銀河英雄伝説【旧OVA版】第65話「すべての旗に背いて」の感想 「重圧が1人の政治家を壊す」

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感想(ネタバレあり)

 

ヤンにとっては馴染深いエル・ファシル星系。

そのエル・ファシル星系が自由惑星同盟から分離独立したところで終わった前回ですが、このエル・ファシルの独立がヤンに何らかの影響を与えるのでしょうか?

 

まあ、ヤンに影響を与える前にレベロに影響を与えるのは確実でしょうけど。

地方政府の離反って国が滅ぶフラグですからね。

 

 

第64話の感想記事を読みたい方は以下のリンクをご利用ください。

銀河英雄伝説【旧OVA版】第64話「休暇は終わりぬ」の感想 「ロイエンタールとラングの対立がここに始まる」

 

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レベロは重圧に押しつぶされる寸前

 

現自由惑星同盟最高評議会議長ジョアンレベロ。

以前は清廉潔白な政治家として名声を得た人物。

でも今はその面影もありません。

 

事実上帝国の属領になり下がった同盟の命脈を保つため、自分のポリシーと真逆のことをした結果、事態はどんどん悪化していきます。

 

原作にも書いてありましたが、レベロという政治家にとって同盟の元首という地位は重すぎたのでしょうね。

人には向き不向きがありますが、レベロを見ているとそれがよくわかります。

 

 

さて、レベロはヤンの逮捕から始まる一連の出来事を何とか隠そうとしますが、首都であれだけドンパチしたのです。民衆が気付かない訳ありません。

 

情報公開を求める民衆にダンマリを決め込む同盟政府。

 

こういうことが続けばどんどん政府への支持が下がっていくのにそれを気にする余裕がレベロにはないようです。

 

こうなったのは全部ヤンが悪い。

 

そう信じて疑わないレベロは宇宙艦隊司令長官代理であるチュン大将を呼び出してヤン討伐を命じようとします。

それに対してチュンは翻意するようレベロに忠告します。

 

これまで同盟を軍事的に守ってきたのは他ならぬヤンです。

そのヤンを討つなんて一般の兵士からすれば帝国を利するだけと考えるのが当たり前。

 

それどころか現在の惨状を考えれば、ヤンと同盟政府を天秤に掛けてヤンの方に味方する兵士だ大量に出てきても不思議ではないのです。

 

昔のレベロだったらこれぐらい察することができたでしょう。

しかし今のレベロは…。

同盟元首であるという重圧がレベロを押しつぶすのは時間の問題かもしれませんね。

 

 

ヤンは動くに動けない

 

メルカッツたちと合流を果たしてヤン。

問題はこれからどうするかです。

 

アッテンボローやシェーンコップはエル・ファシル星系の独立政府に合流して、そこを根拠地にするべきだと主張しますがヤンは同意しません。

 

なぜヤンは同意しないか?

それはラインハルトがどう出るかそれを見極めようとしているから。

 

ラインハルトの性格を考えると今回の出来事に何らかのリアクションをするはず。

 

もしラインハルトがすべて同盟政府が悪いと結論付けるならば、同盟を滅ぼすために出兵することになるでしょう。

 

そういう事態になった場合、同盟政府はヤンに帰参を呼び掛けるかもしれません。

 

ヤン自身、現在の同盟政府には愛想が尽きていますが民主共和政治に幻滅している訳ではありません。

それに同盟政府と和解できれば、貰えなかった年金が貰えるようになるかもしれませんし。

 

またラインハルトがリアクションする前にエル・ファシル政府に合流すると同盟政府とは完全に袂を分かつことになってしまう。

だからこそ動けないのです。

 

ヤンとしてはさっさとラインハルトに結論を出して欲しいと思っているでしょうねぇ。

 

 

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すべての判断材料は揃った

帝国ではフェザーンへの事実上の遷都に向けて急ピッチで準備が進みます。

 

そして先発隊として出撃するミッターマイヤーは、見送りにきたロイエンタールとロイエンタールが殺されかけたリヒテンラーデ侯の一族の女の話をすることになります。

 

金をやって女を追いだすようにロイエンタールに忠告するミッターマイヤー。

金で追い払うなんてミッターマイヤーらしくないですけど、それだけ危険視しているのでしょうね。

 

ロイエンタールってどこか破滅願望がありますから。

たぶんミッターマイヤーもそれに気付いているのでしょう。

 

だからこそ、その破滅願望を強めることになりそうなあの女が危険だと思っているのかも。

 

結局ロイエンタールはあの女をそのまま囲うことになりますが果たして吉と出るか凶と出るか?

 

 

 

さて、同盟領内に駐屯するシュタインメッツ上級大将とレンネンカンプの副将であるザーム中将からハイネセンの騒乱に関する報告がラインハルトの元に届けられます。

 

これでようやく、今度のことをラインハルト考える材料が揃いました。

さあ、これからというところで今回は終了です。

 

今回はまったく派手さがない話に終始しましたけど、これは次のジャンプへの助走みたいなもんです。

次回からどんどんストーリーが動きますのでしっかりと付いてきてください。

 

第66話の感想記事はこちらからどうぞ。

銀河英雄伝説【旧OVA版】第66話「黄金獅子旗の下に」の感想 「躊躇がある男の野心を大きくする」

 

 

今回のまとめ三行

  • すぐに動けないヤン
  • レベロは焼き切れる寸前
  • ようやく情報がラインハルトの元に