感想(ネタバレあり)
今回はキャスバルがザビ家の御曹司であるガルマ・ザビと仲良くなり、そのガルマを扇動して連邦軍の駐屯地を襲撃させようとするお話です。
学生がそこまでするかと思いますが、キャスバルの目的がイマイチわかりません。
またドズルの手で進められているMS計画。今回ギレンの一声で中止になるところでしたが、ミノフスキー博士の説得で計画続行になります。
まさにここが歴史の転換点だったかもしれませんね。
仮にここでMS計画が中断されていたら、1年戦争序盤のジオンの快進撃はなかったでしょうから。
というか、ジオンが独立戦争起こすこと自体なかったかも。
前回第4話の感想記事はこちらからどうぞ。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜赤い彗星 第4話の感想 「シャア・アズナブルの名前ゲット」
前回はキャスバルがシャアと入れ替わり、まんまとサイド3の士官学校に入学するまでが描かれていました。
本物のシャアはキリシア配下の謀略でシャトル毎爆死。ちょっと可哀想。
でもこれでシャア・アズナブルの名前をゲットです。
士官学校に入学してガルマより目立つ
シャア・アズナブルと入れ替わりジオンの士官学校に入学したキャスバル。
普通は目立たないようにするのが常道ですが、なぜか自分の力を誇示するかのように目立つような行動をします。
まあ、キャスバルが目立つのは近くにガルマがいる時。つまりキャスバルの存在をガルマに印象付けるのが目的なのかも。
そんなことをすれば、ガルマに目を付けられて嫌がらせとかされるかもしれないとか考えないのでしょうかねえ。
それともおぼっちゃん体質のガルマはそんなことをしないと看破しているのか。
今のところ、キャスバルが何を考えているのかわからないですわ。
ミノフスキー博士のおかげでMS計画続行
さて士官学校の校長をする傍ら、MS計画を進めているドズル。そこに長兄のギレンがやってきます。そして慌てるドズル。
ドズル自身まずいと思ったのでしょう。
だってモビルスーツが実戦で使えるような仕様には程遠いので。そりゃあエンジンを外部に丸出しの状態で兵器にできる訳ありません。エンジン攻撃されてジエンドですから。
ギレンは予想通り、MS計画の中止をドズルに命令しますが、そこで待ったと掛けたのがミノフスキー博士。
ギレンはミノフスキー博士の話を聞き、MS計画の中止を撤回します。
やはり専門家の説明は効果絶大だったようです。こういう場面を見ると細かい説明と権威性って大事だと思いますねえ。
たぶんドズルがミノフスキー博士と同じことを言ってもギレンは聞き入れなかったと思います。
統括者と言ってもドズルは専門家ではありません。
もちろん統括者としてある程度の知識があるでしょうけど、餅は餅屋。細かい説明はできないでしょうから。
人を説得する時、抽象論よりも具体論の方が大事。今回のミノフスキー博士はMSの開発見通しだけでなく、MSを使う戦略の説明まで一部してますからね。
これでミノフスキー博士はギレンにも気に入られたことでしょう。でもこのミノフスキー博士、後々あることをやってしまいます。
何をやったのかは後々のお楽しみ。さすがにあのシーン丸ごと削ることはしないでしょうから。
行軍訓練でガルマとシャア(キャスバル)が打ち解ける
何をやっても目立つキャスバル。当然ガルマが意識しない訳ありません。自分はザビ家の人間。一般人出身(とガルマが思っている)キャスバルに負ける訳にはいかないのです。
自分がキャスバルに負けるということはザビ家の威信が揺らぐ。ガルマはそんなこと思っていそう。
そしてその考え方がガルマを危機にもたらすことに。
行軍訓練中、キャスバルを出し抜こうとしたガルマが崖の下に落ちてしまったのです。さらにキャスバルに助けられるガルマ。
ガルマにとって最悪の展開です。遭難したあげく、ライバルに助けられたのですから。
逆に言うとキャスバルにとっては最高の展開ということになります。
おそらくキャスバルはガルマに取り入るつもりだったのでしょう。でも自分の素性をさらけ出す訳にもいかず、ガルマの前で目立つことでガルマに自分のことを認識してもらおうとした。
そして後々ガルマに取り入るチャンスを待っていて、今回そのチャンスが舞い込んだ。そんなところではないでしょうか?
最終的にガルマのお気に入りになることに成功したキャスバル。
ガルマはガルマでキャスバルに夢中になった模様。後々裏切られてあんな結果になるのに。
ファーストガンダムのストーリーを知っている者からすると本当にガルマは甘ちゃんだと思いますわ。
さてガルマが望んだため、キャスバルとガルマは寮で同室になりますが、その結果本物のシャアのことを知っているリノ・フェルナンデスが追い出されることに。
これはこれでキャスバルにはありがたかったかも。
リノはキャスバルのことを疑ってましたので。
実際のところ、目の色やカマを掛けた話によってキャスバルが本物のシャアでないことに気付いているのですけど。
そしてそれが彼の命を短くすることになるのですけどね。
連邦軍への反感が募る
連邦軍との共同訓練で連邦軍の軍監に挑発的な態度をとるキャスバル。
あえて士官候補生たちが連邦軍への憎悪をたきさせるようにしたのでしょうか?
そして同じころ、連邦軍のサラミス級巡洋艦が起こした事故で反連邦軍の機運がサイド3で高まります。
キャスバルにとってこれは好都合な展開。
キャスバルはガルマを唆して連邦軍の駐屯地への奇襲を計画します。
キャスバルが連邦軍に喧嘩を売る意図がわかりませんが、ザビ家を滅ぼす計画の一環なんでしょかねえ。
キャスバル自身、父親であるジオンズムダイクンのことを何とも思ってなかったようですけど、母親のことは別。
母親が軟禁されて一人塔の中で病死したのはザビ家のせいとか思っていそうな気がします。
また母親が死んだことで妹であるアルテイシアが大いに悲しみましたからね。兄としてはザビ家への憎悪を高める契機になったのではないでしょうか?
終わりに
今回はここで終了。
次回は士官候補生たちの連邦軍駐屯地を襲撃がメインとなります。
実際の戦闘に挑むガルマとキャスバル。果たして成功するのでしょうか?
次回も楽しみです。
次回第6話の感想記事はこちらからどうぞ。