銀河英雄伝説(旧OVA版)第72話「マル・アデッタ星域の会戦(後編)」の感想 「民主主義は臣下ではなく友人を作る思想である」

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感想(ネタバレあり)

 

今回でマルアデッタ会戦の決着がつきます。

勝敗はやはり動きませんが、

ビュコックはその最期で

気骨を示すことに。

 

ただラインハルトにそれを言っても

あんまり心に響かないでしょうけどね。

 

だってラインハルトも

臣下だけを欲して訳では

ありませんので。

 

 

なお前回の内容を忘れた方はこちらをお使いください。

 

銀河英雄伝説(旧OVA版)第71話「マル・アデッタ星域の会戦(前編)」の感想 「自由惑星同盟軍最後の戦いが始まる」
マルアデッタ星域に布陣してビュコック率いる同盟軍は細い回廊に帝国軍を呼び込み、そこで有利に戦いを進めます。一方の帝国軍は回廊の後背から同盟軍を襲う作戦を立て、ファーレンハイト艦隊が急行しますが。

 

 

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恒星風が同盟軍に味方するがそれでも帝国軍は倒せない

ミュラー艦隊を突破したカールセンの艦隊でしたが、

ラインハルトの直営艦隊の攻撃、

さらに後背から追い縋るミュラー、

ファーレンハイト両艦隊の攻撃で

タコ殴りされる状態に。

 

ただその後ろにはビュコックの

同盟軍本隊がおり、

マルアデッタ星域の恒星風を利用して

再攻勢に出ます。

 

これが成功し、

帝国軍の一部を突破。

でもこれに気付いたミッターマイヤー艦隊に

側面を突かれて万事休す。

 

ビュコックの同盟軍本隊の後ろには

アイゼナッハ艦隊がぴったりついており、

もう二進も三進も行きません。

 

行方不明だったビッテンフェルト艦隊まで

駆けつけ、

同盟軍はさらに不利な状態へ。

 

そしてずっと攻撃を耐えていた

カールセンの艦隊が全滅。

 

カールセンも旗艦と運命を共にしました。

 

原作では

あっさりと戦死するカールセンでしたが

この旧OVA版では

自分が士官学校卒でないので

苦労した話や

ラインハルトと戦うことができて

満足したという話が入って、

かなり優遇された最期となりました。

 

原作を持っている方は

是非この旧OVA版と比べてください。

 

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民主主義は臣下ではなく友人を作る思想である!!

カールセンが戦死し、

艦隊の8割を失った同盟軍。

勝敗は決しました。

このまま交戦しても意味はありません。

 

そこでビュコックは艦隊に離脱許可を与えます。

要は艦艇毎に勝手に行動しろということ。

 

まあ現状を考えれば、

さっさと離脱して逃亡するでしょうけどね。

 

そしてその時間を稼ぐため、

同盟艦隊旗艦のリオグランデは

殿(しんがり)を務めることになります。

 

司令官は最後まで戦場に踏みとどまる。

アムリツァ会戦の前哨戦でウランフがやったように

ビュコックもそうするつもりのようです。

 

さすがにここまで追い込めば十分。

帝国軍でもそういう空気になり、

ヒルダがラインハルトに対し、

敵へ降伏勧告することを進言します。

 

でもラインハルトはそれを受け入れません。

今更ビュコックへ降伏勧告しても

受け入れないだろうし、

そんなことをすればあの老人に笑われると。

 

この辺のラインハルトの心情が

イマイチわかりませんねえ。

 

個人的には

降伏勧告は無駄と

本気で思っているというのが

一番の理由だと予想しますが、

それと同時に

ここ降伏をビュコックが受けいれたら

興ざめするとも思ったのかもしれません。

 

結局、

ラインハルトではなく、

ミッターマイヤーが宇宙艦隊司令長官として

ビュコックへ対して降伏勧告を行います。

 

ビュコックも同盟の宇宙艦隊司令長官ですので

同格の者が勧告するということで

落ち着いたようです。

 

ミッターマイヤーの勧告に対し、

ビュコックはラインハルトと話がしたいと

返答し、

ミッターマイヤーはその返答を受けいれて、

ビュコックが座上するリオグランデと

ラインハルトの旗艦であるブリュンヒルトの

通話回線を繋げます。

 

ブリュンヒルトのスクリーンに映し出される

ビュコック。

 

ラインハルトに敬礼をした後、

自分の考えをラインハルトに伝えます。

 

降伏はしない。

なぜなら自分は臣下にはなれないから。

民主主義は対等の友人を作る思想であり、

臣下を作るものではない。

ヤンもたぶん同じ意見であると。

 

降伏勧告へ拒絶。

さらに負けかけている癖に

説教みたいな言葉を投げつけられた。

 

いつものラインハルトなら

激おこになっても不思議ではありません。

でもラインハルトは怒らず、

横にいたロイエンタールに頷きます。

 

ロイエンタールの命令で

攻撃する帝国軍。

 

その攻撃により同盟艦隊の総旗艦

リオグランデ撃沈。

 

ビュコックは

酒を飲みながら光の中に消えました。

 

他人になにがわかる。

ラインハルトだって臣下だけが欲しい訳ではない。

キルヒアイスのような人間がいれば…。

 

帝国軍はマルアデッタ星域から離脱する際、

敬礼をすることに。

 

勇戦した敵将に対する

礼を尽くすというということなんでしょうね。

 

 

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ヤンを買いかぶり過ぎ

同盟艦隊を殲滅し、

意気揚々と惑星ハイネセンに向かおうとした

帝国軍に、

イゼルローン要塞失陥の報が伝わります。

 

この知らせに

ラインハルト激おこ。

 

勝利の美酒をグラスごと床に叩きつけます。

 

そりゃあそうです。

自分達はヤンの手のひらで

転がされていたかも

しれないのですから。

 

ビュコックが帝国軍の本隊を

引き付けている間に

ヤンがイゼルローン要塞を落とす。

 

そうすれば帝国軍の補給は

フェザーン回廊経由だけとなります。

 

そしてそのフェザーン回廊の補給線を

ヤンに寸断されてしまったら…。

 

アムリツァ会戦の時の攻守が入れ替わった

状態になるかもしれないのです。

 

帝国軍の主力はほぼラインハルトと一緒に

出撃しており、

それ以外の戦力は

惑星ウルヴァシ―のシュタインメッツと

イゼルローンから撤退してきたルッツ。

 

そして帝国本土にはメックリンガーとワーレンの

艦隊しかいません。

 

現状、

ヤンがどれだけの戦力を握っているか

不明な状態ですので、

補給線の寸断は現実味をもっているのです。

 

ただ当然これは

偶然が重なっただけ。

 

それをヒルダに指摘されて

少し怒りが薄れたラインハルトですが

ルッツに謹慎を命じます。

 

今はヤンのことを放っておくしか

ありません。

当初の予定通り、

ラインハルト率いる帝国軍の本隊は

惑星ハイネセンを目指します。

 

ただしゆっくりとしたスピードで。

そうすれば同盟政府内で

いろいろ起こって、

ラインハルトの手を煩わせることが

なくなるかもしれないので。

 

 

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終わりに

今回はここで終了。

 

ビュコックの最期、

カッコ良かったです。

ラインハルト相手に媚びもせず

もちろん命乞いもせず、

説教をするなんて。

 

ただラインハルトも

最初から臣下を欲してた訳でありません。

だって最初に手に入れたのは

かけがいのない赤毛の友人だったのですから。

 

その友人が生きていれば

ラインハルトの考え方も

また違ったものになってたかもしれません。

 

さて同盟軍の最後の宇宙艦隊が消滅したことで

同盟の滅亡は不可避となりました。

 

果たして同盟の元首である

レベロ議長はどうするつもりなんでしょうか?

 

次回も楽しみです。

 

 

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今回のまとめ三行

・同盟軍の敗北

・民主主義は臣下ではなく友人を作るもの

・イゼルローン失陥を知り勝利の美酒が台無し