『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第5話「第十三艦隊誕生」の感想 「昇進した代わりに困難な任務を任された」

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感想(ネタバレあり)

 

今回はアスターテ会戦の慰霊祭での出来事と新しい艦隊と艦隊司令が誕生するお話です。

ヤンがその能力に相応しい地位に就くことになります。

その代わりムチャぶりされますけどね。

 

 

第4話の感想記事を読みたい方は以下のリンクをご利用ください。

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第4話「不敗の魔術師」の感想 「手ぶらのヤンからエルファシルの英雄へ」

 

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国防委員長ヨブ・トリューニヒトの晴れ舞台

 

統合作戦本部に出勤してきたヤン。

今日はアスターテ会戦における戦没者の慰霊式があるのです。

 

銀河英雄伝説第4話より引用

 

 

 

アスターテ会戦に出撃し生き残ったヤンも当然出席しなければいけません。

 

アスターテ会戦は帝国軍のアスターテ星域への侵攻を食い止めるのが目的。

一応その目的を達成したのだから勝利と言えなくもないでしょう。

 

しかしアスターテ会戦の同盟側戦死者は150万人。

辺境の恒星系を守るための損失としては割にあいません。

 

 

国民の中にもそう思う人がたくさんいるでしょう。

 

これによって反戦機運などが盛り上がっては大変なことになります。

だから損害の大きさから国民の目を逸らす必要がある。

 

そこで同盟軍はヤンを英雄に祭り上げることにしたのです。

 

帝国を撃退した英雄。

犠牲は大きかったが英雄の活躍で勝つことができた。

 

英雄がいれば帝国軍なんぞ恐れるに足りず。

そんな感じでしょうか?

 

キャゼルヌが言った通り、エル・ファシルの時と同じ手法。

同盟軍も進歩がないですねえ。

 

 

さて慰霊祭はヨブ・トリューニヒト国防委員長のありがたいお話で始まります。

 

 

銀河英雄伝説第5話より引用

 

 

戦没者を悼むような振りして内容は戦意高揚。

 

要は帝国は悪でありこれは正義の戦いなのだ。

だから議性が大きくても止める訳にはいかないということ。

 

まあこうやって扇動しないとやっていけないのでしょうねえ。

 

なんせもう帝国とは150年戦っているのです。

事あるごとに戦意を高揚しないと厭戦気分が高まるのかも。

 

つ~か、150年の戦争続けて経済が崩壊しないのが凄いですわ。

まあ、至るところで同盟はガタガタなんですけどね。

 

 

さて国防委員長のありがたい演説を聞いたヤン。

 

わざと周りに聞こえるように批判するような言葉を吐きます。

 

それを聞いて近隣の席の軍人たちが一斉にヤンを睨みます。

 

まあ国防委員長の演説を聞いて気分が高揚している時に冷や水を浴びせるようなこと言われたら睨みますよ。

 

さらにヤンは周りの軍人たちが国防委員長にスタンディングオベーションしている時に一人座ったままの状態を貫きます。

 

それを見た軍人がヤンに「どうして立たないのか?」と聞いてきます。

 

聞いてきたのはクリステアン大佐。

まさかこいつがここで登場するとは。

 

こいつ、ある悲劇を引き起こす張本人なのですが、まさかトリューニヒトを賛美するような役割をここで演じるとは。

 

原作や旧OVAのことを知っている旧来ファンの多くは驚いたと思いますわ。

 

 

トリューニヒトのメンツ丸潰れ

 

 

トリューニヒトの演説が終わると一人の女性がトリューニヒトの前に立ちます。

 

その女性の名前はジェシカ・エドワーズ。

 

銀河英雄伝説第5話より引用

 

彼女はそう名乗り、アスターテ会戦で戦死したジャン・ロベール・ラップの婚約者という身分を明かします。

 

トリューニヒトはジェシカが自分の演説を聞いて自分を称賛するような言葉を発すると考えたのでしょう。

 

SPを制止して彼女にそのまま話の続きをすることを許します。

 

しかしこれがまずかった。

 

ジェシカがその後話したのは完全なトリューニヒト批判。

 

戦争を賛美して兵士の戦意を高揚させたトリューニヒトは今どこにいる?

あんたは戦場から遠く離れた安全な場所で好き勝手言ってるだけだろ。

 

私は婚約者を失った。あんたの家族はどうなの?

 

 

痛烈な批判。

トリューニヒトの面目丸潰れです。

 

あわててジェシカを退場させようとしますが、ヤンがジェシカの手を取って一緒に逃げだします。

 

ヤンとしてもこんなツマラン式典に時間を費やしたくなかったのでしょう。

 

そしてあれだけトリューニヒトを批判したのですから、ジェシカが報復されるかもしれないと考えたのでしょうね。

 

 

そして報復が早くも現実に。

 

統合作戦本部を出たヤンとジェシカが乗る車の背後から大きなトレーラーが。

 

銀河英雄伝説第5話より引用

 

後ろから横から追突されて危うく前方に止めてあった車に衝突しそうになるくらいまで追い込まれましたが、それで十分目的を達したのかトレーラーは走り去ります。

 

あの式典は国家行事。

おそらく同盟中に中継されていたでしょうから、もしあの式典でトリューニヒトを罵倒したジェシカが事故死したらトリューニヒトも反戦派に糾弾されるでしょうからね。

 

今回はあくまで警告、そんな感じなんでしょう。

 

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ヤンがまともな大人に見える

 

自宅に帰宅したヤンは同居しているユリアンが作った料理に舌鼓します。

 

このユリアンは第4話の最後にヤンの家を訪問した少年です。

 

ユリアンは家事は何も完璧超人。

ズボラなヤンの正反対のような存在で、彼のおかげでヤンは人並みの生活を送ることができるのです。

 

さてそのユリアンもそろそろ進路を考える時期。

ユリアンはどうやら軍人になるつもりのようです。

 

元々ユリアンがヤンのところに来たはトラバース法という法律のため。

 

トラバース法は戦争孤児を軍人の家で養育する代わりに大人になったら軍人になってお礼奉公してもらうもの。

養育に掛かる費用は国が支出します。

 

もちろん軍人にならない自由も保証されていますが、そういう場合は養育に掛かったお金を国に返還しなければいけないのです。

 

前回の感想記事に書いたように日本の防衛大学校に似たような制度ですね。

 

ただヤンはユリアンが軍人になるのがあんまり好ましいと思っていない様子。

 

ヤン自身、軍人なんてまともな職業と思っていないのでしょうね。

 

でもそしたら養育費どうするの?と思ったら、ヤンが自分のお金で返すそうです。

 

ユリアンには自由に将来を考えてほしいのでしょう。

 

ヤンは歴史を学びたかったのに親父が死んで士官学校に行くしか選択肢がなかったですよね。

 

同じような思いをユリアンにさせたくないのでしょう。

 

でもユリアンの場合は自分から軍人になりたいと言っているのでヤンの時と事情が違うのですけどね。

 

 

 

憂国騎士団ショボすぎ

 

ユリアンと夕食を食べている最中、家のアラームが鳴ります。

家の敷地に不審者が大勢侵入したようです。

 

銀河英雄伝説第5話より引用

 

彼らの名前は憂国騎士団。

まあ簡単に言えば、戦争を賛美し戦争遂行に邪魔になるような人物にリンチを加える奴らです。

 

どうやら慰霊祭でのヤンの行動が反国家的な行為に映ったようですね。

 

それを聞いてヤンを批判するユリアン。

まあ、ああいう式典では長い物に巻かれろでいれば一番無難ですからね。

 

ユリアンの言うこともわかります。

ただヤンは捻くれていますからね。

そういう普通のことができないのですよ。

 

外に出て来いという憂国騎士団の勧告を無視するヤン。

 

業を煮やした憂国騎士団はとうとう実力行使に出ます。

 

何と小型の手りゅう弾みたいなものをヤンの家に投げ込みそれが爆発したのです。

 

おそらくこれも警告でしょうけど、さすがにこれはあかん。

 

ヤンも当然切れて反撃開始です。

 

散水機を使って憂国騎士団を撃退するのに成功。

つ~か、あれくらいで撤退するなんて憂国騎士団ショボすぎですわ。

 

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少将に昇進したけど無茶振りされた

 

キャゼルヌから出頭命令を受けて、統合作戦本部に出頭するヤン。

 

ヤンを呼び出したのはキャゼルヌの直接の上司である同盟軍統合作戦本部長のシトレ元帥です。

 

 

銀河英雄伝説第5話より引用

 

統合作戦本部長とは同盟軍制服組のトップ。

つまり同盟軍の軍人の中で一番偉い人。

 

そんな人に呼び出しくらうとは。ヤンも内心何事か?と思ったことでしょう。

 

シトレがヤンを呼び出した理由。

それはヤンの少将への昇進の決定を伝え、同時にヤンを第13艦隊の司令官に任命するという内示をするためでした。

 

つ~か、それ言うためだったらチェスなんかする必要ないやろ。

 

 

でもこれはまだ前座のようなもん。

メインはその第13艦隊の最初に任務。

 

何とシトレ元帥はヤンに第13艦隊を率いてイゼルローン要塞を攻略してこいと無理難題を突きつけてきたのです。

 

イゼルローン要塞は同盟領と帝国領の境界に建造された帝国軍の人工天体。

 

銀河英雄伝説第5話より引用

 

この要塞があるため同盟軍は帝国領に侵攻できず、これまではずっと帝国軍の侵攻を妨げるという消極的な方法しか取れなかったのです。

 

一応これまで同盟軍は6回に渡りイゼルローン要塞を攻略するために大軍を派遣しましたが全部失敗。

 

それなのに通常の半分の戦力しかない第13艦隊で落として来いとは。

 

こんな話断ればいいのになぜか受託するヤン。

 

まあヤンとしても攻略できる当てがあるから引き受けたのですけどね。

 

 

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第5話を視聴し終わって

 

今回はここで終了。

ようやくヤンがその能力に相応しい地位に就くことができそうです。

 

今回はあのカーチェイスの場面以外はほぼ原作通り。

旧OVA版とかなり変わっていて楽しめました。

 

ただ残念だった点が1つ。

旧OVA版に比べてトリューニヒトのキャラデザに太々しさがなくなった点が気になりましたね。

ちょっとスマートな印象になりすぎな気がします。

まあ、扇動政治家の権化みたいな奴なのでさわやかなデザインの方が原作通りなのかもしれませんけど。

 

 

さて次回のタイトルはイゼルローン攻略(前編)。

 

第13艦隊の幕僚たちがいよいよ登場です。

 

次回も楽しみですわ。

 

次回第6話の感想記事はこちらからどうぞ。

『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第6話「イゼルローン攻略(前編)」の感想 「難攻不落の要塞に対する攻略戦が始まる」

 

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今回のまとめ三行

  • トリューニヒトを事実上罵倒したジェシカ
  • 憂国騎士団を撃退
  • 第13艦隊で難攻不落の要塞を落とせと命令される