんなところなんでしょう。
アナハイム社と接触したジンバラルを抹殺するため、暗殺者の集団をドン・ディアブロの邸宅に送りこみます。
もちろん狙いはジンバラルだけに非ず。
今回一緒にキャスバルとアルテイシアの命も狙ってます。
既にサイド3ではザビ家の独裁体制は固まりつつあります。
そんなザビ家にとってジオンズムダイクンの息子と娘は自分たちの権力を脅かす存在になるかもしれません。
もちろんキャスバルもアルテイシアも今現在そんなつもりはありません。
しかしそんなことザビ家には関係なし。
ジオンズムダイクンの忘れ形見。それだけで反ザビ家の神輿になる可能性がある。
そこが問題なのです。
実際ジンバラルもキャスバルを旗印にするつもりだったのでしょうし。
暗殺者の襲撃は半分成功、半分失敗と言ったところでしょうか?
ジンバラルの抹殺には成功しましたが、キャスバルとアルテイシアの始末に失敗。つ~か、キャスバル強いです。まだ10代の小僧なのに。
今回の襲撃で危機感を持ったドン・ディアブロ。
知り合いのシュウ・ヤシマのアドバイスを受け入れてテキサスコロニーへの移住を決意します。
こんなところでヤシマ家と繋がるとは。
それにしてもヤシマカンパニーってコロニーまで所有してるのですね。
どんだけ金持ち企業なんだよ。
そしてヤシマ家と言えば、ミライ・ヤシマ。後にホワイトベースの操舵士となる女性ですがこの時はまだ地球にいたのですね。
ホント細かいガンダムファンの心をくすぐるところ作ってますわ。
ザビ家の奥の手「モビルスーツ」
ザビ家において政治を統括するギレン、謀略面を担当するキシリア、そして軍事面を一手に担うドズル。
ザビ家の役割分担はしっかりとできているようですが、ギレンとキシリアは仲悪そう。
表面上は何もありませんが、互いに牽制しているのがミエミエ。
たぶんギレンはキシリアを信用してないのでしょう。
まあ、サスロを抹殺したキシリアを信用しろというのは難しいですけど。
さてギレンとキシリアの仲がバチバチ状態な一方、我が道を行くドズル。
今のドズルはあるものの開発に夢中。
それがモビルスーツ。
どうやらこの機動兵器を地球連邦との戦いの切り札にするようです。
でも開発実験のための人が足りない。
そこでドズルが目を付けたのがランバラルという訳。
ザビ家の政敵だったラル家の御曹司を秘密の実験に加えようとするのは普通ありえません。
でもドズルはランバラルの能力だけを見ているようです。
サスロ暗殺時のショックで豪快な性格となったドズル。同時に家柄や属性で人を見なくなったのかも。
一方のランバラル。ザビ家に思うところがあるでしょうけど、モビルスーツの原型であるモビルワーカーを見て心を奪われたみたい。
ランバラルがドズルに協力するのは確実でしょうね。
第3話を視聴し終わって
今回はここで終了。
結局キャスバルもアルテイシアもザビ家の手から逃れることは難しそうですね。
テキサスコロニーで平穏な日々が来ればいいのですけど。
次回はテキサスコロニーでのお話とモビルスーツ開発の話がメインになりそう。
次回も楽しみです。
ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 4話感想 「入れ替わってシャアの名前ゲット」
感想(ネタバレあり)
今回はキャスバルとアルテイシアの母の死。そしてキャスバルがシャアアズナブルと入れ替わるお話です。
ザビ家の魔の手から逃れるために入れ替わったことでキャスバルはシャアアズナブルという名前を使うことなったことがよくわかりましたわ。
キャスバルの母とハモンたちの関係
アバンで久しぶりに登場したキャスバルとアルテイシアの母。
やつれて衰弱しているのがよくわかります。ずっと幽閉されているので体が弱ったのでしょうね。そしてアルテイシアが書いた手紙が手元に届いてないようです。
おそらくこの塔に閉じ込めた婆が意図的に手紙を渡さないようにしていたのでしょう。その婆も死に、誰もキャスバルとアルテイシアの母のことを忘れてしまった。
だからこうやって幽閉されたままになっている。
そんな感じなんでしょうかねえ。
その頃ランバラルはモビルスーツの開発に参加してました。
仇敵ザビ家の一員たるドズルの頼みだから断るのが通常でしょうけど、モビルスーツという新しいものを作る魅力に抗することができなかったのかも。
男って何か新しいものを作ることに喜びを感じるものなので。
そしてランバラルがモビルスーツ開発に協力したことにより、キャスバルたちの母とハモンが面会できたみたいです。
ドズルってギレンやキシリアと違ってそういう配慮が上手いですねえ。粗暴な筋力バカみたいな性格ですけど。
さてこの一連のシーンで、キャスバルたちの母とジオンズムダイクンの出会いについても明らかに。
クラブの歌手としがない革命家。それが魅かれあって子供ができて結婚って感じでしょうかねえ。
そりゃああの婆が怒り狂いってキャスバルの母を幽閉しますよ。
自分の大事な男をクラブの歌手風情に奪われたのですから。
でもねえ、あの顔の差だったら、誰だってキャスバルたちの母の方を取りますわw
シャアアズナブルとの出会いと母の死
テキサスコロニーにやってきたキャスバルたち。ここで1人の青年と出会います。
青年の名前はシャアアズナブル。
目の色以外はキャスバルにそっくり。
自分に瓜二つの赤の他人。普通は嫌悪感を抱きそうなものですが、なぜか意気投合するシャアとキャスバル。
まあこの出会いのおかげでキャスバルがシャアアズナブルという名前をゲットすることになるのですけどね。
テキサスコロニーでの生活を始めた二人の元に凶報がもたらされます。
それは母の死。
取り乱すアルテイシアと意外と冷静なキャスバル。
ただしかなり鬱憤がたまっていそう。
普通10代だったらアルテイシアみたいに泣き叫ぶのが普通でしょ。父親と違って優しい子供想いの母親だったのだから。
もちろんアルテイシアの前で自分まで取り乱してはいけないと思ったのかもしれませんが。
キャスバルは母の死はザビ家のせいだと思っていそうな感じ。
だからこの後のアズナブル家の店でザビ家の監視員とおぼしき男に喧嘩を吹っ掛けたのだと。
キャスバル自身はジオンズムダイクンの思想にもサイド3の行く末にも興味がなさそうな気がしてました。
というか自分は何を目指すべきか、何をすべきかまったく考えていない感じ。時代に流されるままという風に。
でも自分の母の死で吹っ切れたというか、ザビ家を潰すという目標ができたのかも。
入れ替わってシャアアズナブルを名乗る
運が良いのか悪いのか。
シャアアズナブルの元にジオンの士官学校合格に知らせが届きます。大喜びでジオンズムダイクンを褒めちぎるシャア。
おいおい、キャスバルやアルテイシアのというジオンの子供たちが目の前にいるのに。さすがにキャスバルも苦笑せざるをえなかったでしょう。
ただ同時にこれは利用できると思ったのかも。
キャスバルはアルテイシアに別れを告げます。
そしてシャアと一緒にサイド3へ。
ところがここでハプニング。シャアの手荷物の中から拳銃が見つかり足止めに。
このままだと士官学校に入学式に間に合わない。
あせるシャアにキャスバルはある提案をします。
ここまでの動きを見ていると、拳銃を忍ばせたのはキャスバルでしょうね。シャアの性格を見抜き、焦るシャアに入れ替わりを承諾させるために。
おそらくキャスバルは自分が狙われているという自覚があったのでしょう。だから入れ替わり、シャアを囮にした。
その結果、キャスバルと入れ替わったシャアは事故死して、キャスバルはシャアアズナブルとしてサイド3の士官学校に入学することに。
もちろん念には念を入れてサングラスを着用することを忘れません。
キャスバルとシャアの違いは目の色。サングラスを掛けることにより目の色がわからなくするつもりなんでしょうね。
ただここまで順調だったキャスバルの計画。誤算だったのはシャアの古い知り合いが士官学校に入学したこと。
これは波乱要因になりそうですわ。
第4話を視聴し終わって
今回はここで終了。
相変わらずよくできてますわ。たった1話でシャアとキャスバルの性格の違いやキャスバルの性格を現すようなエピソードを入れた上で、設定などを上手く入れ込んでいるし。
例えばテキサスコロニーからは月が見えるというはテキサスコロニーが解放型コロニーで、一方サイド3で見えないのは密閉型コロニーだったという細かい設定を表しているし。
またその密閉型コロニーにおかげでジオンは後々コロニーレーザーを作り出すのですよね。
こういうところはおじさん世代のガンダムファンを意識していると思いますわ。
次回は士官学校での話がメイン。
たぶんキャスバルとガルマが仲良くなる話が描かれることでしょう。
次回も楽しみです。
ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 5話感想 「ガルマを扇動」
感想(ネタバレあり)
今回はキャスバルがザビ家の御曹司であるガルマ・ザビと仲良くなり、そのガルマを扇動して連邦軍の駐屯地を襲撃させようとするお話です。
学生がそこまでするかと思いますが、キャスバルの目的がイマイチわかりません。
またドズルの手で進められているMS計画。今回ギレンの一声で中止になるところでしたが、ミノフスキー博士の説得で計画続行になります。
まさにここが歴史の転換点だったかもしれませんね。
仮にここでMS計画が中断されていたら、1年戦争序盤のジオンの快進撃はなかったでしょうから。
というか、ジオンが独立戦争起こすこと自体なかったかも。
士官学校に入学してガルマより目立つ
シャア・アズナブルと入れ替わりジオンの士官学校に入学したキャスバル。
普通は目立たないようにするのが常道ですが、なぜか自分の力を誇示するかのように目立つような行動をします。
まあ、キャスバルが目立つのは近くにガルマがいる時。つまりキャスバルの存在をガルマに印象付けるのが目的なのかも。
そんなことをすれば、ガルマに目を付けられて嫌がらせとかされるかもしれないとか考えないのでしょうかねえ。
それともおぼっちゃん体質のガルマはそんなことをしないと看破しているのか。
今のところ、キャスバルが何を考えているのかわからないですわ。
ミノフスキー博士のおかげでMS計画続行
さて士官学校の校長をする傍ら、MS計画を進めているドズル。そこに長兄のギレンがやってきます。そして慌てるドズル。
ドズル自身まずいと思ったのでしょう。
だってモビルスーツが実戦で使えるような仕様には程遠いので。そりゃあエンジンを外部に丸出しの状態で兵器にできる訳ありません。エンジン攻撃されてジエンドですから。
ギレンは予想通り、MS計画の中止をドズルに命令しますが、そこで待ったと掛けたのがミノフスキー博士。
ギレンはミノフスキー博士の話を聞き、MS計画の中止を撤回します。
やはり専門家の説明は効果絶大だったようです。こういう場面を見ると細かい説明と権威性って大事だと思いますねえ。
たぶんドズルがミノフスキー博士と同じことを言ってもギレンは聞き入れなかったと思います。
統括者と言ってもドズルは専門家ではありません。
もちろん統括者としてある程度の知識があるでしょうけど、餅は餅屋。細かい説明はできないでしょうから。
人を説得する時、抽象論よりも具体論の方が大事。今回のミノフスキー博士はMSの開発見通しだけでなく、MSを使う戦略の説明まで一部してますからね。
これでミノフスキー博士はギレンにも気に入られたことでしょう。でもこのミノフスキー博士、後々あることをやってしまいます。
何をやったのかは後々のお楽しみ。さすがにあのシーン丸ごと削ることはしないでしょうから。
行軍訓練でガルマとシャア(キャスバル)が打ち解ける
何をやっても目立つキャスバル。当然ガルマが意識しない訳ありません。自分はザビ家の人間。一般人出身(とガルマが思っている)キャスバルに負ける訳にはいかないのです。
自分がキャスバルに負けるということはザビ家の威信が揺らぐ。ガルマはそんなこと思っていそう。
そしてその考え方がガルマを危機にもたらすことに。
行軍訓練中、キャスバルを出し抜こうとしたガルマが崖の下に落ちてしまったのです。さらにキャスバルに助けられるガルマ。
ガルマにとって最悪の展開です。遭難したあげく、ライバルに助けられたのですから。
逆に言うとキャスバルにとっては最高の展開ということになります。
おそらくキャスバルはガルマに取り入るつもりだったのでしょう。でも自分の素性をさらけ出す訳にもいかず、ガルマの前で目立つことでガルマに自分のことを認識してもらおうとした。
そして後々ガルマに取り入るチャンスを待っていて、今回そのチャンスが舞い込んだ。そんなところではないでしょうか?
最終的にガルマのお気に入りになることに成功したキャスバル。
ガルマはガルマでキャスバルに夢中になった模様。後々裏切られてあんな結果になるのに。
ファーストガンダムのストーリーを知っている者からすると本当にガルマは甘ちゃんだと思いますわ。
さてガルマが望んだため、キャスバルとガルマは寮で同室になりますが、その結果本物のシャアのことを知っているリノ・フェルナンデスが追い出されることに。
これはこれでキャスバルにはありがたかったかも。
リノはキャスバルのことを疑ってましたので。
実際のところ、目の色やカマを掛けた話によってキャスバルが本物のシャアでないことに気付いているのですけど。
そしてそれが彼の命を短くすることになるのですけどね。
連邦軍への反感が募る
連邦軍との共同訓練で連邦軍の軍監に挑発的な態度をとるキャスバル。
あえて士官候補生たちが連邦軍への憎悪をたきさせるようにしたのでしょうか?
そして同じころ、連邦軍のサラミス級巡洋艦が起こした事故で反連邦軍の機運がサイド3で高まります。
キャスバルにとってこれは好都合な展開。
キャスバルはガルマを唆して連邦軍の駐屯地への奇襲を計画します。
キャスバルが連邦軍に喧嘩を売る意図がわかりませんが、ザビ家を滅ぼす計画の一環なんでしょかねえ。
キャスバル自身、父親であるジオンズムダイクンのことを何とも思ってなかったようですけど、母親のことは別。
母親が軟禁されて一人塔の中で病死したのはザビ家のせいとか思っていそうな気がします。
また母親が死んだことで妹であるアルテイシアが大いに悲しみましたからね。兄としてはザビ家への憎悪を高める契機になったのではないでしょうか?
第5話を視聴し終わって
今回はここで終了。
次回は士官候補生たちの連邦軍駐屯地を襲撃がメインとなります。
実際の戦闘に挑むガルマとキャスバル。果たして成功するのでしょうか?
次回も楽しみです。
ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 6話感想 「邪魔者は排除」
感想(ネタバレあり)
今回の内容を三行でまとめるとこんな感じになります。
- ガルマを首魁として士官学校の生徒が連邦軍駐屯地を奇襲
- リノがキャスバルに消される
- キャスバルが地球へ
リノは知り過ぎましたねえ。
そしてキャスバルを信用し過ぎました。キャスバルにすれば秘密を知った者を生かしておく訳にはいきませんから。
どこで自分の正体がザビ家に知られるかわかりませんので。
ホントにキャスバルは冷酷です。でもその冷酷さを彼は生き残るためにフル活用しなければいきません。
自分の野望を成就させるために。
危なっかしいガルマとキャスバルの思惑
シャアに炊きつけられて蜂起の首謀者になったガルマ。
ザビ家の中でお坊ちゃんとして育てられたガルマからすれば、デキンやドズルがどう思うか気が気でないのでしょう。
その一方、手柄を立ててデキン達に認められたい。
そういう気持ちがあるから、キャスバルの勧めに乗ったのだと思います。
キャスバルの方からすれば、この蜂起に成功すればガルマからの信頼がさらに強くなります。また失敗したらしたでガルマの評価が下がり、失脚してキャスバルの邪魔をすることはないでしょうから。
ガルマもザビ家の人間。キャスバルからすればいずれ自分の邪魔になる存在と考えていそうな気がします。
まあ、キャスバルとしては失敗するつもりはなかたのでしょうね。
キャスバルって自分の能力に絶対的な自信を持ってそうなので。
だからこそ、自分がアムロに及ばないと気付いた時にいろいろ葛藤があったのだと思います。
リノはシャアの正体に気付いてた
キャスバルに厄介ごとが増えました。
それがリノ・フェルナンデス。
本物のシャアのことを知っており、ガルマと部屋を代わるまでキャスバルのルームメイトだった彼。どうやらキャスバルの正体に気付いたようです。
キャスバルはしらばっくれるつもりのようですが、既にカマを掛けられており、言い逃れは無理。
ただリノはキャスバルを脅迫するつもりはない様子です。
リノはシャア=キャスバルということを知った上で、「キャスバルはザビ家にとって代わるつもりだ」と確信しているみたいですね。
そしてそれを知った上で協力を申し出ます。
リノとしてはキャスバルならばザビ家を倒すかもしれない。また自分がキャスバルの近くにいれば、権力者側になれるかも?ぐらいは思っていそうな感じです。
また正体がバレないようにバイザーをキャスバルにプレゼントするリノ。
シャアの特徴的なバイザーの提供者はリノだったのですね。
これには素直に感謝するキャスバル。
ただリノのことを信用はしてないようです。言質は与えませんでしたからね。
キャスバルからすれば面倒ごとが増えたという認識だったのでしょうね。
ドズルを足止め
士官学校の生徒たちのほとんどはガルマのシャアの蜂起計画に賛同しますが、問題があります。
それは士官学校の校長であるドズルの存在。
地球連邦軍の駐屯地に奇襲を掛けると知れば絶対に止めさせるでしょうから。教師としては当たり前です。
そしてガルマに何かあれば確実にデキンに消されるでしょうからね。
ドズルを足止めするためにはどうするか?
結局生徒の一人が時間稼ぎをすることになり、ゼナ・ミアがその任に。
偶然だったのか狙ったのかゼナは美人さん。
まあドズルの校長という立場だから手を出すようなことはないでしょうけど、時間稼ぎができるならそれもやむなしとキャスバルは考えてこの人選になったような気もします。
サイド3駐留連邦軍との戦闘開始
ガルマの援護射撃の中、地球連邦軍の駐屯地に突入するキャスバル。
ガルマに危ない役目を与えて自分が実戦部隊の指揮を執る。見事な役割分担です。
まあガルマは優秀ですけど、ガルマが戦死すれば確実にキャスバルの未来もなくなりますから。
それにしても地球連邦軍は初動が遅いです。
まさか自分達が奇襲を受けるなんて夢にも思ってなかったのでしょうけど、サイド3全体で地球連邦への反感が高まっていたのだから警戒しないと。
まあ、こういう風に綱紀が緩んでいたので、1年戦争序盤はジオン軍にやられっぱなしだったのかもしれません。
いくらジオンがモビルスーツを持っていたとしても、それだけではあそこまで一方的な戦いにはならなかったはずなので。
知り過ぎた男(リノ)の最期
キャスバルと共に地球連邦軍の駐屯地に突入したリノ。気分はキャスバルの片腕なのかもしれません。
ただキャスバルからすれば、リノは厄介者。
キャスバルとしては消したいと思ってたのでしょう。
そしてそのチャンスが。
キャスバルがリノに連邦軍の戦車を奪うように命じた後、リノが奪った戦車を味方に攻撃させるキャスバル。
秘匿回線をキャスバルとだけ繋げたのが仇となりました。
まあ、キャスバルがそういうふうにしたのですけど。
チャンスは最大にいかす。さすがキャスバルですわ。
連邦軍との戦闘終了
駐屯地の連隊長にキャスバルが拳銃を突き付けて降伏を促したところで戦闘終了。
士官学校の生徒たちの圧勝です。
リノをはじめ犠牲は出ましたが、士官学校の生徒が連邦軍の正規軍を降伏させるなんて前代未聞。
連邦としては威信が揺らぐ大参事です。
その一方ザビ家からすれば、サイド3の住民の感情をなだめる良い機会となりました。
地球連邦軍に一矢を報いた。この事実で住民たちが満足しますので。
あとは戦いの始末をつけるだけです。
ドズルがとばっちりで左遷
地球連邦軍の駐屯地に奇襲を掛けて、連邦軍を降伏させた。
当然地球連邦はカンカン。
責任者の処罰を求めるのは当たり前です。
しかし指揮を執ったのはデキン・ザビの息子のガルマ。
簡単に処罰はできませんし、ザビ家もガルマを処分するつもりはありません。
既にガルマはサイド3の英雄。処罰したら住民が暴発しかねませんので。
結局とばっちりを受けたのはドズル。
士官学校の校長ということが仇になりました。
まあ、校長なのに何もできなかったのは確かなので仕方ありません。
それにザビ家の兄弟はドズルに冷たいですからね。ガルマ以外は。
ただドズルを処罰する一方、連邦軍へサイド3からの撤退要求を行うデキン。
やっぱり権力を握る男って抜け目がありませんわ。
シャアもとばっちり
ガルマが責任を問われない一方、ガルマを扇動したキャスバルにはしっかりと罰が下ります。
まあ仕方ありません。
これでエリートコースから外れることになりますが、キャスバルはあんまりに気にしてない模様。
それだけ自分の能力に自信があるのでしょう。
そしてこの機会に地球に行くことに。
まあ、数年前まで住んでいたので地球が珍しいと気持ちはないでしょうけど、何のために地球へ行く気になったのでしょうねえ。
そして再招集された場合はモビルスーツのパイロットにしてくれと頼むキャスバル。
これはモビルスーツのことを知っているぞとドズルに言ったのも同じこと。
結構危ない発言ですね。
もしドズルが秘密保持を優先させるならここでキャスバルを消そうしてもおかしくはありませんので。
たぶんキシリアだったら、間違いなくここでキャスバルを消すでしょう。
でもドズルの性格ではそんなことはできない。
キャスバルはそこまで考えた上で言ったのだと思います。
まあこれが後に役立ち、キャスバルは本当にモビルスーツパイロットになるのですからね。
そしてドズル旗下で活躍しますので。
ドズルのプロポーズ?
ドズルに呼び出されたゼナ。
当然ドズルを足止めした彼女にも相応のバツが下るはず。
ゼナとしては気が気でなかったことでしょう。
でもドズルの口から飛び出したのは事実上のプロポーズ。
おいおい職権乱用かよ。
そう思わずにはいられません。
普通ならお断りするべきお話。
でもゼナの態度を見ると…。
まあドズルもザビ家の一員ですからね。
サイド3で生きるなら十分玉の輿ですので。
ゼナもそれを考慮したのでしょうか?
いや、ただ単に安心しただけかも。
アムロ親子がサイド7へ
Cパート。
一組の親子が新天地サイド7へ降り立ちます。
その親子はテム・レイと息子のアムロ・レイ。
アムロが登場するのは2回目でしたっけ。
まだまだ幼さが残ります。この坊主が後々キャスバルのライバルとしてキャスバルの覇道の邪魔をするのだから。
それにしても13歳のアムロは声に違和感ありませんね。さすがCV古谷徹さんですわ。
第6話を視聴し終わって
今回はここで終了。
邪魔ものは排除するというキャスバルのやり口。正体がザビ家にバレないようにするために仕方がありません。
リノって口が軽い印象があったので。キャスバルもそれを懸念したのかも。
ただキャスバルってララァ以外は自分の役に立つか否かで人を見ている感じがあるので。
今回キャスバルが炊きつけたガルマだって、後々…。
次回はキャスバルが地球に行った後のお話。
ようやくララァの登場です。
次回も見逃せませんわ。
ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 7話感想 「ある少女との出会い」
第7話の内容を三行にまとめるとこんな感じです。
- キャスバルとララァの運命的な出会い
- ミノフスキー博士の亡命
- ジオン軍のモビルスーツの性能は連邦軍のガンキャンの性能を凌駕
今回は事実上の2本立て。
まず前半がキャスバルがインド人の少女ララァと出会う話。
そして後半がミノフスキー博士の亡命を契機に連邦とジオンのモビルスーツ戦が起こってしまう話です。
ようやくガンダムの見せ場であるモビルスーツ戦が起こりましたね。
結果は一方的でしたが。
個人的にはモビルスーツの性能差よりもパイロットの熟練度の差の方が大きいような気がしました。
キャスバルとララァの出会い
士官学校をクビになったキャスバルは宣言通り地球にいます。
場所はおそらく連邦軍本部となるジャブローの建設現場。
スペースノイド、それもサイド3出身のキャスバルがよく連邦軍の秘密基地建設現場に潜りこめましたねえ。
まあ、おそらくモビルワーカーを操縦できることが大きかったのだと思います。
そしてこのジャブローの工事に携わったことが、1年戦争時にキャスバルがジャブロー侵攻作戦を立案するきっかけになったのかもしれません。
まったく知らいない土地ならば、潜入という作戦を立案しないでしょうから。
さて現場監督に連れられてやってきたギャンブル場でキャスバルはある少女と出会います。
少女の名前はララァ。
そう、キャスバルの人生に密接に関係してくる少女。
この段階でキャスバルはララァに出会っていたのですね。
そしてこの少女に何か魅かれるものがあったのでしょう。
ララァを助けることにしたキャスバル。
でもそのせいで地元のマフィアに狙われてしまいます。
しかしキャスバルは強かった。
いや、正確にはモビルワーカーは強かった。
マフィア相手にモビルワーカーを持ちだすキャスバルも大概ですが、こうしないとさすがのキャスバルも勝てなかったのでしょうね。
連邦VSジオンのモビルスーツ戦が発生!!
連邦軍でモビルスーツ開発を行っているテム・レイは連邦軍のゴップ将軍からある情報を知らされます。
それはミノフスキー博士の亡命!!
おいおい、ジオンのモビルスーツ開発の責任者の1人じゃないですか。
そしてギレンに談判してモビルスーツ開発の続けさせた人物だったのに。
それだけ連邦は魅力的な条件を出したのでしょうか?
それともザビ家のやり方に嫌気がさしたのか?
まあ、話を聞いているとジオニック社とアナハイム社という軍需企業の思惑が絡んでいるような感じですが。
それはともかくミノフスキー博士が亡命すれば、モビルスーツ開発が進むかも。
でも博士にモビルスーツ開発の責任者のイスを取られるかもしれない。
この時のテム・レイの心情はこんな感じだったのかもしれません。
そして始まる亡命作戦。
でもこの作戦は失敗に終わります。
どうやら亡命計画はジオン側に漏れていたらしく、追手が差し向けられていたのです。
追手はキャスバル、ランバラル、そして黒い三連星。
はい、パイロットを見た時点で勝敗は決しました。
この連中相手に勝てる訳ないでしょ。
案の定、連邦軍のガンキャノン中隊はなす術もなく全滅。
おまけにミノフスキー博士はガンキャノンに押しつぶされてたぶん死亡。
この戦い、たぶん連邦軍とジオン軍のモビルスーツの性能差を明らかにするために入れられたのでしょうけど、ジオン側のパイロットが凄すぎて性能差があるかどうかわかりにくかったかも。
でもこの当時ジオン側でモビルスーツの性能実験に関わっていたのは彼らだけですから仕方ありませんね。
ただキャスバルはよく潜りこめましたね。
一応前回ドズルから言質を取ってましたけど。
それだけキャスバルが優秀ということでしょうか?
第7話を視聴し終わって
今回はここで終了。
ガンダム初見の方はストーリーについていくのが大変だと思います。
その一方私のようなファーストガンダム世代には、ファーストガンダムに繋がるシーンがたくさんあって大歓喜です。
次回以降も楽しみです。
ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 8話感想 「開戦」
感想(ネタバレあり)
今回は大きく分けて2つの動きをそれぞれ追うという形です。
1つ目はアムロを通してのガンダム開発計画(V作戦)。
そして2つ目は戦争の行方。
この2つからハブられたキャスバルは今回出番少なめ。
まあガンダムの主人公はアムロですからね。
アムロが出てくればシャア(キャスバル)の出番が減るのは仕方ないかも。
邪魔者は抹殺
変装して月面都市グラナダに潜入していたキシリア。
何をしに来たかと思ったらグラナダ市長を恫喝するのが目的なようです。
ジオン本国から近い月の裏側の主要都市グラナダ。
ここをジオンの勢力下において本国を安全にしたい意向なんでしょう。
そしてグラナダにはアナハイム社がありますからね。
アナハイム社を抑えることで連邦軍のモビルスーツ開発計画の邪魔できるかもしれませんし。
ただキリシアの脅迫は失敗します。
まあ市長はだいぶん動揺してたのであと一押しすれば結果が変わっていたかもしれませんが。
でもチャンスは1回。
それをふいにした市長の運命は決まりました。
連邦軍寄りの市長が事故死。
ホントにキシリアのやり方怖いわ。
ついでに無能というか裏切った部下も平気で粛清するし。
自分のやり方に歯向かうならば家族でも平気で殺しそうですわこの人(棒読み)。
動き出す新しい連邦のモビルスーツ開発計画
ジオンのモビルスーツに完敗。
この事実を突きつけられたアナハイム社。
すぐに対策会議が開かれて、そこにテム・レイも出席します。
モビルスーツ開発の責任者に1人として責任を問われるテム・レイ。
まあ、ジオンに敗北したガンキャンの開発計画にテム・レイは直接参与した訳ではないので、責任を問われようとするのは筋違い。
でもモビルスーツ開発の統括責任者としてスケプゴートにされそうになったのでしょうね。
普通ならこのまま更迭という流れですけど、危機感を会議出席者に植えつけることで自分の責任を回避。
返す刀で自分が進めていたRX78の開発計画の売り込みに成功します。
この時代のテム・レイって本当に優秀ですわ。
技術屋のくせに政治力あるし。
ただ大事なRX78ガンダムの設計図を自宅に置いておいたのは失策でしたね。
だって自分の息子にそれを見つかり、息子は四六時中それに夢中になったのですから。
アムロが寝不足な訳
テムが出張でいない間、1人で生活するテムの1人息子アムロ。
そんなアムロは学校で堂々と居眠りしています。
同級生のフラウにも心配されるアムロでしたが、どうして寝不足だと言うと…。
はい、テムの部屋にあった何かの設計図に夢中だったからです。
そりゃあ10代の男子はこういうものに興味を持ちますよ。
まあこの時ガンダムの設計図を見ていたおかげで数か月後、アムロがガンダムに乗り込んだ時ある程度操縦できたのでしょうね。
ファーストガンダムの時はマニュアル見ながらガンダムを操縦してましたけど、あの設定どうしても無理ありますもん。
でもこうやってある程度設計図を見ていれば、それを見た記憶とマニュアルの合わせ技でど素人でも操縦できると設定がまだ理解できるものになったと思います。
1年戦争始まる
ジオン共和国が公国制に移行しておよそ3か月後。
宇宙世紀0079。
いよいよジオン独立戦争、俗に言う「1年戦争」が始まります。
準備を進めていたジオンは奇襲に成功。
連邦軍の巡航艦隊を撃破したのに続き、月面都市グラナダの制圧にも成功。
そしてシャア(キャスバル)もモビルスーツパイロットとして当然参戦します。
しかし戦闘中にララァと普通に回線で会話するなんて余裕ですねぇ。
つ~か、今回のキャスバルの出番ここだけ。
このアニメの主人公はキャスバルのはずなのに。
まあ本編の主人公であるアムロが本格的に登場したので、出番が少なくなるのも仕方ないんでしょうねえ。
悪ガキたちが開発区画への侵入
ガンダムの設計図にご執心のアムロ。
そんなアムロを誘いに来たカイ達。
どうしてカイはアムロを誘ったのでしょうねぇ。
グループ違うような感じなのに。
もしかしてカイはアムロにシンパシー感じていた?
まあ、他の男子を誘ったけど、みんな断られたのでアムロを嫌々誘ったという可能性もありますけど。
たくさんの人間を参加させれば責任が分散しますからね。
あと開発区画への侵入を試みたのは純粋な興味心だったと思いますわ。
自分達の知らない場所。
何をやっているか気になるのも仕方ありません。
ただその結果大きい代償を払うことになりますけど。
そういえば連邦兵のボコボコにされて翌日の学校で先生から非難されるカイたちのシーンがカットされてましたね。
体罰を連想させるのでカットしたのかも。
ジャブロー破壊の奥の手
緒戦に勝利したジオン軍。
でも物量に勝る連邦軍が巻き返しを図るのは確実。
その前に連邦軍に勝てる算段をつけなければなりません。
そしてギレンがある作戦を思いつきます。
それは連邦軍本部のある南米ジャブローの破壊。
本部つぶせば指揮系統がマヒして戦争どころではなくなりますからね。
ただ厚い岩盤に守られたジャブローを破壊するにはミサイルぐらいの破壊力では無理。
そこでギレンが目を付けたのがコロニーです。
コロニーをジャブローに落下させて一気に壊滅させる。
コロニーのような大重量の物体が落ちれば岩盤なんて崩れ去るでしょう。
そして同時にその破壊力で地球が大混乱に陥るのも確実。
またサイド2やサイド3以外の他のサイドの市民にジオンの強さを誇ることもできます。
ジオン軍にとって一石二鳥も三鳥にもなる作戦。
そりゃあ実行しようと考えますよ。
ただ問題もあります。
それはコロニー内に住民がいること。
ではどうするか?
まあ、そういうことになりますよねえ。
そしてランバラルが作戦を拒否するのもわかります。
その頃落下させるコロニーに決まったサイド2の首都バンチであるアイランド・イフィッシュ。
ジオンと戦うために市民が武器を持ち戦意だけは旺盛ですが。
第8話を視聴し終わって
今回はここで終了。
サイド2の民間人のストーリーは削ると思ってましたがしっかりと入ってましたね。
まああそこはジオンの非道さを強調するシーンなのであえて入れたのでしょうけど。
次回はコロニー落としのシーンからでしょうか。
ギレン発案の渾身の作戦は成功するのか?
次回も楽しみです。
ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 9話感想 「ジオンと連邦の決戦が迫る」
感想(ネタバレあり)
今回は連邦とジオンが激突するルウム戦役の前段階のお話です。
コロニー落としに失敗したジオン軍が次に目を付けたのがサイド5(ルウム)。
そしてルウムを守るために連邦軍は大艦隊を急行させます。
ジオン軍内部ではデキンとギレンの対立が目立ち始め、家族を大事にするドズルは現状を嘆く一方、ジオン艦隊の総司令として連邦軍との決戦に備えることに。
またルウムで医療従事者となったアルテイシア(セイラ)は情報部員となったタチ中尉から兄キャスバルが生きているかもしれないと聞かされ同様。
そしてそのキャスバル(シャア)はカスタム機を貰って微修正に明け暮れ、予備役にされたランバラルはやけ酒飲んで部下の出征を見送る。
今回の話をまとめるとこんな感じ。
そういえば今回からOPとEDが一新されました。
4話毎に新OPとEDを持ってくるなんて普通のアニメでは考えられないこと。
NHK金持ってますねえ。
まあこういう風に受信料が使われるなら、個人的には大歓迎ですわ。
コロニー落とし失敗!!コロニーがジャブローに落ちず
前回ジオン軍が包囲したサイド2の首都バンチ「アイランド・イフィッシュ 」。
ジオン軍はこのコロニ―を一種の爆弾のように見立て、地球の連邦軍総司令部ジャブローにぶつける作戦を立てます。
そしてその準備としてコロニー内に毒ガスを注入。
コロニー内の住民を虐殺します。
これで前回の最後に出てきた民間人カップルは死亡。
この民間人の件は前回の感想記事で書いたようにカットしても問題なかったと思います。
ただこの件を入れることでジオンの、というか作戦を立案したギレンの残虐性をクローズアップしたかったのかも。
このギレンの冷酷さが後にデキンとの対立の要因となりますからね。
あとコロニー住人を虐殺したことに関して、生きたままコロニー落としで使われるよりはマシだったのかも。
見た感じそれほど苦しむようなことはなかったので。
もちろんこの作戦自体狂っており、民間人を虐殺したことはジオンの汚点になりそうですけどね。
さて作戦自体は結局失敗します。
コロニーは地球に落下する途中で3分割してしまい、ジャブローに落ちなかったのです。
しかし地球に落ちたことには変わりなく、その影響で人類の半数が被害を受けるというトンデモナイことに。
大質量の物質が地球にぶつかるとホントシャレになりませんわ。
ブリティッシュ作戦失敗でザビ家に隙間風?
ブリティッシュ作戦の失敗。
この事態を受けてギレンとデキンの対立が表面化します。
どんな手を使ってでも勝とうするギレン。
その一方ギレンのやり方をやり過ぎと思っているデキン。
そりゃあ対立しますよ。
ただ二人が対立することにより影響を受ける人が多そうですけどね。
まずはドズル。
ブリティッシュ作戦の指揮を取った彼は今回も責任を取らされそうな感じです。
作戦を立案したのはギレンですけど、実施したのはドズル。
ギレンは作戦の中身自体は問題無いというスタンスですので、ドズルに作戦失敗の責任を押つけるのは当たり前。
その一方デキンは作戦の内容自体を問題視。
ドズルはデキンとギレンの板挟みになり、ストレスばかり溜まっていくようで可哀想です。
ドズルが情緒不安定過ぎる
帰宅したドズル。
そして愛しの一人娘とスキンシップをとります。
この赤ちゃんが後にネオジオンの総帥として歴史に影響を与えたミネバザビなんですよねえ。
歴代のガンダム作品を見ている一視聴者としては感慨深いです。
さてドズルは奥さんであるゼナに愚痴をこぼします。
ゼナとしてはそんなことを聞かされてもどうにもできません。
できるのはドズルを慰めることだけ。
ただその慰めを受けることでドズルのやる気も復活したようです。
本当にドズルは単純。
だけどその単純さが良いですよね。
変に根性が捻じ曲がるよりよっぽど魅力的ですわ。
つ~か、今回はドズルが主役のような気がしてきましたわ。
アルテイシアがキャスバルの生存を知る
ジオンと連邦の対立が迫る中、サイド5は大混乱に陥っています。
ジオン支持派と連邦支持派が激突したのです。
そしてサイド5政府は連邦寄り。そのためジオン支持派の人々は弾圧を受けて病院には負傷者がどんどん運び込まれててんてこ舞い状態。
そんな中に一人の女性が。
はい、成長したアルテイシア(セイラ)です。
医療従事者になっていたのですね。
そして治療で忙しいアルテイシアに一人の男が話掛けてきます。
忙しい時に面倒。
たぶんアルテイシアはそう思ったことでしょう。
まあアルテイシアでなくても誰だってこんな状態なら思うはず。
でも男のためにアルテイシアは時間を割きます。
なんせ男はジオン軍の身分証明書を見せたから。
ジオンズムダイクンの忘れ形見である自分にジオン軍の軍人が接触してきたのですから、何か大きい問題が生じたと思ったのでしょうね。
接触してきた男の名はタチ。
はい、あのハモンに恋心を抱いていたあの軍人さんでした。
何か急に大人びた感じになりましたねえ。
さてそのタチはアルテイシアにあることを知らせます。
それは「キャスバルが生きている(かもしれない)」と。
シャトルの事故で死んだと思っていた兄。
それが生きている(かも)と言われたら誰だって嬉しいと思うより混乱します。
そして追い打ちをかけるようにアルテイシアの育ての親であるテアボロが心臓発作で倒れたという知らせが。
いろんなことが起こってアルテイシアの頭の中も大混乱状態。
たぶんそんな感じだと思いますわ。
シャアが三連星を煽る
前回旧ザクに乗っていたキャスバルですが、どうやら新型機であるザク2が貰えたようです。
そりゃあ2階級特進するくらいの武勲を得たエースパイロットにはさらに活躍してもらいたいですからね。
専用機の1機や2機はポンと与えるでしょうよ。
ただキャスバルの性格は敵を作りやすいようで、キャスバルと同じくエースパイロットとして君臨する黒い三連星はキャスバルが大嫌いなようです。
まあエースパイロット同士、負けたくないという感情も少しはあるでしょうけど。
でもこうやってみると黒い三連星ってメンタルがホント子供ですね。たぶんわざと子供じみた感じに描くことでキャスバルの大人のような態度を引き立てているのでしょう。
連邦軍の戦力はジオン軍の4倍
連邦軍もジオン軍もサイド5(ルウム)が決戦の地であると認識しているようです。
そのため両軍ともサイド5宙域に進軍中。
そんな中ジオン軍の最高首脳たちは総旗艦グレートデキンで会議を開きます。
まだ全員で集まって会議をするんですねぇ。
こういうのってテレビ会議システムとかを使えばいいのにと思ってしまいますわ。
さて現在のところ、連邦軍のテイアンム提督が指揮する第2艦隊と先端を開くことになりそうなジオン軍。
でもテイアンムの艦隊だけでジオン軍全軍より多い戦力を保有しており、レビル将軍率いる連邦軍第1艦隊と第3艦隊の戦力を合わせれば、その数ジオンの4倍。
さすがに4倍はきつ過ぎます。
普通に考えれば勝てる可能性はゼロ。
でもなぜか総司令のドズルに悲壮感はありません。
そうジオンには連邦軍にはない奥の手があるからです。
その奥の手というのはもちろんモビルスーツのこと。
ホントジオンはミノフスキー博士に感謝するべきですわ。
あの博士のおかげでモビルスーツ開発が止まることなく、成功に終わったのですから。
ランバラルは部下の出征を見送ることしかできず
前回ドズルの命令を聞かなかったランバラル。
当然前線での命令不服従は重罪。下手をすれば銃殺されるくらいの大問題です。
しかしランバラルは2階級降格で予備役編入という処分だけで終わります。
ドズルとしては自分の命令に従わなかったランバラルを憎たらしく思ったことでしょう。
でもそれ以上にランバラルの統率能力を惜しんだのでしょうね。
実際飲んだくれているランバラルをクランプやコズンと言った部下達が出征前の挨拶に来てますし。
それだけ慕われるのはランバラルに魅力があるのでしょうねえ。
好き嫌いで人間を選ばないドズルはやっぱり優秀な上司ですわ。
情緒不安定過ぎるのがネックですけど、部下の前ではそういう面は見せないからOK。
第9話を視聴し終わって
連邦とジオンの大艦隊がサイド5ルウム宙域でぶつかる一歩手前で今回は終了です。
今回もキャスバルは出番少なめ。
つ~か、黒い三連星を煽っただけで終わりましたね。
どちらかというとザビ家の方がメインだった感じ。
さあ次回は連邦対ジオンの決戦…の前にアルテイシアの話が入ってくるはず。
キャスバルが生きていると聞かされたアルテイシア。
一体どんな風になるのでしょうか?
次回も楽しみです。
ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 10話感想 「セイラ(アルテイシア)勇戦す」
感想(ネタバレあり)
今回はアルテイシア(セイラ)のお話とルウム戦役の緒戦がメイン。
今回見て一番思ったこと、それはアルテイシアが不運過ぎるということですね。
兄が死んだと思ったら生きていると赤の他人から聞かされて心が乱れされる。
さらにヒャッハーな奴らと戦っている間に義父が病死。最期を看取れるず。
本当に可哀想です。。
一方その兄であるキャスバル(シャア)の方は戦闘前の高揚感に包まれています。
この後赤い彗星の異名が鳴り響くことになりますが、それは次回以降のお話。
その次回がほぼ1か月の放映って…。
完成しているはず(劇場版の再編集なので)なのに1か月お預けって過酷過ぎますわ。
続きをすぐに見たい奴は劇場版のBD買うか、有料動画サイトで視聴しろということなんですかねえ。
アズナブル家の人々との別離
義父テアボロを看病するためにテキサスコロニーに帰郷したアルテイシア。
テアボロも可愛い娘が帰ってきたことで安心したのでしょう。
衰弱している容貌ですが容態は良さそう。
地味に家族と一緒にいるって効きますからね。大事な人の顔を見れば落ち付きますので。
さてアルテイシアが戻ってくるまでティアボロの面倒を見てくれていたアズナブルさん夫婦。
ジオンと連邦の戦闘が始まる前にジオンへ移住するつもりだとアルテイシアに伝えます。
アズナブルさんは手紙をよこさない息子に思うところがあるようですけど、内心は会いたいのでしょうね。
息子は息子ですので。
でも現在のシャアの正体はキャスバル。会っても後悔するだけでしょうけど。まあ、会ったらたぶんシャアに消されると思いますわ。
というか、後のシーンですが、会う前にキャスバルに消されちゃったよ。
これで息子のいるところに行けますけどアズナブル家の人々悲しすぎますわ。
キャスバルに利用されるだけ利用され、最期は消されるなんて。
まあ、キャスバルはアズナブル夫妻を消したという認識はないですからね。
ベイエリアを攻撃してその巻き添えでシャトルが轟沈したとしかわかりませんので。
ハモンが歌う
ハモンのお店に一人の男がやってきます。
キャスバルが生きているとアルテイシアの話したタチです。
どうやらランバラルとハモンをキリシア機関が逮捕するという情報を得て、先に知らせに来たようです。
タチも危ないことしますね。
いくら諜報機関の人間だと言っても、ザビ家の長女直属の機関に睨まれたら粛清されるかもしれないのに。
まあ以前ハモンに惚れているという設定があるので、ハモンが捕らえられるのを見過ごせなかったのでしょう。
ただタイミングが遅すぎました。
だってタチが話して1分もしないうちにキシリア機関の人間がやってきたのですから。
しかしすんなり捕まるハモンではありません。
ランバラルが既に降格処分を受けていること、さらにランバラルはドズル中将旗下であったことを盾にキシリア機関の人間を追っ払います。
つ~か、酒場の歌手相手に一喝されて逃げだすキシリア機関って…。
そして急に歌い出すハモン。
劇場版の時は流れにそって良いところで歌い始めたと思ったものですが、テレビ版だと前話と分割されたために流れ的にここで歌っても情緒もなんもないです。
ハッキリ言ってここはカットしても良かったですねえ。雰囲気的に。
セイラがキレた
ジオン派と連邦派の市民の対立は最終局面に達します。
ヒャッハーな奴らが放火略奪を始めたのです。流れ的に見ると連邦派の市民のようですが。
そしてテアボロの家も標的にされてしまいます。
当然アルテイシアが黙って見ている訳ありません。
焼け出された人々を収容する一方、防戦のために銃を取ります。
そして躊躇なく発砲。
他の作品では人を殺すことに躊躇するキャラがいっぱいいる中、まったく動じないアルテイシア。
アルテイシアカッコいい。
アルテイシアの適切な指揮の下、ヒャッハーな奴らなす術もなく壊滅…というより、コロニーのドッキングベイが攻撃されて士気が喪失したようです。
そんなことぐらいで戦意喪失するなら最初からヒャッハーなんてするなよ。
ヒャッハーな奴らと戦闘する中、アルテイシアに一つの凶報が伝えられます。
この騒ぎの中、テアボロが死去したのです。
近くにいたのに見届けることができなかったアルテイシア。
さぞかし無念だったと思いますわ。
兄妹の間接的な再会
さて妹がテキサスコロニーでヒャッハーな奴らと戦闘を繰り広げている頃、キャスバルは陽動作戦の一環でサイド5の首都バンチであるミランダのドッキングベイを攻撃します。
そしてその攻撃によってミランダを出港しようとしていた民間宇宙船が撃沈。
その宇宙船に乗っていたアズナブル夫妻も当然消滅することに。
形式的には自分の親を殺してしまったシャア。
まあシャアの中身はキャスバルですし、前述したように仮にアズナブル夫妻がここで死なず、ジオン本国でシャアと対面しても絶望するだけですしね。
案外こういう結末の方がアズナブル夫妻は幸せだったのかも。
さて攻撃が終わったキャスバルはテキサスコロニーの外壁にモビルスーツで近づきます。
そしてその姿を偶々目にしたアルテイシア。
アルテイシアの脳裏にタチが話したことがリフレインします。
赤いモビルスーツ。
間接的ながら兄妹の再会が実現したと言えるかもしれません。
まあ兄の方は全く気付いてませんが。
ジオン・連邦両軍の戦力がルウムへ
ここからが本筋です。
ジオン、連邦両軍の戦力がルウム宙域に集結します。
そしてその様子をモニターで眺めるデキンとガルマ。
こうやって戦闘を見守るのも公王の仕事なんでしょうけど、ただでさえ少ない戦力。
デキンが座上しているグレート・デキンもドズルに使わせればいいのに。
戦闘を見るだけだったらズムシティでもできると思いますけどねえ。
一応公王自ら戦場近くに出撃しているということで士気を上げようとしているのかもしれませんが。
戦闘開始
ドズル率いるジオン艦隊とテイアンム中将率いる連邦軍第2艦隊との戦闘が始まります。
第9話で戦力的には五分五分という話でしたが、連邦軍の方が優勢のようです。
ムサイ級巡洋艦主体のジオンとマゼラン級戦艦が主体の連邦軍。ここで差が出たのでしょうかねぇ。
でもドズルは余裕綽々。
何か秘策があるのでしょうねえ。たぶんモビルスーツでしょうけど。
シャアの出撃
陽動作戦が終わり帰還したシャアですが、すぐに再出撃です。
レビル大将の連邦軍第1、第3の連合艦隊を討つべく出撃する特別強襲大隊に合流するのでしょう。
ただちょっと焦り過ぎ。
まだ艦長から出撃命令出てないのに。
そういえばドレンがここで初登場しましたが、この時からシャアと面識あったのですね。
こういうところがファースト世代のおっさんたちの心をくすぐるのでしょう。
そして出撃するシャア。
どんどん加速して行きトップスピードへ。
まさに彗星。
こんな無茶なスピード出すから赤い彗星という異名が付いたのかもしれませんね。
第10話を視聴し終わって
今回はここで終了。
さあ、盛り上がって参りましたってところで終わっちゃいましたね。
早く続きを見たい…と言いたいところですが無慈悲なテロップが。
第11話は7月28日の深夜に放送します。
え?そりゃあないよ。
ほぼ1か月お預けなんて。
製作の遅れとかではく、純粋に放送枠の問題らしいですからねえ。
まあ続きを早く見たいならばBD&DVD買ったり、動画サイトで劇場版の方を見ればいいのですけどね。
ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 11話感想 「モビルスーツが連邦艦隊を蹂躙」
感想(ネタバレあり)
ほぼ1か月ぶりの放送です。
今回はルウム戦役を呼ばれるジオンと連邦の戦闘がメイン。
ジオンの赤き英雄シャア・アズナブル(キャスバル)が大活躍することになります。
ただ一番の手柄はレビル将軍を捕らえた黒い三連星だと思いますけどね。
レビル艦隊へジオン軍の精鋭が突撃!
時間がちょっとだけ戻り、ドズルの艦隊とティアンムの連邦軍第2艦隊の戦いの場面。
戦力的に拮抗しているはずですがティアンム艦隊に押されているドズル艦隊は転進を図ります。
敵の目の前で転進するなんて混乱を招くようなもの。
でもドズル艦隊は一糸乱れることなく転進に成功します。
まあ、これも作戦のうち。
最初からほどよく戦闘を行って転進するのが決まっていたので、転進する時に混乱しなかったのでしょう。
そしてティアンム艦隊はドズルの艦隊を見失います。
転進を許したのよりこっちの方が痛かったですね。
少なくともドズル艦隊を見失うことがなければレビル艦隊に襲い掛かったドズル艦隊の背後をついて引き分けに持ち込めたかもしれませんので。
いくらモビルスーツがいても補給無しで戦い続けることは不可能。
レビル艦隊に加えてティアンム艦隊と戦えるだけの物資はなかったでしょうから。
一方のレビル艦隊。
奇襲に備えて偵察機を出したり偵察員が艦隊周辺を監視したり備えています。
戦力は連邦軍の方が上ですが油断することなくしっかりと備えるレビルはさすがだと思いますけど、それでも奇襲を防ぐことはできませんでした。
シャア(キャスバル)の赤いザクが一番槍とばかりレビル艦隊に襲い掛かると次はドズル艦隊がレビル艦隊に突入します。
旗艦同士が一騎打ちできるくらいまで接近しているのに気付かないなんて。
そして何よりドズルも自分の旗艦を先頭にして突入するなんてナンセンス過ぎる。
指揮官は最後まで艦隊指揮をしなければいけないのにやられたらどうするつもりなんでしょうか?
まあそうやって士気を鼓舞しなければいけないとドズルが判断したのかもしれませんが、あんまり感心はしませんね。
レビル将軍が黒い三連星に捕まる
シャア、ドズル艦隊に続いて黒い三連星が率いる特別強襲大隊もレビル艦隊に突入します。
戦いは艦隊戦から戦闘艦艇とモビルスーツが入り乱れる乱戦に突入。
当然こうなったらモビルスーツの方が有利。だって機動力が違いますからね。
なす術なく撃破されていく連邦軍のマゼラン級戦艦とサラミス級巡洋艦。
もうね、モビルスーツの的ですよ。
モビルスーツパイロットからすれば戦功稼ぎの大チャンスです。
そりゃあシャア(キャスバル)が調子に乗って5隻も沈めるはずですわ。
シャアのライバルだと自分達は思っていそうな黒い三連星はレビル艦隊の旗艦アナンケを発見します。
昔から大将首は戦功第一と相場が決まっているので、黒い三連星も当然アナンケを撃沈しようと攻撃を始めます。
一方アナンケはドズルの旗艦ワルキューレと戦闘して至るところが損傷しており、黒い三連星の相手をできる状態ではありません。
戦いは一方的、最後はオルテガのヒートホークで艦橋を潰されてエンド。
レビル将軍は脱出用ランチで逃げようとしますがガイアに捕らえられることに。
1機だけ赤いランチに乗ったら気付かれるの当たり前。
でも別の白いランチ2機が問答無用でマッシュに撃墜されたことを考えると目立つ赤いランチに乗ったおかげで命だけは助かったとも言えますわ。
講和は時期尚早とギレンは思ってる?
戦闘はほぼ終了。
ギレンは戦況を最後まで確認することはありません。
そしてギレンの元を訪れるキシリア。
この2人って兄妹なのに会話に棘があるんですよね。
なんか離婚寸前の夫婦みたいに。
キリシアはギレンの意図を確認しにきたようです。
このルウムでの大勝をどのように戦略に使うかということを。
そしてもう一つ、グレートデキンを戦場の近くに配置した意味を。
ほぼ1年後キリシアはああいうことをしでかしますけど、それの伏線がここから始まった感じですね。
ギレンはデキンさえも駒のように扱い、別に死んでもかまわない。
そのように考えているとキシリアはここで悟ったと思います。
デキンがまだまだ必要だと考えるならば、いくらデキンが出撃したいと言っても総帥としてギレンは止めるでしょうからね。
ギレン自身はまだまだ連邦と講和をするべきではないと考える一方、デキンは捕らえたレビルを丁重に扱えと命令したところからレビルを使っての早期講和を考えているのでしょう。
勝っているうちに講和すれば優位な立場に立てる。
それにこれ以上犠牲はでない。
デキン自身はそう考えているのでしょう。
ただ連邦が余力を残しているうちに講和すると、後々連邦が復讐戦を仕掛けてくる可能性がありますからね。
もっと連邦軍を叩いて二度とジオンと戦えないくらいに弱体化させる。
そうしなけばジオンの繁栄は続かない。
ギレンはそんな風に考えていそうな気がします。
そしてたぶんキシリアも同じ考えかと。
グレートデキン危機一髪
戦闘が終わりましたが、最後の最後に大きい局面がやってきます。
ドズル艦隊を見失ったティアンム艦隊がデキンとガルマが座上するグレートデキンを発見したのです。
さらにグレートデキンを前線に出しているところから、ジオン本国の戦力が乏しいことも看破します。
ここでグレートデキンを撃沈し、そのままジオン本国に突入すればルウムで負けた挽回が可能となるかも。
でもティアンムは艦隊を反転させてレビル艦隊の救援に向かいます。
まさに歴史の転換点でしたね。
しかしどうしてティアンムは転進したのでしょうか?
このシーンだけではちょっとわかりませんね。
ティアンムは自分の選択は正しかったと自身に思い込ませようとしていたようにも見えましたし。
ホント謎ですわ。
第11話を視聴し終わって
今回はここで終了。
モビルスーツの前にレビル艦隊なす術なしでしたね。
機動兵器の運動性に戦闘艦艇ではついていけない上にミノフスキー粒子で誘導兵器が使えないのが敗因かと。
今回大勝したジオン軍ですが、ザビ家の中では不協和音が出てくる雰囲気です。
特に早期和平を望んでいるデキンと時期尚早と考えるギレンとの意見の隔たりは大きそうですね。
次回はレビルの脱出がメインになると思います。
次回も楽しみです。
ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 12話感想 「講和したい人(デキン)としたくない人達(ギレン、キシリア)」
感想(ネタバレあり)
今回は「戦争を止めるか継続するかについての意見の相違が出てきた話」と「レビルの脱出」がメインでした。
レビルの脱出の話は今回では終わらず次回にも続きますが、主人公であるシャア(キャスバル)と上手く絡ませましたね。
まあ今回の時点ではレビルとシャアがどのように絡むのかはわかってませんけど(次回になればわかります)。
ドズルとギレンの対立
ルウムの戦いはジオンの大勝利。
さて次はどうするか?
ここでギレンとデキンの間に大きな相違があるようです。
早期講和を目指すデキンはギレンを諭しますが、戦争継続を狙うギレンは聞き入れません。
まあ初戦に勝ってもいつまで勝ち続けるかわからない。
それこそナポレオンやヒトラーの二の舞になってしまうというデキンの考えはわからなくもありません。
では講和すればどうなるか?
もちろんどういう内容で講和するかによりますが、連邦軍が現状維持のままだったら、国力にものを言わせて連邦軍が増強されるのは確実。
今はモビルスーツがあるのでジオンが優位に立ってますが、連邦軍のモビルスーツの開発を進めていますからね。
そして連邦軍がルウムで失った戦力補充が済み、モビルスーツの量産が始まった暁にはルウムの復讐戦をジオンに挑んでくる可能性だってゼロではありません。
そうならないように連邦軍を叩くだけ叩いた上で優位な条件で講和する。
ギレンはそのように考えているのだと思います。
ガルマの焦り
今回のルウムの戦いで一気に二階級特進を果たしたシャア。
そんなシャアの士官学校同級生だったガルマは焦りを感じているようです。
ただでさえ親の七光りと思われているガルマ。
ほぼ叩きあげであるシャアに劣等感を抱くのはわからなくもありません。
そして何よりジオン公国のために自分も働きたいという気持ち。
そんな感情が入り乱れて兄であるドズルに自分の配属先を相談に来たようです。
まあドズルに相談する時点で自分の血筋を利用しているのですから、シャアに対抗心を燃やしているのが何だかなぁと思えてきますけど。
しかしガルマもシャアにライバル心を持たず、ザビ家のお坊ちゃんとして自分に相応しい部署で頑張ればいいのに。
シャアと出会ってしまったことがガルマの運命を決めてしまったような気がします。
ホントシャアは罪深いですよ。
戦勝式典にて
戦勝式典の主役は当然シャア。
本当はレビル将軍を捕らえた黒い三連星が主役となるはずなのに。
2階級特進を果たして若い独身男性。
そして謎の仮面の男とくれば女性が放っておく訳ないのはわかりますけど、さすがに二階級特進はやりすぎだと思いますわ。
我が世の春を謳歌しているシャアのところにやってくるガルマ。
ガルマも少佐に昇進し、これからルウムで掃討戦を行うというガルマにエールを送るシャア。
普通の言葉のように聞こえますが何か棘があるように聞こえます。
お坊ちゃんのお手並み拝見とシャアは心の中で思っていそうですね。
デキンが自ら講和交渉?
捕虜となったレビルの元を訪れるデキン。
早期講和を図りたいデキンはレビルを交渉材料にするつもりなんでしょうね。
部屋を立ち去る際のデキンの言動に注目すると。
一応デキンの前では講和に肯定的なことを言ってたレビルですが、内心はどうなんでしょうか?
公人としては戦争を早く終わらせる責務があると考えていそうですけど、私人としては復讐戦をやりたいと思っていそうな気もします。
だって軍人としての自分のキャリアの汚点になりましたからね、ルウムの敗北は。
早期講和を期待している人ってデキンくらいしかいないのかも。
キリシアがマ・クベを味方に引き入れる
デキンの前では早期講和賛成のような感じだったキリシアですが、内心は違った模様。
キシリアはマ・クベ中将を交渉のジオン側代表者として押しこみ、講和の話を潰したい意向のようですね。
デキンの期待を裏切ってまでキシリアが早期講和に反対するのは自分の地位の向上を狙っているのかもしれません。
今のまま講和が成立すると総帥たるギレンの地位は揺るぎなくなります。
明らかにギレンにとって代わろうとしているキシリアとしてはそれはマズいのでしょう。
だから早期講和を潰し、戦争を継続させている間に自分も確固たる地位を築くつもりなのかも。
そしてマ・クベを味方に引き入れるのは講和潰しの後まで考えているのは確実かと。
そうじゃないとギレンのことが好きではないとか、ガルマをマ・クベに下に配属させたりはしないでしょうから。
それにしてもジオリジンだとマ・クベが中将となっているので、キシリアも一応丁寧口調になるのですね。
ファースト見てた世代からするとちょっと違和感感じますわ。
シャアへドズルから命令が下る
ギレンやキシリアの思惑なんぞ全く知らないドズルは自分の任務に忠実。
そんなドズルは少佐に昇進したシャアに密命を与えます。
それは連邦軍のモビルスーツ開発計画「V作戦」を探るという任務。
国力で劣るジオン軍が連邦軍に優位に立っている理由はモビルスーツがあるから。
仮に連邦軍がモビルスーツを開発し量産を始めたら戦局がひっくり返る恐れがありますからね。
そんな重要な任務を与えられたシャアってかなり期待されているのがわかります。
そしてこの任務に合わせてシャアは自分専用のムサイまで与えらることに。
どこまでシャアは優遇されているんだよ。
自分専用の戦闘艦艇授与って少佐の待遇ではないような気もしますけど。
レビル脱出作戦が始まる
キシリアが裏で糸を引いているのはミエミエですが、レビルの脱出作戦が始まります。
キシリアの狙いはレビルを脱出させて連邦軍の下がりに下がった士気を上げさせるつもりなんでしょう。
連邦軍の士気が上がれば早期講和の芽を潰せますし、ギレンの面目を潰すことにもつながります。
キシリアからすれば一石二鳥です。
一方レビルは今回の脱出計画はデキンが関わっていると考えていそうな気がします。
だって前述したように部屋が出る際のデキンの言動が思わせぶりでしたからね。
そりゃあ、あれを聞けばデキンが計画したと思いますよ。
キシリアが計画した脱出作戦。
普通なら簡単に成功したでしょう。
しかし思わぬ障害が。
それはシャア。
さすが主人公。いろんなところに絡んできますわ。
第12話を視聴し終わって
今回はここで終了。
シャアは運が良いのか悪いのか。
まあここでサラミスを撃破すれば歴史はたぶん変わるでしょう。
だってあのサラミスにはあの人が乗ってますからね。
たぶん次回が最終回。
どのように終わるか楽しみです。
ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 13話(最終回)の感想 「戦争継続!そしてファーストへ繋がる」
感想(ネタバレあり)
本作も今回で最終回です。
今回はレビルの逃亡成功からの南極条約潰し。
そしてシャアがV作戦をキャッチしたところまで。キレイにファーストに繋がる作りとなっております。
結局デキン公王以外みんな戦争続けたかったのですね。
狂っていると言えば狂ってますよ。
まあ、みんな前線で戦う訳ではありませんからね。
もちろんシャア(キャスバル)みたいに前線で戦う人の中にも戦争継続を願う人がいますけど。
まあシャアの場合は戦争のどさくさに紛れてザビ家を倒したいのでしょうけど。
シャアがレビルを見逃す
威嚇射撃を使い連邦軍のサラミスを停船させたシャア。
そしてサラミスに乗り込みます。
指揮官自ら乗り込むって…。
シャアで何でも自分でやらないと気が済まないタイプなんでしょうね。
このタイプの上司って、ずっと安らぐ時間がないし、部下も大変ですわ。
まあシャアの場合、すでにララァを囲っているので、ララァと過ごす時間で英気を養い、それ以外の時間は一生懸命任務を頑張っているのかもしれませんけど。
サラミスに乗り込んだシャアは明らかに詰問口調ですが、レビルが現れると途端に口調を改め、何とそのままサラミスの航行を認めてしまいます。
レビルが捕虜となったことをシャアも当然知っているはず。
それなのにみすみすレビルの脱出を黙認したのは、シャアも他人の思惑に気付いたからでしょう。
仮にレビルをここでシャアが捕らえていたら、南極条約潰しが成功せず、連邦はジオンと和平を結んでいたかも。
しかしそれはシャアにとっては不都合。
シャアの目的はザビ家の打倒。
未だ一介の少佐であるシャアには到底ザビ家の打倒なんてできません。
もっと偉くなってチャンスを掴む。
だからここでレビルを見逃す。
シャアの思惑はそんなところなんでしょう。
思惑一致で南極条約潰し
ジオンと連邦の話し合いが始まります。
戦局はジオンが優位。
普通ならジオンが有利な条約を結べる状態ですが、ジオンの首脳はデキン公王以外はみんな戦争の継続を願っている状況です。
一番偉いデキン公王が和平したいと思いっているのに、それに従わないってある意味デキン公王の統制力もその程度ということなんでしょうね。
まあ自分と同じ考えと思ってた娘のキシリアが、和平を一番望んでいないと知ったら、デキンはどうするのでしょうかねえ。
ちょっと興味がありますわ。
さて一方の連邦側。
レビル脱出成功の情報は既にゴップ大将の元にも届いているようです。
正直この辺はわかりづらいですよね。
どうしてレビルの脱出が成功すれば継戦となるのでしょうか?
レビルって軍内である程度の名声があるのでしょうけど、ルウムの大敗でその名声も地に落ちたはず。
さらに脱出した時点でレビル自身が和平を結ぶべきという考えに傾いている可能性もゼロではありません。
尺の問題もあるでしょうけど、この辺はもう少し丁寧に描いてほしかったです。
あとレビル脱出から南極での交渉のシーンでは懐かしいキャラがいっぱい出てましたね。
エルラン中将にジュダック、そしてワッケイン。
ファーストでは少佐だったワッケインさんですが、本作では少将に。
まあルナツー司令だったのに少佐というのがおかしかったですからね。
少佐では艦の艦長にもなれない階級ですし。
こういう細かいところをしっかりと直ているところもオリジンの良いところだと思いますわ。
さてレビルの演説により南極での交渉は事実上失敗します。
正確には失敗したとは言ってませんですけど、あの状態で和平を結べると思う人はいないでしょう。
まあこれによって怒っているのはデキンだけなんですけどね。
アムロの行動の意味がわからん
さてレビルの件以上にわけわからんのがアムロの行動。
アムロは何をしたかったのでしょうか?
可能性としては、ガンダムの名前を出すことで大人たちがどういうリアクションするか知りたかっただけ?
本当にここの意味はわかりません。
ここは劇場版でもわからなかったのですよね。
大人への反発心を描きたかったのかもしれませんけど。
ホワイトベースとそのクルーたちがサイド7に集結
さてサイド7にいろんな人が集まってきます。
ミライさん、セイラ、そしてブライトとホワイトベース。
ブライトさん若いですわ。
まだまだ苦労を知らないのでしょうね。
この後の人生、大変なことの連続になるとはこの時思ってもいなかったことでしょう。
さてホワイトベースのクルー達が集まり、ホワイトベースとガンダムもサイド7へ。
ついでにシャアもw
この辺の作りは続編の制作を意識しているとしか思えませんね。
何しろここからがガンダムの歴史の本当の始まり。
制作スタッフさん達もこの後を作りたいのかも。
第13話を視聴し終わって
これで本作も終了です。
さすが劇場版として制作されただけはあります。
作画も崩れずストーリーも一部を除くわかりやすくかったです。
宇宙世紀のガンダムシリーズってわけわからん設定とかたくさんありますからね。
それに比べたら本作は本当に丁寧に作ってあると思います。
ここまで見たのですから、この後の話、つまり1年戦争もこのクオリティで見たいですねえ。
ホワイトベースの乗員に担当のテロップを入れた意味を考えると、いろいろ動いてそうな気もしますけど。
ファーストの第1話に繋がるストーリー面白かったです。
続編期待しております。
まあ作られるとしても何年後になるかわかりませんけどね。
サンライズは他の劇場版の制作がびっちり詰まっているので。