銀河英雄伝説(旧OVA版)第71話「マル・アデッタ星域の会戦(前編)」の感想 「自由惑星同盟軍最後の戦いが始まる」

感想(ネタバレあり)

無理に戦う必要がなかった戦い。

それが今回のマルアデッタ星域会戦です。

シュトライトが会議で話したように

戦力的に遥かに優位にある帝国軍は

一軍で同盟軍を牽制し、

残りの一軍で首都星ハイネセンを

落とすことだってできたのですから。

しかしラインハルトは

そうしようとはしませんでした。

それはこの戦いで同盟軍を殲滅し、

同盟の滅亡という事実を同盟市民に

知らしめることができること。

そして純粋にビュコックからの挑戦を

真正面から受けたかったためでは

ないでしょうか?

老提督が命を課して

出してきた挑戦状。

ラインハルトの性格から考えて

受けない訳にはいきませんので。

スポンサーリンク

Aパート:会戦の前日

偵察艦の情報から、

同盟軍はマルアデッタ星域に布陣し、

その数は2万隻前後と判明します。

この報せを聞き、

帝国軍の若い提督たちの間には

楽勝ムードが漂い始めます。

まあ、敵の数が少なければ

それだけ勝率があがります。

そして昨年ランテマリオ会戦で

ビュコック率いる同盟軍を

一度は完膚なきまでに叩いていますからね。

そういうこともあって

同盟軍を甘く見ているのでしょう。

その一方、

ミッターマイヤーやロイエンタールのような

軍の重鎮たちは警戒感を高めます。

数が少ないということは

敵が窮鼠となる可能性がありますからね。

そうなれば帝国軍にどれだけ議性が出るか

わかりません。

さて一方の同盟軍では

ビュコックがまだ作戦を練っています。

おそらく自分の最期の戦い。

それにつき合ってくれるラインハルトを

失望しないようなものにしなければならないと

考えているようです。

でもこの戦いのために

多くの人が死んでいく。

自己満足のために多くの兵士を巻き込むのですから

ビュコックの中では葛藤もあるでしょう。

それを察したチュン大将は

ビュコックに来世は医者になればいい

伝えます。

戦う前から来世の話をするなんて。

縁起が悪いですけど、

戦死するのは確実ですからねえ。

でもこの戦いで死ねば、

ヤンかラインハルトが戦場に倒れる姿を

見ることはないし、

自由惑星同盟の滅亡を見なくて済む。

ホント戦う前にこんなことを考えるなんて

普通ではありえませんが、

これがビュコックの本心なんでしょうねえ。

Bパート:マルアデッタ星域の特性を使って同盟軍が善戦

マルアデッタ星域は

大規模な小惑星帯を持ち、

その小惑星帯の中に細い1本の回廊が存在します。

同盟軍はその回廊の入り口に布陣。

おそらく同盟軍はこの回廊に中に

帝国軍を誘い込んで

各個撃破するつもりなんでしょう。

回廊は狭く、

帝国軍は戦力差を生かすことが

できないので。

帝国軍の先鋒は

グリルパルツァーとクナップシュタイン。

両人共にレンネンカンプの旧部下。

同盟政府に見殺しにされたも同然の

レンネンカンプの旧部下に先鋒を命じたのは

レンネンカンプの仇を討ちたいという

両人の心情を最大限活用するつもりなんでしょうね。

でも両人とも

所詮はまだまだひよっ子。

老練なビュコックの相手をするのは

ちょっと無理でした。

回廊内に引き込まれた

グリルパルツァーの艦隊は

恒星風を利用した

同盟軍の猛攻を支えらずに

回廊の外に撤退。

またファーレンハイト艦隊が

同盟軍の後背に回ることを

バレないように

陽動を命じられたクナップシュタインは

同盟軍が回廊に仕掛けた機雷のため

同盟軍を捕捉できません。

やっぱり帝国軍も

第一線の元帥・上級大将たちと

その下の大将や中将との間は

能力と経験に大きな差があるとしか

言えませんね。

さて、同盟軍の後背に回りこんだ

ファーレンハイト艦隊ですが、

実はその背後に同盟軍のカールセンの部隊が

いることに気付かず、

奇襲を受けてしまいます。

さらにクナップシュタインが

機雷に手間取っている間に

ビュコックの本体がファーレンハイト艦隊を

目がけて殺到。

ファーレンハイトは挟撃を避けるため

一旦後退しますが

これも同盟の予測の範囲内。

カールセンの艦隊は

ファーレンハイト艦隊を追わず、

そのまま帝国軍の本隊に向かいます。

これに気付いたファーレンハイトは

殺到するビュコック艦隊に中央突破させた後に

すぐに艦隊を再編し、

ビュコック艦隊を無視してカールセンの艦隊の

背後を襲うおうとします。

一方帝国軍の本隊の後方に回りこんだ

カールセンの艦隊でしたが、

本隊の後方を守るのは

鉄壁ミュラー率いる艦隊です。

そしてカールセンの後ろには

ファーレンハイト艦隊が追い付き、

カールセンの艦隊が挟撃されることに。

でもファーレンハイトの艦隊の後方には

ビュコック艦隊が迫っており、

このままだと今度はファーレンハイト艦隊が

後方を叩かれてしまう…と思ったら、

ビュコックはファーレンハイト艦隊を無視して

ファーレンハイト艦隊の下方を通り、

一気にラインハルトの本営に襲い掛かろうとします。

銀河英雄伝説って

基本宇宙が舞台なので

3次元の戦いがメインになるはずなのに

あんまりないのですよね。

通常は平面、つまり2次元の戦いばかり。

このマルアデッタ会戦のビュコック艦隊の動きは

数少ない3次元を生かした戦いなので

しっかりと鑑賞しましょう。

さて突進するビュコック艦隊を抑えようと

ミュラーとファーレンハイトは艦隊の一部を向かわせますが

その結果カールセンの艦隊に対する圧力が減少。

その隙をついて

カールセンの艦隊はミュラー艦隊の防衛陣を

突破します。

さあ、面白くなってきましたね。

でも残念ながら今回はここで終了です。

終わりに

意外と言っては失礼かもしれませんが

ビュコック、カールセンなど

同盟軍の提督たちは善戦してますね。

まあ、相手がクナップシュタインや

グリルパルツァーのような若造、

そしてファーレンハイトのような

あんまり細かいことを気にしない

タイプの提督が相手ですからね。

さて、

帝国軍の中枢に殴り込みをかけた

同盟軍は一矢報いることができるのでしょうか?

次回も楽しみです。

今回のまとめ三行

・マルアデッタ星域で帝国軍を迎え撃つ同盟軍

・帝国軍を翻弄

・隙をついて帝国軍の中枢へ

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする