感想(ネタバレあり)
前回、詩羽先輩が作った2つのシナリオをゲームの中に入れ込んだ倫也。
神ゲーになるかと思っていたら、完成したのはクソゲーだったのです。
その事実を詩羽先輩に教えてリテイクを迫る倫也。
今回はこの続きからです。
原作でいえば第5巻の5章と6章に当たる部分。
おそらくアニメ2期の詩羽先輩メインのクライマックスにあたるところになります。
それもあって公式予告で「アニメ1期6話以来の神回」と煽っていましたね。
アニプレックスチャンネル TVアニメ『冴えない彼女の育てかた♭』#4「二泊三日の新ルート」予告映像より引用
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果たして本当にアニメ1期第6話に並ぶ神回となるのでしょうか?
第3話の感想記事を読みたい方はこちらのリンクをご利用ください。
冴えカノ♭ 第3話『初稿と二稿と大長考』の感想 「ゲームにしないと見えないこともある」
また4話の見どころにフォーカスした記事はこちらからどうぞ。
【勝手に厳選】冴えカノ♭ 第4話のポイントや見どころを振り返る 「詩羽先輩は倫也を諦めた?」
加藤が瑠璃ルートの意図に気付く
初稿があるのにわざわざ第2稿を作った詩羽先輩。
そのことが引っかかっていた加藤は、何度もシナリオを確認。
さらに詩羽先輩のデビュー作「恋するメトロノーム」を読み返します。
そしてようやく、加藤は「瑠璃ルートの意味」に気付いたのです。
もし瑠璃ルートの第2稿ではなく、巡璃ルートの初稿を倫也が選べば…。
危険を察知した加藤は倫也と詩羽先輩を探して学校の屋上へ。
そこで加藤が見たものは、痴話喧嘩中の倫也と詩羽先輩でした。
アニプレックスチャンネル TVアニメ『冴えない彼女の育てかた♭』#4「二泊三日の新ルート」予告映像より引用
それを見た加藤さん、たぶん大丈夫だと思ったのでしょう。
声をかけず立ち去ります。
この空気をしっかりと読む力、倫也も身に付けて欲しいものです。
売れっ子ラノベ作家さまにダメ出し
場所を学祭のメイド喫茶に移して具体的に詩羽先輩のシナリオへダメ出ししていく倫也。
あの~、二人の仲は秘密だったんじゃ?
まあディレクターとしての使命に燃える倫也からするとそんなもんどうでもいいと考えていそうですけど。
一方の詩羽先輩も卒業が近いし(来年の3月)、自分たちの関係がバレてもいいかと思っているのかもしれません。
詩羽先輩のシナリオの悪い点。
それは「描写が細かすぎてゲームとの相性が悪いということ」。
どんな些細な描写もすべて文字起こししているため、ゲームをプレーする楽しさを殺してしまっているのです。
アニプレックスチャンネル TVアニメ『冴えない彼女の育てかた♭』#4「二泊三日の新ルート」予告映像より引用
それを指摘する倫也。
倫也にラノベ作家としての矜持が傷つけられた詩羽先輩は納得しません。
と思ったら詩羽先輩、恋するメトロノームの原稿を倫也に見せようとしたあの日のことを思い出してしまい、詩羽先輩は泣き出してしまいます。
選択するところまで行かず否定された。
そう思ったのかもしれません。
さすがにこれには倫也も驚き、即座にフォローを始めますが…。
倫也と詩羽先輩の2人きりでリテイクそして新シナリオ
学校から倫也の家へ向かう詩羽先輩。
詩羽先輩は一言もしゃべりません。
そんな詩羽先輩に答えを求めず一人で喋る倫也。
さすがに倫也も詩羽先輩の心情を思って返答を求めないのでしょうね。
さて、倫也の家に着くと詩羽先輩はベッドに潜りこんでふて寝。
一方倫也はシナリオのリテイクを始めます。
でも疲れが溜まっているのか夢の世界へ。
ベッドから起きる詩羽先輩。
とうとう肉食獣(詩羽先輩)が草食獣(倫也)に食べちゃうか…と思ったら。
さすがにそれはやらないか。
詩羽先輩も意外とチキンなので。
翌朝、倫也が目覚めると詩羽先輩はシナリオ修正作業を進めていました。
詩羽先輩が恋するメトロノームを書いた当時、担当編集の町田さんから何度も駄目だしされたことを思い出していた詩羽先輩。
冷静に考えたらゲームシナリオも今回初めて書いたのです。
リテイクもなくすんなり終わる訳がない。
詩羽先輩はそう考え直したようですね。
それを倫也に伝えた時の詩羽先輩の顔、憂いが消えたような良い顔になっています。
ヤンデレモードの詩羽先輩も魅力的と言えば魅力的ですが、この笑顔も捨てがたいですわ。
倫也の方針、それは2つのシナリオをリテイクしたうえで両方とも採用すること。
さらに巡璃も瑠璃も両方ハッピーエンドになる第3のシナリオを作る。
はい無茶です。
1つのシナリオをリテイクしてゲームにするのだけでも大変なのに第3のシナリオってムリゲーすぎる。
倫也ってクオリティを重視するあまりそれ以外のところへの視点がなさすぎですわ。
だいたい新シナリオなんて入れたらえりりの負担が増えちゃうでしょ。
ただでさえ、えりりはスランプ気味なのに。
詩羽先輩も当然反対するかと思ったら条件付でこの倫也の構想を受け入れます。
新シナリオは倫也が執筆するという条件で。
ここからは先輩作家(詩羽先輩)が新人(倫也)にダメ出しするモードへ。
今までのうっ憤をすべて返す勢いで倫也が書いた新シナリオのテキストにどんどんダメだしする詩羽先輩。
倫也のHPを削っていきます。
も、もちろん、シナリオを良くするためにやっているのですよね?
シナリオ製作に集中する倫也。
だからお風呂に入ってかなり際どい恰好している詩羽先輩に気付きもしません。
アニプレックスチャンネル TVアニメ『冴えない彼女の育てかた♭』#4「二泊三日の新ルート」予告映像より引用
ベッドに寝た詩羽先輩に毛布を掛けてあげる倫也ですがここのシーン、絶対見えてますよね。
倫也羨まし過ぎる。
翌日、巡璃と瑠璃どっちが好きか倫也に聞いてみる詩羽先輩。
その答えを聞いた詩羽先輩は苦笑します。
自分(詩羽先輩)の思うものとは違うけどこれもいいか。
そんな気持ちがあの苦笑に含まれているように思えます。
そして新シナリオ完成。
早速シナリオをえりりに送りますが、えりりはシナリオ作者の名前を見てイラッとします。
作者名はT-AKIUTAKO。
TAKIはネットで使っている倫也の名前。
UTAKOは霞詩子の意味。
つまりこのシナリオは二人で作ったと暗にアピールしているのです。
おそらく詩羽先輩はその事実をえりりと加藤に見せつけるためにこの名前を付けたのでしょうね。
加藤が全部美味しいところをもっていきやがった
豊ヶ崎学園の学園祭もフィナーレのダンスタイム。
詩羽先輩と倫也にとっては久しぶりの学校となります。
加藤は詩羽先輩に自分が気付いたことが正しいかどうか聞いてみます。
瑠璃は「恋するメトロノームの沙由佳」であり、そしてある人物の化身。
瑠璃と沙由佳、両方とも身近な人間をモデルにしたと詩羽先輩は話します。
経験不足で人付き合いが苦手な作家がモデルにしたのは自分。
だから今度こそはと思っていたのに。
詩羽先輩は加藤に一つ御願いをします。
周りがリア充だらけなことに気付いてアウェー感を感じている倫也。
そんな倫也にダンスをしようと言ってきたのは加藤…ではなく瑠璃?
火の粉が飛んでいる幻想的な風景。
そんな風景に溶け込んだ瑠璃に息を呑む倫也。
もちろん中身は加藤ですけど、全然雰囲気が違います。
詩羽先輩が加藤に頼んだこと。
それは自分の分身である瑠璃をハッピーエンドにする。
少なくともこの瞬間だけでも。
倫也と瑠璃が踊っている姿を見つめている詩羽先輩とえりり。
詩羽先輩に頼まれたとは言え、これって美味しいところ全部加藤が持っていった形になってしまいましたね。
原作だとこの後オチがあり、詩羽先輩はまだ諦めていないというアピールになるのですけど、今回の演出だと詩羽先輩は。
詩羽先輩派の私としてはちょっと残念な演出ですがまだ大丈夫。
詩羽先輩派には一発逆転の原作7巻のあのシーンがあるから。
しっかり11話でそのシーンが描かれます。
冴えカノ♭第11話(最終話)「再起と新規のゲームスタート」の感想 「まだまだ倫也を巡る争いは終わらない?」
今回で詩羽先輩のメイン回は終わり。
次はえりりメイン回になりますけど、原作からの改変はあるのでしょうか?
次回も楽しみです。
なお、第4話の見どころやポイントに焦点を当てた記事を別に作りましたので時間がある方はどうぞ。
【勝手に厳選】冴えカノ♭ 第4話のポイントや見どころを振り返る 「詩羽先輩は倫也を諦めた?」
第5話の感想記事を読みたい方は以下のリンクをご利用ください。
冴えカノ♭ 第5話「締め切りが先か、覚醒が先か」の感想 「えりり回始まったけどいろいろ不穏な空気が」
今回のまとめ三行
- 詩羽先輩のシナリオにダメ出し
- 新シナリオの執筆するのは倫也
- メインヒロインはやっぱり加藤?