感想(ネタバレあり)
ラインハルトの激おこが同盟にどう作用したか?
またその余波がユリアンに影響を与えか?がよくわかるお話でした。
要はユリアンがとばっちりを受けたということになります。
それにしてもヤン艦隊のメンバーで個性豊かと思いますわ。
ユリアンとの別れの挨拶や対応がそれぞれの個性が現れていて興味深かったです。
第38話の感想記事を読みたい方は以下のリンクをご利用ください。
銀河英雄伝説【旧OVA版】第38話「矢は放たれた」の感想 「銀河帝国正統政府発足でラインハルト激おこです」
トリューニヒトもレベロも考え方に問題あり過ぎ
ラインハルトが皇帝誘拐に激おこ。
そして皇帝を誘拐した門閥貴族の残党と共に同盟も潰すと宣言しましたけど、トリューニヒトをはじめ同盟政府の首脳は余裕しゃくしゃく。
だってイゼルローン要塞は難攻不落だし、同盟軍随一のペテン師が司令官として守っているから。
さすがにこれにはジョアンレべロではありませんけど、皮肉の一つでも言いたくなりますね。
数か月前、ヤンを査問会に掛けていびっていたの誰でしたっけ?
(直接いびったのは前の国防委員長でしたが裏で糸を引いていたのはトリューニヒト)。
トリューニヒトの面の皮の厚さにはうんざりしますが、その一方ジョアンレべロのヤンを警戒心は常軌を逸してます。
確かにヤンが権力を欲したら簡単に同盟を手に入れるかもしれません。
しかし可能性があるからと言って、処罰する訳にはいきませんし。
このレべロの考え方が将来ヤンと対立する原因になるのですけど、フラグになっているとは気付きませんでした。
もちろんホアンルイみたいに楽観視し過ぎるのも問題ですけどね。
考えてみるとレべロとホアンルイが行動を共にしていれば良い方向に歴史が変わっていたのかもしれませんわ。
同盟贔屓の私として残念なことです。
ユリアンへフェザーン駐在武官の辞令が下る
ラインハルトの攻勢に対して同盟政府も形ばかりの体制強化に乗り出します。
実態は自分たちの子分を軍の要職に付ける一方、ヤンの力を制限することですけど。
その結果、クブルスリー大将が統合作戦本部長を退任し、代わりにドーソン大将が就任。
メルカッツがヤンの元を離れて銀河帝国正統政府軍務尚書就任。
そしてユリアン・ミンツがフェザーン駐在武官就任。
え?
この前正規の軍人になったばかりのユリアンが外国の駐在武官になるの?
ちょっと出世し過ぎじゃね?
しかしヤン離れができていないユリアンはこの人事にご立腹のようです。
ユリアンはヤンに撤回を求めますけど、国防委員会が決めた人事に軍人が口出ししてはいけません。
口出ししたらヤンが自分の信念「軍人は政治や人事に口出ししない」を曲げることになってしまいます。
ユリアンが軍属のままだったら、ヤンの権限でどうにでもなりましたけど、今のユリアンは正式な軍人。
ユリアン自身が望んだこととはいえ、完全に仇となりました。
ただ軍人のキャリアとすれば駐在武官に選ばれるのはエリートコースですし、ユリアン自身ずっとヤンの元にいますから、一度ヤンの元を離れることによって人間的な成長ができるかもしれません。
ヤンもそのことを考えたと思います。
だからユリアンを行かせることにしたのでしょう。
それにヤン自身、帝国がフェザーン回廊を通って攻めてくる可能性を真剣に考えて、一度信頼できる人間にフェザーンの様子を見てもらいたいと思っていたみたいですし。
そういう諸々の事情から最終的にユリアンもこの人事に同意して、ユリアンはフェザーンに赴くことになります。
ユリアンとの別れに際してのヤン艦隊メンバーの行動
イゼルローンを離れることになり、ユリアンはヤン艦隊の面々に別れの挨拶を行うことに。
個人的にはユリアンが各々のところに挨拶しに行くこの一連の場面が今回の見どころだと考えます。
- 浮気するなと釘を刺す
- スパルタニアンの操縦より教えたいことがあったと宣う者
- 自分の従兄弟がフェザーンにいると言う者
- 肩を叩いて激励する者×2
- ローゼンリッターの隊員章を贈る者
- ユリアンが離れている間要塞とヤンのことは自分が守るとフラグを立てる者
- 自分の軍用ナイフを貸す者
- ユリアンがいない間はヤンの寝首を取ることはしないという者
- 幸運の道具を贈る者
- 聞かれてもいないのに自分のヤン艦隊での役割を言う者
ホントそれぞれの個性が出ています。
でもその中で一番ユリアンに役立つことを言ったのが、ユリアンが現状一番嫌っているバクダッシュだったというは皮肉ですわ。
そして別れの時、ユリアンは旅立ちます。
果たしてこの別れがどういう風に影響するのか?
次回も楽しみです。
第40話の感想記事はこちらからどうぞ。
銀河英雄伝説【旧OVA版】第40話「ユリアンの旅・人類の旅」の感想 「今回は歴史のお勉強回です」
今回のまとめ
- ヤンの存在が同盟政府を堕落させる
- ユリアンとの別れを惜しむヤン艦隊の人々
- ユリアンがフェザーンへ