銀河英雄伝説(旧OVA版)第78話「春の嵐」の感想 「決戦目前!二人で語りあった最後の夜」

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感想(ネタバレあり)

 

今回もまだ戦端は開かれません。

戦端が開かれる前段階のお話になります。

 

「くたばれカイザー」と「それがどうした」という二つの名言で生まれる一方、印象深いのはヤンとユリアンが語り合ったシーンでしょうか?

ナレーションが覚悟すべき未来を暗示させてますが、それはそれ。

別れる前にヤンとユリアンが語り合う機会に恵まれたという点は良かったと思いますわ。

 

 

 

 

第77話の感想記事を読みたい方は以下のリンクをご利用ください。

銀河英雄伝説(旧OVA版)第77話「風は回廊へ」の感想 「将来の帝国宰相が退場」

 

第77話はフェザーンでテロが発生し、工部尚書のシルヴァーベルヒが逝去しました。

ローエングラム朝銀河帝国を支えるテクノクラートの死亡はラインハルトには痛手だったと思います。

 

 

 

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ビッテンフェルトからの降伏勧告

 

戦略的に見たら帝国軍と争うのは自殺行為。

だから降伏勧告すれば無駄な戦闘は避けられるかもしれない。

 

そう考えてビッテンフェルトは降伏勧告を行った…訳ありません。

 

アッテンボローが言ってた通り、ビッテンフェルトの狙いは戦端を開くこと

ラインハルトから厳命されているので自分から戦端を開けないので、ヤン一党を怒らせて攻めてこさせようという魂胆でしょう。

ビッテンフェルト自身、アムリツァ会戦でヤンにやられたこと根に持っているでしょうから。

 

もちろん攻めて来れば儲けもん。攻めてこなくても別に構わないという考えでしょうけどね。

 

 

ただ結果的にこの降伏勧告は仇となります。

ビッテンフェルトはヤンを甘く見過ぎました。

 

ペテン師ヤンはこの降伏勧告を利用して、戦術的振りを覆すことに成功するのですから。

まあその全容がわかるのは次回79話でのお話になりますが。

 

 

「くたばれカイザー」と「それがどうした」という名言が生まれる

帝国側が士気を上げる時に使う言葉「ジークカイザー」。

その一方ヤン一党にはそれに類する言葉がありませんでした。

 

全軍の士気を上げるためには是非決め台詞が欲しいところ。

そこでポプランが考えたのがこの「くたばれカイザー」という訳。

 

意味は当然「皇帝(ラインハルト)死ね」ということ。

あまり綺麗な言葉ではありませんが、これ以上に士気を鼓舞できそうな言葉がありませんからね。

 

ポプランはもう一つ「ビバデモクラシー」という言葉も考えたようですが、民主主義をたたえても士気があがりそうにないので、やっぱり「くたばれカイザー」で良かったと思いますわ。

 

 

あとアッテンボローがユリアンにこの世で一番強い言葉を伝えるシーンがあります。

その強い言葉というのは「それがどうした」

 

ある意味相手の言ったことを肯定した上でちゃぶ台返しするような言葉。

これ言われたら相手はさらに続ける言葉がなかなか出てこないでしょうね。

 

ただユリアンにはあんまり使って欲しくないですねぇ。

「それがどうした」は強い言葉ですが同時に議論を打ち切る言葉ですので。

この後は話し合いでなく、実力行使しか残りません。

それはヤンの美学に反すると思うし、そのヤンを崇拝するユリアンが使ってしまうとヤンの後継者とは思えなくなるので。

 

 

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ロムスキーとレベロの差

 

圧倒的な戦力差がある以上、ヤン一党にすべてを掛けるのは無謀とも言えます。

エルファシル革命政府の中ではヤン一党を帝国軍に売って自分達だけでも助かろうという意見が出てくることもある意味仕方ありません。

 

しかしエルファシル革命政府の首班であるロムスキーはこの案を退けます。

ただ退けたのはロムスキーが自分の政治信念に反するからではありません。

 

ヤン一党を売るのが恥ずかしい行為だと思ったからです。

 

要は他人からの評価を気にしたということですね。

他人の評価を気にする奴が同盟からの分離独立を企てたのかよと興ざめしますが、同時にそういう性格がロムスキーの後世の評価を救ったとも言えます。

 

 

仮に意見に従ってヤン一党を帝国軍に売ってたら、ロムスキーはロクな最期にならなかったでしょう。

ラインハルトの目的は「ヤンに勝つこと」であり、「ヤンを屈服させる」ことは二の次なので。

 

まあ、軍人じゃないので命までは取られなかったかもしれませんが、少なくとも後世の評価はレベロ並に低いものになったと思いますわ。

 

 

ヤンとユリアンが語りあった最後の夜

酒を飲みながら息子と語り合う。

人によっては最高に楽しい時間だそうです。

それを満喫できてヤンは楽しかったことでしょう。

 

一方のユリアンも、ヤンといろいろ話せたことは大きな財産となったことでしょうね。

ヤンに相談したりヤンの話を聞く機会を得られた人物なんてほとんどいないでしょうから。

まあ、恋愛の話はほぼなく、政治的な話になったはある意味仕方ありませんが。

 

ヤンにしろ、ユリアンにしろ、色恋関係は素人同然ですからね。

それを強調するために今回唐突にユリアンとカリンの会話をするシーンを入れたのでしょう。

 

何でもできるユリアンでも恋愛だけはヤンに似て全然ダメ。

ただユリアンも最後の最後では決める男に成長するのですが。

まあそれは110話のお話ですけど。

 

 

ヤンとユリアンが語り合う。

二人が生き続ければ今後も機会はあったでしょう。

でも…。

 

先の展開を知っているので本当に悲しくなってきます。

残りはあと3話。

気が重いです。

 

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銀河英雄伝説(旧OVA版)第78話を視聴し終わって

今回取り上げたところ以外にもフォークが洗脳されて地球教の道具になりさがるシーンなどもありましたが、そこら辺は是非有料動画サイトなどで確認してください。

 

まあ、フォークが事に成功すればその名はずっと語り継がれるでしょうね。

不本意な形でも忘れられるよりはマシかもしれないので。

 

 

次回からいよいよ回廊の戦いが始まります。

圧倒的な戦力を誇る帝国軍を翻弄するヤン一党はホント凄いです。

 

第79話の感想記事はこちらからどうぞ。

銀河英雄伝説(旧OVA版)第79話「回廊の戦い(前編)」の感想 「ヤンに破れた提督達の名前がまた増える」