感想(ネタバレあり)
ラインハルトとヤン。
アスターテ会戦以来直接対決が始まります。
ただ今回のメインはヤンのフレデリカに対する求婚でしょう。
最終決戦前のプロポーズ。
今までずっと見てきた視聴者からすれば「遅すぎだろ」と思わずにはいられません。
まあ、プロポーズするだけまだマシと思う人もいるでしょうけど。
第50話の感想記事を読みたい方は以下のリンクをご利用ください。
銀河英雄伝説【旧OVA版】第50話「連戦」の感想 「ヒャッハー!!帝国軍を狩ろうぜ」
フレデリカの気持ちに気付いていながらヤンが踏みきれなかった理由
ヤンの元にラインハルトとその部下たちが一斉にガンダルヴァ恒星系を進発したという情報が届きます。
「これは罠である」とヤンも認識してますが、同時にヤンにとっては待ち待った瞬間でもあるのです。
ヤンの基本戦略は「ラインハルトを戦場で倒し、帝国軍が内部分裂している間に同盟を再建すること」。
そのためにはどうしてもラインハルトを前線に引きずり出す必要があります。
そして前線引きずり出すには、ラインハルト自慢の部下たちに連戦連勝してラインハルトのプライドを傷つけて怒らせるしかない。
そう考えて前回ヤンはシュタインメッツたちを撃破しました。
それが功を奏し、ようやくラインハルトを前線に引きずり出すことに成功したのです。
おそらくヤンがラインハルトと戦端を開いた途端、ミッターマイヤーたちが転進してヤンの後背を襲うのは確実。
でもこのチャンスを逃すとたぶん次はありません。
だからこそヤンは今回にすべてを掛けることにしたのです。
一番信用しているユリアンが反対しても…。
さてヤン自身、ずっとやらなければいけないと思いながら踏ん切りが付かなかったことの決着を付けることにします。
それはフレデリカへの求婚。
ヤン自身フレデリカの気持ちに気付いていたようですけど、それに答えるべきかどうか悩んでいたようです。
他人がどう考えようと「英雄は大量殺戮者である」。
これがヤンの認識。
ヤン自身、英雄と呼ばれるたびに自分は大量殺戮者であるという気持ちが大きくなり、結果自分だけ幸福になっていいのか?と自問自答した結果、ずっとフレデリカの好意に答えることができなかったみたいです。
個人的には「英雄=大量殺戮者」であったとしても、それと自分の結婚は別もの。
フレデリカの好意に答えれば少なくともフレデリカは幸せになることができる。そう考えるべきであったと思います。
まあ当然これだけでなく、ヤンはジェシカ・エドワーズのこともずっと胸に痞えていたのでしょうねえ。
ともかく、今回ようやくヤンはフレデリカに求婚します。
魔術師ヤンと呼ばれる御仁にしては回りくどいプロポーズをしますけど、元からヤンのことが大好きなフレデリカに依存はありません。
フレデリカはヤンの求婚を受け入れ万事OK。
この後は当然(以下略)。
いや直接的な描写はなかったですよ(汗)。
でも半日しかない休暇中ですよ。
そしてその後はラインハルトとの死闘がまっているのですから、その前には当然…と考えるのが普通と思いますけどね(ゲスの勘ぐり)。
ユリアンの初恋は終わった?
ヤンの態度からヤンがフレデリカに求婚することを感じ取ったユリアンはキャゼルヌと一緒にお酒を飲んでいます。
ユリアン自身、フレデリカに淡い想いを抱いていたのです。いわゆる初恋って奴。
さすがにそれを表に出すようなことはしませんでしたけど、キャゼルヌにはバレてたようです。
キャゼルヌとしてはヤンとフレデリカが結婚した後のユリアンのことが心配のようです。
さすがにユリアンがこれからもヤンと同居する訳にはいきませんし。
そこでキャゼルヌの家に来ないかとユリアンを誘います。
キャゼルヌとしては、ユリアンが一人暮らしをして悪い虫(女)が付いてしまうとユリアンと自分の娘であるシャルロットを結婚させるという野望が潰えてしまいます。
そこでこの際同居してユリアンを囲い込もうと考えたのでしょう。
でもユリアンはその申し出を断ります。
ユリアンはこの戦いが終わったら、地球を訪問したいと思っていたのです。
フェザーンを脱出する時に地球教の司教であるデグスビィから地球のことを聞いて興味を持ったのでしょう。
でも地球があるのは帝国領。
ユリアンはどうやって地球に行くつもりだったのでしょうねぇ。
ヤンVSラインハルトの直接対決が始まる
さてヤン艦隊とラインハルトの直営艦隊はバーミリオン星系で戦闘を開始します。
ラインハルトは味方が転進してくるまで時間を稼げばたぶん勝ち。
一方ヤンはそうなる前に総旗艦ブリュンヒルトを撃沈し、ラインハルトを討ち取らなければなりません。
そのためヤンが密集体形を取ったのに対して、ラインハルトは何十もの陣を敷いて、ヤン艦隊に疲労を強いる作戦を実行に移します。
そういえば今回の話からだいぶんグロい場面が出てくるようになりました。
もちろん戦争をメインにした話ですからそういう系統の場面が出てきてもおかしくありませんけど、いきなり内臓が出てきたり、熱風で焼かれるが場面が連続して出てくると面食らいますわ。
3期以降さらにグロい場面があるので2期のうちに耐性を作ってもらおうとしたのかもしれませんけど(そんな訳ない)。
銀河英雄伝説第51話を視聴し終わって
今回はここで終了。
戦闘自体はまだ序盤ですので、グロい場面が出た以外はあっさり目です。
しかし次回はそうはいきません。
逆転の逆転で同盟びいきの視聴者も帝国びいきの視聴者もヤキモキさせられることでしょう。
次回も楽しみです。
第52話の感想記事はこちらからどうぞ。
銀河英雄伝説【旧OVA版】第52話「バーミリオンの死闘(後編)の感想 「ラインハルト撃破まであと一歩」
今回のまとめ三行
- ヤンがフレデリカに求婚
- バーミリオン会戦開始
- 連続でグロい場面が描かれる