感想(ネタバレあり)
前回同盟軍の第4艦隊と第6艦隊を撃破したラインハルト率いる帝国艦隊。
残るは第2艦隊のみ。
ラインハルトの完全勝利は目前。
今回はこの続きからです。
第1話の感想記事を読みたい方は以下のリンクをご利用ください。
銀河英雄伝説【旧OVA版】第1話「永遠の夜の中で」の感想 「1回上手くいった方法が次も有効とは限りません」
ヤンが第2艦隊の指揮権を引き継ぐ
パエッタ中将率いる同盟軍第2艦隊はラインハルト率いる帝国艦隊と激突します。
そしてすぐに第2艦隊旗艦パトロクロスが被弾。
パエッタ中将は重傷を負うことに。
交戦してすぐに旗艦が被弾とはどれだけ前方に旗艦を進ませているのでしょうか?
第2艦隊は全部で1万3000隻いるはずなのに。
もしかしてパエッタ中将も前線に立って味方を鼓舞するタイプの猛将だったのでしょうか。
全然イメージと違うわ。
パエッタが負傷したことにより怪我の功名のようなことが起こります。
パエッタが艦隊の指揮権をヤンに委ねたのです。
アッテンボローは「評価されていますね」と皮肉をヤンに言いますけど、実際パエッタはヤンを評価していたのかもしれません。
だって第4ティヤマト会戦以降、ヤンを評価しないなら次席幕僚を解任すれば良かったのですから。
ヤンが艦隊の指揮権を受け継いだことを知ったラインハルトは一気に勝負をきめるべく艦隊を紡錘陣形に再編。
第2艦隊の中枢めがけて突入します。
ちょっとこの先の話のネタバレになりますけど、銀河英雄伝説って結構紡錘陣形で敵艦隊に突入する描写があるのですけど、失敗することも多いのですよね。
例えばライガール星域でシュタインメッツがやろうとして失敗しているし。
そしてこのアスターテ会戦でもやっぱり失敗。
何とヤンはラインハルトが紡錘陣形で突っ込んでくることを会戦前に予測し、その対処法を戦術コンピューターに記録させていたのです。
ヤンどれだけ負けた時の算段していたのかよ。
そりゃここまで作っていたのならパエッタじゃなくても呆れて却下するわ。
ともかくこれで形勢が逆転、消耗戦を嫌ったラインハルトはアスターテ星域から離脱します。
会戦の結果、同盟軍は戦力の半数を失いましたが、帝国軍のアスターテ星域への侵攻を阻止することには成功しました。
戦術的には大敗。
でも戦略目標は達成したので辛くも勝利。
同盟軍は今回の戦いをこのように総評しそうな気がします。
親友(ラップ)の死が一人の女性(ジェシカ)の未来を変えた
親友であるラップの死。
ヤンは大きなショックを受けたことでしょう。
しかしヤン以上にショックを受けたと思われる人が。
それがラップの婚約者であるジェシカです。
軍広報課とジェシカのやり取りが作中で描かれてますけど、広報課のお姉さん、ちょっと言い方を考えて欲しかったですね。
まあ、問い合わせに一々感情込めて対応することはできないでしょうけど、戦死を伝えるのが機械的過ぎる。
どうせ機械的対応するなら問い合わせへの返答は機械でやればいいのにと思えてきます。
ハイネセンに帰還したヤン。
ラップの墓参りに行きますが、そこにはラップの婚約者ジェシカの姿が。
言葉を交わすヤンとジェシカ。
ジェシカがヤンに言った言葉が心に突き刺さります。
この時ジェシカがああいう道を選択することになるとは予想だにしませんでした。
ラップの死が確実にジェシカの未来を変えた。
それは間違いありませんでしたが、ハッキリ言ってその道を進むのは止めて欲しかったですわ。
銀河英雄伝説【旧OVA版】第2話を視聴し終わって
ここで今回は終了。
艦隊戦はみどころ満載でしたね。
そしてジェシカの最後の言葉。
若い時は何とも思いませんが歳を取ってから再び聞くといろいろ思うところがあります。
銀河英雄伝説は何度見直してもその都度考えたり思ったりするところが違いますから、何度も繰り返して視聴してしまいますわ。
次回第3話は同盟内の話になります。
第3話の感想記事はこちらからどうぞ。
銀河英雄伝説【旧OVA版】第3話「第13艦隊誕生」を見た感想 「少将で艦隊司令になるのは大抜擢だけど、最初の任務が過酷過ぎる」
今回のまとめ三行
- パエッタ負傷して艦隊をヤンに託す
- ヤンがラインハルトの裏をかく
- ジェシカの言葉がヤンの心に突き刺さる