感想(ネタバレあり)
今回はフェザーンを帝国軍が軍事占領し、その混乱の最中ルビンスキ―とケッセルリンクの親子喧嘩が集結。
そしてユリアンの逃避行が始まるという内容でした。
ケッセルリンク呆気なかったですねえ。
ルビンスキ―の方が一枚も二枚も上手でしたわ。
第43話の感想記事を読みたい方は以下のリンクをご利用ください。
銀河英雄伝説【旧OVA版】第43話「ギャラルホルンは鳴った」の感想 「用兵家たちの知恵比べ回です」
フェザーン最後の日に親子喧嘩が決着する
ミッターマイヤー率いる帝国軍の来襲。
ルビンスキーとケッセルリンクはすべてを悟ったようです。
二人ともフェザーン回廊通過を帝国軍に認めるつもりだったようですが、それはイゼルローン回廊で帝国軍が苦戦した後のこと。
たぶん通行権を帝国へ高く売りつけるつもりだったのでしょう。
しかしそれもご破算です。
子分だったはずのボルテックが裏切り、帝国軍が予定よりも早く襲来してきた。
そしてそのうち帝国軍の武力を背景に権力者としてボルテックが乗りこんでくるはず。
ただボルテックはすぐにボロを出す。
ここまではルビンスキーとケッセルリンクの考えは一致。
でもそのボルテックを倒す役割を果たすのは誰か?
もちろん二人とも自分こそ、その役目に相応しいと思っているみたいです。
そしてここぞとばかりにルビンスキーを排除しようとするケッセルリンク。
ルビンスキーへ銃を向けますけど、ルビンスキーは余裕綽々。
それどころか「ルパート」とケッセルリンクをファーストネームで呼ぶ始末。
これにはケッセルリンク大激怒。
ファーストネームで呼ぶのは親しい間がらの人間だけ。
ルビンスキーはケッセルリンクの父親ですけど、権力と金を優先して自分と母親を捨てた憎い男。
大激怒して当然です。
もちろんそれをルビンスキーも分かっているはず。
でもルパートと呼びかけるのを止めません。
もう完全に喧嘩売っています。
ケッセルリンクもケッセルリンクもさっさと銃を撃てばいいのに、撃たずに言い返すだけ。
最後はケッセルリンクはルビンスキーの警護隊に撃たれてジエンド。
ケッセルリンクさんここで退場です。
実はケッセルリンクさんの情報、ドミニクを通じてすべてルビンスキーに筒抜け。
親父の女を寝取ったと思ったらまだ親父と通じていたというオチです。
ケッセルリンクはドミニクに遊ばれただけだったということですね。
ケッセルリンクの死亡後、警護隊の1人からこれからどうするかとルビンスキーが聞かれます。
冷笑ばかり浮かべるルビンスキーが一瞬だけ感情を露わにした顔を。
やはり自分の息子の死に何か思うところがあったのでしょうかねえ。
ユリアンの逃避行が始まる
フェザーンに進駐した帝国軍。
自治領主府、警察、放送局そして航路局などフェザーンの要衝の制圧を行います。
もちろん同盟の弁務官事務所も制圧の対象。
でも帝国軍が到着したときはもぬけの殻状態。
おまけに銃の自動発射装置でおちょくられる始末です。
そして一番大事な同盟の情報は全く入手できず。
制圧の司令官は踏んだり蹴ったりです。
これをを行ったのはもちろんユリアン。
帝国軍来襲を知ったユリアンが同盟の弁務官ヘンスロ―から許可を貰って一連の処置を行ったのです。
しかしユリアンは駐在武官で一番の下っ端。
普通ならもっと上の人間がやらなければいけないのに。
これだからトリューニヒト派は。
さて情報の消去を終わった後、ヘンスロ―の元へ報告に戻ったらヘンスロ―を置いて他の人間は逃げ去っていました。
ヘンスロ―に懇願されてヘンスロ―と共に逃亡することになるユリアンとマシュンゴ。
偉い荷物を背負いこみました。ただこれも駐留武官のお仕事ですからねえ。
でもヘンスロ―にも使い道がありました。
それは金づるです。
ヘンスロ―の金を使ってフェザーン脱出の算段を整えるユリアン。
フェザーンに来る前にヤンから結構な金額のお金を貰っていますけど、それを使わずヘンスロ―の金を使うユリアン、しっかりしてますわ。
ユリアンが見つけてきたのがフェザーン人のマリネスク。
ボリス・コーネフと共に第1期からちょくちょく登場していた人物ですけど、44話にしてようやく本編に絡むことに。
そしてマリネスクに逃亡の手助けをお願いするユリアン。
果たして成功するのでしょうか?
ラインハルトが銀河を手に入れるまであと一歩
一方の帝国軍。
ミッターマイヤーは布告を出して市民に対する暴行と略奪行為などを禁止するとともに、フェザーン商人の便乗値上げなども禁止させます。
まさに疾風ウオルフ。
この期に乗じて儲けようとしたフェザーン商人の機先を制します。
まあ物価が上がるとその非難は帝国軍に向かいますので、便乗値上げをさせないのも司令官の大事な仕事かもしれませんね。
またミッターマイヤーは婦女暴行を行い金品まで奪った帝国軍の兵士を許さず、すぐに処刑して綱紀粛正も忘れません。
この銀河英雄伝説ってどうしようもない指揮官がたくさん出てきますけど、その対極にあるのがこのミッターマイヤーですね。
ここまで模範的な指揮官いません。
このミッターマイヤーを配下にできただけでもラインハルトは果報者だと思います。
そのラインハルトもフェザーンに到着します。
そしてラインハルトが向かった先は航路局。
ここには同盟領の詳しい航路データが蓄えられています。
つまり同盟のアドバンテージである地の利を無効化したも同然なのです。
同盟領の航路データを見ながら友との約束を想うラインハルト。
こういうシーン見るとジークカイザーと叫びたくなるかもしれませんね、帝国贔屓の人は。
銀河英雄伝説【旧OVA版】第44話を視聴し終わって
今回はここで終了。
フェザーンを占領したことで、同盟侵攻の足掛かりを得ることができました。
同盟軍が誇るペテン師はイゼルローン要塞に釘付けですし、同盟の制服が一歩近づいた感じですね。
これで帝国軍も油断してくれればいいのですが、油断するのは二線級以下の雑魚提督ぐらいですから。
帝国軍は人材揃い過ぎでチートです。
メルカッツだけでなく、あと数人同盟に優秀な提督分けて欲しいですわ。
第45話の感想記事はこちらからどうぞ。
銀河英雄伝説【旧OVA版】第45話「寒波到る」の感想 「フェザーンが占領されて同盟軍がブラックな職場に」
今回のまとめ三行
- フェザーン占領
- 親子喧嘩はハゲ親父の勝利
- ユリアンはフェザーン脱出を準備