感想(ネタバレあり)
今回のお話は皇帝の誘拐。
いよいよランズベルク伯とシューマッハ大佐が実行します。
ノイエサンスーシの知識があるランズベルク伯。そして実行部隊として有能なシューマッハ。
この二人を実行犯にすることを思いついたルパートケッセルリンクって結構有能だと思いますわ。
第36話の感想記事を読みたい方は以下のリンクをご利用ください。
銀河英雄伝説【旧OVA版】第36話「雷鳴」の感想 「フェザーンよりもラインハルトの方が一枚上手」
シューマッハがフェザーンが逃げないように支援を要請する
詳細に計画を練るランズベルク伯とシューマッハ大佐。
どうやらランズベルク伯が秘密の抜け穴を知っているらしく、それを伝って宮廷に潜入することになります。
ランズベルク伯は結構自信ありそうですけど、シューマッハは誘拐の成功率を上げるためにいろいろな策を練ることに。
その一つが陽動作戦。
フェーザーンの工作員に破壊工作なりを行わせて憲兵隊の目を宮廷から遠ざけようとします。
実際のところシューマッハは陽動よりもフェザーンを介在させるところに重きを置いていたようですけど。
シューマッハは敵(ラインハルトや憲兵隊)より味方(フェザーン)の方を疑っているようです。
そりゃあ実行犯なんて誘拐が成功すれば消される可能性がありますし、またフェザーンが裏切って誘拐成功の後ラインハルトたちに密告すれば自分たちがスケープゴートにされてしまいます。
でもフェザーンが今回の誘拐に陽動とはいえ関与すればフェザーンも簡単にシューマッハたちを裏切れなくなりますね。
シューマッハは有能すぎる。
仮にシューマッハがフェザーンを裏切り、ラインハルトの元に逃げ込んだら、ラインハルトは喜んで旗下に加えたかもしれません。
ラインハルトって裏切り者は嫌いですが、シューマッハの場合はフェザーンに嫌々皇帝誘拐の実行犯にさせられたのですからね。
まだラインハルトも情報酌量の余地があると考えると思いますわ。
皇帝誘拐は結構楽勝だった
誘拐実行の日。
簡単に宮廷に侵入した二人は皇帝エルゥイン・ヨーゼフ2世と対面。
でもこの皇帝様、ぬいぐるみを痛め付けて耳を引きちぎるような悪ガキに育っています。
どうせ神聖不可侵だから周りの大人がまともに教育しなかったのでしょうけど、こんな暴力的な性格が外に漏れたらいっきにゴールデンバウム朝が傾くでしょうね。
まあ既にラインハルトによって王朝は骨抜きにされているから、皇帝の所業が悪いことが洩れれば、ラインハルトの簒奪が楽になると思いますわ。
ランズベルク伯とシューマッハは力づくで皇帝を連れ去り、どうやら宮廷の外への逃亡に成功します。
一方の宮廷は大騒ぎ。
侍従が皇帝が誘拐させたことを警備責任者のモルト中将に言わなかったせいで捜索開始が遅れてしまいます。
捜索がもうちょっと早ければ結果が変わったのかもしれないのに。
騒ぎはラインハルトの元にも伝わります。
でも全く動じないラインハルト。
ラインハルトは今回の件を知りながら憲兵総監のケスラーに何も言ってませんから、皇帝誘拐を黙認したも同然。
事実上共犯のようなものです。
また皇帝が誘拐されて同盟に亡命すれば同盟進攻への大義名分を手に入れることができますので、ラインハルトはウハウハですね。
モルトに責任を取らせなければいけないことでちょっと憂鬱になってますけど。
結局気付いたのはケスラーとロイエンタールだけ
皇帝誘拐は招集された提督たちに知らされます。
7歳の子供が誘拐されたという話でだけで皇帝が誘拐されたと認識する提督たち。
やっぱり優秀な男ばっかりですね。
ただ今回の件にラインハルトが関与していると看破したのは描写からケスラーとロイエンタールだけみたいです。
もともとランズベルク伯とシューマッハの潜入のことを知っていたケスラーは気付いてもおかしくありません。
ロイエンタールは今回の誘拐で一番得をするのは誰かということを論理立てて考え、ラインハルトが怪しいと睨んだみたいですね。
やっぱりロイエンタールは頭が切れます。
今回はここで終了。
皇帝誘拐は成功しましたけど、予定通り同盟に亡命させることができるのでしょうか?
次回が楽しみですね。
第38話の感想記事はこちらからどうぞ。
銀河英雄伝説【旧OVA版】第38話「矢は放たれた」の感想 「銀河帝国正統政府発足でラインハルト激おこです」
今回のまとめ三行
- シューマッハがフェザーンを間接的関与させる
- 皇帝誘拐成功
- ロイエンタールはラインハルトの関与を気付いた?