感想(ネタバレあり)
ようやく始まった本作。
半年以上前からニコ生特番やっていたので結構長い間待った感覚ですわ。
第1話は無難にまとめた感じですね。
原作読んでる者からすると端折り過ぎって思わなくもないですが。
キャラの簡単な紹介と各話でどのような行動をしたかについてまとめた記事作りましたので興味がある方はどうぞ。
祝いの式典が絶望へ
魔法都市エーラム。
ここで1組の夫婦の結婚式が行われる。
大陸を2分する同盟と連合の盟主の娘と息子の。
この結婚式で盟主の持つ聖印が統合されて、皇帝聖印(グランクレスト)が誕生するはずだった。
そんな式典、誰だって参加したいと思うはず。
ところその式典への出席を面倒と考える女性が一人。
名前はシルーカ。
魔法大学で優秀な成績であるがために結婚式に出席することになった彼女。
式が始まるギリギリに式場に到着するシルーカ。
そして始まる結婚式。これで大陸の安寧が訪れる。
と誰もが思っていたその時、シルーカは式場に混沌が集まるのを察知します。
一刻の猶予もないためあえて新郎新婦を遮り、混沌と対峙しようとします。
混沌の存在にまだ気付いていない人達から見るとシルーカは結婚式に乱入した不埒者にしか思えません。
当然シルーカは邪魔をされてしまいます。
この邪魔さえなければ混沌を沈め結婚式が続行されたかもしれません。
グランクレスト戦記第1話より引用
しかし現実は残酷です。
混沌のために新婦と新郎の父親たちは首チョンパされ、結婚式も中止になってしまいます。
この時のシルーカの行動がシルーカの運命を狂わせることになるとはシルーカ自身も考えもしなかったでしょうねえ。
シルーカは運が悪い
好色伯と呼ばれるアルトゥール伯の元に向かうシルーカとその侍従であるア―ヴィン。
ア―ヴィンは結婚式でシルーカを行動を邪魔した人であり、その時のこともあり今はシルーカに仕えています。
それはともかく、シルーカが好色伯の元へ向かう理由、それは好色伯と契約を結ぶため。
どうしてこうなったかという理由はこの1話では深く掘り下げませんでした。
原作ではこの辺でしっかりと理由の説明があるのですけど、それはたぶん2話以降に持ってくるのでしょうね。
最初から説明多いとテンポが悪くなるので。
好色伯という名前が付いているくらいですから、魔法師の容姿で契約を決めているはず。
そう思い込むシルーカですが果たして?
好色伯のところに向かうシルーカ主従を通せんぼする者たちが現れます。
シルーカたちを足止めしたのはこの辺の領地を治める君主の部下たち。
好色伯は連合所属、そしてここの領主は同盟所属。
相手陣営の向かう魔法師を通せんぼするのは当たり前だと説明する兵士の親玉。
結婚式が無事に終わっていれば同盟と連合が統合されて平和を謳歌していたかもしれませんのに結婚式が失敗に終わった結果、同盟と連合は再び対立しはじめたようですね。
こんな形でさりげなく、現在の情勢を視聴者に教えるやり方上手いと思います。
複数の兵士と対峙するシルーカとア―ヴィン。
好色伯のところに行きたくないと考えるシルーカは自暴自棄気味。
だからこそ、この足止めをストレス解消の好機と考え、この兵士たちとやり合う気満々のようです。
口では兵士たちに好きにすればと油断させるようなこと言っているのに。
シルーカって結構性格悪いかも。
そんな時、両者の間に一人の若者が割り込んできます。
若者の名前はテオ。
グランクレスト戦記第1話より引用
か弱い女性が襲われていると思い助けに来たようですね。
まさに白馬に乗った王子様って感じのテオ。
さぞ強いのだろうと思ったら雑魚兵士相手に怪我させられるわ、動きも遅いわ。
さらに聖印が小っちゃい。
上に画像を載せて大公たちの聖印と比べれば一目瞭然。
この人本当に主人公なの?と思えてきますわ。
それでも何とか兵士たちを退けることに成功したテオ。
そんなテオに興味をもったシルーカはテオに試練を与えます。
まあ、実際にはテオの聖印を強くするためにわざとこういうことをしたのですけど。
テオの前に現れる2つの頭を持つ魔犬オルトロス。
苦戦しながらもテオはオルトロス退治に成します。
さっきの兵士と戦ったときよりは剣の腕がマシになったような気も。
オルトロスの混沌から聖印を吸収するテオ。
この世界では聖印の量が君主のステータスのようなもの。
大量の聖印を集めるとそれだけ位階(爵位)も上がっていくのです。
オルトロスを倒して位階が上がったテオは魔法師一人と契約を結ぶことができるようになります。
あ?
そうです。
シルーカがテオに試練を与えた理由。
もちろんテオの強さを見ることも理由でしたが、もう一つの理由はテオが魔法師と契約できるだけの位階になるための聖印を集めさせるためだったのです。
でも何で魔法師と契約できるだけの聖印を集めさせたのか?
当然自分がテオと契約するために。
おいおい、まだ会って間もない流浪の君主と契約するなんて軽はずみ過ぎるだろ。
それでも好色伯と契約するよりはマシだとシルーカは考えたのでしょうね。
どんだけ嫌われているんだ好色伯は。
こんな衣装を送りつけてくるような奴だから、シルーカは「生理的に公職伯は無理」と判断したのかもしれません。
グランクレスト戦記第1話より引用
契約を完了して主従となったテオとシルーカ。
まず手始めにここの領主の館に向かいます。
領地を奪うために。
テオが領主になっちゃった
契約の赴く途中の魔法師を襲撃する。
その行為は魔法師を統括する魔法協会を無視したも同然です。
下手をすると聖印をはく奪されて領地を失うかもしれない愚行だったようですね。
契約魔法師が苦言しますが領主は取りあいません。
そんなところにやってくるテオたち3人。
テオ達を前に手も足も出ない領主は降伏。
グランクレスト戦記第1話より引用
降伏の証としてシルーカは領主の聖印をテオに割譲させます。
これでまたテオの聖印が大きくなりました。
そしてこの領地もそっくりそのままテオのものに。
一人の魔法師を助けたことで流浪の君主から領地持ちの君主となったテオ。
まさにシンデレラストーリーを駆け上がるようですがこのまますんなり行くとは限りません。
ここから天才軍師(魔法師)シルーカさまの大活躍が始まります。
というところで第1話はここで終了です。
面倒な説明を省いたのでテンポはかなり良かったですね。
ただし端折ったところが多いのでその分後の話数にその説明とかを入れるのは大変でしょうけど。
原作読んでいる者だったら脳内補完ができますけど、原作読んでない人からすればわからないことだらけかもしれませんね。
特にどうしてシルーカが好色伯と契約することになった所とかは。
個人的は十分楽しめました。
次回以降も期待ですわ。
第2話の感想記事はこちらからどうぞ。
グランクレスト戦記第2話「野心」の感想 「ラシックの野心小っちゃすぎ」
グランクレスト戦記第1話のまとめ三行
- 皇帝聖印誕生せず
- テオとシルーカの出会い
- 領地乗っ取り成功