感想(ネタバレあり)
今回は前半がユリアンのフェザーン赴任、後半が神々の黄昏作戦始動のお話でした。
いよいよラインハルト率いる帝国軍による同盟侵攻作戦が始まります。
第41話の感想記事を読みたい方は以下のリンクをご利用ください。
銀河英雄伝説【旧OVA版】第41話の「作戦名『神々の黄昏』」感想 「ボルテックの寝返りで同盟とフェザーンは大ピンチ?」
フェザーンの経済状況を確認するユリアン
フェザーンへの赴任の途中、ユリアンはフレデリカとの会話を思い出します。
「自分はヤンが好きだ」と話すフレデリカ。
フレデリカがヤンにほの字であることはこれまでの行動である程度推測できていましたけど、ここまではっきりと言ったのはたぶん初めてではないでしょうか?
ユリアンは事実上ヤンの息子のようなものですからまずは周りを固めにはいったのかもしれません。
女性って怖いですわ。
フェザーンに到着したユリアンとその護衛のマシュンゴ。
まずは同盟の弁務官事務所に挨拶に行きますけど、みんなトリューニヒトの息が掛かっている人間ばかり。
つまりここにはマシュンゴ以外ユリアンの敵しかいないようです。
そんなユリアンは私服に着替えて情報収集へ。
洋服屋に入って値段交渉するユリアン。
ヤンの家の家計を預かっていたのでかなりの倹約家なのかもしれませんが、たぶんフェザーン人がどんな対応を取るか見るために吹っかけたのでしょうね。
値段交渉はあっさり却下されますけど、服を気に入ったのか購入してしっかりと領収書を貰います。
経費で落とす気満々。
同盟の税金がユリアンの私服に。
さて、フェザーンは治安も経済も安定しているらしく、街には丸々太った猫が闊歩しています。
野良猫でも太っているということはそれだけ物資が豊富にある証拠。
物資の配給が行われている同盟本国とはエラい差ですね。
感覚的には1980年代後半の共産圏から資本主義国に来た感じと同じではないでしょうか?
あの頃は資本主義諸国、特に日本はバブル真っ只中で物が溢れている一方、共産主義諸国では物資の欠乏から配給に並ぶ人々の姿がニュースになっていましたからねえ。
今の若い人では知らないでしょうけど。
この場面を見るとこればかり思い浮かべてしまいます。
ユリアンが噂をばら撒いてフェザーンを牽制
次の日はユリアンのフェザーン赴任をお祝いするパーティ―が開かれます。
そのパーティ―の中で銀河帝国がフェザーン回廊に侵入するかもしれない触れ回るユリアン。
最初笑っていたフェザーン人たちもその危険に思いを巡らせ始めた様子。
ケッセルリンクがユリアンを窘めることでこのお話が終わりになりますけど、ケッセルリンクは結構まずいと思ったようですね。
でもいつの間にケッセルリンクやルビンスキーも帝国軍がフェザーン回廊を通過することを許容したのでしょうか?
まあラインハルトからフェザーン回廊の通過を要求されたとボルテックから報告があったのかもしれませんが、そこのところがアニメ版では触れられていません。
そのためこの部分はちょっと分かりづらいですね。
ケッセルリンクによるルビンスキ―追い落としの策謀は順調?
さてユリアンの歓迎パーティ―を抜け出したケッセルリンク。
向かった先にいたのは地球教の司教であるデグスビイ。
以前ケッセルリンクがドミニクにデグスビイの弱みを握れと依頼していましたがどうやら成功していたみたいですね。
デグスビイはこの世の快楽を味わい、もう抜けせそうにありません。
ケッセルリンクの狙いは地球教を味方にしてルビンスキーを蹴落とすことと思っていましたが、デグスビイに地球教の総大主教を蹴落とせと使嗾していますから古い権威主義をすべて一緒に潰そうとしているのかもしれませんね。
デグスビイには一笑に伏されてしまいますけど。
神々の黄昏作戦始動
帝国では神々の黄昏作戦の詳細が提督たちに明かされ、イゼルローン回廊方面の司令官にロイエンタール、フェザーン方面はラインハルトが直々に指揮を執ることになります。
別動隊を指揮する人間はそれなりに統率力があり、ヤンと互角に戦える人間しかダメです。
そうすると帝国ではラインハルト以外だとミッターマイヤーとロイエンタールだけ。
またミッターマイヤーは戦略よりも戦術の方に優れているような感じなので、消去法でロイエンタールに決まったと思います。
この頃はまだラインハルトはロイエンタールを無条件で信用していたのでしょうね。
ロイエンタールの方は自分の中の野心に苦悩している感じですけど。
一方同盟では国防委員会と軍部との合同会議を開いています。
イゼルローン要塞とヤンの存在のためにあまり心配している様子がありません。
そんな会議で一人フェザーン回廊の警戒を主張するビュコック。
でも周りはトリューニヒトの子分ばかりで誰もビュコックの味方をしません。
宇宙艦隊司令長官であっても味方がいないとどうしようもないみたいですね。
そしてとうとう神々の黄昏作戦が開始されます。
イゼルローン回廊を哨戒中の戦艦ユリシーズ。
艦内では艦長がどうしてしかめっ面なのか部下たちが馬鹿話をしています。
ホント呑気です。
そんな呑気な雰囲気の中レーダーに敵影。
帝国艦隊がイゼルローン回廊に大挙侵入してきたのです。
ちなみにこのユリシーズ。
前回哨戒しているときにガイエスブルク要塞と遭遇しています。
ムライ参謀長が言うようにユリシーズが哨戒に出ると敵を連れてくるような感じがしますね。
もちろんこれは結果論ですけど。
次回はヤンとロイエンタールの死闘のお話。
まさか白兵戦まで発生するとは。
次回第43話の感想記事はこちらからどうぞ。
銀河英雄伝説【旧OVA版】第43話「ギャラルホルンは鳴った」の感想 「用兵家たちの知恵比べ回です」
今回のまとめ三行
- ユリアンがフェザーンで風説の流布
- 神々の黄昏作戦開始
- またユリシーズが哨戒に出て敵を見つけてきた