感想(ネタバレあり)
ほぼ1か月ぶりの放送です。
今回はルウム戦役を呼ばれるジオンと連邦の戦闘がメイン。
ジオンの赤き英雄シャア・アズナブル(キャスバル)が大活躍することになります。
ただ一番の手柄はレビル将軍を捕らえた黒い三連星だと思いますけどね。
第10話の感想記事はこちらからどうぞ。
ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 10話感想 「セイラ(アルテイシア)勇戦す」
第10話はキャスバルの赤いザクがレビル艦隊に突入したところで終わりました。
1か月間長かったですわ。
レビル艦隊へジオン軍の精鋭が突撃!
時間がちょっとだけ戻り、ドズルの艦隊とティアンムの連邦軍第2艦隊の戦いの場面。
戦力的に拮抗しているはずですがティアンム艦隊に押されているドズル艦隊は転進を図ります。
敵の目の前で転進するなんて混乱を招くようなもの。
でもドズル艦隊は一糸乱れることなく転進に成功します。
まあ、これも作戦のうち。
最初からほどよく戦闘を行って転進するのが決まっていたので、転進する時に混乱しなかったのでしょう。
そしてティアンム艦隊はドズルの艦隊を見失います。
転進を許したのよりこっちの方が痛かったですね。
少なくともドズル艦隊を見失うことがなければレビル艦隊に襲い掛かったドズル艦隊の背後をついて引き分けに持ち込めたかもしれませんので。
いくらモビルスーツがいても補給無しで戦い続けることは不可能。
レビル艦隊に加えてティアンム艦隊と戦えるだけの物資はなかったでしょうから。
一方のレビル艦隊。
奇襲に備えて偵察機を出したり偵察員が艦隊周辺を監視したり備えています。
戦力は連邦軍の方が上ですが油断することなくしっかりと備えるレビルはさすがだと思いますけど、それでも奇襲を防ぐことはできませんでした。
シャア(キャスバル)の赤いザクが一番槍とばかりレビル艦隊に襲い掛かると次はドズル艦隊がレビル艦隊に突入します。
旗艦同士が一騎打ちできるくらいまで接近しているのに気付かないなんて。
そして何よりドズルも自分の旗艦を先頭にして突入するなんてナンセンス過ぎる。
指揮官は最後まで艦隊指揮をしなければいけないのにやられたらどうするつもりなんでしょうか?
まあそうやって士気を鼓舞しなければいけないとドズルが判断したのかもしれませんが、あんまり感心はしませんね。
レビル将軍が黒い三連星に捕まる
シャア、ドズル艦隊に続いて黒い三連星が率いる特別強襲大隊もレビル艦隊に突入します。
戦いは艦隊戦から戦闘艦艇とモビルスーツが入り乱れる乱戦に突入。
当然こうなったらモビルスーツの方が有利。だって機動力が違いますからね。
なす術なく撃破されていく連邦軍のマゼラン級戦艦とサラミス級巡洋艦。
もうね、モビルスーツの的ですよ。
モビルスーツパイロットからすれば戦功稼ぎの大チャンスです。
そりゃあシャア(キャスバル)が調子に乗って5隻も沈めるはずですわ。
シャアのライバルだと自分達は思っていそうな黒い三連星はレビル艦隊の旗艦アナンケを発見します。
昔から大将首は戦功第一と相場が決まっているので、黒い三連星も当然アナンケを撃沈しようと攻撃を始めます。
一方アナンケはドズルの旗艦ワルキューレと戦闘して至るところが損傷しており、黒い三連星の相手をできる状態ではありません。
戦いは一方的、最後はオルテガのヒートホークで艦橋を潰されてエンド。
レビル将軍は脱出用ランチで逃げようとしますがガイアに捕らえられることに。
1機だけ赤いランチに乗ったら気付かれるの当たり前。
でも別の白いランチ2機が問答無用でマッシュに撃墜されたことを考えると目立つ赤いランチに乗ったおかげで命だけは助かったとも言えますわ。
講和は時期尚早とギレンは思ってる?
戦闘はほぼ終了。
ギレンは戦況を最後まで確認することはありません。
そしてギレンの元を訪れるキシリア。
この2人って兄妹なのに会話に棘があるんですよね。
なんか離婚寸前の夫婦みたいに。
キリシアはギレンの意図を確認しにきたようです。
このルウムでの大勝をどのように戦略に使うかということを。
そしてもう一つ、グレートデキンを戦場の近くに配置した意味を。
ほぼ1年後キリシアはああいうことをしでかしますけど、それの伏線がここから始まった感じですね。
ギレンはデキンさえも駒のように扱い、別に死んでもかまわない。
そのように考えているとキシリアはここで悟ったと思います。
デキンがまだまだ必要だと考えるならば、いくらデキンが出撃したいと言っても総帥としてギレンは止めるでしょうからね。
ギレン自身はまだまだ連邦と講和をするべきではないと考える一方、デキンは捕らえたレビルを丁重に扱えと命令したところからレビルを使っての早期講和を考えているのでしょう。
勝っているうちに講和すれば優位な立場に立てる。
それにこれ以上犠牲はでない。
デキン自身はそう考えているのでしょう。
ただ連邦が余力を残しているうちに講和すると、後々連邦が復讐戦を仕掛けてくる可能性がありますからね。
もっと連邦軍を叩いて二度とジオンと戦えないくらいに弱体化させる。
そうしなけばジオンの繁栄は続かない。
ギレンはそんな風に考えていそうな気がします。
そしてたぶんキシリアも同じ考えかと。
グレートデキン危機一髪
戦闘が終わりましたが、最後の最後に大きい局面がやってきます。
ドズル艦隊を見失ったティアンム艦隊がデキンとガルマが座上するグレートデキンを発見したのです。
さらにグレートデキンを前線に出しているところから、ジオン本国の戦力が乏しいことも看破します。
ここでグレートデキンを撃沈し、そのままジオン本国に突入すればルウムで負けた挽回が可能となるかも。
でもティアンムは艦隊を反転させてレビル艦隊の救援に向かいます。
まさに歴史の転換点でしたね。
しかしどうしてティアンムは転進したのでしょうか?
このシーンだけではちょっとわかりませんね。
ティアンムは自分の選択は正しかったと自身に思い込ませようとしていたようにも見えましたし。
ホント謎ですわ。
終わりに
今回はここで終了。
モビルスーツの前にレビル艦隊なす術なしでしたね。
機動兵器の運動性に戦闘艦艇ではついていけない上にミノフスキー粒子で誘導兵器が使えないのが敗因かと。
今回大勝したジオン軍ですが、ザビ家の中では不協和音が出てくる雰囲気です。
特に早期和平を望んでいるデキンと時期尚早と考えるギレンとの意見の隔たりは大きそうですね。
次回はレビルの脱出がメインになると思います。
次回も楽しみです。
第12話の感想記事はこちらからどうぞ。
ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 12話感想 「講和したい人(デキン)としたくない人達(ギレン、キシリア)」