『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第7話「イゼルローン攻略(後編)」の感想 「難攻不落の要塞は内側から占領すべし」

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感想(ネタバレあり)

 

幹部人事も終わり、

ようやく成立した同盟軍第13艦隊。

 

この第13艦隊最初の任務は

帝国軍が誇る

イゼルローン要塞攻略です。

 

原作では6度に渡り攻略戦を行い、

そのすべてで失敗してきた同盟軍。

 

この7度目の攻略作戦で

イゼルローン要塞を攻略できるのでしょうか?

 

 

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作戦のメインは内部潜入

 

難攻不落の要塞を外から攻略しようとしても

撃退されるだけ。

そのためヤンはイゼルローン要塞を落とすには

内から攻めるしかないという結論に達したのでしょう。

 

内から攻める、

つまり工作員を要塞内部に潜入して

要塞の指令室を抑えてしまうというのが

今回の作戦の骨子。

 

確かに堅固な要塞に籠っているという

安心感が帝国軍にはあるでしょうから、

意外と内部は脆いかもしれません。

 

それに指令室を抑えれば

要塞主砲も軍港の開港も

自由にできますから。

 

 

そしてこの内部潜入という

重大な役目を与えられたのが

ローゼンリッタ―という訳です。

 

ローゼンリッタ―の指揮官である

シェーンコップは自ら

帝国艦の艦長に変装、

同盟領内で重大情報を入手したと

出まかせで要塞の中に入れて貰い、

要塞司令官シュトックハウゼン大将に

面会しようと画策します。

 

 

一介の艦長が

要塞司令官と面会することなんて

まずないでしょう。

 

でも同盟から入手した重要情報という

キーワード、

さらに肝心の要塞駐留艦隊との通信途絶が

シュトックハウゼンから冷静さを

奪ったようです。

 

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帝国軍の大将でも名誉より命が大事

 

今回の作戦の実施にあたり、

ヤンとフレデリカは

3つの関門があると考えていました。

1つ目は要塞への侵入。

 

これは同盟軍に追跡されている

という状態を作り出し、

さらに偽造したIDのおかげもあって

関門の突破に成功します。

 

そして2つ目の関門は

指令室の所在地を

同盟軍は掴んでいないということ。

 

イゼルローン要塞は人口天体であり

原作では直径60キロという設定です。

 

そんな広大な要塞内で指令室の場所が

わからないなんて。

 

まあだからこそ、

同盟領内で重大情報をゲットしたと嘘をつき、

シュトックハウゼンの興味を引こうとしたのです。

 

結果的に見事シュトックハウゼンの

興味を引くことに成功し、

帝国軍に指令室まで案内してもらえることに。

 

そして最後の第3関門、

それはボディチェックです。

これがあるために指令室内にシェーンコップたちは

武器を持ち込むことができません。

 

だったらどうするか?

そこで考えたのが敵の武器を強奪すること。

 

当然シュトックハウゼンは

武器を携帯しているはずですから

それを奪えばいいだけ。

 

銀河英雄伝説第7話より引用

 

 

でもここで問題があります。

もしシュトックハウゼンを計画通りに

人質にすることが成功しても

シュトックハウゼンが

自分の命より名誉を重要と考えて

自分と一緒にシェーンコップたちを

撃つように命じたら?

 

そこでヤンとシェーンコップが出した結論は

気体爆薬のゼッフル粒子を利用するという

方法です。

 

ゼッフル粒子とは銃のエネルギーに反応して

爆発する厄介な気体。

 

それを指令室に充満させてしまえば

シュトックハウゼンの護衛も

銃で攻撃できなくなります。

 

下手に攻撃したら自分だって

爆発に巻き込まれてしまいますからね。

 

まあここまで用意していたのですけど、

シュトックハウゼンは

名誉より命を取ることを選んだので

ゼッフル粒子を撒く必要は

なかったかもしれませんね。

 

 

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催眠ガスを使って平和的に要塞占領

 

シュトックハウゼンを降伏させて

指令室を占拠したシェーンコップたちは

すぐにヤンに連絡。

 

第13艦隊は無事イゼルローン要塞に

入港します。

 

いきなり同盟の艦隊が軍港に入ってくれば、

指令室の占拠を知らない

軍港の帝国軍が攻撃してくるかも?と

思いましたが

全く攻撃を受けません。

 

どうやらシェーンコップが要塞内の空調に

催眠ガスを流して

要塞内の帝国軍の軍人50万人を

眠らせたようです。

 

催眠ガスなんて流せば

すぐに警報とかなりそうな気がしますが

警報とかも指令室で制御できたのでしょうねえ。

 

それはともかく、

イゼルローン要塞はこれで

同盟軍の手に落ちました。

 

旧OVA版では

シェーンコップたち3人の

見せ場がありましたが、

こっちは原作準拠のため

ちょっと物足りなさが感じましたね。

 

でもその代わりに

シェーンコップとその祖父との話が。

 

銀河英雄伝説第7話より引用

 

 

シェーンコップの祖父は

他人に騙されて私財を失い、

さらに冤罪を擦り付けられそうに

なったので同盟に亡命したみたいです。

 

もし祖父が同盟への亡命をしなければ

今回の作戦の結果も変わっていたかもしれませんね。

 

 

 

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オーベルシュタインの意見に耳を傾けていれば・・・

 

要塞との通信が途絶したいた

イゼルローン要塞駐留艦隊。

 

ようやく通信が回復したと思ったら、

要塞で反乱が起こったので

戻ってきて欲しいとの通信が入ってきます。

 

それを聞いた駐留艦隊司令のゼークトは

要塞への帰投を艦隊に命じます。

 

要塞が反乱を起こした者たちに

占拠されると面倒ですし、

駐留艦隊が反乱を鎮めれば、

シュトックハウゼンに大きな顔ができる。

 

こういうことを考えた上で

帰投を命じたのでしょうけど、

この命令に幕僚のオーベルシュタインが

異を唱えます。

 

オーベルシュタイン曰く、

これは罠であると。

 

しかしオーベルシュタインと

そりが合わないゼークトはこの進言を

受け入れません。

 

さらに説明しようとしたオーベルシュタインを

制止します。

 

銀河英雄伝説第7話より引用

 

もしここでオーベルシュタインが

これまで通信途絶状態だったのに

いきなり回復して

丁度要塞から通信が来るのは

出来過ぎている。

こんな風にちゃんと理由を説明できていれば

ゼークトも翻意したかもしれません。

 

しかしこの説明を

オーベルシュタインにさせなかったことで

ゼークトの運命は尽きました。

 

ここでオーベルシュタインは

ゼークトを見捨てたようです。

 

好き嫌いで部下の説明を

聞かないような無能な上司には

つき合ってられない。

そんな感じでしょうか?

 

ゼークトを見捨てたオーベルシュタインは

旗艦の艦橋から退去し、

さらに旗艦が攻撃を受ける前に

からシャトルで脱出します。

 

ゼークトの性格を考えて

たぶんゼークトは特攻すると

予想したのでしょう。

 

ホント頭がきれますわ。

 

 

要塞間近まで戻ってきた駐留艦隊。

そこに要塞主砲が直撃します。

 

ヤンの好意で

艦隊の端っこへの攻撃となりましたが

この攻撃によりゼークト以下

駐留艦隊の将兵が受けたショックは

凄かったと思いますわ。

 

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特攻したけど返り討ちにあった

 

 

要塞が同盟の手に落ち、

自分達を攻撃してきた。

 

この事実にゼークトは驚愕・・・というよりは

絶望したことでしょう。

 

イゼルローン要塞は帝国軍の要衝です。

ここが落ちた以上、

誰かが責任を取る必要があります。

 

普通なら

イゼルローン要塞の要塞司令官である

シュトックハウゼンに一番の責任があり、

こいつが詰め腹を切らされることになるはず。

 

しかし現在のところ

シュトックハウゼンの安否は不明ですので、

仮にシュトックハウゼンが責任を負うことが

できない状態だったとすれば、

次に責任を取らされるのは

当然ゼークトになります。

 

まだ責任問われて予備役編入ならば

いいでしょう。

 

しかし艦隊率いて要塞を離れた揚げ句、

要塞を奪われた間抜けな艦隊司令官を

予備役編入ぐらいで許すほど

帝国軍は甘くありません。

 

このままだと自分は

処刑されるかもしれない。

 

おそらくゼークトはこう思ったことでしょう。

 

もう自分は死ぬ。

だったら、

ここで艦隊を要塞に突入させて

要塞を奪回できるかも?

という奇跡に掛けようと思っても

不思議ではありません。

 

ただゼークトはそれでいいでしょうけど、

部下は気の毒です。

 

責任取らされるのは

ゼークトや一部の幕僚だけであり、

一般の兵士が責任問われることは

まずありえませんからね。

 

オーベルシュタインみたいに

さっさとゼークトに見切りをつけて

逃げだすことができればいいのですけど、

下手したら逃亡の罪に問われる可能性が

ありますからね。

 

オーベルシュタインみたいにしろと

いうのが無茶でしょう。

 

艦隊を率いて要塞に肉薄するゼークト。

しかしゼークトの賭けは見事に失敗しました。

 

イゼルローン要塞の主砲が

ゼークトの旗艦を瞬時に消滅させて

戦闘終了。

 

武人の心云々とヤンに返答したことが

ヤンを怒らせて主砲で

ゼークトの旗艦を集中的に狙わせる契機に

なったのは確かでしょうね。

 

銀河英雄伝説第7話より引用

 

 

まあ一番の理由はゼークト倒せば

部下たちは逃げるだろうと考えたのでしょうけど。

 

残存艦は帝国領へ逃げ込み、

これで第7次イゼルローン要塞攻略戦は

終了しました。

 

 

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フェザーンの黒狐がここで登場

イゼルローン要塞の陥落。

その情報はフェザーン自治領の自治領主

アドリアン・ルビンスキーの元へも伝えられます。

 

銀河英雄伝説第7話より引用

 

まさかここでルビンスキーが出てくるとは。

原作ではアスターテ会戦の直後に

出てくるのですけど、

尺の関係もあってここで

初登場になったのでしょうか?

 

しかしまあ、

前作の太々しさがなくなり、

代わりにずる賢い小悪党風な

印象になりましたね。

 

原作では

フェザーンの黒狐という二つ名がある

ルビンスキーですが

その二つ名に寄せた感じですわ。

 

 

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終わりに

 

今回はここで終了。

案外楽にイゼルローン要塞落しましたね。

 

これで帝国軍は同盟領に侵攻する橋頭保を失い、

逆に同盟軍は帝国領へ侵攻する拠点を

得たことになります。

 

第6話でヤンがシェーンコップに話したように

ここで平和条約を帝国と結ぶことができれば、

数十年ぐらいの平和を享受し、

ユリアンが戦場に出る姿を

見なくても良かったですが・・・。

 

結局楽にイゼルローン要塞を奪取できたことが

逆に同盟軍が補いきれない大損失を被る

呼び水になるとはさすがのヤンも

予想できなかったことでしょう。

 

 

次回は久しぶりに帝国サイドの

お話となります。

 

旧OVA版でイゼルローン要塞の失陥前の

出来事とされていたカストロプの動乱。

 

本作では原作通り、

イゼルローン要塞攻略終了後にやるようです。

 

また今回1人だけ脱出に成功した

オーベルシュタインですが、

駐留艦隊の幕僚として

生き残ったという事実だけで

今後処罰されそうになります。

 

この事態をオーベルシュタインは

どうやって切り抜けるつもりなんでしょうか?

 

次回も楽しみです。

 

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今回のまとめ三行

・要塞陥落

・オーベルシュタインだけ生き残る

・フェザーンの黒狐が登場