銀河英雄伝説第22話「勇気と忠誠」の感想 「貴族ってほんと身勝手ですね」

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感想(ネタバレあり)

負け続けの貴族連合軍。

流石にこのままではまずいと考えた総司令官のメルカッツは

自ら前線に出張ってきます。

丁度シャンタウ星域で

メルカッツの艦隊と激突したのはロイエンタール。

ロイエンタールは敵艦隊に粘りが出たことに気付き、

メルカッツが前線に出てきたことを認識します。

偉大な敵ほど倒しがいがあるとは全然考えないロイエンタールは

さっさとシャンタウ星域を捨てて撤退。

形の上では貴族連合軍初めての勝利となりました。

もちろんロイエンタールが逃げただけですので

メルカッツ自身は勝ったとは全く思っていないのですけど、

自尊心だけは強い貴族たちは勝った勝ったと大はしゃぎ。

たかだか1回勝っただけでこれほど喜ぶとは安い奴らです。

さてガイエスブルク要塞に帰還したメルカッツは、

要塞内に係留されている艦艇が少なくなっていることに気付きます。

何と副盟主のリッテンハイム侯がここいらで点数を稼ごうと

5万隻の艦隊を率いて勝手に出撃したのです。

そのリッテンハイム侯の狙いは

辺境星系で貴族連合側を叩いているキルヒアイスの別働隊。

リッテンハイム侯自身は赤毛の子分と戦うのは物足りないとか

言っていましたが、

キフォイザー星域でメッタメタに負けて

味方見捨ててガルミッシュ要塞に逃げ込む始末。

ここなら安泰と思ったら、

見捨てた部下に自爆されて要塞指令室ごとゼッフル粒子でドボン。

哀れリッテンハイム侯はここで退場となりました。

まあロクに艦隊戦をしたことないのに

数だけを頼りに戦おうとするからこうなるのですけど。

副盟主の無様な死。

こんな大きな宣伝材料は滅多にありません。

人の神経逆なですることに定評がある金髪の儒子さんは

ここぞとばかりに悪態ついて貴族たちを激怒させます。

さらにミッターマイヤーに命じて
挑発させる念の入れよう。

これに怒った若い貴族たちはメルカッツの命令を無視して出撃して

ミッターマイヤーを追い払います。

さすがに命令無視されたメルカッツは

出撃した貴族を処分しようとしますが、

身内に甘いブラウンシュバイク公のとりなしでうやむやに。

そんなことが数回続くうちに

貴族たちはメルカッツの命令を全く聞かなくなります。

ホント馬鹿ですわこいつら。

そしてとうとうブラウンシュバイク公でさえ

命令を聞かず自分で出撃してしまいます。

ですがラインハルトはこの時を待っていたのです。

そりゃ大軍で要塞に籠城されてしまっては

時間が掛かりますし、

貴族連合とリヒテンラーデ公が勝手に手打ちする可能性だって

ゼロではありませんから。

今まで貴族たちを挑発したり

逃げる演技をしたりしていたミッターマイヤーは

かなりうっぷんがたまっていた様子。

そのうっぷんを貴族連合軍にぶつけます。

哀れ貴族連合軍。

予め潜んでいたラインハルト旗下の提督たちの艦隊に

ドツキ回されます。

あとちょっとで

ブラウンシュバイク公の旗艦ベルリンも轟沈・・・というところで

要塞で留守番をしていたメルカッツの艦隊が到着し

何とかブラウンシュバイク公も助かります。

メルカッツに助けられた以上

ブラウンシュバイク公も大人しくなるだろうと思ったら、

何とメルカッツに逆切れ。

「どうしてもっと早く救援に来なかったのか」と。

オイオイ、

メルカッツの命令無視して出撃したのアンタだろう。

メルカッツ自身はこうなることを予測していたらしく、

ブラウンシュバイク公への怒りが収まらない

副官のシュナイダー少佐にこう言います。

「ブラウンシュバイク公は病気なのだ。

その病気を育てたのは500年にも及ぶ貴族の特権そのものなのだ。

そうだな、

その意味で言うと公爵も被害者なのかもしれない。

100年前ならあれで通じたのに不運な人だ」と。

メルカッツから見たら

ブラウンシュバイク公は怒る相手ではなく、

同情する相手でしかないようです。

メルカッツが去った後

シュナイダー少佐が呟いた一言、

「ブラウンシュバイク公は不運な人かもしれない。

だが、その人に未来を託さなければいけないのは

もっと不運では無いのか」。

ホントその通りだと思います。

たぶんこれはシュナイダー自身ことでなく

自分の意思とは無関係に参加を強制された

メルカッツのことを思って言った言葉だと思いますが。

まあメルカッツはこのあとシュナイダーの助言で

流浪の人生を送ることになるのですけど。

それはまた未来のお話です。

次回はいろいろと議論を巻き起こした

ヴェスターラントのお話です。

今回のまとめ三行

・リッテンハイム侯が自滅

・貴族たちがメルカッツの命令を聞かなくなる

・メルカッツはもっと不運

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