感想(ネタバレあり)
今回はアスターテ会戦の慰霊祭でトリューニヒトが恥をかかされ、ヤンがとばっちりを受けたお話とヤンが第13艦隊司令に任命されて過酷な任務を任されたお話です。
出世よりも安寧の年金生活を求めるヤンにとって第13艦隊の司令職は嫌な役目なんでしょうねえ。
おまけに最初の任務はイゼルローン要塞の攻略ですし。
第2話の感想記事を読みたい方は以下のリンクをご利用ください。
銀河英雄伝説【旧OVA版】第2話「アスターテ会戦」の感想 「この会戦でジェシカの未来が変わった?」
ヤンは慰霊祭をズル休み
アスターテ会戦において大量の戦死者を出した自由惑星同盟。
同盟軍の本拠地、統合作戦本部で合同慰霊祭が行われます。
アスターテ会戦で味方の崩壊を防いだヤンも本来は出席すべきなのですが、行事が嫌いなヤンは怪我が治っていないと嘘を言って欠席することに。
さすが策士、サボる理由付けにも頭が回ります。
でもヤンが出席したくないのもわかります。
だって慰霊祭っていうものは本来亡くなった方を慰霊するために行われるもの。
しかし今回の慰霊祭の主役は、あくまで国防委員長ヨブ・トリューニヒトですからねえ。
遺族を前に士気を鼓舞し、自分への支持を集める手段に慰霊祭を使う魂胆が見え見え。
トリューニヒト嫌いのヤンでなくても出席したくなくなりますわ。
遺族たちの前でトリューニヒトが皮肉をぶつけられる
ヤンが欠席する中、慰霊祭は進みます。
そしてトリューニヒトが演説する中、婚約者であるラップを失ったジェシカがトリューニヒトに痛烈な皮肉をぶつけます。
この皮肉、正論であるためトリューニヒトも返答できず、それを誤魔化すためトリューニヒトはジェシカを平常心を失っていると決めつけ、外に連れ出すように仕向けます。
ここはさすがトリューニヒトというべきでしょう。
並の政治家だったら怒り狂って罵詈雑言を浴びせるか、狼狽えて返答できないかのどっちかですけど、瞬時にジェシカを病人に仕立てて退場させることを思いつくとはただのデマゴーグ政治家ではありません。
これ以降も結構重要な人物となりますのでトリューニヒトの動向には目を向けておきましょう。
トリューニヒトがヤンのお願いを聞いてあげる
慰霊祭の会場から追い出されたジェシカに憂国騎士団が襲い掛かります。
憂国騎士団は体制右派の過激な暴力集団。
でもその実態はトリューニヒトが陰で操る体制の犬のような組織です。
ボスであるトリューニヒトを非難したジェシカをそのままにしておけません。
ジェシカに暴力を加えようとしたその時、慰霊祭を欠席していたヤンとアッテンボローが現れ、ジェシカを救出します。
ただ憂国騎士団もこのまま黙ってはいません。
ヤンの自宅まで追いかけジェシカを渡すように脅しますが、ヤンの機転で撃退。
憂国騎士団簡単に逃げだしてしまいます。
粘りませんね憂国騎士団って。
そういえばこの回からヤンの秘蔵っ子であるユリアンが登場していました。
声変わりする前の佐々木望さんのボイスは貴重です。
その後ヤンはトリューニヒトの私邸を訪れ、遠まわしにジェシカから手を引くようにトリューニヒトに要請します。
ここなんかは狐とタヌキの化かし合いの様相を呈しますが、トリューニヒトは打算からヤンの要請を受け入れ、ジェシカから手を引くよう憂国騎士団に命令します。
ここでヤンのお願いを聞けばヤンを自分の派閥に引き入れることができるかもしれませんからね。
この一件によって、トリューニヒトもヤンのことをかなり意識することになります。
今後この二人はどうなるのか見守るのも面白いと思います。
昇進して無理難題を押し付けられるってヤンは可哀想?
憂国騎士団の一件落着したと思ったら、今度は統合作戦本部長シトレ元帥に呼び出されます。
シトレに面会するとすぐに少将に昇進の上、新設させる第13艦隊の艦隊司令官に抜擢されることに。
めでたい話ですが、話は昇進と司令官職の発令だけではありません。
ヤンが司令官になった第13艦隊の初任務としてイゼルローン要塞の奪取が言い渡されたのです。
それどんなムリゲー?って感じですが、軍人であるヤンに断ることはできません。
ヤンはイゼルローン攻略のため策を練ることになります。
ここで第3話は終了。第4話は帝国側のお話になります。
第4話の感想記事はこちらからどうぞ。
銀河英雄伝説【旧OVA版】第4話「帝国の残照」の感想 「ラインハルトが権力を欲するのは姉を取り戻すためです」
今回のまとめ三行
- ジェシカが大衆の前でトリューニヒトを罵倒
- ヤンが少将に昇進して第13艦隊の艦隊司令官に
- ヤン、トリューニヒトに直談判してジェシカから手を引かせることに成功