『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第2話でも疑問に思うような箇所や原作を知らないとわからないような箇所がいくつかありました。
この記事は第2話の補足説明のようなことを勝手にやる記事です。
肩ひじ張らず、暇つぶしに眺めてください。
真面目に読むような記事でもないので。
第2話の感想記事はこちらからどうぞ。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第2話「アスターテ会戦」の感想 「ヤンの指揮で一矢報いる」
まだ第1話の補足説明記事はこちらから。
『銀河英雄伝説 DIE NEUE THESE』第1話の補足説明記事を作ってみた
ヤンはラインハルトを知っていた?
旧OVA版ではお互いのことを知っていたヤンとラインハルト。
しかしラインハルトがヤンをことをアスターテ会戦前に知っていたのは旧OVA版のオリジナルと以前別の記事に書きました。
ではヤンの方はラインハルトのことを事前に知っていたのでしょうか?
第2話ではローエングラム伯(ラインハルト)の戦略構想についてパエッタ中将に説明しようとするセリフがあったので、たぶん知っていたと推測できます。
ただラインハルトは帝国軍遠征艦隊の司令官。
ヤンも一応第2艦隊の次席幕僚ですから事前にその情報を得ていたでしょう。
だからヤンがラインハルトを知っていてその戦術を研究してても不思議ではありません。
実は原作においてヤンがいつの時点でラインハルトのことを知ったか明確な記述はないのです。
ただしヤンとラインハルトはお互い名前を知らない状態で第6次イゼルローン要塞攻略戦と第4次ティヤマト会戦で戦ってます。
その辺に興味がある方は外伝1巻と3巻を読んでください。
どうして第6艦隊との通信ができた?
帝国軍遠征艦隊の妨害電波のため、第4艦隊は第2、第6両艦隊との通信が途絶してしまいました。
その一方、帝国軍と第4艦隊が戦端を開いた後でも第2艦隊と第6艦隊の通信が辛うじてできた描写が。
銀河英雄伝説第2話より引用
この点に関して、原作には通信できたという記述はありません。
つまりこれは新銀英伝のオリジナル要素です。
たぶん帝国軍の妨害電波は第4艦隊に向けて発せられて、それにより第2、第6艦隊と第4艦隊との通信が途絶したと推測されます。
そのためまだ第2、第6艦隊の間の通信は邪魔されなかったと。
またこの第2艦隊と第6艦隊の通信ができたことで話の辻褄が合うようになりました。
よく考えてみましょう。
ヤンはできるだけ早く第6艦隊と合流すべきとパエッタ中将に意見具申しましたが、第2艦隊だけ合流しようとしても第6艦隊にその旨伝えないと当然合流なんかできませんよね。
普通なら第6艦隊も第4艦隊を救援すべく第4艦隊のいる宙域に向かうはずなので。
原作ではどうやって第6艦隊と連絡を取るか全く記述がなかったのでこの辺が曖昧だったのですが、この新銀英伝のおかげで何とか辻褄が合うようになりました。
どっちにしろ、パエッタ中将もムーア中将も頑固だったので通信できても合流は幻に終わりましたけどね。
パストーレ中将の遺体が艦内に漂っていたシーンはオリジナル
ヤンが第4艦隊救援は間に合わないと主張したのに対して、パストーレ中将は百戦錬磨。
だから間に合うとパエッタが主張して譲らず、第4艦隊救援に向かうことになりました。
そしてその直後、撃沈された第4艦隊旗艦レオニダスが映し出されて、その内部にパストーレ中将の遺体が漂っているシーンが流されましたね。
これはヤンの主張が正解だったことを視聴者に教えるためのシーンなのでしょう。
そして原作でもパエッタ中将がパストーレ中将を百戦錬磨と称えた後、パストーレ中将が戦死したとわかる記述があるのです。
ただし原作の記述によると、パストーレ中将の肉体は帝国軍の攻撃で艦橋に亀裂が入り、そこから真空の宇宙に吸い出されたとされており、パストーレ中将の遺体は艦内に残っていないことになっています。
この辺は劇場版「新たなる戦いの序曲」が原作通りの描写になっているので気になる方はそちらを参照してください。
では新銀英伝ではなぜパストーレ中将の遺体が漂うオリジナルとなったのか。
個人的な推測ですが、宇宙空間に遺体を漂わせてもそれがパストーレの遺体だと視聴者が判別できないと監督以下スタッフ陣が考えたのかと。
だってパストーレの顔をしっかりと覚えている視聴者はそれほど多くはないとはずですから。
だから敢えて帝国軍に撃沈されたレオニダスを最初に映し、その内部に遺体を漂っていることにしたのだと思います。
あくまで推測ですが。
どうしてエルラッハ少将の戦死のシーンがなかったのか予想してみた?
ラインハルトを気に食わないことでファーレンハイト以外一致していた提督たち。
その中でもエルラッハ少将はラインハルトを特に嫌っており、原作では命令無視して戦死しています。
しかし新銀英伝ではエルラッハ少将が命令無視するところも戦死するところも無し。
原作ファンや旧OVAファンとしてはちょっと残念でした。
ではどうして削られたのでしょうか?
一番可能性があるのは尺が足らなかったからだと思います。
第2話ではラインハルトが元帥になるシーンまであり、細かいところは削るしかなかったのでしょう。
それにラインハルトを嫌っている無能な軍人はエルラッハだけではありません。
貴族に近い無能な軍人たちの多くはエルラッハ同様ラインハルトを嫌っているので、ここでエルラッハの件を削っても他で無能な軍人がラインハルトを嫌っているという描写を入れれば良いと考えたのかも。
もちろんこれは個人的な推測ですけどね。
さすがに3話でエルラッハ少将の戦死を触れるようなことないと思いますわ。
ラインハルトの元帥号授与式に参加していたのは誰?
まさか2話に入るとは思ってなかったラインハルトの元帥号授与式。
多くの文官、軍人が出席していましたが確実に名前がわかるのはメルカッツ以外だとツイッターでキービジュアルが発表されているミッターマイヤーとロイエンタールぐらい。
では他の人達は誰なんでしょうか?
銀河英雄伝説第2話より引用
まず後ろにいる背の高い男。
頬に紫色の傷が見えるのでおそらく装甲擲弾兵総監のオフレッサー上級大将でしょう。
原作1巻に紫色の傷があるという記述があるので。
これは自信があります。
一方前の4人、ラインハルトと同じ軍服ですのでたぶん4人とも元帥です。
原作第1巻の記述を見ると、元帥でこの式典に出席したのは以下の4人。
- 軍務尚書のエーレンベルク元帥
- 統帥本部総長のシュタインホフ元帥
- 幕僚総監のクラーゼン元帥、
- 宇宙艦隊司令長官のミュッケンベルガー元帥
一応ブラウンシュバイク公も元帥号を貰ってますが、あの人は軍首脳ではないので。
このうち、エーレンベルク元帥は原作2巻で旧式の片眼鏡を掛けているという記述があるので、一番右の人物がエーレンベルク元帥で間違いないでしょう。
そうすると、そのまま、隣はシュタインホフ、その隣がクラーゼン、そして一番左がミュッケンベルガーだと思います。
あとあのシーンで異彩を放っていたのはこの人物。
銀河英雄伝説第2話より引用
軍服とはちょっと違うデザインですよね。
となると国務尚書のリヒテンラーデ侯の可能性が大でしょうか?
もちろんブラウンシュバイク公という可能性もありますが。
ただブランシュバイク公はこっちの長髪のような気が。
銀河英雄伝説第2話より引用
しっかりと元帥の軍服着ているし。
でもそうなると隣の人がわからん。
普通だったらリッテンハイム侯でしょうけど、あの人はたしか上級大将止まりだったので元帥の軍服着れないはずだし。
たぶん第3話でこの元帥号授与式について詳しく描かれるでしょうから、答え合わせは第3話を待つことにしましょう。
終わりに
解説というよりは個人的な予想を書き殴っただけになってしまいましたね。
次回以降、
作るかどうかはわかりません。
それなりに読んでくれる人がいれば作るかもしれませんのであんまり期待しないでお待ちください。