銀河英雄伝説(旧OVA版)第76話「祭りの前」の感想 「特殊EDのヤン艦隊側のイメージだけが残る」

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感想(ネタバレあり)

 

今回は帝国側のお話がメイン。

そのためEDのクレジットにはヤン艦隊側のCVは表示されておりました。

実際ヤン艦隊側のキャラは一人も喋ってませんからね。

 

ところがこの76話の印象について「ヤン艦隊側のものしか頭に残らない」方がたくさんいると思います。

それくらい今回インパクトあります。

ヤン艦隊側は普通に帝国軍迎撃の準備をしているだけなのに。

まあ、「祭りの前」というタイトルを付けている時点で制作側の意図は丸わかりですが。

 

 

旧OVA版銀英伝は本伝だけで110話あります。

そしてこの76話はその中でも屈指の名演出回だと思いますわ。

 

 

第75話の感想記事を読みたい方は以下のリンクをご利用ください。

銀河英雄伝説(旧OVA版)第75話「雷動」の感想 「ロイエンタールに不穏な動きあり?」

 

第75話はロイエンタールに不穏な動きありという讒言に帝国軍が大慌てになるお話でした。

今のところラインハルトはロイエンタールを信じているようです。

 

 

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帝国側の問題山積!メックリンガー達居残り組が頭を抱える

同盟領を併呑し絶好調のローエングラム朝銀河帝国。

しかしそんな帝国にもいろいろ問題があるのです。

 

それをメックリンガー達帝国領居残り組が話し合います。

まあ、話し合ったところですぐに改善できるものはありませんが、危機意識の共有を行ったという感じなんでしょう(実際は視聴者にこんな問題あるよと提示する意味合いがあったのでしょうけど)。

 

問題を箇条抱きにするとこんな感じ。

 

  1. 旧帝国領内の戦力が少なすぎ
  2. アンネローゼの警備が手薄になる恐れ
  3. 軍事優先への批判が出始める
  4. 地球教の残党の動き

 

このうち1と4はフラグとなっており、それが今後具体化することになります。

2についても間接的にアンネローゼに危険が迫るような話があるので一応フラグだったと言うことができるでしょう。

 

意外だったのが3。

文官と軍人の対立が起こると思ったらほぼナッシング。

カールブラッケがメインになるお話なかったし。

 

仮に本伝のストーリーがもっと長く続いたのなら問題が表面化してたかもしれませんけどね。

 

しかし帝国の提督たちは優秀ですわ。

軍事以外のところにも目を向けているのですから。

ホントチートすぎるわ。

 

 

憂国騎士団は因果応報

ハイネセンポリスで発生した大火事。

原因はゼッフル粒子発生装置の誤作動だったようですが、現状だと帝国軍が旧同盟首都を灰燼とするためにやったと言われかねません。

占領者=旧統治機構のものを潰したがるというイメージがありますからね。

 

帝国軍のイメージを下げないためにはスケープゴートが必要。

そしてそのスケープゴートに選ばれたのが憂国騎士団という訳です。

 

これまでヤンやフレデリカを襲おうとした屑野郎どもの集団である憂国騎士団。

ある意味スケープゴートにさせられるのは因果応報とも思えてきます。

 

まあ、地球教と繋がりがあったので因果応報というより自業自得かもしれませんけどね。

 

帝国軍に襲撃されて壊滅した憂国騎士団。

視聴者の多くはザマァと思ったことでしょう。

少なくとも私はそう思いました。

 

 

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雨降って地固まる?ロイエンタールが帝国軍のナンバー2に就任予定

ロイエンタールに不穏な動きアリ。

その決着が今回付けられます。

 

結果としてロイエンタールは統帥本部総長を解任されます。

ただ解任された理由は謀反認定されたからではありません。

 

解任された理由、それは新しい職に就くためです。

ロイエンタールに用意された新しい仕事は新領土総督(ノイエラント総督)。

これは旧同盟領を全部ロイエンタールの差配に任せるという意思表示です。

 

また同時にその地位は帝国の尚書に並ぶとラインハルトは宣言しました。

 

もともとロイエンタールに不穏な動きアリと大きく喧伝したのはラングです。

そしてそのラングはオーベルシュタインの腹心面してますね。

オーベルシュタインもそれを黙認しているようですし。

 

ロイエンタールを新領土総督に任命し、尚書とならぶ地位と宣言したのはある意味オーベルシュタインとラングへの牽制かもしれません。

 

ロイエンタールへの恨みのためにロイエンタールを失脚に追い込もうとしたのはラングです。

今回のロイエンタールの地位が向上してしまったという結果は、ラングの自尊心を傷つけることになるでしょう。

またラインハルトの今回の人事はラングに対して「余計なことはするな」という意味も含まれているのかもしれません。

 

さらに今度のことでオーベルシュタインとラングに力があることがわかり、それを相殺するためにロイエンタールの地位を高めたとも考えることができます。

 

こう考えると今回の人事は絶妙だったと言えるでしょう。

ただ同時に危険であるともいえます。

だってロイエンタールのような有能な家臣に2個艦隊の戦力と旧帝国領に並ぶような領土を任せるのですからね。

 

仮にロイエンタールがラインハルトに反乱を企てたら、それを鎮圧するのは一筋縄ではいきませんから。

 

まあ、ロイエンタールのような忠臣が反乱なんてする訳ないですけどね(意味深)。

 

 

祭りの準備で忙しいヤン艦隊の面々

今回の話のほとんどは帝国側のお話です。

ただ冒頭に書いたように多くの人の印象に残るのは確実に特殊EDとその前後のヤン艦隊の面々の映像だと思います。

 

別に変わったことをしている訳ではありません。

ラインハルトを迎撃するための準備を一生懸命するだけです。

でもそれが印象深い。

 

今回のタイトルは祭りの前。

狙っているとしか思えないタイトルです。

 

祭りはそれ自体よりもその準備をする方が何倍も楽しいという経験を持っている方はたくさんいるでしょう。

祭りの準備は楽しいと想起させて今がヤン艦隊の一番楽しい時であると視聴者に伝える。

そして同時に今後はこれより楽しい時はないと視聴者に伝えようとしているのです。

 

今後待っているのはラインハルトとの死闘。

多くのキャラが死ぬことでしょう。

それを想像させるからこそさらに印象深くなる。

 

ホント見事としか言えません。

 

同盟艦隊最後の出撃の演出といい、そして今回の祭りの前の演出といい、本伝第3期シリーズは神演出のオンパレードです。

あと82話と83話の演出も凄いと個人的には思います。

物凄く悲しくなりますが。

 

 

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銀河英雄伝説(旧OVA版)第76話「祭りの前」を視聴し終わって

今回はここで終了です。

さあ、次回からラインハルトとヤンの戦いが始まります…と言いたいところですが、その前にワンクッションあります。

まあテロなんですけど、そのテロのせいでラインハルトの覇業に大きな影響を与えることに。

正直提督たちの中から犠牲が出るより帝国にとっては損失が大きいと思います。

 

第77話の感想記事はこちらからどうぞ。

銀河英雄伝説(旧OVA版)第77話「風は回廊へ」の感想 「将来の帝国宰相が退場」